2015年3月31日火曜日

復活祭にプラモ復活なるか?


 泣いても笑っても今日で年度末終了。年度末の締め切り処理を多忙に過ごされた多くの御同慶諸氏、ひとまずお疲れ様でした。。。というのは日本人だけのお話で、ローマの私の職場でも、現地スタッフたちは今週末のイースター(復活祭)の連休しか頭にありません。
 日本語では復活祭、英語でイースター、スペイン語・イタリア語でパスクワ、フランス語でパック。十字架に貼りつけにされたイエス・キリストが3日後に復活したその日のお祝いで、キリスト教徒にとってはある意味クリスマスよりも重要なイベント。バチカンでも特別ミサが行われます。
 厄介なのは毎年その日にちが変わることで、「春分の日の後の最初の満月の次の日曜日」が復活祭の日、で、その直前の金曜日と翌日曜日が休日となって春先の連休と相成るわけです。
 この時期、世界中の国々で様々な呼び名のケーキ(イタリアではコロンバといいます)と、卵やウサギを模ったチョコレートが町中のあらゆる店で売られます。それはもう日本のバレンタインを彷彿とさせる煽り方で、スーパーのレジに並んでいると、かごの中にこれらケーキやチョコが入っていないことの方が不自然、むしろ周囲の不思議そうな視線を受けたくないが故につい買ってしまうほどです。
 
 さて、なぜ卵とウサギなのかというと、卵の方は諸説あってようわからん、ウサギは多産だからということのようです。実家に集まる家族、仔羊とケーキの御馳走を食べながら、おじいちゃんやおばあちゃんが部屋の中や庭のあちこちに隠した卵の形のチョコレートを子ども達が探し当てるという風習は、何か日本人にも感覚として通じるところがあって、ほのぼのとして良いものです。

 
 

2015年3月29日日曜日

原点回帰?

模型から遠ざかって結構な時間が経ってしまいました。
 で、積んだ箱の中から、こんなものを取り出して眺めています。レベル社の1/8。それなりに希少価値なのでしょうか。世代が違うこともあって、走っている実車をほとんど見た記憶がありません。ノスタルジーというよりは原点回帰に近い思いはあります。ロングタンクにストッパー付のシートを載せ、メガホンマフラーでカフェレーサー仕立てにするとか。
 しかし、窓の外を見れば、夏時間に変わった今朝はドピーカンの晴天、春のポカポカ陽気です。特に行きたいところもないけれど、散歩くらいしてみてもいいかなと。ただ、花粉がすごいのがちょっと。。。

2015年3月24日火曜日

ピレリが中国の企業になってもうた。。。

 イタリアが世界に誇る老舗タイヤ・メーカーのピレリが、中国の企業に買収されました。ブランド名は残るとのことですが。。。
 実は、ピレリには昔から個人的に強い思い入れがあったので、正直なところ残念でなりません。少年期をスーパーカー・ブームやハコスカだケンメリだという中で育った私にとって、ピレリは憧れのタイヤでした。中でも、細かいパターンのP7は、すっかり時代遅れになってしまった今でも、私の中では最高峰のタイヤの一つと言って良いでしょう。
 もう20年以上前のこと、人生で初めて新車を購入しました。4ドアのルノー19でしたけど、納車から間もなくタイヤ・ショップに行き、真新しい純正のアロイ・ホイールをタイヤごと下取りに出して、インチアップしたBBSに50扁平のピレリP7を装着しました。ショップから通りに出た途端に車体の安定性が格段に向上し、ステアリングを握る手が汗でびっしょりになるほど興奮したのを、今も鮮やかに覚えています。


 また、オジさん世代のバイク乗りにとって、ピレリは、メッツラーなどと並んでこれまた高嶺の花、憧れのブランドでした。特にファントムは、そのパターンの独創性や高いグリップ性能から、バイク少年たちに大きな衝撃を与えました。


 グローバル競争社会では、たとえ大手老舗企業であっても、生き残りをかけてこうした大型のM&Aが行われることは最早避けようがない流れなのかもしれません。今やボルボも中国企業の傘下ですし、プジョー・シトロエン・グループにも中国資本が入っています。
 ただ、老舗企業には、伝統、スピリッツ、そして熟練のスキルを持った技術者たちがいるものと信じたい。そして、永年に渡り継承されてきたブランドの魂のようなものまでもが、資本の身売りの中で廃れていく、或いは変化を余儀なくされてしまうとすれば、一人の消費者を超え、一人のファンとして一抹の寂しさを禁じ得ないのです。

2015年3月22日日曜日

プリマベーラ

 ローマにも春(プリマベーラ)がすぐ手の届くところまで来ています。
 3月初旬頃からいつでもコートを脱ぐ準備はできているのに、イマイチ気温が上がり切らない毎日で、ローマ・マラソンが行われている今日も、ときおり冷たい雨が落ちています。
写真は、アパートの台所の窓から望遠で撮った隣家のアーモンドの花。日本のソメイヨシノとほぼ同じ時期に、桜とそっくりの花をいっせいに咲かせ、ローマの街角を彩ります。これが咲くと、ああ春なんだなぁと。(機材:EOS30D、EF70-200F4L、焦点距離200mm)

 さて、このブログでもしばしばご紹介しているローマ法皇フランチェスコさんですが、先日、今年の12月8日(聖母受胎告知の日)から来年11月20日までのほぼ一年間を、聖年(ジュビレオ)に定めると発表しました。本来ジュビレオは25年毎に行われるもので、直近では2000年、次回は2025年のところを、特別の聖年と定めると決めたのです。
 聖なる年のクリスマス・イブから、普段は閉められている聖なる扉が開くローマの四大聖堂(※)を参拝した者は罪が許されるとされており、世界中から推定数百万のキリスト教信者が巡礼の旅をしに来ることが予想されます。20年に一度の伊勢神宮の大祭のような感じでしょうか。という訳で、ローマに旅行で来られる方は、それを踏まえて計画されることをお勧めします。
 (※)ローマ四大聖堂
サン・ピエトロ大聖堂、サン・ジョヴァンニ・イン・ラテラーノ大聖堂、サンタ・マリア・マッジョーレ大聖堂、サン・パオロ・フォーリ・レ・ムーラ大聖堂

2015年3月17日火曜日

スランプ??

 どうにも工作机に向かう気が起きないのです。
 年度末で何かと心配事が多いからか、息子の大学受験で気を揉んだからか、久し振りのプチ単身で慣れない家事に追われているからか、はたまた本田選手や香川選手の調子が上がらないからなのか、それらを総合してのことなのか。
 プラモデルは、あくまで趣味です。趣味であるからには制約があってはならず、楽しくなければいけません。だから楽しく工作机に向かう気持ちにならない限り、向かう必要はないのです。そう言い聞かせているのですけど、こんなヘタレのブログでも見に来てくださる方がいると思うと、ちょっと申し訳なく思ったりもするわけです。

これは、先週末に思いつきで訪れたジュネーブの旧市街。まだ春来ぬ街は震える寒さでしたけど、路面電車のケーブルが見事でした。

2015年3月11日水曜日

1/24 ルノー4 (その6)

せっかく作った自転車を屋根に積むためには、ルーフキャリアが必要ですね。
 便利なもので、すぐに画像が見つかります。年式によって形状は様々のようですけど、こんな感じのものが可愛らしくて、でもがっしりしてそうで、イイ感じではないでしょうか。

ついでに、どこぞのサードパーティ製も販売されていたようです。広告には「すべての車に取り付け可能」などと書かれていて、左側の車は明らかにルノー4です。いったいお値段は幾らくらいだったのでしょう。
 で、作らないの? キャリア。作ります。なんかいろいろ忙しくて、まとまった時間がとれないのですが、やります。

2015年3月8日日曜日

1/24 ルノー4 (その5)

この週末は結局、自転車作りで終わってしまいました。
 前輪のスポークは作業の過程でボキボキと何か所も折れてしまい、大人げなくカッと熱くなって、思わず「こうなったらスポーク張り替えてやる」と一度は凄んでみたものの、直径3cmにも満たないホイールを前に怖気づき、「まあ今日はこのへんで勘弁しといてやる」ことにしました。

2015年3月7日土曜日

1/24 ルノー4 (その4)

  家と会社に積んであるキットをガサゴソと探っていたら、こんな自転車を見つけました。レトロな感じのするスタイルですし、縮尺も1/24なので、ぴったりです。

ルノーの屋根に乗っけてみました。積み方は追って考えなければなりませんけど、あ~らいい感じ。
 通算800万台以上生産された車ですから、1970~80年代フランスの人々は、この車で通勤、レジャー、ときにはハッチバックの機能を活かし、荷物を一杯に積んで長距離の里帰りもしたのでしょう。
「ボンジュール、自転車積んで、今日はどちらにお出かけですか? 」てな会話が聞こえて来そうで、ワクワクします。

せっかくなので、自転車そのものも、ちょっとだけ手を入れます。何と言っても自転車の要は繊細なスポークです。実寸換算で2cm以上ありそうな角ばったスポークを、カッターの刃を立てて削ってみました。
 折らないように、力を入れすぎないようにと、南仏の長閑な景色を思い出しながら、土曜の午後をゆっくりと過ごすひとときです。

2015年3月5日木曜日

1/24 ルノー4 (その3)(La R4 de Papa)

  こんな画像が最初に出てくるときは、模型製作が思うように進んでいないということを意味しています。ま、年度末だし、いろいろあるのですよ。
 てなことで、これは1970年にフランスで発行された絵本の表紙。タイトルは、見たまんまですが「La R4 de Papa」(パパのルノー4)。

絵本と言っても童話の類ではなくて、明らかにターゲットは車好きの男の子たちなのでしょう。車の構造やらインパネの説明やらといった、テクニカルな解説が16頁にわたり紹介されているそうです。
 実はこの絵本、シトロエンDSやフィアット500など、当時の名車たちをシリーズ化したものだそうで、お好きな方は洋書専門の古本屋などで探してみるのも面白いかと。

さて、同音異義語どころかそのままの表記で、「パパのルノー4」にはもう一つの意味があるのです。そう、パパ(ローマ法王)のルノー4です。
 イタリアのとある老神父さんが、20年30万km乗ったルノー4を、現法王のパパ・フランチェスコにプレゼントしたそうなのです。上は、さながら喜び勇んで乗り込もうとするパパと、それをたしなめる側近たちの図といったところか。「ダ~イジョーブ。私も以前ルノー4を所有していたことがあるんだから」と言うと、不安を隠せない警護隊を尻目に、颯爽と走り去ってしまったとか。パパ、カッチョイー!

2015年3月1日日曜日

1/24 ルノー4L (その2)

 非常にまったりした(単に手が遅いだけです)ペースで製作しています。
 エンジン本体はたいへんシンプルな造形。シリンダー横のデスビから、目立つ赤のプラグコードだけ追加しました。それにしてもコードが太いのです。もうちょっと細い素材を調達しなければなりませんね。上からボディを被せた後に、エンジンルームの細かなパーツたちを取り付けていくことになります。
 
 かわってステアリングとコンパネ周り。ご注目いただきたいのは、ダッシュボードにちょこんと乗っかった洋梨型のルームミラー。「えっ、こんなところに?」とビックリしましたけど、こうしたほんのちょっとしたパーツのデザインの一つ一つが、旧車ファンを惹きつけてやまないチャームポイントなのだろうと思います。
 
こちらはネットで拾った実車の写真。製作しているモデルがなにぶん初期の頃の型なので、どんぴしゃの画像を見つけるのが容易ではありません。それに近いものを参考にするしかないのでしょうね。