2016年7月31日日曜日

なりきりには気をつけましょう

 日本に負けず、ローマも連日暑いのです。
 だからなのでしょうか、先日こんなニュースが報じられていました。
「25日、ローマの観光名所であるトレビの泉に侵入した米国人旅行者2人に、ローマ警察当局はそれぞれ450ユーロの罰金を科した。」と。
 まあ暑いので気持ちは分からんでもないかと思ったものの、なんでも、1960年のイタリア映画「甘い生活」で、主人公の恋人同士がトレビの泉で水浴びをしながら戯れるシーンがあり、それを真似しようとしたのだとか。 
これがそのシーン。
 まあ、おとがめを受けたアメリカ人は、こんな恰好ではなく、お決まりの短パンTシャツだったに違いないでしょう。
にしても、これまでどれほど多くの映画の舞台に、ローマという街はなってきたのでしょう。暑くても、そこに住んでいることをもう少し有難く思って、貪欲にあれこれ見て回らなきゃ勿体ないのかもしれませんね。とはいえ、お巡りさんに叱られない程度にですが。

2016年7月22日金曜日

美人過ぎる?ローマ市長さん

 「〇〇過ぎる」という表現をよく見かけますけど、たいていはクエスチョンマークがつくものですね。
 でも、この女性、先にローマ市長に選出されたビルジニア・ラッジさん(37)は、誇張なしに美人の類と言って良いのではないでしょうか。
 昨21日、ラッジ市長は、就任から正式には初めて、向こう5年間に市が優先課題として取り組む事業計画を市議会に提出し、承認されました。
 その中身は、①交通網の再整備(市内の道路はあちこち穴だらけ、スクールバスも足りていない)、②学校教育(老朽化した建物の強化、学校の財政難など)、③入札などの行政手続きの透明化(行政とマフィアの癒着根絶)、④アスベスト対策、⑤文化施設の再整備、⑥メルカート(生鮮市場)の再活性化といったところ。
 選挙戦から既に表明していた2024年オリンピック誘致反対の立場は、そのままです。問題山積かつ空前の財政難にあえぐローマ市としては、今オリンピックどころじゃないでしょと。
 実にクールで現実的なのは、彼女が野党所属であり、弁護士出身であるからということからも推し量られるところです。
 政権与党とのねじれ現象の中で、野党の市長が首都ローマをどう舵取りしていくのか、おおいに注目したいですね。でも、就任直後に、汚職問題が取り沙汰されていた市の清掃局幹部をずらっとクビにしちゃったもんだから、町じゅうのゴミ箱があふれかえってしまっています。頑固でへそ曲がりな狸じいさんたちと、上手く折り合っていけるのでしょうか。

2016年7月17日日曜日

都知事候補者様たちへ

 トルコで軍の一部がクーデターを起こしました。政府により迅速に鎮圧され、クーデターは失敗に終わりましたが、尊い市民の犠牲を伴うところになりました。
ご存知のとおりISの台頭と共に、欧州だけでなく世界各地でテロが発生しています。パリでの複数同時テロ、ブリュッセルの空港テロ、最近では南仏ニースのバスによるテロ行為、トルコを含む中東地域まで含めると、数えきれないくらいの事案が積み上がります。そして、ついにバングラデシュでのレストラン襲撃では、邦人に被害が出てしまいました。日本人だという命乞いも一顧だにされませんでした。
 海外駐在を長く続けている経験から申し上げれば、この種のテロから身を守る術というものは実はありません。正直、怖いです。今年はほぼ月イチくらいのペースで出張に行っていますので、頻繁に空港を使います。トルコにも出張の計画があるけど、しばらく行きたくない。街はいまバーゲンセールの時期なのに、「わざわざ外国人や観光客がたくさん集まる場所に行かないこと」が唯一といって良い自衛手段なので、どうしても足がすくみます。
 そうなると、やはり先ずはその国のインテリジェンスと治安機関に頑張ってもらう以外に決定打はないのです。で、イタリアの当局はどうかというと、空港、駅、観光名所、繁華街といった主要なところには、それなりに警察や武装した保安要員を配置しています。街中でサブマシンガンを見かけると、はじめはぎょっとしますけど、すぐ後に安心感が追いかけて来ます。
 さて、観光業を活性化し外国人観光客の飛躍的増加を目指している我が日本。そして4年後にはオリンピックの舞台となる東京の、新しい知事が選ばれようとしています。身近なところでテロが頻発している欧州の視点から見ると、候補者の誰ひとり治安やテロ対策の強化を掲げていないことが、ある意味信じられません。知名度頼りのポピュリズム選挙で都民の安全が果たして守れるのか、メディアももう少し真剣にやってもらいたいと思ってしまうのです。

2016年7月12日火曜日

ようやく読んだ

 ダン・ブラウンの何作目?「インフェルノ」(上・中・下巻)をようやく読みました。
前作「天使と悪魔」の舞台となったローマに引き続いて、今度の舞台は同じくイタリアのフィレンツェとヴェネツィア。そして終盤ではイスタンブールに登場人物がこぞって大移動します。
 フィレンツェは何度も、ヴェネツィアは一度訪れていますので、物語の中で描写されている景色や建物が、昨日見てきたように瞼の裏側に浮かんできます。パリを舞台とした「ダヴィンチ・コード」のときもそうでしたが、やっぱり土地勘があるものを読むと、それだけでぐっと引き込まれます。
 この作品も、いつものダン・ブラウンらしいスピード感あふれるめまぐるしい展開と、本当と嘘とを上手に織り交ぜたウンチクの数々に、読み手としては楽しく翻弄されます。そして主人公ラングドン教授のお相手は今回も聡明な美女。ま、ラストはちょっとサービス過剰というか、現実離れしてしまいましたが。。。
 これからフランスやイタリアへの旅行を考えている方には、あらかじめ読んでおかれると、ちょっとした旅のスパイスになるかもしれませんね。 

2016年7月8日金曜日

日本でサングラスがちと恥ずかしいのは何故?

 2泊4日の東京弾丸出張からローマに戻ってきました。日本も暑いけど、いやあ、ローマも暑いです。
 さて、夏のローマ生活で一日も欠かせないのがサングラス。朝夕の通勤ドライブ、お仕事の外出、週末のお出かけ、いずれもサングラスなしでは過ごせません。周りを見渡しても、老若男女を問わず皆~んなかけています。スタイルというより、陽射しから目を保護するための実用品であり必需品なのです。
 ところが、日本ではまだまだなんですね。陽射しの強さでは決してイタリアに負けてないし、お店には様々な色と形のお洒落なサングラスがこれでもかと並んでいるというのに、道行く人の中にサングラスをかけている人の割合は極く少ない。何故なんだろう。
 やっぱり、日本人にはサングラスをかけている人に対して「ちょっとヤバい人」または「無理にカッコつけようとしている人」という偏ったイメージが根強くあって、無意識のうちにそう見られることを避けているのでしょうか。もうちょっと生活に近いところにあっても良いと思います。
 そこで、オジさん的に、サングラスが似合うと言えばこの人、と思う有名人をピックアップしてみました。まず、男性ではこの人、ジャック・ニコルソン。70過ぎた日本のジイさんでは、こうはいかない。強烈にカッコ良いし、生まれた時からサングラスをかけていたのではないかと思わせるものがあります。
  次いで女性では、この人。ジェシカ・アルバ。はっきりした顔立ちながらも、ほんのりアジア系を思わせる可愛さがあって、大好きな女優さんです。大振りのサングラスも、わざとらしさが全くなくて、きわめて自然な印象を与えます。
で、お前はどうなのと聞かれますと、オジさんの場合、短髪、日焼け、柄シャツなどとの組み合わせになりますので、サングラスをかけると結構ヤバい印象を人に与えるようです。「怖ェ~よ」と言われます。チョイ悪よりかなり悪いと。ローマでは普通なんですけどね。

2016年7月1日金曜日

ドライビング・シューズ

 これまで、ドライビング・シューズといえば、こんな形のものばかりをイメージしていました。そりゃあカッコ良いことこの上ないのですけど、普段履くにはちょっと意気込みすぎっていうか、ヒール&トゥとか出来っこないので、過重装備ですね。第一、そんなドライビングが要求されるような車に乗ってませんから。さすがに気が引けて、手を出すことはありませんでした。因みにこれは、アバルト社製。


 ところが、最近のは随分と趣が違うのですね。
 これは、イタリアを代表するブランドのひとつ、TOD’Sのドライビング・シューズたち。日本でも買えますね。実にお洒落でカラフル。デザインも、ジーンズやチノパンなどの普段着と合わせて街中を歩くのにもまったく違和感はありません。しかも、ぴったりと足にフィットして、ペダルを踏み込む感触もリニアでダイレクトなのでしょう。
 TOD’Sのショップは今まで何故か恥ずかしくて入ったことがなかったんですけど、今週末から街はセールなので、ちょっと覗いてみたくなりました。