2014年3月30日日曜日

ハーレーFXE1200スーパーグライド(その16)

  サマータイムの始まりは、よく晴れた日曜日。久しぶりにゆっくりと模型三昧できる時間ができたので、なんだかんだ言い訳して逃げていたホイール作りに着手しました。
 リムには8つ、ハブには4つの、3mm径の穴を開けます。ワイヤースポークをやめて、8本スポークのキャスト・ホイールを作ろうという訳です。

  3mm径のプラパイプ(今回は手元に透明パイプしかなかったのです。それ以上の意味はありません。)を、リムに開けた穴を通して中央のハブの穴に合わせます。まずは十字に組み、がっちりと位置決めをします。このための治具は特に作らず、その代り、同心円の方眼紙を下に敷き、センターが狂わないよう慎重に作業しました。

残り4本のスポークも、同様にリムの穴を通して中央のハブでとめます。
 更に、スポークのハブ側、リム側ともに、細かく切り出した1mmプラ板を、指の間の「水かき」状に付けていきます。しばし完全接着を待ち、サフを吹いて様子を見てみることにしましょう。
 今回のキャスト・ホイール化、デザインで随分と悩みました。スポークの本数も、5本、7本、10本またはそれ以上と様々にあります。クラシックなハーレーの雰囲気を壊さないよう、同時に、工作のし易さをも考慮して、丸スポークの8本という結論に落ち着きました。
 あ、リアもあったんだ。ちょっと休憩です。

2014年3月29日土曜日

ハーレーFXE1200スーパーグライド(その15)

帳簿締切だ歓送迎会だなんだと年度末特有の忙しさ故に、模型工作が一向に進まず足踏みしています。
 今日は、フロント・ブレーキローターの付け根あたりをちょろっとイジっただけ。ローター自体に熱放射孔を開けるまでの勢いが出ないというか、夕べの酒で手元不如意というか。でも、やっぱり開けるのかな。多分。
 明日はがんばって進めてみましょう。

2014年3月27日木曜日

今日のチンク

日本の八重桜のように見えるこの花は、おそらくアーモンドの木です。知らずに「ああ、ローマにも桜が咲くのかぁ」と郷愁に浸ると、勇み足になります。
 今日のチンクは、そんな桜(もどき)並木の道路脇に路駐していた1台をパチリ。縦に長い画像は、そうなのです、本当に今更ながらもいいとこですけど、おじさんも最近スマホを購入したのです。電話とSMSしかやらないというのに。
 あ、でもこんなふうに信号待ちのような一瞬のうちに写真を撮るには、カメラよりも素速く操作できて便利ですね。

2014年3月25日火曜日

ちょこっとparis

2泊3日のちょこっとだけParisを訪ねてきました。去年の夏以来なので約10か月ぶり。昼はオペラ付近でラーメン餃子、夜は懐かしい知人と酒を酌み交わし、二日酔いの翌日もまたラーメンという、実に嬉しいループを満喫。
 昼間は、ポンピドゥ・センターで、新進気鋭の若いアーチストの感性に触れ、或いはチュイレリー公園からシャンゼリゼをゆっくりと散歩。BOOKOFFで中古のCDと、帰りの空港ではボルドーを数本買い込んだものの、まだ帰りたくない病に。
 それでも、ローマの自宅に戻った日曜の晩は、セリエAのミラン戦、ユーベ戦に加えて、スペインリーグのバルサvsレアルのクラシコがTVでほぼ同時に生中継。更に、カタールのmotoGPも別チャンネルで放送中。もうチャンネル選びに大忙しでした。
 さ、年度末もあと一週間。たくさん仕事もあるけれど、プラモもしたい。欲張りすぎでしょうか。

2014年3月20日木曜日

ハーレーFXE1200スーパーグライド(その14)

ふっくらと美味しそうなパンが焼き上がりました。ではなくて、シートの形作りに目途がつきました。
 さて、長いこと同じ仕事をしていても、年度末はやはり何かと忙しく、なかなか模型に向かう時間がとれません。そろそろ外装パーツに区切りをつけて、全体の組み上げに着手したいところです。
 とはいえ、祭日の明日から2泊3日で、ちょっくらParisに出かけてきます。早くラーメンが食べたい。

2014年3月17日月曜日

旧車とプラモ

  今日ニュースになっていた日本内燃機社製「くろがね四起」のレストア・プロジェクトに心惹かれた男子は、きっと私だけではありますまい。そして、往年の日本の工業技術を誇らしく感じた御仁たちも大勢いるはずですし、実はTAMIYA☆★さんからスケールモデルが発売されていたことにも驚かされました。是非とも、発見された車両のエンジンが再び息を吹き返す日が来ることを、大いに期待したいですね。
 
 さて、プラモデルの西の勇イタレリ社からは、流石にくろがね四起はありませんけど、同じ時代に軍用車両として大活躍したキューベルワーゲンのキットなら、リリースされていました。ポルシェ設計によるタイプ82というこの車両、フォルクスワーゲンの原型だったんですね。
 
 で、この車両にセダン・ボディを載せたタイプ87を見れば、なるほどと大きく頷かざるを得ません。
 
  四輪のプラモは守備範囲ではありませんし、軍事モノにも日頃はあまり関心が向きません。けれども、くろがね四起のようなニュースを目にすると、往年の乗り物にノスタルジーを抱く心は、二輪も四輪も同じなのかなと。

2014年3月16日日曜日

ハーレーFXE1200スーパーグライド(その13)

ストップランプです。
 画像いちばん左がキットのノーマル部品。なんだか四角いし、大きいし、フェンダーに直接取り付く形もあまり好きじゃありません。それに、リア・フェンダーは長さを短く詰めてしまうことにしているので、どっちにしてもこのままでは採用できないのです。
 てなことで、ジャンク箱から今や何の部品だか分からないレンズを見つけ、それに合わせて台座を作りました。後にアルミふうに塗装しようと考えています。そして内部には、たぶん誰にも気付かれないであろう電球も仕込みました。だって、ストップランプが点かないのが、最も危険だと思うからです。なんちゃって。

 2mmプラ板を積層しています。と、簡単に書きましたけど、切り屑と粉まみれになっています。そう、シートを作っているのです。
 シート形状は、短冊状の皮を縫い合わせたようなものとか、リベットでシートカウルに留めるものとか、いろいろなオプションを考えてみました。最終的には工作のし易さを優先して、割とシンプルなデザインを目指します。

同じようなパーツを2つ作ります。でもこのままでは真っ平すぎて、お尻が痛くなりそうです。

ふっくらと座り心地の良さそうなシートを作るために、エポパテを盛りつけて膨らみをもたせます。このあたりは最早、技術とか何とかではなくて、小学校の図画工作の時間にやった粘土を思い出しながらの作業です。
 仕上がりは、表面のうねりを少しばかり残して、ニュアンスが出せればと考えています。

2014年3月12日水曜日

ハーレーFXE1200スーパーグライド(その12)

  工作は、リアサスに飛びます。
 画像右が、キット部品をそのまま組んだもの。なるほどハーレーです。そして、左が加工後のもの。スプリング上部にかぶさる部分を短く詰め、逆に下側のボディをプラ板で4mmほど継ぎ足して全長を延ばし、少し先のすぼんだ形にしてみました。
 尻下がりのディメンションを修正するための加工です。

塗装を施しました。
 上部には、シルバーの上から、ガンメタルで薄くブラッシングして、使用感を出そうとしています。このエナメル塗料のクロームシルバーは、ちょっと嘘っぽさ(安っぽさ)がある色なので、上級モデラーからは余り好まれないだろうと思います。でも、レトロなバイクには、かえってこの安っぽい感じが合うなぁと密かに思っていて、つい使ってしまうのです。また、ウェザリングというほど恰好良い技術はありませんけど、筆にガンメタをつけてからティッシュにほぼ吸い取らせ、僅かに残った塗料でブラシすると、いい感じになるのが好きなのです。
 サスのボディの方は、ブラック塗装です。ノーマルの状態と比べると、がらっと雰囲気が変わりました。

2014年3月9日日曜日

ハーレーFXE1200スーパーグライド(その11)

  箱組みしたシートカウルを、タンクと共に載せてみました。

  大きさは悪くなさそうです。ただ、サイドが真っ平すぎて、造形的に面白味がありません。シンプルでスマートなのは結構なのですけど、ハーレーというバイクのキャラクターを考えると、「色気」というものが全く足りません。男臭く荒々しい中にも、どこかセクシーさを求めたい。

  そこで、2mm厚のプラ板を三日月形に切り出し、サイドの縁に膨らみをもたせるようにしてみました。のっぺり感がなくなりました。四輪のブリスター・フェンダーのようですね。

境目にエポパテを盛りつけました。乾燥するのを待ち、なめらかな曲面を出していくことにしましょう。

2014年3月8日土曜日

ハーレーFXE1200スーパーグライド(その10)

  シートカウルを作ろうと、先ずはシートベースを加工します。
 フロント側の余計な部分はカット、リア側のフェンダーと接続する部分は、小さな穴を開けた丸いプラ板で塞いでしまいます。

  タンク、シートベース、フェンダーの位置を確認します。今回は、フレームを後方に延長してシートレールを作る方法は採らないことにしました。シートベースとフェンダーの接続は、極小ナットで脱着可能です。

厚紙で型紙を作り、サイドから何度も眺めて形を模索します。シートカウルの幅、高さ、タンクからの流れ、全体の調和などを点検します。このバイクの全体の雰囲気を決定づけてしまう外装デザインだけに、失敗したくありません。
 型紙が決まったところで1mmプラ板を切り出し、天板でつないでから、裏側の角にエポパテを盛りつけて強度と削りしろを確保、乾燥を待ちましょう。

2014年3月5日水曜日

法皇のハーレー

ローマっ子からパパと呼ばれ敬愛されるローマ法王フランシスコが所有するサイン入りハーレーが先日競売に掛けられ、約3300万円で落札されたそうな。
 実はこのバイク、ハーレー・ダビッドソン社が創業110周年を記念して法王にプレゼントしたもので、パパはタンクにサインを記した後、カトリック系慈善団体に寄付していたと。売上金は、テルミニ駅にあるホームレス用宿泊施設などの改修に充てられるという心温まるお話。
 ツィッターのフォロワーが1千万人を超える法王ですが、こうしたニュースで人気は益々あがることでしょうな。
 たまたまハーレーの模型を作っている最中のこのニュース、私の背中もパパからちょっとだけ押されたみたいな気分です。






 

2014年3月2日日曜日

ハーレーFXE1200スーパーグライド(その9)

 バイク模型におけるカスタマイズの肝は、2つあると思っています。
 ひとつは、パーツの精度でしょう。自作するパーツの精度が低いと、どうしても「手作り感」が出てしまいます。ただですら「模型っぽく」ならないよう、実車に見えるよう、あれこれ工夫をこらすのが模型工作の醍醐味ですし、評価されるポイントになるわけですけど、そこから更にイジった結果、日曜大工的な手作り感、なんちゃって感が出てしまったのでは、マイナスでしかありません。

 もうひとつは、全体のデザイン・バランスを崩さないパーツ選択でしょうか。バイクメーカー各社の一流工業デザイナーが考え抜いてデザインしたバイクという製品は、その細部に至るまで、デザインの持つ「力」や説得力があるはずです。ですから、そこにアフターマーケットで売られているボルトオンのパーツをポン付けする結果、全体のバランスの中でチグハグになってしまうことがままあります。
 バイクは、マフラーやサスペンションなどの機能部品ですら、そのすべてがエクステリアを構成しているため、パーツひとつでバイクの雰囲気や性格をがらっと一変させてしまいます。そんな悪魔的な魅力を持つカスタムパーツは、世の中に数えきれないほど溢れていて、いちいち私たちを惑わすのです。
 デザイナーの開発コンセプトに敬意を表しつつ、全体のデザイン・バランスを崩さないような、或いは逆に大きく裏切ることにチャレンジしてなお成立するようなパーツを、どう選択し、作っていくのかが、模型工作における私の楽しみ方なのです。

てなことで、タンクは三度目の修正を加えています。目指すところには技術が追い付かず、実現の道のりは厳しいのです。

2014年3月1日土曜日

ハーレーFXE1200スーパーグライド(その8)

  フロント・フェンダーは、前後長をかなり短くカットしてしまいました。そして、ボトムケースへのステーだけ残して、ロッドの部分も省略。ずいぶんと軽快な感じになったと思います。

フューエル・タンクです。
 これが2度目のサフを吹いたところ。まだタンク側面に引けなどがあって、表面が均一ではありません。あと1回でなんとか仕上げたい。
 タンク前方のフレームにかぶさるベロの部分にプラ板を追加して、全体にスクエアなイメージを補完しています。