2013年7月31日水曜日

歓送迎会はお約束のイタリアン

今日は、ローマから間もなく彼の地へ転勤していく職場の同僚と、その後任を迎えての歓送迎会でした。
 会場は、もちろん近所のイタリアン。毎日のように食べ続けたイタリアンを、最後の最後に思い残すことなくお腹いっぱい食べてもらうというコンセプト。7人で前菜を取り分けた後、4種類のピッザと2種類のパスタをシェア。年寄りの私は、我儘を言って、ゴルゴンゾーラのピッザと、バジルのスパゲッティをねじ込ませてもらいました。

いずれも大変に美味です。瀬戸物の器に入ったハウスワインがどんどん進みます。食後のエスプレッソを飲んでもなお、盛り上がりはいっこうに収まらず、レモンの食後酒をおかわりしてようやく締まりましたとさ。

2013年7月27日土曜日

今日のチンク

今日のチンクは、路地の脇で車とスクーターの隙間に身を隠すようにうずくまる濃紺の1台。かくれんぼしているみたいに見えます。というか、さほど大きくないスクーター2台で、ほぼ隠れてしまうくらい、やっぱりチンクは小さくて可愛いなぁと思って、車中からシャッターを押しました。
 ローマは連日、抜けるような青空、気温35度くらいで、イタリア人たちに言わせると、ようやく気候が安定してきたとのこと。そりゃ暑さはある程度覚悟していたとはいえ、結構きてます。仕事なんかしてないで、海岸でひっくり返ってビールでも飲んでるのが一番です。でも、ことしのバカンスは、赴任当初の出費がかさんだのでお金もないし、近場へプチ旅行だけになりそうです。
 ま、それも気の持ちようの問題で、今も毎日がイタリア旅行中だと思えば贅沢なもんです。

2013年7月24日水曜日

新世代vespaのお値段

いつの時代もスクーターのジャンルで不動の人気ナンバーワンを維持し続けるのがvespaでしょう。そのvespaからリリースされた新世代のモデル946。レトロチックなシェイプを残しつつ、所有欲をかき立て、満足させる細部のデザインは、さすがに素晴らしい。しかも、シートやハンドスティッチのグリップは色を選べるほか、キャリア、小物入れや風防などのオプションもいちいちオシャレです。詳しくは、以下のオフィシャル・サイトから参照いただけます。サイトも、これまた高級ブティックを除いているような気にさせてくれる非常にオシャレな出来映えです。

http://www.vespa.com/

 さて、肝心のお値段ですが、125ccのスクーターにして、なんと9,000ユーロ~。イタリアのネット上でも、「ふざけんな」「車買えるじゃん」など批判的なコメントが多く目につきます。まったく同感です。
 所詮は老若男女の普段の足でしかないスクーターです。それがこれほど多くの人に愛されてきたのは、時代の変化を超えて生き残ることができるデザインの秀逸さと、その存在の身近さではなかったか。
 vespaよ、どこへ行ってしまうのか、という感じがします。




2013年7月22日月曜日

今日のチンク。。。じゃなかった、ミニ

今日のチンク。。。じゃなかった、ミニでした。
 淡いビタミンカラーにオールペンされた、ちょっとクラシックなmini1000。お菓子のマカロンみたいで、なかなかキュートです。
 最近youtubeで、車やバイクのレストアの様子を検索して見ることが多いのですが、街中で実際に、年代物の車やバイクを綺麗な状態で維持している姿を見ると、とっても嬉しくなってしまうのです。
 それも、専門業者がコンクール・コンディションに仕上げて法外な価格(実際、相当の資金がかかるのでしょうけど)で販売するのと違って、おじいちゃんの世代から引き継いだマシンをコツコツと直し、普段の足として丁寧に乗り続けるフツーの人たちの情熱を垣間見るとき、思わず拍手したくなってしまうのです。
 少しだけ、四輪のプラモにも興味が湧いてきました。

2013年7月20日土曜日

ローマのプラモデル屋さん

ローマ市内、しかも家から車で10分圏内に、大きなプラモデル屋さんを見つけました。TAMIYAもイタレリもきっとあるに違いない。絶版のプロターなんか在庫してたら小躍りしてしまうかもしれない。などと、はやる気持ちを抑えて、土曜日の今日、いそいそと繰り出してみると。。。

 お目当ての住所に間違いない場所には、空き家となりガランとした暗い店舗の中が透けて見える薄汚れたショーウィンドーだけが残されていました。
 ああ、なんてことでしょう。俄然しょぼくれて家に帰り、よくよくウェブサイトを確認してみると、どうやら2、3か月前に店じまいし、ネット販売だけになった模様。
 そうじゃないんだよ。ネット販売ならフランスの業者からでも買えるのです。オヂさんは、プラモデル屋さんに行きたいのです。何千というキットやツールたちに囲まれる時間を過ごしたいのです。

2013年7月14日日曜日

開梱(泣)

  昨日のゴルフでうっすらと筋肉痛が走る日曜日、時間があったので、いまだ段ボール箱に入っていたままの過去の作品たちを救出することにしました。
 段ボールは、箱を二重に重ねた上に、箱自体がつぶれないよう、画板で両サイドを保護したほか、大量の綿とプチプチで万全をきしたつもりでしたが、開けてみるとそこには想像していた以上のダメージが。。。


 まずは原付2台。MB5はフロントカウルのステーがぽっきり折れてストリップに、チャンバーもステーの付け根が折れてやや垂れ下がっています。メーターも見当たりません。マグナの方は、バイザーのスクリーンが外れているほか、反対側のステップが折れていました。

 
 
 

  お次はレプリカ2台。Z1300のフロントカウルもステーが折れて下を向いており、ヘッドランプもケースごと外れています。カタナの方は、ウィンカーの一つが折れただけで、ほぼ無傷。

次いでCB750の2台。スペンサーレプリカはフロントフェンダーが大破、ブレーキキャリパーは外れ、リアショックも分断されているなど、やや深刻です。CB750fourの方は、ヘッドランプのレンズが外れ、ハンドルがあらぬ方角を向いています。

 これから1台ずつ、壊れた個所を丁寧に修復していかなければなりません。新しいキットに手をつけるのは、その作業が終わってからということになりそうです。でも、ここに紹介したのは完成作品の一部で、この他にもまだあるのです。もう開けるのが怖くなりました。

2013年7月13日土曜日

汗と老眼のために

自宅から車で4~50分、今日はローマ市の東の郊外にあるゴルフ場へと繰り出しました。起伏が穏やかで、あちこちの木陰ではカモメの群れが羽を休めている美しいコースです。
 ここ一か月あまりの間に溜りに溜まった汗を出すのと、パソコンで疲れきった老眼の保養が目的です。いつものことながら、スコアは二の次です。
 朝から雲一つなく晴れ渡った今日のローマは、日中35度に達する夏本番の陽気。暑い暑い。スタート直後から18ホール終了までの間、身体じゅうの細胞という細胞から一斉に汗と毒素が噴き出している感覚。キャディバッグに500ccのペットボトルを2本いれておいて良かった。
 友人と楽しくラウンドし、すっかり陽に焼けた顔や二の腕をシャワーで流し、待ちに待った冷たい生ビールをぐいっと飲る、その瞬間のためにグリーンフィ60ユーロを払ったと言ってもいいくらいです。もちろん、デトックスにもなったし、肩こりもとれました。クラブハウスで食べたあさりとムール貝のスパゲッティ・アッラ・ボンゴレも美味しかった。良い土曜日でした。

2013年7月8日月曜日

齢五十を過ぎてから

七夕の昨日で齢五十一になりました。
 五十歳を過ぎてから特に、自らの立ち位置というか、立ち振る舞いが、年齢とつり合ったものになってきているのか、少し(実はかなり)気になり始めています。
 会社における役割と責任は果たせているか、いただいている金員に見合う働きをしているのか、人間関係をむやみに壊すような言動はないか、部下や現地スタッフから信頼されているか、木を見て森を見ぬ視野の狭さを人に押し付けてはいまいか、あくなき探求心を忘れてはいまいか。。。
 身体的なコンディションは、もう少し切実です。幸いにして半世紀もの間、健康にあぐらをかいてきていますが、もういつガタが来てもおかしくないはずです。50年オーバーホールせずに稼働する機械製品はまずないでしょう。定期検診の数値が悪くない今のうちに、日常のメンテナンスを真剣に考えなければならないのでしょう。たまにゴルフをするくらいでは、日ごろの運動不足や不摂生は到底解消しきれるものではありません。
 ビジュアルはどうだろうか。実際の年齢より若く見えると言われているものの、いつまでもふんぞり返ってはいられません。お腹のポッコリはもう随分以前からです。髪にも髭にも白いものの割合がどんどんと増え、ほうれい線も深くなりました。老眼鏡なしにはパソコンの画面すら見ることができません。せめてイタリアにいる間に、気の利いたスーツや革のジャケットなどを購入し、パッと見だけでも繕うことを怠らないようにしたいものです。ただ、だからといって、若者が好んで着るようなデザインコンシャスな服は、逆に安っぽく(インチキくさく)見えてしまうのだろうなぁ。
 他方で、歳をとったからと言って、ただまとまることだけを考えてばかりではいけません。少年の心をどこかで持ち続けている人や、一見なんの得にもならないことに必死にチャレンジしている人こそ、魅力的なのだろうと思います。人生を楽しむということでしょうか。
 つらつらこんなふうに思いを巡らせているうちに、「紳士道」という途方もないテーマにぶつかってしまったような気がしてきました。そんなの無理です。ある日突然、紳士になんか、なれっこありません。歩きながら、考えることにします。

2013年7月7日日曜日

今日のチンク

今日のチンクは、何の変哲もない1台。ヤレと汚れが目立ちます。
 実はこのチンクに限らないのですが、ローマの車はたいてい汚いのです。車種やオーナーさんたちの可愛がり方にかかわらず、たいてい汚い。オヂさんの車も例外ではありません。
 ローマは特に夏の間、基本的にはあまり雨が降りません。街のそこらじゅうに遺跡があって、赤土の大地がむき出しのままですから、勢い埃っぽい。そういえば春先の花粉もすごかった。でも、ときとして山の天気を思わせるような急な夕立ちが来ます。ボディに付着した埃が、瞬間的な雨に打たれて、あっという間にまだら模様です。
 洗車すればいいじゃんと思うのは少し早くて、水道水にはカルキ(石灰)が非常に多く含まれているため、洗車した後によっぽど念入りに水気を拭き取らないと、激しく汗をかいた後の帽子のように、すぐに乾いてカルキが新しいまだら模様を作ってしまうのです。これまで暮らしたヨーロッパ5か国の中でも、ローマほどカルキが気になる土地はありませんでした。
 こんなんじゃあ、車をきれいにしておこうという気持ちになんか、なれません。(ハイ、言い訳ですとも。)

2013年7月3日水曜日

1からお勉強

3週間ほど前からイタリア語の勉強を始めました。個人レッスンです。
 どこの国へ行っても、英語と少しのフランス語と日本語ができている今の状態であれば、仕事は何とかなってしまいます。でも、やっぱり3年近くも住み暮らすにあたっては、お国の言葉がちょっとでもできるのとできないのとでは、仕事の深みも、生活の充実度も大きく違ってくるのです。
 そして、何事もそうなんですが、しょっぱなの部分、とっつきのところが非常に面倒くさい。男性名詞、女性名詞、一人称二人称、定冠詞不定冠詞、ぜんぶ語尾が変わってきます。ゴルフでも、コースに出る前に練習場で、やれグリップだ、やれスタンスだとあれこれ講釈されているうちに嫌になって挫折してしまう人が多いのと同じです。ここを何とかこらえて、5w1hと数字とbe動詞あたりまでのところを根気よく消化できれば、とりあえず買い物やレストランで困ることはなくなるでしょう。
 ただ、仕事の合間にせいぜい週1か2回しかできませんので、家で少しは復習しておかないと、固くなってきた脳みそは、勉強したことをいとも簡単に忘れてしまいます。なので、目指すレベルは、「外で困らない」よりもほんの少し語彙を増やしたあたり。決して最初から高いハードルを設定しないことも、挫折を回避する方法です(これ、経験則です)。
 活用の例外が非常に多いこと、基本的にはローマ字読みのままで通じてしまうながらも日本人には絶対できそうもない「gli」などの発音、フランス語と似ているところが多い分かえって混同しがちなことなどに、日々大いに戸惑いつつも、オヂさんはがんばる。
 レッスンの先生(バレンティーナちゃん。これが男ならバレンティーノ)は、日本語ぺらぺらのくせに、レッスン中は日本語でしゃべってくれません。今日も可愛らしくにっこり笑顔で、宿題をたんまりと出すのです。