2020年4月14日火曜日

最後までエジプトに残ります

 テレワークが始まって3週目、とはいえ無闇に外出するわけにもいかず、かといって自宅でできる仕事は限られているので、時間を持て余す毎日が続いています。
 毎朝の日課は検温から。もともと体温が低いのですが、念には念を入れて何度測っても35度台しかありません。感染から逃れて健康に暮らしていけている。これだけでもありがたい。
 今も海外で生活し、母国に帰れずにいる日本人がたくさんいます。空港閉鎖・航空便の運行停止や、外出禁止命令など、帰りたくても身動きが取れない状況に直面しているのです。カイロでは明後日、100人を超える日本人を乗せた臨時フライトが、閉鎖中のカイロ空港を飛び立ちます。ロンドンを経由して一時帰国する人たちです。日本大使館と日本人会が、民間航空会社の臨時便を手配してくれました。
それでも、仕事が管理部門なので従業員を見放すことができない、工場を止められない、帰っても首都圏に滞在先がない、東京から地方の自宅までへの移動手段がない、子供の学校の問題、自宅には高齢の親がいる。。。様々な事情を抱えて、日本へ帰らない選択をした人も少なくありません。
 一方で、無理を押してでも帰る手段があるのなら帰ったほうが良いというのも一つの英断です。最終的に「死ぬならどこで死にたいか」という価値観は、誰にも否定できるものではありません。
 私は仕事の性質上、日本政府から危険度レベル4指定が出され退避勧告となった際に、ようやく最後に脱出するチャンスを探ることになります。これもまた運命、というか、巡り合わせなのでしょう。

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