大晦日の東京は快晴です。
年末のお楽しみと言えば有馬記念とジャンボ宝くじ。残念なことに両方とも大きな福をもたらしてくれることはなかったけれど、新規感染者が過去最高を更新する中でも健やかに過ごせている、それだけでも御の字と感謝せねばならないのでしょう。
~LAに暮らす熟年モデラーの独り言~
大晦日の東京は快晴です。
年末のお楽しみと言えば有馬記念とジャンボ宝くじ。残念なことに両方とも大きな福をもたらしてくれることはなかったけれど、新規感染者が過去最高を更新する中でも健やかに過ごせている、それだけでも御の字と感謝せねばならないのでしょう。
おっさんのところにも、池袋からサンタさんがやってきました。
兼ねてから狙いをつけていたマーティンD15M Street master。この先の生涯をこれ1本と共に歩む決意で、60歳手前にして人生初のマーティン。日本の正規輸入代理店であるクロサワ楽器には他に誰も客がおらず、おかげでゆっくりと説明を受け、試し弾きをした上で、晴れて購入の運びに。「これ以上1円でもまけたら僕の首が飛びます」という値段から少しだけ上乗せした価格まで頑張ってもらった店員さん、ありがとう。お陰様でサンタさんも決心がついたってもんです。
いそいそと家まで担いで持ち帰り、細君と長男の帰宅を待ってお披露目。アメリカの本社工場で、厳選されたマホガニー材を使って熟練の職人さんが一から作り上げたギターは、果たして期待以上の素晴らしい音色です。弦に触れた途端に音が出るレスポンスの良さ、指弾きでは暖かく、ピックを使えば透明で軽く爽やか。ボディ自体が共鳴して音が長続きする感じを、お腹に伝わる振動で感じる体験は、マーティンを弾いてみなければ知ることはなかったでしょう。感動ものです。
サンタさん、本当にありがとう。一生大切にします。豊島園が潰れても残った映画館で、鬼滅の刃を観てきた。初老の夫婦で仲良く、歩いて10分程度の距離なので、空いてるであろう朝一番の上映を狙って行った。
鬼退治という日本の古典をベースに、タレントの揃った隊長(柱)たちが各々の刀で技を駆使し戦うという「ブリーチ」とよく似た設定。家族愛を大切にし、小難しい漢字を多用する。特に目新しい要素は見当たらないのだが、何がこんなにもウケているんだろうか。絵の綺麗さ、描写の細かさなら、ジブリや新海モノの方が遥かに上だ。ストーリィ性ならエヴァンゲリオンに遠く及ばない。では何なのか。
昨日、無事一時帰国しました。羽田空港で唾液による抗原検査を受け、陰性の結果を受け取って、妻の運転するレンタカーで都内の自宅に帰宅。エジプトのアパートを出てから実に29時間後の話です。
ここから2週間は原則外出禁止の自主隔離生活。日本の美味しい食べ物を好きなだけ食べられる幸せは満喫できるものの、友人と会うことも、買い物に出ることも、身体を動かすことも、切れてしまった運転免許証を更新に行くことすらもできません。陰性だったというのに、なんでそんな必要があるのか、イマイチ分かりません。少なくとも、その辺を歩いている大多数の感染しているかどうか分からない人たちよりも安全が証明されているわけですから。
とはいえ、厚生労働省から毎日健康チェックの電話もかかってくるので、ここはおとなしくしているしかないのでしょう。
もうすぐ日本に一時帰国だと思うと、途端に物欲がふつふつと湧いてくるのです。日頃の買い物は、ほぼ食料品とタバコくらいしかないオジさんでも、日本となれば話は別なのです。
齢60に手が届く歳になり、物欲の方も手の届く範囲で「ホンモノ」を求めたいなという、ちょっとした贅沢心が芽生えてきました。流行を追いかけ、しょっちゅう新しいモノを買おうという根気が、そもそもない。だから、なるべく飽きが来ず長年使えて、なんなら残りの人生これ一つでも良いかなと思えるモノを手にしたい。そんなところです。
だから、浅草に行きたい。実は浅草という街は、靴屋さんの街でもあることをご存知でしょうか。激安店からオーダーメイドの高級専門店まであらゆる靴が売られています。そんな数あるお店の中から今いちばん気になっているのがブーツ専門店。
この写真のブーツは、丈が短くて履きやすそう。特に、熟年のオジさんが履いていても違和感がなくて、変に目立たないところがかえって好ましい。Gパンにもカジュアルなパンツにも合いそう。厳選された素材を使い、全ての工程が手作業で作られているので、品質は間違いない。履き込むほどに味が出てくるんだろう。問題はお値段。55,000円というプライスタグが付く。これを高いと見るか、一生これと付き合うなら逆に安いと見るか。悩ましいところだ。
しばらくブログの更新をサボっていました。隔日のテレワークが続いているので、おうち時間は有り余るほどあるというのに。そう、単純にネタ切れなのです。だって、週末のゴルフ以外はどこへも行けない、何もできない平坦な生活ですから、そうそう物珍しいことは起こらないのです。
とは言え、今日はスイス人のお宅にお呼ばれてしました。庭園と呼ぶにふさわしい広大な庭付きの一軒家。二十人ほどの同業者が招かれていて、ガーデンパーティだというので、てっきり立食のビュッフェかと思ったら、ひとテーブル4人ずつの着席ディナーで、メニュー(お品書き)まで置かれていてびっくり。で、アジア人は当方の他にシンガポール人だけ。
こういう時に仕事や政治の話はご法度なのです。だから、みんなそれぞれの任期の話か、コロナの話ばっかり。たまたまなのか、言語を考えてそういうテーブルプランにしてくれたのか、私はドイツ人とオーストラリア人のオッサンに挟まれ、英語でサッカーの話で盛り上がった。ドルトムントのサポーターだというので香川選手のことに触れると、「うん。今や昔のことだね」と流されてしまい、ちょっと寂しかったな。
印象的だったのは、国籍によらず、組織の大小によらず、みんなストレスを蓄積しているってこと。コロナ禍になってすぐに本国に一時帰国しちゃった一部の者と、頑張ってずっとエジプトに居残り帰国してしまった人の分まで働いている者の間に、じわじわと不公平感が広がってきていて、組織の健全さを蝕んでいるというのです。ましてやそのストレスを解消する手段がない。誰しもがメンタルケアを必要としています。
でも、まあみんな大人ですから努めて明るく振る舞っているし、「こういう時だからこそ、人に優しく接しようね」ということで意見が一致しました。嬉しかったのは、欧米人の多くが、人生に一度でいいから日本に行ってみたいと言ってくれることかな。なんちゃってじゃない本当の寿司を食べてみたいんだってさ。
エジプトから日本に一時帰国する場合、一般的な航空便のルートとして、エジプト航空の直行便か、ア首連経由のエミレーツ航空(ドバイ)またはエティハド航空(アブダビ)を利用することになります。ただし、エジプト航空は3月以来、運航を停止しているし、エミレーツもエティハドも搭乗の条件として出発72時間前以降に受けたPCR検査の陰性証明書が必要。これがないと載せてもらえません。ところが、エジプトでPCR検査を受けるためには、ディスタンスなど関係なくぎっしり混み合った街中の数少ない病院か、またはいつ始まっていつ終わるのか分からない郊外のドライブスルー検査所に行くしかありません。
そこで、普段は所要時間がかかるため利用を考えないルフトハンザ航空(フランクフルト経由)であれば、今のところ陰性証明書の提示を求められないため、このルートによる日本人が増えています。曜日によっては羽田着のフライトもあるので、空港に迎えにきてくれる家族にとっても負担が少なくて済みます。というのも、日本の水際対策として、到着空港で受ける抗体検査でたとえ陰性が出たとしても、公共交通機関の利用は自粛しなければならないため、マイカー、レンタカー、ハイヤーを使うしかありません。人によってはレンタカーで自宅まで長時間の運転を余儀なくされます。そして、その後も2週間は原則自主隔離という措置が続いているからなのです。
さて、休暇を終えて日本からエジプトに戻る際、今度はエジプト入国時に陰性証明書を提示する必要があるので、出国前にPCR検査を受けなければなりません。これが実にお高い。検査と英文の証明書発行を合わせると、4万円を超えます。幸いなことに会社から補助が出ますので、身銭を切ることはないのですが、それにしても高いですね。リスクに立ち向かいつつ医療機関で働く方々には感謝しかありませんけど、料金は決して人に優しくないのが現実なのですね。
アメリカや欧州ではコロナの第2波が猛威を奮っているみたいです。パリは再び非常事態宣言下となり、夜間の外出が禁止された。ロンドンでは他所の家族との屋内での交流が禁じられた。エジプトでは新規感染者数が1日あたり百数十人程度の水準でしばらく推移しているけど、この先どうなるかは全くわからない。
そんな中、年末年始になんとか一時帰国できる見込みが立ちそう。とは言え、日本到着直後のPCR検査で陰性だったとしても、2週間は自宅で自主隔離を余儀なくされるため、外出できるのはクリスマス以降の2週間しかない。その間に、人間ドックを受け、切れてしまった免許証を更新し、家族と温泉へ行き、友人らと忘年会または新年会をやり、お正月を迎え、再びエジプト入国のためのPCR検査を受けなければならない。あ、年末ジャンボ宝くじも買わなきゃ。なんとも大忙しなのです。
そして、やっぱりいちばんのお楽しみは、日本で美味しいものを食べること。何はともあれ大枚叩いてでも食べたいのが、これ。金目鯛の煮付け。明日世界が終わるなら何を食べる?と聞かれれば、迷わず金目鯛の煮付けをチョイスするだろう。芋をロックで。あー楽しみ。先が見通せない苦しみの中で、楽しみに待つ予定ができた。嬉しい。
秋晴れなどと言うが、ここエジプトではいつだって晴れなのです。うろこ雲みたいなのは出ないけど、少しだけ秋めいてきたかな。朝晩はちょっとだけ寝苦しさが薄らいできましたね。まあそれでも日中は35度を超えたりするんですけど。
涼しくなると、よく眠れるのかと思ったら、最近はつとに早起きになってしまった。少し夜更かししたくらいでは変わらない。ま、長い時間寝ていられなくなったのかな。これは極めて単純に老化現象の現れだし、とっくに歯も目も衰えてきているという流れの中で、ああ、今度はここかという感じ。だから落ち込むわけでもなく、現実を受け止める覚悟は既にできているので、抵抗もしない。自然現象としてやり過ごす構え。気にしてしまうと暗くなるから。とは言え、流石に5時台に目が覚めてしまうと、ちょっと朝の時間帯を持て余してしまう。
ニュースのヘッドラインをチェックをする。日本で地震などの災害が起きてやしないか、外国にいるといつも気になる。メールのチェックをする。気になるゴルフの大会の状況をチェックする。youtubeに上がっているネットのニュース番組を聞き流す。そのうち起き上がってシャワーを浴び、簡単な朝ご飯を作って食べているうちに、出かける時間になる。こんな感じのルーティンだ。
今日も、明日も晴天。
このエントリを書いている瞬間の世界の人口は、77億7,166万人を超えているそうだ。果たして、そのうちのどれだけ多くの人々が、コロナ禍で様々な制約に耐え、忍び、苦しんでいることだろうか。そして、それはいつまで続くのだろうか。あと数ヶ月なのか、半年なのか、1年以上なのか。先が見えないことが、不安やストレスをさらに増長している。
エジプトから容易に出られず身動きが取れない缶詰生活は、日々ストレスを蓄積するというよりは、むしろ日々メンタルを削られていく感覚に近い。逃げ場のない暑さは長い夏じゅう身体にまとわりつくようで、9月も終わろうという今でもまだ、日中は38度近くにまで気温が上がる。今日も、銀行まで10分足らずの道のりを歩いただけで汗が吹き出す。
買い置きの日本食材の在庫は、補充できないまま減っていく一方だ。暑い季節に食べたくなる冷麦や、豚と水菜の冷しゃぶなど夢のまた夢だ。スーパーへ行っても、毎度毎度代わり映えのしない貧相な品揃いにガッカリするだけ。飽きもせずもう何百回も繰り返しガッカリしているわけだ。趣味のプラモデルもできない、写真を撮りに行く先もない。社内の規定で取得が義務付けられている夏季休暇3日間は、何もせず家にいるだけなので、テレワークの日と何ら変わりがない。つまり、保養にも気分転換にもなりはしない。
PCR検査と自主隔離が最大の足かせだ。エジプトを出国する前72時間以内に受けたPCR陰性証明がなければ国際線に乗れない。成田到着時には抗原検査、さらに2週間の自主隔離、日本から出発する前には再びPCR検査、エジプトに戻ってきてからもさらに自主隔離。こんな制約だらけの条件下で高額のチケット代と引き換えに一時帰国することのメリットが少なすぎて泣けてくる。
今はただひたすらに耐え忍ぶしかないのだと、頭では理解しているのに、割り切れない。だって、これまでも結構頑張って耐えてきてるんだよね。でも、とんでもない数の人たちが同じように我慢しているんだし、騒げば事態が良くなることもないから。で、こういう時は、肉でも焼いて、カラ元気を出すのです。日本のマヨネーズを贅沢に使っちゃうんです。
ゴルフ場で、生まれながらにして癒しを与えてくれる存在に出会った。しかも、フェアウェイを悠然と闊歩していた。
エジプトでカメレオンを見たのは初めてです。もちろん、サハラ以南のアフリカでは極く普通に見かける生き物だ。ケニアにいた頃は、朝の玄関先にときどき現れた。
ゆっくりと、一歩ずつ、いちいち前後に揺れながら歩く。顔の真横についた両眼は別々にぐるぐると動いて、あちこちを見ている。前脚の先はまるで足袋を履いた人の足のように二股に分かれていて、木の枝を掴み易い形。きっと、芝生に擬態しているつもりなのだろう、緑色のマダラ模様になっていたけど、本当はもっと綺麗な黄緑色なんだ。
ラウンド中だったけど、しばしカートを止め、スマホで写真を撮りながら戯れました。で、なんともホンワカとした気持ちにさせられるのです。和むんです。生きているその姿を見せてくれるだけで人を癒し、和ませる、すごい力を持った生き物なのです。
プロボクサーの追想録みたいなタイトルだが、違います。蟻の方です。
エジプトに暮らしていて、毎年夏になると苦しめられるのは暑さだけではないのです。家の中に侵入してくるゴキブリ、蚊、蟻といった害虫たち。去年の夏はゴキブリに大いに悩まされた。結構デカい奴で、実に気持ち悪い。大嫌いだ。たまらず大家さんに苦情を言って下水回りの害虫駆除を徹底してもらったら、それ以降ピタッと出なくなった。言われなくても定期的にやって欲しい。そして、今年はなぜか理由が全く分からないのだけれど、蚊がほとんど出ない。この夏の間に蚊取り線香を炊いたのは2回だけだ。ちなみに、エジプトの蚊はすごく小さくて、耳元でぷ〜んという羽の音が聞こえない代わりに、飛ぶのが速いから、手でパチンと退治するのはほぼ不可能と思う。少なくとも私には無理だ。
で、毎年何をやっても出てくるのが、蟻だ。体長1ミリくらいの、これってホントに蟻なの?ってくらい極小の奴から、ちょっと足が長い赤い奴まで数種類。日本の道端でよく見かけるような黒い普通の奴と違って、今まで見たことがない蟻ばかりだ。
壁と床の隙間、大理石の床の繋ぎ目、台所、排水溝…気がつけば至る所から出没する。スーパーで売ってるスプレー殺虫剤で一撃なので、闘い自体は他愛もない。でも、毎日何匹やっつけても、また出てくる。夜はベッドに上がってきたら噛まれそうで嫌なので、あちこちにスプレーしたいのはヤマヤマなのだが、そうするとこちらが気持ち悪くなるからあまり大量に撒けない。ときどき思い出したように姿を見せるヤモリ君にもう少し頑張ってもらいたいと勝手に期待しているけど、ひょっとしたら殺虫剤の巻き添えを食っているかもしれないと思うと、少し胸が痛い。
9月に入って1週間が経つというのに、依然として日々の最高気温は35度を超えたまま。涼しくなるまでの間、まだ暫くはアリとの闘いが続くのです。
FCバルセロナのメッシ退団・移籍かというニュースで連日大賑わいだ。先週は欧州CLの準決勝、決勝で持ちきりだったわけで、エジプトに来て随分と薄れてしまったサッカー熱が、またぞろ振り返してきて、ちょっと興奮気味。
生涯ローマニスタを誓った私としては、バルサがどうなろうと実は構わない。だけど、今から約3年ほど前、ASローマの顔であり魂であったトッティが、就任したばかりのアメリカ人フロントから追い出される形で退団した遺恨が今なお消えない。あの時、どれだけのローマニスタたちが涙したことだろうか。
それ故、今回のメッシの件も、もし自分がバルサのサポーターだったらと思うと、人ごとながらも、いてもたってもいられない気持ちになるのです。コロナどころじゃないだろう。個人的には、メッシ君には引退までバルサにとどまって欲しいと思う。シャビ、イニエスタらと共に黄金期を築いた千年に一人の才能の持ち主は、バルサのユニフォームを着てこそ輝くってもんだろう。
さて、我らがASローマはセリエで現在5位。微妙な順位だが、勝ち点差はそれほどない。私がスタジオ・オリンピコにせっせと通ったあの頃から、選手の顔ぶれはすっかり入れ替わってしまった。サラーはもちろん、デ・ロッシもナインゴランもいない、マノラスもストロートマンもいない。でも、ジェコとペロッティが頑張っている。先日はユベントスに3-1で勝った。結局、どれだけ選手が入れ替わろうと、どんなにチームの戦績が低迷しようと、変わらぬ愛で応援し続けるのがサッカーの醍醐味と信じてる。アイドル・グループに対してオタクが言うところの「箱推し」ってやつか。
日本人にとってエジプトでの食生活は、およそ満足からは程遠いものです。いわゆる中東料理はせいぜい年に数回で十分、それ以上は無理です。かと言って、和食に使える食材は、世界に誇る日本の醤油キッコーマンくらいしか店頭で見ることはありません。なんたって豚肉がない。新鮮な魚もほぼない。野菜の種類は、そうでなくても葉物がほとんどなくて、それがさらに夏場になるともう悲惨な状況。スーパーの野菜コーナーが砂漠に見えます。シャキシャキした水菜と一緒に食す豚しゃぶなんて、夢に見るほど恋しくなります。
そんな中で、この時期にほんとに安くて美味しいものもあるんです。マンゴー。これは昨日買ってきたやつで、アップルマンゴーっていうんですかね。日本ではさぞ高いんだろうと思うけど、こちらでは1個2〜300円。実はこの値段、エジプト人にとっては高級品です。普通のマンゴーならゴミみたいな値段ですから。
冷蔵庫で冷やして食べました。大きくて甘くて、とっても美味しいっす。これを食べてる時だけは、アフリカに住んでる者に与えられた数少ない特権みたいに感じます。手も口のまわりもヌラヌラになりますけど、それくらいの勢いで食べるのが正解のような気がします。
日本は猛暑に見舞われているようですね。皆様、熱中症など十分お気をつけください。こちらエジプトは35度を超える日がもうどれくらい続いているでしょう。暑いなんてのは当たり前の日常のことなので、ネタにならないんです。
今年の3月以来、コロナ禍で出勤は半減したまま、飛行機がようやく飛び始めたと思ったら、国外に出るにも入ってくるにもPCR陰性証明が必要、そして自主隔離と、身動きがとりにくい不自由な状態には変わりがないのです。だから、歳も歳だし、ちょっと心身のリフレッシュのために日本に帰りたいのはヤマヤマなのに、今はその時ではない気がしてならない。仕方がないから、もうしばらくエジプトで淡々と時が過ぎ行くのを待つしかないか。
出勤を除くと、家から出るのは、食料と日用品の買い物をするスーパーと、ゴルフ場、ゴルフ帰りの和食レストランのみ。あと月に一度くらいの床屋。それだけしかない行動範囲で毎日を過ごす訳です。
家にいる時は、メールで仕事の連絡を取り合う他は、ひたすらパソコンでyoutubeを観て過ごす。ルーティンは毎朝の猫の餌やりと、蟻退治。食事は自炊できるので困らないけど、食材が限られているので、メニューも単調。感情の起伏がほとんどない真っ平らな週日をやり過ごし、鬱々となりかけた気分を週末のゴルフで少しだけリカバリー。とにかくひたすらこれの繰り返しなんです。耐えるしかないんですね、今は。