2015年12月23日水曜日

Merry Christmas (ローマにはいないけど)

 バチカンからとても近い所にアパートを借り暮らしている我が家は、ローマをしばし離れて、日本でそれぞれのクリスマスを迎えています。
 今年はフランチェスコ法王の有難いお説教を直に聞くことはかないませんけど、日ごろ無宗教な私でも、このときばかりは世の中の平和と家族の安寧を切に願うのです。
つきなみですが、どなた様もメリークリスマス。

2015年12月18日金曜日

帰省します

 明日から、ローマを離れて帰省します。
 東京は短い滞在、その後は雪の北海道で正月を過ごします。
 年末くらいまでの間、コメントをお返しすることができなくなりますので、予めご容赦ください。
日本へ帰ったら何を食べよう。最大のテーマです。
 ラーメン、旨い魚、カニ、いくら、焼肉。。。焼酎、日本酒、ホッピー。。。ああ、果てしなく妄想が広がります。

2015年12月15日火曜日

1/24 アルピーヌ・ルノーA110(その2)

 カーモデルって、完成した時に結局見えなくなってしまう部分が多いのが、良い点でもあり残念な点でもありますね。ほぼすべてがむき出しのバイク・モデルと決定的に異なるところです。
 苦労は買ってでもしなさいと人は言います。ですがカーモデルにはあてはまらないと思いますから、エンジンにもほとんど手を加えることなく終了。プラグコードと、オイルクーラーらしきものの表面に網を貼り付けた程度。

 内装だって既にあらかた出来ました。ドア内張りのマスキングは面倒くさかったんですけど、これをしないと室内が真っ黒でまったくつまらなくなってしまうので、ちゃんとやりましたよ。シートベルトは、、、四点式とか私には無理です。

 塗装、それは私にとって永遠の課題かつ深遠なる悩み。
 塗装、それは私がいつまで経っても上級者に近づくことを拒む永遠のハードル。
のはずなんですけど、何故か今回に限って、ここまでのところ割と上手に塗装できています。ここまではね。

2015年12月13日日曜日

1/24 アルピーヌ・ルノーA110(その1)

 1967年にミニ・クーパーがモンテカルロ・ラリーで123フィニッシュを決めた年から4年後の1971年、同じ舞台の表彰台は、アルピーヌ・ルノーA110にとって替わられました。
 ミニ・クーパーから続くモンテカルロ・シリーズものとして今回のお題に選んだこのA110、自動車模型の世界では人気車種の一つなのだろうと思います。そういえば、確か少年の頃に作ったような遠い記憶があります。

 シャーシとエンジンは、インストに従いカチャカチャ組んで色を塗ってしまえば簡単に組み上がります。このあたりは、さすが☆★製。
 軽量ボディのリアにNA1.6Lの直4エンジンを載せたシンプルなマシン。はじけるような瞬発力と、リニアでクイックなハンドリングだったのではないかとイメージが膨らみます。

 ボディも大袈裟なデフォルメはなさそうですので、フロントとリアの数か所に認められるパーティングラインを消す程度のことでよさそう。

 問題は、リアのハッチ。☆★さんの指示は、接着せず置くだけにしなさいというもの。確かに、ここを閉め切ってしまうと、折角のエンジンがまるっきり見えなくなってしまうのです。さりとて、外した状態でディスプレイするってのも如何なものかと思います。
 ならば開閉ギミックを作れということか。ハッチ裏側は、きわめて限られたスペースでの工夫を強いられそうです。果たして自分にできるのか。

2015年12月10日木曜日

ブルータス、お前もか

 表題の台詞は、言わずと知れた古代ローマのカエサル(シーザー)のもの。
 さて、イタリアが世界に誇るデザイン会社ピニンファリーナが、赤字体質の経営から立て直し努力の甲斐なく、インドのマヒンドラに身売りというニュースが流れました。先月のことです。
 ピニンファリーナと言えばフェラーリの代名詞のような存在ですが、車だけでなくこれまで様々な工業製品や、果てはオリンピックの聖火、一生インクの要らないボールペンなどのデザインを手がけています。このロゴが入った製品は、それだけでグンと魅力がアップする魔法のロゴのようなイメージを持っていました。

 そして同社が世に生み出した幾多の名車の中でも、私が最も好きな車を挙げろと言われれば、迷わずフェラーリ・ディーノともう1台、プジョー405を選ぶでしょう。特に、当時「世界で最も美しいセダン」と呼ばれたプジョー405は、その端正で無駄のないデザインに心酔し、真剣に購入を検討した時期がありました。今でもセダンが大好きなのは、この1台の影響が根強く残っているからです。結局は406へのモデルチェンジがささやかれていた中で、いざ購入の段階でルノー19に心変わりしてしまったのですけど。

 それにしても、ピレリが中国資本となってしまったニュースに続いて、今度はピニンファリーナがインドですか。イタリアン・デザインと自動車産業を長く支えてきた2大巨頭が衰退していく様は、資本主義のある意味最も残酷な部分と受け止めなければならないのでしょうが、余りにも寂しい。

2015年12月8日火曜日

1/24 Morris Mini Cooper(その7;完成編)

 闇の倉庫に葬ったはずのミニ・クーパーを、懺悔しながらレスキューし、どうにかこうにかリハビリを施して、突然ですが完成です。
【ベースキット】TAMIYA1/24 Morris Mini Cooper 1967モンテカルロ
【カスタム】言うほどのものは特になし(あった、マフラーカッター)
【製作期間】レスキュー後、2日間

 クオリティの低さを何としても誤魔化すため、画像はピントを微妙にぼかしていますので、予めご了承ください(爆)。 

 前から見たら、何の変哲もない白いミニ。後ろから見たら、おや?オリジナルペイントかな? で、横から見たら、なんじゃありゃ~。ユニオンジャックじゃ~。という狙い。

 ルーフに立てたプレートに貼るはずのゼッケンは、ボディ側面に。それにしても、あらためてミニの小っこさにビックリ。全長12cmくらいしかありませんので、掌にちょこんと乗る姿がなんとも可愛らしい。

 ボンネットには、敢えて何も施しませんでした。ルーフとオーバーフェンダーをブラックにしたことで、引き締まった印象。

 1967年モンテカルロ・ラリーで、ポルシェなど居並ぶ強敵をぶっちぎって123フィニッシュを鮮やかに決めた栄光のマシンを忠実に再現するのではなく、そのエッセンスのみを残しつつ、約50年の時を経てなお現役で頑張るストリート仕様にしたかったのです。ギリギリ楽しめました。
 ご声援に感謝します。今日の教訓、「無謀なチャレンジはやめておこう」。

2015年12月6日日曜日

1/9 Harley Davidson WLA(その13;完成編)

 ハーレーWLAが完成しました。嬉しくて、8カットもupしちゃいます。

【ベースキット:イタレリ 1/9 Harley Davidson WLA 1942】
【カスタム】特になし(このキットの場合、素組み自体がカスタムと同じくらい手間暇がかかります)
【製作期間】約5週間

 先ずは真横から。ちょっとピントが甘いです。手動シフト・チェンジのメカは半分理解できたんですけど、左足のシーソーペダルが何なのか。ひょっとしたらこれがクラッチ? 左グリップのレバーはフロント・ブレーキです。

 背筋がピンと直立したライディング・ポジションなんでしょう。幅の広いハンドルは、悪路ではマシンを制御し易かったのかもしれません。
 結局、汚しをかけたのは、タイヤの他はフェンダーの裏側や下回りだけでやめておきました。錆びもなしです。フロント左側の箱には何が入っていたのでしょうか。デカールは、ウィリス・ジープからの流用。NYの港から出荷されたことが記されています。

 シートを支える1本の支柱が、メインフレームのパイプ内部に仕込まれたスプリングで上下します。センタースタンドの他に、サイドスタンドでも自立可能です。

 スピードメーターは120マイル/時までの表示。そんなに出る訳がありませんし、出たとしたらきっとマシンが壊れてしまいます。シートはゴム素材のままですが、ペーパーをかけて艶を落としました。リアに積んだ箱には「HQ-6」の表示が。第6部隊付きの連絡車ということでしょう。

 水筒を作ってみました。喉が渇いては戦になりません。プラ板の積層から形を出して、適当な布を巻きつけるなどしてテキトーに。ま、雰囲気ということで。

 フロント・フェンダーに直付けされたホルスター用のサブフレーム。キット部品の造形がいい加減なので、いわゆる薄々攻撃をしないと、フェンダーにぴったりフィットしません。こういうのが至る所にあって、いちいち手間がかかる所以です。

 風防は間に合いませんでした。行く行くは作るかもしれません。それにしても、隅々まで楽しませてくれるキットでした。お手元に在庫をお持ちの方、これから購入され方にも、お勧めです。次に作るときがあれば、スポーク張り替えをリベンジします。

 ギシギシ、ガチャガチャ、ドッドッ、ババババッ。男臭いゴツゴツとした乗り心地だったのではないかと、妄想が膨らみます。
 
 おつき合い有難うございました。さあ、次は何を作りましょう。

2015年12月5日土曜日

1/9 Harley Davidson WLA(その12)

 完成目前にして、ちょっとした(とはいえ結構デカい)間違いに気がつきました。
 ライフルのホルスターなんですけど、中央に巻かれているのは、ホルスター本体と同じ皮素材のベルトだと思い込んでいたのです。
 ところが、ネットで拾える実車の画像を参照する限り、金属枠のものと、布製のベルトのどちらも混在しています。ただし、いかんせん古いバイクなので、2種類の仕様があったのか、それともレストアの過程でそうなったのか、判断するのは困難です。ただ、どちらにせよ、色は車体色のオリーブドラブとするのが正解のようです。

 仕方がないのでホルスターに巻きつけて接着してあった薄いプラ板をバリバリと剥がし、代わりに0.5mmアルミ板の輪っかをサブフレームにリベット留めしました。
 それにしてもピントが合っていないのは、既に飲んじゃってるからなんです。

 塗装し直して、これでよしと。着脱も可能になりました。なんだかモヤモヤしていた胸のつかえが下りたようで、気分スッキリです。ついでに、ホルスター自体もライターで慎重に炙って、口や中央の部分に少しだけヨレた感じを出してみることにしました。

 でも、まだなんか違うなぁともう一度見直し、ホルスターの下の方に、ホルダーにとめるためのベルトがあることを確認。それらしいものを作って取り付けました。ま、これでよしとしましょう。

 はたと気が付けば、このエントリでちょうど800回目を迎えました。いつものことながら何か出る訳ではありませんけど、いつも見に来て下さる方もおられますので、これからも細々と、楽しみながら続けて行こうと思っています。引き続きよろしくお願い致します。

2015年12月2日水曜日

1/9 Harley Davidson WLA(その11)

 車体が組み上がり、装備品もミラーを残して取り付けが終了したので、嬉しくてupしちゃいました。この後、デカールを貼り、汚しを施せば完成となりますので、完成2歩手前というところ。
 リア両側に吊り下げたサイドバッグは、ひと手間かけて着脱可能に加工しました。いい感じでヨレています。ちょっとテカってますけど、革の風合が表現できているでしょうか。

 フロントには、トミーガンを収めたホルスター。こちらは車体から外して持ち歩くものではないので、雨風に打たれて艶を失ったイメージ。
 実は、風防がまだ出来ていません。キットにはゴム素材の味もそっけもないパーツが入っていますが、せっかく作るのなら布を使ってチャレンジしてみたい。上手く出来なければ風防はオミットしてもいいかなと考えています。

 さて、最終工程としての「汚し」ですが、楽しいからといって調子に乗ってはいけないと口酸っぱく言ってくれていた我が軍事顧問(ミリオタ友)に、確認がてら助言を求めました。
 曰く、「実際車体が相当に低いし、そのせいで悪路の走破性には疑問がつきまとっただろう。故に、投入したものの結局ジープには能力的に勝てず、後方の連絡や憲兵用に回された訳です。」
(続き)「。。。だって、イタリア戦線にするんですよね。そうじゃなくて、仮に仏上陸戦の後という設定だとしても、当時はパリでも市街地は荒れた石畳でしょうし、路面は結構凸凹してるんで、下回りは擦れるんじゃないですか。それに、前線じゃないからあんまり整備もしなかったと思われます。細かなピッチング(小石が跳ねてついた傷)から錆が出始めたっていうシナリオは有りだと思いますよ。」

 つまり、リーズナブルな範囲なら、汚しや錆び表現はOKということのようです。
 因みにこの軍事顧問クン、いつぞやパリに遊びに来た際は、市内の軍事博物館(アンバリッド)がどんな有名施設よりも良かったと言い、モン・サン・ミッシェルに連れて行ってもノルマンディの海岸線や白っぽい土の色を見て「うん、うん、やっぱりな」と感心しきりで膝を打つやら目から鱗を落とすやら。ジオラマのイメージと現物を照らし合わせて確認できたのは大きな収穫だったんだそうです。現地を知ってしまったんで、説得力がハンパありません。頼もしい限りです。

2015年11月29日日曜日

1/9 Harley Davidson WLA(その10)

 完成が間近です。
 フューエルタンクを乗せ、ケーブル類を施しています。
 この画像のように、薄暗い環境の中ではほとんど黒に近い色目に見えます。昼間の太陽光の下では草木に紛れ、闇夜では僅かな光をも吸収して潜む、オリーブドラブという色には、きっとそんな不思議な効果があるのでしょう。軍用に開発されたものには、構造にせよ塗料にせよ、必ず何らかの理屈があるような気がします。
 サイドスタンドで自立しています。それにしても重心が低く、地面からのクリアランスも僅かしかありません。悪路では下回りをガンガンぶつけたんだろうなぁ。

 やりすぎてはいけないと口酸っぱく言われている「よごし」や「錆び」表現。後からでは作業がしにくいフィッシュテールのマフラーだけやってみました。ブラックの下地にガンメタル、その上からアースカラーでうっすらと錆が浮き出した感じを、というところまでで止めておきました。これくらいなら許容範囲でしょうか。

2015年11月26日木曜日

モンスターに癒される

 先の日曜日、お隣ウンブリア州のボマルツォという小さな村(というより集落)にある「怪物公園(Parco dei Mostri)」を訪ねました。
 まあいわゆるB級観光地なんだろうとタカをくくっているうちに到着。割と立派な事務所で入場券を買ったついでにちゃんと解説書を見てみました。この公園は、ローマ近郊にあるエステ荘(villa d'Este)を建設したルネッサンスを代表する建築家ピッロ・リゴーリオの手によるものと解り、500年の歴史があることに先ずはビックリ。

 そしてこの公園を作らせた主は、16世紀初頭にこの辺り一帯を治めていた貴族、オルシーニ家のフランチェスコ王子だとか。なるほど公園から続くなだらかな丘の上には、古めかしいお城が公園を覗き込むように建っています。王子は、最愛の妻を亡くした悲しみと苦痛に喘ぐ自身を癒すため、少しでも楽しい気分になるものを城下の庭に作りたいとの一心で、この公園を発注したとのこと。随分と金のかかるロマンチストだこと。

  木々が生い茂る森の中、高低差のある園内には、こうした巨大な怪物の石像が全部で30個ほど散りばめられています。ただし、いずれも怪物という響きとは少し趣が異なり、どこか愛らしくもあるキャラクターたち。なるほど楽しい気分にさせてくれます。
 小春日和の下、子供たちがはしゃぎ回る歓声がそこここから聞こえ、園内の芝生にはお弁当を広げて寛ぐ家族連れの姿。王子の思いは、500年の歳月を経た今もなお、人々に癒しのひとときを与えてくれているのでした。

2015年11月23日月曜日

1/9 Harley Davidson WLA(その9)

 第9回目にして自立しました。
 シングルクレドールの非常にシンプルなフレーム、スプリンガーフォーク、スリムなVツイン・エンジンが作り出すフォルムが、とてもカッコ良い。リア・サスは勿論リジッド。シートをスプリングで支えるんだから、それでいいでしょ、と言わんばかりです。でも、案の定、実車のフレームはしばしば折れたそうです。
 下に積んである雑誌は、今回のモデルが古すぎるため参考になる記事が見つかりませんでした。

  この時代のハーレーは、チェーン駆動だったんですね。キットのチェーンはゴム素材の一体モノ。スプロケット(回転します!)に噛むことなく、その内側を通ります。ちと残念。これがエッチングの金属チェーンに置き換われば、リアリティが5段くらいアップするのでしょう。

 リア・ブレーキは、長~いロッド2本を介しています。このあたりの構造は非常に面白い。
 組むにあたっては、様々なパーツが関連しているために、各々の辻褄を完全に把握してからでないと角度を決めて接着することができません。ちょっとでも間違えると他と干渉してしまい、後戻りできなくなるからです。面倒な工作ですが、いちばん楽しいかも。

2015年11月22日日曜日

1/9 Harley Davidson WLA(その8)

 久しぶりのプラモ工作になりました。
 ハブ側に余裕がない作りであるため、悩んだ末にスポーク張り替えは断念しました。同じキットがもう一つありますので、次回にリベンジを誓いましょう。
 その代り、ちょっとでも細くなるようせっせとスポークを削り込んだのが左のもの。40本もあるので、根気が要ります。

 色を塗って、タイヤをはめてみました。思ったほど悪くないので、これでいくことにします。スポークには、うっすらとガンメタルで表情をつけています。

 いつの間にか出来ているフロントフォークにフェンダーと共に仮組みしてみると、なぜかこんなにもズレています。なんてこった。取説どおりに組んでいるというのに。
 おかげでピントもズレてしまいました。

 フェンダーの穴の位置がおかしいのです。しょうがないから穴を開け直すわけですが、スペースのないところギリギリにピンバイスを刺すのはちょっと怖いです。

 これでよし。思いがけないところに、罠がありましたね。
 さて、タイヤとフェンダーのギャップがかなり大きいのは、スプリンガーフォークの構造ならでは。ブロックパターンのタイヤとも相まって、オフロードをがんがん走れそうです。

2015年11月17日火曜日

1/9 Harley Davidson WLA(その7)

 工作がさくさくと進まない原因は、これです。
 スポークの張り替えはこれまで何台も手掛けてきたというのに、何度やっても面倒くさいことに変わりはないのです。キットのホイールに手を加えることで、どうにか回避できやしないかと、手抜きの方法をあれこれ考えているからダメなんですね。
 ただ、よく見てみると、肝心のスポークは金型がずれているのでしょう、こんな状態。交差している部分も高さが同じです。

 ナイフとヤスリを手に格闘すること数時間。太さは何とか1mm未満に細くなったものの、繊細さがまったくありません。
 やっぱしょうがないから張り替えるのかなぁ。でも、ハブ側の幅がほとんどないので、よっぽど上手くやらないと失敗しそう。

  気分を変えてみようと、マフラーを眺めています。いわゆるフィッシュテールと呼ばれるタイプですね。
 これまたよく見ると、吊り下げ金具などのモールドがはっきりしないとか、目立つところにヒケがあったりしましたので、修正しました。

  サイレンサー吊り下げ部のアップ。0.3mmプラ板の細切りを、リベット留めしています。

2015年11月14日土曜日

1/9 Harley Davidson WLA(その6)

 いよいよ車体の方に着手しています。取説を無視して、作りたいところから手を伸ばしてしまうのはいつものこと。なんといっても、細かな塗り分けもほとんどなく、オリーブドラブ一色なので、失敗を恐れずに手を進めることができます。
 とはいえ、バリや合いの修正という基本動作に加えて、思わぬ落とし穴があちこちに出現しますから、執拗に仮組みを繰り返してからの接着という手順は怠ることができません。
フロントのスプリンガー・フォーク。ほうほうなるほど、こういう構造だったのかと、組み立てながら関心することしきり。むき出しのスプリングも先細りの形が実車どおりで、なかなかやるなぁと。
 そして、リア・フェンダーとキャリア。ブリキを切った貼ったした造形が逆に新鮮で、とても美しく感じられます。

2015年11月11日水曜日

1/9 Harley Davidson WLA(その5)

 マシンガンとそのホルスターの次は、革モノの続きということで、リアの両サイドに吊るす鞄です。
 キットの部品を貼り合わせると、こんな感じ。表面に僅かな窪みやシボ加工が認められますが、妙にカクカクしていて、質感というものが全く伝わってきそうにありません。

 やおらナイフと棒ヤスリで、うねりや皺を作っていきます。ボリュームが足りない部分にはエポパテを盛りつけました。
 上蓋を3つのベルトで袋にとめる形ですので、内容物の重さで下方向に引っ張り癖がついて弛んでいるように見せたいのです。パーツの肉厚の範囲内でという制約の中、このあたりの造形は、想像力をフル稼働。絵を描くように、或いは立体の彫刻を作るような感覚で臨みます。
 さて、この鞄には、いったい何を入れていたのでしょう。双眼鏡やトランシーバー、水筒や工具といったあたりでしょうか。それなりの重さがあったのではないかと思います。

 表面を整えて、何となく形になったので、色を付けてみました。皺が寄って出っ張っている部分には軽くウェザリングを施し、擦れた感じを表現してみました。
 自己採点70点くらいの出来ながら、キットのものと比較すれば、劇的な変化を遂げました。でも、もう一つ同じものを作らなければならないのでした。あとベルトも。