2010年12月30日木曜日

プラハの冬(裏)

 (裏)というタイトルから何やらなまめかしい予感を抱いた方は、期待が外れます。

 今回のプチ旅、家族4人の飛行機往復と、ホテル3泊(2ベッドルームのスイート朝食込み)で約1000ユーロと、破格のお値段。しかもプラハはレストランをはじめとする物価が依然として安く、滞在費用はパリなどに比べると約半分で済むというのが実感するところ。
 街中では画像のトラム(路面電車)を使いこなすと便利でしょう。新型・旧型の双方が走っています。17世紀の建物たち、石畳、トラムと、とにかくロマンティックな雰囲気満点のプラハですが、旧市街広場を抜けた先には200件の店舗が入った素晴らしく綺麗なショッピングモールもあり、買い物好きの女性も十分に満足できるでしょう。

 プラハといえば、ビールです。ピルスナー発祥の地がチェコであることはご存知の方も少なくないと思いますが、実はバドワイザーもそうなのです。バドワイザーって、てっきりアメリカのものと思われているようですけど、元はブドバーといい、本家本元はどちらだと、米バドワイザー社と長らくWTOで争っていました。
 てなことで、旅行者向けではありますが、夜はウ・カリハというビア・レストランへ。この店の主力はピルスナーでした。座ると自動的に大ジョッキが出てきますが、とても美味。
 チェコの伝統料理と訊ねると、必ず返ってくる答えが「グラーシュ&クネドリーキ」。ビーフシチューのようなグラーシュスープに、とうもろこしの粉からこねた蒸しパンのようなクネドリーキを付けて食す。名物ながら、それなりに旨い。因みに、ウ・カリハでは、揚げチーズがお勧めです。
 よっぽど高いところへ行かなければ、夕食にたっぷりビールを飲んで、デザートまでお腹いっぱい食べても、家族4人で100ユーロくらいで済んでしまいます。
 最後は恒例の御当地パトカー。
 チェコだけに、当然のようにシュコダ(オクタービア)でした。街の景観を壊さない色遣いが、おしゃれでニクイですね。婦人警官も東欧美人です。

2010年12月29日水曜日

プラハの冬

 12月26日から3泊のプチ旅の行き先は、プラハでした。
 パリから飛行機で1時間半。約20年前に3年間ほど暮らしたプラハの街は、すっぽりと凍りついていました。天気予報では、昼間でも氷点下、夜間はマイナス15度くらいまで下がっている模様。ちらちらと雪のちらつく中、それでも少なくない観光客が、まるごと美術館のようなこの街を訪れていました。
 画像は、聖ニコライ教会からネルドバの坂道を上った天辺に建つプラハ城前の広場から、城下町を見降ろす風景。雪化粧が本当にきれいです。

 プラハ城は、現在は大統領府として実際に大統領の執務に使われている他、いくつかの教会などから構成されています。大きな尖塔のビート教会には、アールヌーボーを代表する画家ムーハ(日本ではミュシャと呼ばれています)デザインのステンドグラスが見どころです。正午の衛兵交代を見た後、坂道を下り、そのままカレル橋へ。歩行者専用のこの橋は、キリストの使途たちの銅像に守られています。版画やお土産の出店もちらほらと。画像は、橋の上から見たモルダウ川。スメタナ作曲の「我が祖国」(日本ではモルダウ)があまりにも有名ですね。逆光で良い感じに撮れました。

 プラハの景色で最も知られているアングルが、橋を渡って旧市街広場のある側から見たプラハ城でしょう。雪の合間に晴れ渡ってくれました。
 とにかくフォトジェニックな街です。どこをどう切り取っても絵になりますので、観光客は写真を撮るのが本当に楽しそう(オヂさんもです)。

2010年12月25日土曜日

Z1300 Godier Genoud(5)

 ひと足早く仕事納めとあいなりましたので、クリスマスにほろ酔いで模型三昧です。
 フロント・ブレーキのディスクローターには、分厚いメッキが施されています。不等ピッチの放熱穴が開けられていて、これはこれで結構なんですが、気に入りません。カワサキ・フランスもきっとチューンアップするに違いない箇所ですから。
 てなことで、ローター部を切り取って、代わりに1mmプラ板をドーナツに切り出しました。境目に慎重に穴を開け、2mm系プラパイプを通し、両側から先端をライターで炙ってリベット止めします。これでフローティング化に成功。

 全体を、塗って磨く鉄色で下地を作っておいてから、クロム系の塗料を擦りつけるように塗装してみました。ローター部は光りすぎないよう、仕上げに2000番のペーパーで軽く擦っておきます。その後、ナット部分のモールドにスモークで陰影を付けています。塗料で指先はギンギラですが、まずまず良い雰囲気。
 明日からプチ旅行に出ますので、3日間ほど工作は小休止。年賀状も書かなくちゃ。

2010年12月24日金曜日

ボン・ノエル

 Parisは冷たい雪がちらつく寒いクリスマスになりました。
 Champs elyseesの並木を明るく照らす電飾は、今年からLEDを採用したことで、電気代を大幅に節約できたのだとか。でも、去年までと比べると、青みがかった色のせいか、どこか華やかさに欠けるとの声も。通りの両側歩道には、クリスマスの小物などを売るマルシェが延々と軒を連ねています。人通りはさほど多くありません。昼過ぎにギャラリー・ラファイエットやオペラの近くまで車で流しても、さほど盛り上がっている雰囲気は感じられず、ちと寂しい。寒いからか、不景気だからなのか。
 今晩は、窓の外をちらつく雪を眺めながら、温かい部屋でワインです。
 皆さまも、ボン・ノエル。

2010年12月23日木曜日

Z1300 Godier Genoud(4)

 腰上が何となくできました。といっても、キャブ以外は、ほぼ素組です。
 水冷のシリンダーは、フィンがなくても相当の横幅。このためマニホールドは内側にぐっと絞り込まれています。そうしないと膝がキャブにあたってしまうのでしょう。全体をフラットシルバーで塗装。ヘッドはメッキを残して、その上からスモークで墨入れ&トーンを落とすように塗装してあります。
 キャブは何種類かのシルバーを重ね塗りして、シリンダーとの質感の差を出そうとしています。フューエルパイプには、釣り道具の透明チューブを。後で、赤い「CR」のデカールを作り、ボディに貼る予定です。
 懸案だったファンネルですが、資料をいろいろ眺めてみると、それほどきれいなラッパ状になっている訳ではなさそうでしたので、プラパイプの縁にプラ板を貼り付けて角を落とすことで対処しました。明るめの赤が、ホワイト&ライムグリーンの車体の真ん中で視線を引き付けるでしょう。

2010年12月19日日曜日

Z1300 Godier Genoud(3)

 工作開始です。エンジンから。
 今回、エンジンは余りイジるつもりはありません。(今はね)
 ということで、パーツの精度に不安がない分、カチャカチャと接着していけば作業は早いだろう。腰下よ~し、シリンダーよ~し、キャブレター。。。。。。ん?。。。???
 なんでキャブが3つしかないのかな?え?1個のキャブで2気筒分。つまり3キャブ×各2気筒=6発。ぎぃえ~!そうなの?ホントなの?知らなかった。
 オヂさん、そんなの嫌です。
 仮にもカワサキ・フランスのパフォーマンス・チームが、そんな(それはそれで素晴らしいんだけど)キャブのままで良しとする訳がありません。
 なんとかしよう、なんとかせねばなるまい。 

 意を決して、プラ板、プラ棒を切り刻み始めました。
 今どきのFCRならカッチョ良いんですけど、時代考証がそれを許しません。ならば往年のCRスペシャルを作ってみよう。そうです。6連です。ぜ~んぶのパーツを6個ずつ作るんです。無茶です。無謀です。

 。。。。。。雪が降る週末の丸1日半かかって、気が狂う寸前で、なんとか形が出来てきました。1個のキャブにつき、17のパーツで構成されています。もう同じ作業は二度としたくありません。(今はね)
 6個を連結するため、エンジン側は一体のフランジ部としました。この際、多少の段違いは見えないことにします。
 アクスルのリンケージこそ省略してしまうつもりですが、せめてワイヤー・ケーブルの取り出し口と、フューエル・パイプの取り出し口だけはつけることにしました。後は吸気側に短めのファンネルをつける予定ですが、今日はもう、きれいにラッパ状のファンネルを作るような集中力は残っていません。(だから今はね)

2010年12月16日木曜日

Z1300 Godier Genoud(2)


 先ずはキットとご対面。
 いつものようにパーツを広げて鳥瞰してみました。メッキ・パーツがやけに多いなぁ。一部の光物以外はメッキしてない方が工作は楽です。まあいいや。しばし取説を読んで、工作手順を考えます。このときが一番楽しいかもしれません。

 びっくり仰天したのがこのタンク。ご覧くださいこのデカさ。
 1/6ビッグスケールにはすっかり慣れたつもりでいたオヂさんですが、流石にコイツには驚いた。ガツンとやられて、早くも尻込みしそうになる情けない自分がいます。
 とにもかくにも、始まり始まり~。

2010年12月14日火曜日

同世代だったのね

 ご存知、Renault 4L。
 フランス語ではキャトルとエルをつなげて、キャトレールという愛称で親しまれていたというこの車、来年で50歳の誕生日を迎えるそうです。同世代といいますか、ちょっと上の先輩だったのね。

 表向きは1992年に生産終了とされていますが、94年まではスロヴェニアとモロッコでアッセンブルが続けられ、通産生産台数は835万台に達するそうです。ずっと以前のヨーロッパ諸国では、郵便局がこの車を採用しているのをよく見かけました。日本にもオーナーズ・クラブがあったりして、フィアット・チンクと並んでいまだに人気がありますね。下の画像も、そんな人たちの集まり。

 あ、これって、ハッチバックのはしりなんだそうですね。それに、ラリーにも出てたんですか?
 以上、Yahoo Franceの受け売りでした。

2010年12月13日月曜日

Z1300 Godier Genoud(1)

 2010年末から2011年に向け足掛け2年で取り組むことになる次のシリーズが、決定しました。
 TAMIYAの1/6ビッグスケールの中でも最大級を誇るKAWASAKI Z1300。水冷1300cc直列6気筒という超ド級のエンジンと、カワサキらしい角ばったデザイン、いまだに根強いファンが国内外にたくさんいると思います。かくいうオヂさんも大好きなモデルです。一度、実車に跨ってみたいなぁと、永年にわたって憧れています。

 へそ曲がりモデラーですから、もちろん今回もキットどおりに素組ということは、いたしません。
 ターゲットはこれ、フランス生まれのスーパーバイク、Godier Genoud(ゴディエ・ジュヌー)レプリカです。画像は、HONDA CB1100Rに真っ向勝負するために、Z1000をベースに作られた1135Rのレプリカ。1135ccという排気量は、その後、ヨシムラ刀にも採用されていますね。

 白地に濃淡2色のライムグリーンを鮮やかに配した外観は、サーキットでもストリートでも、嫌でも目に飛び込んできます。各部の仕様は最高のパフォーマンスを発揮するスパルタンなものなのに、クローム仕上げのマフラー(devil)などから醸し出される全体のたたずまいには、どこか繊細ささえ感じます。これがフランス風の味付けなのでしょうか。
 アッパー&ロワ・カウル、シート、フェンダーと、難易度の高いスクラッチ工作が予想されます。6発の集合管は、どんな取り回しになるのでしょう。他から流用できるパーツなど一切ない中、果たしてこれらの課題をクリアできるのでしょうか。
 じっくり時間をかけた気の長い工作になると直感しています。どうか応援(ツッコミ)よろしくお願いします。

2010年12月12日日曜日

パロディCafe(完成編)




 完成で~す。
 嬉しくて、4枚も貼り付けてしまいました。
 革ジャンの背中胸、肩には、お気に入りのワッペンをたくさん貼りました。お椀ヘルメットはカフェ・レーサーが大好きなチェッカーストライプを。おでこにはゴーグルも。
 マシンは一見ノーマル(?)ですが、マフラーにバンス&ハインズのステッカー・チューンを。 
 ああ撮影ブースが欲しい。
 とにかく、マンガを描くみたいな気持で、楽しく作ることが出来ました。オッサンの、つんのめったような姿勢と、真剣な眼差しが何とも微笑ましいじゃありませんか。これで十数ユーロでしたから、安いもんです。

2010年12月11日土曜日

パロディcafe(8)

 シリーズ第8回にして、バイクは完成です。
 ハーレーのことは全く詳しくないのですが、タンクのデカールは明らかに違うモデルのものだと思います。けど、これがいちばんハーレーっぽかったので。リアのバッグには聖地Ace Cafeのステッカーも。
 このキット、ライダーが乗車した状態でディスプレイするモデルなので、自立のさせ方が問題でした。スタンドを立ててしまっては何にもならない。仕方がないので、ワイヤーを使って4点で支持することにしました。更にフラつき防止のため、前後タイヤをサイドから挟み込むようなストッパーを置きました。
 こうして見ますと、なかなかどうして可愛らしいし、カッコイイ。なんか、むさ苦しいオッサンをわざわざ乗せないままで良いのではないかとも思えてきました。ま、折角なので、乗せてみて、自然光で様子を見てから決めることにしましょう。

2010年12月9日木曜日

オヂ様たちのツーリング(カフェレーサー)

 迷走さん家のブログのコメント欄で、迷走さん、YASUさんらと将来ツーリングに繰り出す計画が、ざっくりした形で決定しました。
 そこで、オヂさんから一つの提案です。
 画像は、我がHONDAが世界に誇る(大袈裟な)市販カフェレーサー、ベンリィ50sです。カブ系の4スト・エンジンの耐久性、燃費、伸びの良さは、今更解説は不要です。カスタム感あふれるデザインも秀逸です。
 計画の実現が何年後になるか解りませんが、その頃には更に視力、運動能力も間違いなく低下しているので、ゆっくりのんびり原付ツーリングも楽しいのではないでしょうか。若かりし頃、CB50Sで房総半島を独りで一周しましたが、実に楽しかった。何より、これならYASUさんが自動二輪免許取得にチャレンジする必要もなく、いつでも実行可能です。
  この50s、残念ながら排ガス規制のため2007年に惜しまれながら生産終了してしまいましたので、新車を望むことはできませんが、な~に大丈夫。市場にタマはあります。
 迷走さん、バイクの楽しさに排気量は関係ありませんよね。
 どろゑびす特急さん、CB750には少しお休みいただいて、計画に一枚加わっていただけますよね。

2010年12月6日月曜日

お天気キャスター

 実に何ともまあ美しい。
 このマドモワゼル、名前はLouise Bourgoin。お天気キャスターの頂点ともいえるmiss meteoに君臨したお嬢さん。持ち前の美貌と大胆奇抜な衣装、天真爛漫な振る舞いが世のオジ様たちの圧倒的な支持を受けているようです。
 かくいうこのワタクシメも、TVで一目惚れ。華のない拙ブログに、たま~の紅一点を添えていただくことにしました。
 このルイーズちゃん、今や女優に転身していて(そりゃそうだわな)、「レオン」や「ニキータ」で知られるリュック・ベッソン監督に見染められ、映画「アデル」のヒロインに抜擢。今年5月には日本にもお目見えしました。
 も少し詳しく、というお方は、以下のリンクからどうぞ。
http://www.news-gate.jp/2010/0528/20/

2010年12月4日土曜日

パロディCafe(7)

 あっという間に車体の9割方が出来てしまいました。
 シートのクッション・スプリングを追加、シリンダーの小加工、後方シリンダーへのエキパイ追加、ハンドル、三又、ボード・ステップ、テールランプ追加などです。各部品の精度を要求されないので、気楽に工作が進んで、楽しいです。縦真っ二つだった原型から、随分と立体感が出たのではないでしょうか。
 リアに垂れ下げたバッグには、1mm丸棒を薄く輪切りにしたものを並べて貼り付け、ワイルドな鋲打ちが似合うハーレーの雰囲気を出しています。
 全長約13cmのフォルムは、エンジンがなければ子供の三輪車のようで、可愛らしい。
 あとは、デカールを貼ったタンクを乗せれば、車体は完成です。。。が、どうやって自立させましょう。

2010年11月30日火曜日

パロディCafe(6)

 Parisは、うっすらと雪化粧です。朝晩は零下、日中でも5度を超えません。行きも帰りもライト点灯で通勤ですが、空気が冷たいため、街のそこここを彩るクリスマスの電飾が実に綺麗です。

 さて、我がハーレーは、折角トップブリッジを作ったというのに、キットのハンドルバーがこれじゃあ可哀そうです。
 てなことで、プラ棒を炙って曲げたり、プラ板を切っては穴を開けたりと、ちまちましこしこ部品作りをしています。でも、両手のレバーやスイッチ類は、省略します。だって、ブレーキもクラッチも付いてませんから、レバーだけあってもね。

2010年11月28日日曜日

パロディcafe(5)

 あ~あ、やっちゃいました。折れたんじゃなくて、切り離しちゃったんです。
 だって、しげしげと眺めているうちに、余りにも大雑把な造りのフロント部、どうしても手を出さずにはいられない気持ちになってしまって。モデラーの悲しい性とでもいうんでしょうか。

 で、ご覧のとおり。フロントフォークの中ほどでスッパリ。ホイールを両側から挟んで接着するやり方も気に食わないので、モールドを落として2mm径の穴を開け、アクスルシャフトが貫通するようにしました。これで塗装がやり易い。
 フォークの上半分と共に、ステム、三又、トップブリッジなどを、ちまちまと作っていくことにしましょう。
 でも、いいんでしょうか。この方向性で。。。

2010年11月27日土曜日

パロディCafe(4)

 さて、車体です。これまた全部一体、縦真っ二つです。
 ど~しましょう。Bookoff(parisにもあるんです)で買ってきた資料用のハーレー専門誌をチラ見しながら、どこまでやるか、考えます。

 とりあえず、ハーレーらしからぬフューエルタンクを、フレームの形だけを残して切り取ってしまいました。ヘッドライトも、成型のし易さを考慮して、切り離しました。
 そうしておいてから、フレームやフェンダーに微修正をかけていきます。フレームやフェンダーを独立させようとすると、フル・スクラッチになってしまいますので、今回は塗り分けだけで、ざっくりといくことにします。アニメーション作家がせっかくデフォルメしたデザインですから、なるべくそれを活かすように。
 タンクは、プラ板1.5mmの三角箱組から角を落としただけ。簡素なメーターのモールドを加えました。ヘッドライトは塞がっていた前部をくり抜き、ジャンク箱からヘッドライト用の透明部品を探して丁度良い大きさに削っておきます。

2010年11月24日水曜日

パロディCafe(3)

 フィギュアの方はしばらく放っておいて、熟成(?)するのを待ちましょう。
 その間に車体です。先ずは車輪。ハブ、スポーク、タイヤが見事に一体形成で、縦半分に真っ二つ。疾走感を出すためか、楕円にデフォルメされています。前後の別もありません。さあどうしましょう。

 左右のパーツを接着してから、リムだけを残して、タイヤ部分を切り取りました。代わりに、エポパテをぐるっと巻き付けます。前後の太さを異なるものにして、カッターでパターンも付けました。ついでにスポークは細めておきました。
 何だか、手書きの立体マンガを描いているみたいです。だから、多少よれよれでも、全然気になりません。こりゃ気楽で良いや。
 乾燥を待って、塗り分けました。リムとスポークはメタルカラーで、タイヤはツヤ消し黒ですが、エポパテのテカりが残っている分、少し艶が出ていて、ちょびっとだけリアルです。
 全体として、ディテールupの程度はこれくらいが丁度いいかもしれません。ブレーキなんか、なくたって良いんです。

2010年11月21日日曜日

パロディCafe(2)

 フィギュアなんてやったことないんです。
 。。。と、よくよく思い出してみれば、1/12ケニー・ロバーツの顔をイジリ倒して失敗し、ゴミ箱にたたっ込んだことがあったかも。なかったことにしようと。。。
 さて、オリジナル・キットは耳まで口が裂けた恐ろしい顔のモンスターでした。頭にはポリス帽を被っていましたので、頭ごと切り取ってしまいました。先ずは顔の整形です。デフォルメされた大きな顔ですから、輪郭だけは、ほぼどうしようもありません。仕方がないので、「昔は結構ブイブイいわせたもんだが、流石にこの歳じゃこってり脂肪がついて、何もかも丸くなってしまったよ」っつう感じの、カフェ・レーサー好きのオッサンにしよう。
 エポパテをこねこねし、子供の頃に授業でやった紙粘土みたいです。大きな顔に乗っかる鼻や口などのパーツも全て大きめです。髭を生やして、タレ気味の眼に。。。思いのほか面白い。。。荒れた表面に溶きパテ代わりの白サフを筆で厚塗りします。。。なんか、大関・魁皇に似てきました。まあいいや、ファンだから。

 ヘルメットを被せなければ。
 カフェ・レーサー好きのオッサンには、お椀ヘルが雰囲気でしょう(簡単だからでしょ)。
 都合の良いジャンクなどあるわけないので、プラ板1.5mmにRをつけ、3枚合わせて削り込みました。エポパテでたっぷり裏打ちもします。ある程度の形が出たところで、プラ板0.3mmを下方断面から押し当てるように接着、外側に僅かに余らせた端っこをライターで炙ってめくり上げ、縁取りしました。

 オッサンに被せてみました。
 安全のために、顎ヒモもつけました。Wリングは針金です。白サフ1度塗りでは、肌荒れがおさまっていないようです。ま、歳も歳ですから、そんなにツルツルお肌じゃない方がかえって自然かも。

2010年11月20日土曜日

仕事帰りはこれ

 Vin chaud(ヴァン・ショー)、ホット・ワインです。
 シャンゼリゼ通りの両脇に、クリスマスの出店がずらっと並び始めるこの時期、サラリーマンが帰宅途中のカフェでちょっと一杯ひっかけていくのにピッタンコの飲み物。
 もともとはドイツ生まれだとか、山間のスキーロッジのもんだとか、うんちくもあるのでしょうけど、まあそんな固いことは言いっこなしです。日本で言うところの熱燗または焼酎のお湯割りみたいなもんでしょう。ワイン自体も安物で十分、というか、安いワインの方が美味しいです。
 お店によって、レシピも様々。たいていの場合、シナモンを少々、厚切りレモンが浮かんでいます。たっぷりめに砂糖を入れて飲みます。これが実に旨い。
 最近、会社から徒歩1分にあるカフェが改装、道路に面したテラスにガラス張りの囲いを施しました。密閉していないので煙草は吸えるし、ガスヒーターを備えているので、寒さ対策も万全。この店のvin chaudが近所では一番です。1杯約4.5ユーロ(500円)。オリーブなどをツマみながら、ついつい3杯くらい飲んじゃったときは、運転せずにバスで帰りましょう。

2010年11月18日木曜日

買う前によく調べよう

 ルノー・セニックです(写真は参考画像)。我が家のセカンドカーです。
 2000年型9万km車検取り立ての状態で購入したのが1年ちょっと前。現在、ディーラーのガレージにて修理中。

 愛車に関するwikipedia解説を見てみた。
「2000年にフェイズ2となる。フロントフェイスなど外観の変更のほか、エンジンのDOHC化などの仕様変更。。。」
 そうそう、これこれ。スイスに住んでいた頃に新車で買ったセニックは、フェイズ1だったのね。雪山に行くからとMTにしたんだっけ。今度のはマイナーチェンジ版の中古だけど、2000ccガソリンだから、ATでも結構良い走りするのよねぇって思っていたけど、ツインカムだったんだぁ。ちょっと感動。
「。。。この1代目のオートマチックトランスミッションの多くはフェイズ1、フェイズ2にかかわらず、ATFの油圧上昇によりトルクコンバーターから駆動力が伝わらなくなり、最悪動かなくなるものもある。この現象はインポーターも確認しているが、完全な対策部品が無く、2008年1月現在リコールにはなっていない。。。」
 ぎゃーっっ、これじゃん。
 具体的な症状は、次のようなものだ。
(a)信号待ちで、1速と2速の間にギアが抜けてしまい、発進できなくなる。
(b)発進したものの、2速又は3速にギアが固着、出だし50mくらいまったく加速しない。
そして、(a)(b)いずれの場合も、後続の車から激しくクラクションを鳴らされ、一気に汗が噴き出る。
これが凱旋門のロータリー内だったりすると、かつてない恐怖を味わうこととなる。

 日本のユーザーの状況をネットで検索してみた。ルノーのオーナーには、つとに知られているトラブルであることが、すぐに解った。そして、日本のディーラーでは、トランスミッションのユニット交換=38万円也に直行とのこと。
 一昨日、pasisのディーラーに恐る恐る出してみた。状態診断のモンタージュ代として、100ユーロは自動的にかかりますとのこと。仕方あるまい。当方がつたないフランス語を駆使して症状を説明すると、「。。。全とっかえだな。。。」ディーラーのオヤジが、かすかな声でつぶやいた。でも、はっきりと聞き取れた。
 「あのぉ、くれぐれも、修理に着手しちゃう前に、修理代の見積もりを出して欲しいんすよ。幾らかかるか解ってから、修理するかしないかを決めたいんで、とにかく見積もりね。」と、しつこいくらいに念を押しておいた。30万円以上かかるようなら、廃車も考慮に入れなければなるまい。
 そして今日、約束どおり見積もりが出てきた。工賃・税込みで937ユーロ=約11万円也。絶妙というかビミョーな金額ではないか。しばし黙考してみる。だが流石に11万円では代わりの車は買えない。泣きながらokした。
 フランス車ファンの皆様、車は、買う前によくよく調べましょう。

 余談ですが、ディーラーの見積書には、「間もなく10万kmです。タイミングベルトの交換をお勧めします(700ユーロ也)。」と書いてあった。見なかったことにした。

2010年11月13日土曜日

パロディCafe(フィギュアも)(1)

 次作品に取りかかる前に、ちょっとだけ寄り道です。
 行きつけ(on line shoppingなので、そうは言わないか)のプラモデル屋で、こんなのを見つけてしまいました。Weired-ohsというアニメのキャラクターが一人ずつキットになっているのですが、こいつだけがバイクに乗っています。他のキャラは、四輪や飛行機なのです。日本で言うと、チキチキマシンみたいなもんか。モンスターと書いてあることからも、設定は人間ではありません。TVか何かで見たことがあるような気がします。でも、詳しくは知りません。

 箱を開けてみて、思わずワーォと声が出てしまいました。
 全てのパーツが真っ二つです。そして、部品点数はここにあるだけ。見る必要のない取説が付いているくせに、デカールはありません。巨大な上半身には、耳元まで口がさけた、おどろおどろしい顔が。何故かお巡りさんみたいな帽子を被っています。
 肝心のバイクは、V型エンジンやフェンダーの形からして、明らかにハーレーのようです。輪切りの前後タイヤと大きなハンドルバー、マフラーが独立のパーツとして認められる以外は、全部一体形成ですね。ディスプレイ用の台座がありますけど、とうてい自立は出来ないモデルだということなのでしょう。
 非常に安いキットなので、残業の合間の休憩代わりに、イジリ倒してパロディを更にパロディ化してしまおうと考えています。もち論、Cafeレーサーふうにね。実はフィギュア初挑戦でもあります。
 しかし。。。やりようによっては、フルスクラッチと同等の手間がかかるかも。どこまで手をかけるのか、どこまで手を抜くのか。まさかスポーク張りなどするまいが。これって、本当に休憩になるのでしょうか。

2010年11月11日木曜日

XS Eleven Midnight Cafe(完成編)


 今日はフランスの祭日、仕事は休みでお天気も低気圧のど真ん中。部屋にこもって模型作りを一気に進め、完成です。
 タンクなどの外装は、メタル・ブラックに塗装。ガンメタルに近い色ですが、ムラになり易い色目のようで、いつものことですが、上手に塗ることができませんでした。したがって、光の当て方と撮影角度で精一杯ごまかしております(苦笑)。
 タンクのデカールは、1/12YAMAHA RD350LC(RZの輸出名ですね)から流用。サイドカバー右側にはお約束のACE CAFEステッカーをゴールド地で。シート下がスカスカにならないよう、シートベースを少しだけ下方向に延長しました。スタビを兼ねたフロントフェンダーも、バランス良く収まったかな。
 一文字ハンドルとバックステップ、前後サスの調整によるディメンションの変更で、オリジナルのアメリカン・ホースバック・ライディングの面影は消えました。少しカジュアルめの服装とシンプソンのメットで、真夜中の首都高をアーバン・クルーズするイメージが湧いてきます。
 後日、あらためて自然光で撮影しましたら、画像upします。

YAMAHA XS 11 Midnight Special Cafe Style
 【ベースキット:Tamiya 1/6】

主なカスタム・ポイント
・フロントフォークのアクスル位置修正
・前後ディスク・ローター
・フロント・フェンダー
・2連メーター
・ハンドルバー
・航空機タイプ・タンクキャップ(スクラッチ)
・レザー・シート(スクラッチ)
・リア・フェンダー、テールランプ(スクラッチ)
・オーリンズタイプ・リア・サスペンション(スクラッチ)
・オイルクーラー(スクラッチ)
・エア・クリーナーbox(スクラッチ)
・マフラー先端部加工
・バックステップ(スクラッチ)
・一部自作デカール
 製作日数約110日間。お付き合いくださり有難うございました。

’祝♪’密かに感謝と自画自賛の1周年

 本日、当ブログは密かに1周年を迎えました。
 さてどれほど続くのだろうかと疑心暗鬼のまま、日記代わりになればいいやとの思いで開設したのがちょうど1年前。
 以来、心の広い同世代の数名の方々から寄せられるコメントを支えとして、しかし時には飽きっぽい自身の尻を叩きつつ投稿を重ねること160回余。はたから見れば誠に小さくも、自分にとっては結構大きな通過点を、どうにかこうにか無事に通り過ぎることができました。
 未だこれ以上の広がりを予感させるネットワークも力量もなく、また、そのための技術的なITスキルも持ち合わせておりませんが、それでも目の前に作りたいプラモデルがある以上、写真に残したいシーンがある以上、そしてカフェ・レーサーへのあくなき憧れが続く以上、日記のネタが尽きることはないでしょう。
 しばしばする老眼をこすりつれづれと綴られる駄文にお付き合いくださる方々に、あらためて心からの感謝と敬意を表し、自身へのご褒美に代えさせていただきたく思います。

2010年11月7日日曜日

XS Eleven Midnight Cafe(21)

 マフラーです。
 試行錯誤してみたものの、やはり全体のスタイルや時代考証を踏まえた結果、4 to 2のメガホンに落ち着きました。ジョイント部はノーマル部品を使用していますので、さすがに収まりが良いです。
 キット部品の加工は排気口だけですが、パーティングライン消しなど各部品を丁寧に整えるのに、それなりの時間がかかりました。
 ウィンカーも取り付け、さあ、次回は完成編となりますか。

2010年11月2日火曜日

ノルマンディ(番外編)

 ノルマンディの港町dieppeで見かけたトライアンフ。
 右2本出しのマフラー、メッキのエアクリーナーが、鮮烈なイエローの外装と共に嫌でも目にとまります。敢えてダブルのシートとコンチハンで実用性もバッチリ。大人のカスタムですなぁと、ひとしきり感心しつつパチリ(傍らの家族は「またやってるよ」と冷ややか。)。放っといてよ。

2010年11月1日月曜日

ノルマンディの牡蠣

 トゥッサン(万聖節:全部の聖人の日だから、日本でいうところの「お盆」かな。)の3連休を利用して、ノルマンディにプチ旅行してきました。
 お目当ては、名物の生牡蠣。
 宿泊地はdieppeという港町。親切なホテルの人が、観光客目当ての海鮮レストラン街はちっとも美味しくないからと、わざわざお勧めしてくれた店で、牡蠣、つぶ貝、エビ、カニなど山盛りの海の幸を堪能しましたよ。合わせるワインは、ロワール地方の白、puilly-fume。ロワールの2008年はとても良い年だそうです。
 牡蠣は小ぶりながら獲れたて新鮮、プリプリでとても美味でした。氷の上にずらっと並んだ牡蠣にレモンを絞って、ひたすら食す。これだけでも来てよかったぁ。(と、食べるのに夢中で、写真を撮り忘れました。)
 2日目、天気予報に反して晴れ渡った海沿いを約80km西へ。etretatは、船越栄一郎さんも真っ青の断崖絶壁が有名な景勝地。でもオヂさんは高所恐怖症なので、断崖の上に登ってはみたものの、足がすくんできて途中でリタイヤ。海岸の広場では、村人が総出でニシン祭りをやっていたので、バンドの演奏(大漁節みたいなもんか)やニシンのかぶり物で扮装したパレードなどが見れたのは、ラッキーな偶然でした。
 連休の最終日は、渋滞する前に帰ってきちゃおうと、紅葉がとても綺麗なオートルート(高速)A13号線を一路parisへ。昼過ぎに無事帰宅。良い連休になりました。

2010年10月25日月曜日

パリ・モーターショー(その後)

 結局見に行かなかったパリ・モーターショーですが、ちょいと気になったのは、やはり2輪。
 中でも、smartブランドの電動アシスト付き自転車。まあカッコイイこと。日本ではアシスト付きっていうと、どうしてもママチャリのイメージが強く、その上お値段が。。。デザイン的に見る価値もありませんね。それがどうでしょう、これなら筋力の弱ってきたオヂさんたち(ご同慶の諸子)でも、通勤や街乗りに採用する価値は大いにありそうです。