2010年4月29日木曜日

猿いじり(1)

 MVアグスタの仮想オーナー(荒くれの藤木桂三)は、自分探しの旅、いえ、リア・フェンダーを探す旅に出てしまいました。どこへ行ったのか、いつ帰ってくるのか、オヂさんに何も告げずに発ってしまいましたので、心配しております(お前だろー!)。
 そんな訳で(オイオイ)、突然寂しくなってしまいました。こんなときは、「猿いじり」に限ります。
 バイクに乗り始めた少年の頃から、ホンダの4スト・ミニがオヂさんの原点です。バイト代をせっせとつぎ込んだちっこいモンキーは、辛いとき悲しいときも、少年だったオヂさんを癒してくれる親友みたいな存在でした。だから、人生に行き詰まったときには、猿(モンキー)の元に帰るのです。
 模型モンキーは、当ブログの最も初期の段階で、カフェふうカスタムをご披露しました。今回と全く同じ1/6スケールのキットをベースに製作したのですが、せいぜい1年半くらい前のことですから、まだ記憶にも新しい。取説を見なくても作れるでしょう。
 今日から始まる新シリーズは、猿に癒されるのが主目的です。なので、完成品のレベルだとか技法などといった自分に対するわずらわしい縛りやプレッシャーから完全に開放されて、純粋に猿いじりを楽しむことにしようと思います。
 きっとそうしているうちに、ひょっこり桂三が帰ってくるかもしれません。

2010年4月25日日曜日

MV Agusta荒くれKnight Cafe (19)


 1枚目の画像は、上手くいった例。
 シートをフラットレッドで筆塗りした後、触っているうちに指の油でところどろこテカりが出て、イイ感じになってきました。ミラノの職人さんが、丁寧になめし、時間をかけて染め上げた最高の素材を使っているのだろうなぁ(ホントか?)などという妄想まで浮かんできます。なかなかよろしい。
 2枚目の画像は、失敗例。
 リアフェンダーなのですが、プラ板からの成型がどうやっても思うようにいかなかったのです。縦3枚におろしたようなものをつなぎ合わせてみたりもしたのですが、駄目だった。むぅ。しばし黙考。。。ならばこれではどうだと、板金工になったつもりで0.5mmアルミ板を切り出し、叩き出しならぬマジックの柄の角でグリグリと押しつけながら、ちょっとずつ曲げ癖をつけてみたのです。結構時間をかけて。。。やっぱり駄目です。よれよれになってしまう。綺麗な三次元曲線なんて、出せません。
 フェンダーができないと、シートも付けられません。テールランプ周辺にも手を付けられません。哀れアグスタ、ここで途中棄権となってしまうのかー!

2010年4月21日水曜日

MV Agusta荒くれKnight Cafe (18)


 タンクが熟成するのを待っている間に、シートを作っています。

 イタリア車にしては、肉厚のたっぷりした座り心地のよさそうなセミ・シングルのシートです。実車では横にパカっと開いて、多分ちょっとした工具を入れるスペースがあったりするのかもしれません。模型では、グラグラするだけなので、開閉機構はオミットします。
 リア・フェンダーの上部が干渉しないよう切れ込みを入れたベースの上に、プラ板で箱組をします。1.5mmのプラ材で綺麗な曲線を出すのは到底無理なので、継ぎ目の裏側から厚めにエポパテを盛りつけておき、棒ヤスリで角を落としていきます。全体のシェイプを少しでも実車に近付けたいと思うのですが、なかなかうまくいきません。縮尺を換算して設計図を作ったとしても、図面どおりの工作ができるわけではないからです。だから図面も作りません。ていうか、面倒くさいから最初からその気もありません。
 妻君が、「よくも飽きずに削ってますねぇ。何が楽しいんだか」と、チャチャを入れますが、この楽しさが解ってたまるもんか。
 座面は0.3mmプラ板を敷きつめた上に、短冊状に切り出した1.5mmプラ板の角を落としてカマボコ状にしたものを、並べて貼り付けていきます。
 そして、ステッチのトリミングに見立てた極細のプラ板を接着剤で柔らかくしながら貼り付け、全体に紙ヤスリをかけてなじませました。2枚目の画像は、白サフを筆塗りした状態です。表面を整え過ぎず、少しラフな感じを残しておいた方が、塗装した後に革っぽい質感が出易いような気がします。

2010年4月18日日曜日

MV Agusta荒くれKnight Cafe (17)

 タンク造形の続きです。
 やはり1回のパテ盛りでは不十分で、天板と両サイド膨らみの下側にパテを追加的に盛り付けました。四方から眺めては棒ヤスリと紙ヤスリ180番でゴシゴシと削り込み、ほぼ満足のいくシェイプが出てきました。
 インフルエンザの名残りで、時おり咳がでます。その度に、机上からプラスチックの粉が舞い上がります。溶けないプラ粉を肺の中に吸い込んで、健康に良いわけがないよなぁ。。。と、煙草を吸いながら思うのです。
 細かな傷を埋めるようにサフを吹いて、熟成を待つことにします(なんのこっちゃ)。

2010年4月17日土曜日

MV Agusta荒くれKnight Cafe (16)


 タンクの製作にかかりました。
 先ずは厚紙で現物にあてがい、簡単な型紙を作り、型紙に合わせて切り出したプラ板で、メインフレームにかぶさるトンネル状の基礎を作ります。トンネルの丸い部分は、プラパイプを縦半分に割ったものを使います。
 この基礎の上から、プラ板1.5mmで箱組みをします。接着剤をジャブジャブつけて、わずかな隙間もプラ材を溶かして埋めるように完全接着します。その後、両側に羽のような形の突起をつけました。そして、この羽の形が膨らみの頂点となるよう、エポパテでなめらかなタンク形状を作っていきます。
 そう、この750sの一番のチャームポイントは、何といってもこの、たれパンダかスライムを思わせるユニークなタンク形状にあります。
 ひと晩乾かして、角を削り、表面を整えていくことにします。

2010年4月15日木曜日

MV Agusta荒くれKnight Cafe (15)


 一家そろって風邪ひいたと思っていたら、インフルエンザだったことが今になって解りました。そりゃ風邪薬も効かないわけだ。
 てなことで、模型製作のペースもスローダウンしていましたが、両サイドのステップ回りを製作しましたので、ようやくスタンドに乗せて自立することができました。
 ステップ、ペダル、リンケージの類は、キット部品がおもちゃレベルだったので、ここも自作です。今更ですが、何から何までです。ステップバーは3mmプラ棒に穴を開けパイプ状に。更にカッターで細かな傷を網状に入れて滑り止めふうにすると、ぐっとリアルさが出ます。左足(ブレーキ)のケーブルや右足(チェンジ)のシフト・リンケージはこれからです。
 ハンドル周りの部品はできていますが、外装パーツの製作、特にシートの形状と密接な関係にあるリア・フェンダーを先ずは作らなければなりません。きれいなアールのついたフェンダーをどうやって作りましょう。悩んでいます。

2010年4月11日日曜日

ロワール古城ちょっと巡り




 3泊でロワールの古城をちょっと巡りしてきました。parisから、宿泊拠点にしたtoursまで約250km。高速も空いていたので、3時間かからずに着いてしまいます。過去に見たものも見てなかったものも含めて一日2つずつ、ゆっくりと巡ってきました。天気にも恵まれました。
 画像1枚目はロワール渓谷で最も有名かつ最大のシャンボール城。広大な自然公園の中に悠然とそびえ立っています。2枚目はアンボワーズ城の足元を流れるロワール河。川幅の広い、とうとうとした流れが優雅です。3枚目は、「眠れる森の美女」伝説で有名なユッセ城。螺旋階段のダンジョンを登っていくと、当時の衣装をまとったマネキンが、物語を再現してくれています。
 昼はせいぜい歩いてお腹をすかし、夜は飲み口の軽いロワール産のワインに舌鼓。ホテルはプロモーション価格で安かったし、車も快調。無事帰宅して言うことなしです。

2010年4月7日水曜日

MV Agusta荒くれKnight Cafe (14)



 フロント関係の工作続きです。
 少ない資料画像を頼りに、アクセル側グリップ関連をちまちましこしこ作りました。特に、ダブルドラムのブレーキを引っ張るワイヤーの取り付けには、ちと苦労しました。ブレーキレバーの付け根を貫通する1,5mmのビニールパイプにo.5mmの針金を上下に2本通して、支点となる金具でまとめる形。老眼の限界です。写真の角度で見えにくいですが、ハイスロにもなっています。全体としては、見た目にちょっと繊細に欠け、むしろメカっぽさが目立つゴツゴツした仕上がりになってしまいました。

 ヘッドランプは、レンズとハウスをジャンク箱からそれぞれ見つけた適当なものを丁度良い大きさまで削って使用しました。透明部品はちょっと間違うとパリっと逝ってしまうので、おそるおそるの工作です。ステーはプラ材で自作。1mm真鍮線で串刺しにして取り付け強度を確保。この後、フロントフォークにはメタルックを貼り込みます。
・・・っていうか、もう細かい作業が嫌になってきました。早く外装の大物に取り掛かりた~い。
 と、ちょうど明日からイースターに引っかけて短い休暇をもらいましたので、週末まで模型はお休みです。ロワールの古城を巡ってきますので、日曜に帰りましたら、また旅行記などもupします。


2010年4月5日月曜日

MV Agusta荒くれKnight Cafe (13)

 病み上がりにも程遠いぐずぐずした体調から立ち直っていません。更に、家族全員をウィルスに巻きこんでしまいました。ただ、幸か不幸か、今日はイースター・マンデーで世の中は休み。結局連休は芋虫のような生活です。
 
 そんなわけで(?)フロント周りの小物を作っています。
 このあたりは細かく、ある程度精度が求められるので、実に面倒くさい。老眼の限界に近いところでやたら時間もかかる作業です。そして、その割には、ついてて当たり前の部品なだけに注目度が低い。でもアラがあれば目立つ。と、苦労があまり報われない過程です。

 クリップオン・ハンドルは、キット部品がありゃりゃなレベルだったので、プラパイプとプラ棒から。接着面をかせぐために、プラ棒の方を削り込んでいます。タレ角度にも気を付けます。
 クラッチ側のレバー、スイッチやグリップ関係も、しこしこと作り込んでみました。全部が一体のキット部品に比べて、合計11個のパーツを組み合わせていますので、流石になんぼか精密感が出せたと思います。実はアクセル側の方が造形が更に複雑なので、少しおじけづいています。

 トップブリッジの上に付くメーターパネルは0.5mmプラ板から。パイロットランプに見立てた虫ピン2本と、キーの差し込み口を付けます。2連メーターはCB750のマフラー用バッフルを流用して、メーター面にはプラ板を貼ります。メーターのデカールも後で作らなければなりません。
 実はスピードもタコも、それぞれどこからケーブルを取り出せばいいのか解りません。そういう難問にまともに向き合うような体調ではないのです。後回しです。

2010年4月4日日曜日

MV Agusta荒くれKnight Cafe (12)

 年度末の疲れが溜まっていたのか、がっつりと風邪をひいて、丸2日間、高熱にうなされていました。この齢で39度以上の熱は、さすがにツラいものがあります。皆様もお気をつけて。

 さて、フレームを再度やり直した上で、エンジンが乗りました。
 以前修正を施した箇所には、決定的な誤りがあったことが、別の資料画像から解ったのです。500ccレーサーはタンク下からシートレールまで左右に分かれた2本のパイプが一直線に伸びるダブル・クレドールの構造なのですが、750sはタンク下が太いシングル・パイプとなっており、シートレールに繋がる部分で二股に分かれているのです。いやー、これは参った。大きな修正となりました。

 それから、リアショック付け根からサブフレームを斜めに取り付けた箇所も誤りで、角度の異なる画像によれば、これはグラブバーだったことが解りました。掴みやすいように微妙にカーブしていますし、反対側にはついていません。
 ついでに、ステップの基部が大きすぎてかっこ悪いので、ここもスリムに修正。本当は、このあたりからサブフレームが後ろに伸びていて、マフラーを支えるようになっているようなのですが、マフラーで隠れてしまって、良く分からないのです。どうしましょう。レーサーのように、上から吊るすステーを付けることでもいいだろうか。悩んでいます。
 スイングアームはキットのまま。後端のチェーン引きだけ、真鍮線と六角ナットで微修正しておきました。これで、後輪もつきました。チェーンといえば、このバイク、シャフトドライブ→チェーンドライブ(その逆かも)という大胆なマイナーチェンジが行われていますが、このモデルではチェーン駆動です。

2010年4月1日木曜日

こっちが普通のお巡りさん

 インプ・パトの記事が思いのほか好評だったので、プジョー乗りの読者様たちにちょびっとサービス。こちらが普通にパリの街中を走っているお巡りさんのパトカーです。
 これ、ニューカラーなんだそうです。目にする車種としては206が圧倒的に多いけど、 写真のように307SW(あってます?)もありです。ルーフに回転灯がついてなければ、レース車両みたいで、カッチョ良いです。でも、カッチョ良いからと、じと~っとした目で見てると、不審者と間違われます。