2010年3月31日水曜日

やるねぇ、フランス高速警察

 ご当地ネタをひとつ。

 31日付け報道によれば、110km/h制限のA34号線を253km/hで走行した34歳の男が、フランス高速警察に逮捕され、罰金600ユーロ、免許取り消しに加え、刑務所に6ヶ月収監されることになった。
 逮捕された男が運転していた車は、フィアット・クーペ。記事では、エンジンはサーキット仕様にチューンされており、「コンフォートではない」仕様だったとのこと。
 オジさん、おどろいたのは、フィアット・クーペがそんなに速いんだってことではなくて、フランス高速警察がインプレッサ(しかもこのカラー)を使っていたこと。いろんな車がある中で、このチョイスはやはりWRCの影響なのか、それとも意思決定ラインに好き者がいたのか。いずれにしても、フランス高速警察、やるねぇ。これじゃあ逃げ切らんわ。

2010年3月30日火曜日

MV Agusta荒くれKnight Cafe (11)



 フロント・フェンダーです。

 クラシック・バイクによくある形状で、実車ではおそらくアルミ製です。キット部品は一体形成で、形自体はよくできています。でも、ステーが駄目。半円柱で、しかもフェンダーへの取り付け部分があまりにざっくりで、泣けてきます。割と視線が集まりやすいパーツなんですよね。

 ステーのモールドを切りとばして、代わりにプラ板0.5mm細切りを、虫ピンでリベット止めすることにしました。アルミ板を使用することも検討しましたが、アルミ板って、ハサミで切ると、くるっと丸まってしまい、まっすぐに切り出すのが相当難しんです。オヂさんの技術では上手くいきません。虫ピンをニッパーで切る時は、くれぐれも気をつけましょう。どこへすっ飛んでいくか解らないからと、下手に手をかざすと指に刺さって血が出ます(出ました)。

2010年3月28日日曜日

MV Agusta荒くれKnight Cafe (10)




 フロントのブレーキ・アッセンブリー。
 実車では、年式によって何種類かのタイプがあるようです。500ccレーサーと同タイプのブレーキが奢られているものもあるようなので、キットの部品を微修正して使うことにしました。
 ブレーキパネルの前後には、エアを取り込む冷却孔がパカっと口を開けています。2枚目の画像の右側は、仕切り板のモールドをカッターで細く修正したもの。う~ん、なんとなくプラモデルっぽさが残ります。てなことで、左側は、ものは試しとプラ板でベースを敷き、短冊状の仕切り板を立てて修正したもの。やっぱりシャープさが違います。
 結局、ブレーキロッドなんかも金属線に置き換えたりしてみると、本来のメカニカルな構造がそれなりに見えてきました。何とかごまかせましたが、実は結構手抜きだったりします。


2010年3月27日土曜日

MV Agusta荒くれKnight Cafe(9)


 リア・ショックです。
 キットのパーツと資料画像を見比べると、全然違います。まあ、最初からアテにしてませんから、いいです。やります。
 てなことで、切ったり貼ったり、輪っかを作ったり。スピンドルは1mm真鍮線に置き換え。スプリングはシルバーの油性ペンでメッキふうに。それほど精密な工作ではありませんが、雰囲気は出ました。及第点です。
 あ、明日の朝、起きたら、夏時間です。

2010年3月25日木曜日

MV Agusta荒くれKnight Cafe (8)

 さくさくとスポーク張りが終了しました。
 手が慣れてきたのか、接着剤の乾燥時間を除けば、前後併せて実質6時間程度の作業だったでしょうか。ただし、酒を飲みながらの場合は、倍以上の時間が必要となります。

 今回スポーク用のマテリアルは、池袋在住のモデラー仲間が都内を歩きまわって調達してくれた(あらためて感謝!)いろいろな素材の中から、0.55mmの鉄線をチョイス。どこのDIY店でも売られている汎用のもので、ぐるぐる巻きにしてメートルなんぼで売られているもの。強度は、お値段も高級な洋白線やステンバネ線と比べればやや劣るものの、1/9というスケール、そして大口径のドラムブレーキも手伝って、直線で表に出る部分は僅か12mm。曲げ癖を伸ばしながら使えば全く問題ありません。そして、40本張り終えた後の強度に不安は皆無です。

 ニップルには、いつもの園芸用被膜線の芯を抜いたもの。塗装はメッキシルバーです。世の匠たちのサイトによれば、プロターのタイヤのゴムは、永年の接触でプラ材を溶かす(喰う)と解説されていることに多少ビビり、リムの裏側にマスキングテープを貼り付けておきました。
 前半の山を越えたような気分に一瞬だけなっていますが、まだ全然先は見えていません。

2010年3月24日水曜日

MV Agusta 荒くれKnight Cafe (7)


 ホイールのスポーク張りにとりかかりました。 先ずは前輪から。
 キットのスポークも細さはなかなかのもので、ものぐさ心をくすぐられます。でも、やっぱり模型の美しさを決定づける部分ですから、面倒くさがらずにやるしかないか。
 いつもの手順でハブを切り離し、スポークがかかる穴を開けようと思ったら、あらら、ハブの裏側の幅が足りなくて貫通できません。仕方がないのでハブ裏側のモールドを全て削り落しました。ブレーキドラムに見立てたキットのパーツも、径が大きすぎて使えません。そうなるとブレーキのドラム板も、一から作らなければならない。1.0mmプラ板を大2枚、小3枚、コンパスカッターで切り出して積み重ね。ハブでサンドイッチ。これでリム幅と面イチになりました。

 接着剤が完全に乾くのを待って、塗装してからスポークを通していくことにしましょう。専用の治具も作ります。何だかんだ言って、それなりに手数が必要なんですけど、意を決して始めてしまいさえすれば、このへんの作業はだいぶ回数を重ねて慣れてきましたので、それほど億劫に感じることもありません。

2010年3月22日月曜日

MV Agusta荒くれKnight Cafe (6)


 この連休で、エンジンだけでもなんとかしなきゃと、久しぶりに長時間にわたって模型に向き合いました。実に楽しい。
 細身のキャブレターは、デロルトでしょうか。とてもかっこいいです。ファンネル側にプラ板の輪っかを1枚かませました。問題は、上部キャップから尻尾みたいのが生えていて 、スロットル・リンケージのシャフトが直接刺さる構造になっている点。資料画像と並べて見ると、まったく違う。シリンダー側のインシュレータも異常に長すぎ。てなことで、プロターよりはなんぼかマシなリンケージ金具を作ってみました。細部は資料がないので、まったく適当です。インシュレータも丁度良い長さにカット。
 シリンダーヘッドの上で、リンケージを引っ張るスロットル・ワイヤーを取り付けました。どうせ見えなくなるところなのですが、スロットル・ワイヤーはどこからか取らなければならないので。また、クラッチ・ワイヤーもミッション上部からナットを挟んで取り出しました。ここは見えるところなので、ちゃんとしました。キャブレターからガソリンコックをつなぐフューエルパイプは、キット部品に半透明のチューブが入っていました。やるなー、プロター。
 実車は、エンジン本体がツヤのない梨地みたいな塗装で、それとの対比でメッキされたキャブレターやプラグキャップなどがキラキラと映えています。そんな雰囲気がうっすらと真似できたんではないかな。エンジンはこれでほぼ終了です。

2010年3月21日日曜日

MV Agusta荒くれKnight Cafe (5)



 躊躇っていたエンジン下っ腹、メタボちっくな下っ腹を作り込むことにしました。
 o,3mmと0.5mmプラ板をそれぞれ大小のカマボコ状に切り出して積層したものを、エンジンに接着。隙間に溶きパテを流し込みます。面倒くさい作業でしたが、まあやってよかったかな。
 2枚目の画像は、ディストリビュータ~プラグコード。横に転がっているキットの部品と資料画像を比較して見ると、これまた500ccレーサーと750sではまるっきり形が違っています。細身のキャブレターでは隠れきれず、非常に目立つ部品なので、やむなく太さの異なるプラ棒からスクラッチです。結果的には割と上手くいったのでよかったのですが、まあ面倒くさいこと。赤いプラグコードは被膜線の芯をぬいたもの、黒い部分はキットのゴムチューブです。このあたりは瞬着を多用しています。
 ハードル下げて、さくさく進もうとしていたのに。なかなかそうなりません。っていうか、そうさせてくれないのがプロターたる所以なんですね。いつまで耐えられるんだろう。

2010年3月18日木曜日

MV Agusta 荒くれKnight Cafe (4)


 エンジンのモディファイをしています。
 特に、右側の造形が500ccレーサーと750sでは随分と異なりますので、プラ板の箱組からクラッチカバーの形を出していきます。右足チェンジですからね、この頃のバイクは。
 反対側は、フレーム形状に合わせた単なるデザインと思いますが、羽状の突起が出ていますので、感じだけ似せておきました。
 これで塗装して終わりとするか、前面のオイルパン付近にフィンを立てて、もう少しだけモディファイするか、悩みどころです。

2010年3月17日水曜日

MV Agusta 荒くれKnight Cafe (3)








 あ~あ、本当にやりたくなかったフレーム直しを、やってしまいました。

 だって、500ccレーサーはタンク下からシートレールまで一直線なんですが、750sはタンクからシートが一段下がっていて、それがこのバイクのスタイルを決定づけているポイントの一つなもんですから、どうしてもやらざるを得なかった。

 シート下から縦に伸びるダウンチューブも500ccレーサーは3本なのに対して、750sは2本。代わりにリアショックの上端取り付け部から斜めにサブフレームがついているので、ついでにこれも修正。フロント側のダウンチューブには太いカウリング・ステーが飛び出していましたので、これはカット。
 もうこれ以上はしません。たぶん。

2010年3月14日日曜日

MV Agusta 荒くれKnight Cafe (2)















 キットの中身とご対面しました。
 プロター(イタレリ)社を本格的に手掛けるのは初めてです。目にしみる深紅の外装部品、今回は残念ながらフルカウルもタンクもシートも使いません。
 部品を床に並べてみました。まあ数としてはこんなもんでしょう。覚悟していたとはいえ、タミヤを見慣れた目には、すさまじいバリ、ヒケ、パーティング・ラインのオンパレード。すべての部品に修正を加える必要があるようです。
 いいよいいよ。残業で疲れてる時は、な~んにも考えずに、テレビの画面を見るともなく、ひたすらバリをとる。そんなまったりした時間こそがオヂさんを癒してくれるんだから。
 工作に時間が取れたときのために、メッキだけは落としておこうと、フランス製キッチンハイターにどぼん。待ってる間にネットで製作に役立つ資料画像を探すこと小一時間。メッキはまったく落ちる気配がありません。フランスのケミカル技術がイタリアのメッキ技術に完全に負けた瞬間でした。
 いいよいいよ。どの道ヤスリかけるんだし、きらきらのまま使えるところもあるだろうさ。今回は、そんな感じで「ゆる」めな気持ちで進めていこうという方針が、たった今決まりました。
 ようやく週末にゆっくりできたので、先ずはエンジンから。クランクケースは後で修正するとして、腰上から。フィンとフィンの間をカッターの背で根気強く掘ってみました。隙間にエナメルのスモークを流し込むようにして、メタルカラーでドライブラシ。おや~、ことのほか良いじゃないですか、プロター。
 気を良くしてプラグ穴を外側に修正、ミッキーマウスを埋めてプラ板を貼りつけ。ヘッドカバーにはいちばん外側だけ六角ナットでディテールアップ。全体をシャバシャバのフラットアルミで塗ってから、スモークで陰影を付け、メタルでドライブラシ。うん、良い感じです。
 500ccレーサーと750sの画像を見比べて、あまりに違う部分だけは修正することにしました。また、各部の再現は細密さにこだわらず、ポイントを絞ってディテールアップすることを目指します。

2010年3月9日火曜日

MV Agusta 荒くれKnight Cafe (1)

















 新しい製作シリーズのお題を決めました。

 用意したキットは、プロターから継承したイタレリ社製の1/9。1960年代のGPレースシーンで無敵の強さを誇った伝説のレーシング・モト、MV Agustaの4気筒500ccです。このマシンの詳細は、ネットで検索すれば何ぼでも出てくるので、詳しくは解説しません。キットは、かの有名なマイク・ヘイルウッドが駆った1964年モデルです。

 今回のお題は、この500ccレーサーを忠実に再現することではありません。そういうジャンルは、世の巨匠たちにお任せ致します。
 オヂさんは、このキットをベースとして使い、好き勝手に改造を施します。保安部品などを付け、ナンバー登録もして(笑)、公道で走ることを目指します。モチーフはずばり、トリコロール・カラーが鮮烈なイタリアの至宝、MV Agusta750sです。くぅぅ、カッチョイイ!

 漫画「荒くれKnight」で藤木桂三が乗っていたヤツ、と言って解る方、相当の好き者です。でも善波ちゃんのZ2の方が人気だったのかな。

 製作は、今回はのんびりやるつもりです。


2010年3月7日日曜日

CB750 Cafe (30:完成編)







 CB750 Cafe (Marilyn Special)
 シリーズ30回目にして完成編です。
 いつの日かCB750を手掛けてみたいと思っていたところ、ドイツの業者が在庫を持っていることを偶然にネットで見つけたのが始まりでした。年末年始のまったりした時間の中で製作をスタートし、後半は残業続きで一気にペースダウンしたものの、このキットには本当に楽しませてもらいました。1/6ビッグスケールは、値段に相応しい作りごたえと、努力に応じた完成度が望めることから、オヂさんのような老眼モデラーにも技術なりの満足感を与えてくれます。
 全体をモノトーンに抑えつつ、ゴールドのフレームと赤のプラグコードが目を引きます。集合管に貼られたヨシムラのステッカーは、メタルシールの上にデカールを重ねました。シートストッパー付きのセミロングシートは、少しだけヨレた革の質感を出すのに溶きパテが役に立ちました。オーナー・ライダーだけが独り占めできるハンドル・メーター周りの贅沢な造り。輸出仕様なので、目障りな速度警告等もありません。そして、目の前にはいつでも麗しのMarilynが。
 シリーズを通して沢山の激励やご提案を頂戴しました。御蔭様でモチベーションを落とすことなく完成することができました。あらためてお礼申し上げます。
 次回作品は、手持ちの在庫の中から現在選定中です(悩)。
 新たなシリーズも、どうぞお楽しみに。
 

2010年3月3日水曜日

CB750 Cafe (29)


 完成に向けて細かなパーツを手掛けています。残業続きなので、1時間くらいしか模型と向き合えません。
 ウィンカーは、以前作った小さなものは不採用にしました。やっぱり保安部品は大きくて視認性が良いものでないと、いけません。安全第一です。ステーとウィンカー本体をとめるネジの表現は、穴を開けただけ。でも、いくらかましです。そして、キットのままだとキラキラ光りすぎなので、メッキシルバーで調子を整えました。
 タンク・キャップは、一体形成のモールドがちょっといい加減だったので、蝶番の部分は削り落してプラ棒とプラ板で作り直し、反対側には金属線で引っかけて止める金具を付けました。
 もう少しです。

2010年3月2日火曜日

ときには学習













 何の学習かと思いきや、クラシック・バイクですよ。


 カフェ・レーサー志向の強いMotorcycle Classicsという雑誌、アメリカからの年間購読を申し込んでみたら、ちゃんとフランスに届きました。

 メインの特集記事は、表紙を飾るHondaのCB450K0。
 オヂさんより少しだけ年下の1965~68年生まれ。公道向け市販車としては世界初のDOHCエンジン。参考までに北米輸出仕様の主なスペックを書き出してみましょう。

・総排気量 444cc 空冷4サイクルDOHC直立並列2気筒
・最高出力 43hp @8,500pm
・最高速度 102mph(マイルだよ)
・価格 約1,000us$(当時)
・燃費 40-45mpg(マイル・パー・ガロンだよ)

 誌面で紹介しているところによれば、当時プロダクション・レースが盛んだった英国では、このCB450が余りにファクトリー・レーサーに近い性能だという理由だけで、ディスクオリファイされたそうな。
 因みに写真のマシンにはフロントにゼッケン・プレートが付いていますが、何とこれ、オーナーが楽しむための純正部品だと解説されています。
 HONDAのサイトを見ると、国内販売価格(当時)は268,000円也。いやはや、高嶺の花だったんですね。