2012年10月29日月曜日

SUZUKI GSX1100刀 (最終回:完成編)

 完成編です。

【SUZUKI GSX1100S KATANA】
 ベースキット:TAMIYA 1/6
 製作期間:4ヶ月

【主なカスタム・ポイント】
 ・アッパーカウル加工
 ・フューエルタンク加工、航空機タイプ・タンクキャップ
 ・シート加工
 ・シートカウル(スクラッチ)
 ・サイドカバー(スクラッチ) 
 ・フロント・フェンダー加工
 ・リア・フェンダーのインナー化
 ・フロント・ディスクブレーキのフローティング加工
 ・スロットルワイヤー、ブレーキ用リザーバ加工
 ・タペットカバー加工
 ・ポイントカバー加工
 ・オイルクーラー加工
 ・ダイシン工業製4in1集合マフラー(スクラッチ)
 ・バックステップ(スクラッチ)
 ・リアサス加工
 ・チェーン・アジャスタ加工
 ・リアブレーキのフローティング化
 ・オリジナル・カラーリング&デカール製作








 長らくのお付き合いそして暖かい励ましの数々、有難うございました。次の作品もがんばります。

2012年10月27日土曜日

冬時間

 日曜日の未明から、冬時間です。朝起きたときに、時計の針を1時間戻すのです。すなわち、1時間寝坊ができる。とは言え、日曜なので早起きの必要は無いので、メリットはそれほど感じません。あまりに多くの人が時間を間違えると社会が混乱をきたすので、日曜日に定めているのでしょうか。
 これで日本との時差は8時間となります。朝一番に電話やメールをしないと、東京が退社時間になってしまうので、仕事はやりにくくなるのです(かえって都合が良いと言う人もいたりして)。
 既に随分と陽が短くなり、朝晩の通勤時にはヘッドライトを点灯しています。冬時間になった一瞬だけ緩和されるでしょうけど、それもほどなく打ち消されてしまう速さで、日一日と夜が長くなってきます。
 実は肩をすぼめて歩くヨーロッパの冬、嫌いではありません。

2012年10月24日水曜日

SUZUKI GSX1100刀 (33)

 デカール作りです。
 ネットでキーワード検索したり、いろんなサイトを覗いたりすれば、簡単に欲しい画像が手に入る便利な時代になりました。
 オヂさんのやり方は、ネットで拾ってきた画像を、先ずは使うかどうかにかかわらずwordなどに適当に貼り付けて、いったん普通紙でプリント。ひとつずつ切り取り外装パーツに実際にあてがってみて、採用する画像が決まったら縮尺を整え、本番のデカール用紙に印刷するという手順です。皆んな同じか。

 貼ってみました。
 アッパーカウルにはシンプルなSUZUKIのロゴだけ。フューエルタンクには大きなSUZUKIロゴに加えて、yoshimuraとダイシン坊やなど。シートカウルにはkatanaロゴとヨシムラ。なかなかよろしいようです。
 オヂさんは研ぎ出しとか出来ないので、クリアーはテロテロになるまで厚塗りはしません。塗装とデカールの保護と、デカールの境目が目立たなくなる程度にコートして終了。
 これで、後はタンクキャップやウィンカーなどの小物を仕上げて組み上げるだけ。この週末くらいには、はれて完成と相成りますでしょうか。

2012年10月21日日曜日

SUZUKI GSX1100刀 (32)

 塗っております。昨日は雨だったので逃げましたが、日曜日の今日は晴れてしまいましたので、嫌々やっております(笑)。
 SUZUKIと言えば、やっぱりこのカラー。タンクの2色に挟まれた白い部分には、赤いSUZUKIのロゴが入ります。え~、それじゃあGSX-Rじゃん、と言われてしまうでしょうけど、オヂさんはこのカラーリングが好きなのですから、しょうがないのです。
 ただし、塗装のクオリティは相変わらずでして、モチベーションを保つのが精一杯です。マスキングも甘いために、ところどころ塗料がはみ出してしまっています。後でまとめて処理(ごまかし)しておきましょう。
 シンプルで、効果的なデカールも作りたいですね。

2012年10月17日水曜日

SUZUKI GSX1100刀 (31)

 ダイシン工業製4in1オールアルミを模した集合マフラーは、艶なしアルミ塗料で塗装した後クリアコートして、アルミ特有の鈍い光沢に少しでも近づけようと、そういう思いで作業をしました。写真では少し暗めに写っていますが、自然光の下ではエンジン本体との質感の違いが明確になるよう、もうちょっと明るめに見えてくれるのではないかと期待しています。
 サイレンサーにダイシンの黒いロゴ・ステッカーを貼れば、更にカッコ良くなってくれるでしょう。

 自作バックステップのシフト側。
 ノーマルに比べ、やや後退したポジションとなったことから、キット部品のシフト・リンケージでは届かなくなりましたので、1mm真鍮線に置き換えています。
 実は、見えにくいところで、チェーンを折ってしまいました。瞬着で、なかったことにしています。

 こちらはブレーキ側。
 サイレンサーのステー、ステップバー、ペダルの3つとも同軸ですが、留めるのにひと工夫しました。外側から3つのパーツに1mmプラ棒を貫通させておき、先っぽをライターで炙って熱くした精密ドライバーでプラ棒の内側先端を溶かしてリベット留め、再び外側からステップバーを差し込んで接着という手順です。
 ここまでの工作過程で、フレームの塗装に随分と引っかき傷が生じてしまいました。タッチアップして補修しておきましょう。

 さあこれでいよいよ最後にして最大の難関、外装の塗装とデカール製作を残すのみとなりました。逃げ出したい気持ちでいっぱいです。

2012年10月14日日曜日

SUZUKI GSX1100刀 (30)

 4in1マフラーの後半部分のエキパイ工作です。
 プラパイプをきれいなカーブで曲げるのは、これまでの経験からも至難の業で、はなから諦めていました。そこで、斜めに角度をつけて輪切りにしたプラパイプをつないでいくことにします。
 集合部分を車体中央より右サイドに寄せていますので、エキパイの曲げ具合はミニマムで済みそうですが、それでもセンタースタンドへの干渉を避けつつ、曲げ角度や長さの調整を行うにあたっては、なんども車体にあてがってみて印をつけるなど、根気の要る作業になりました。完全に乾くのを待って、接着した箇所の角をヤスリで落とし、丸みをつけて曲線を出していきます。

 車体への取り付けは、サイレンサーからステーを直に出し、ステップバーと同軸に留めることにしました。ステーの位置調整も結構大変です。
 ダイシン独特の細身で小さなサイレンサーですから、マフラー全長も非常に短い方がきっと似合うと思いますし、時代考証にも適っていて、オヂさんの好みです。ヨシムラやモリワキの直管タイプより少し長いくらい、ああ、きっとモナカタイプのサイレンサーだったら、丁度この程度の長さだったでしょうか。また、最近流行の、上にカチ上げたような角度をつけることもしません。
 エキパイのふっくらとしたカーブと相俟って、形状だけなら85点くらいの出来か。

2012年10月13日土曜日

サッカー日本vsフランス観戦記

 サッカー日本代表vsフランス代表の舞台となったスタッド・ドゥ・フランスは、Paris市から北の近郊サンドニに所在します。仕事で職場から出発するのが少し遅れたため、晩御飯も食べずにTAXIを拾いました。20ユーロくらいですから、許容範囲でしょう。サッカー好きの運転手だったのが幸いし、9時キックオフの日仏戦だと告げると、「絶対間に合うように連れて行くよ。でも、ゲームはいいとこ1-1で引き分けさ。ま、アレ・ジャポン(日本ガンバレ)」と。


 スタジアムに到着した頃からポツポツと降り出した雨は、入場ゲートのセキュリティチェックで長蛇の列に並んでいる頃にはかなり雨脚が強まり、試合のコンディションが危ぶまれましたが、キックオフのホイッスルが鳴るまでには上がってくれました。
 ネットで購入したシートは、ほぼハーフウェーライン上の前から9列目。滅多にない折角のチャンスなので、75ユーロを奮発しました。おかげで、タッチラインから約20mという近さ。TV中継のカメラからは正反対のアングルになります。
 スタンドを見渡すと、ほぼ全てを埋めるトリコロールの国旗。周囲には日本の応援団も相当いたのですが、そこはやはりフランスのホームです。スクリーンでスタメン紹介の後、選手が入場してきました。両国の国歌斉唱。気分が盛り上がります。

 試合の内容は、日本でも詳しく報道されている通りですので、ここでは触れません。少年の頃からサッカー小僧だったオヂさんが、間近に目にした主要選手に関する個人的な評価を、印象の強い順に述べておきたいと思います。

             

【日本代表】
★香川選手・・・これまでの歴代の日本代表選手の中で、やはり別格。一瞬のスピード、ボディバランス、ボールタッチ、パスのセンス、ゴール感。いずれも群を抜いています。前半は、中盤から前線への有効なフィードがなく苦労していましたが、後半にスイッチしたトップ下が正解のポジションでしょう。
★長友選手・・・素晴らしいスピードと、それが最後まで落ちることのないスタミナ。つまならないミスをしないのは、優れたDFの証拠。攻撃では、相手ゴールラインぎりぎりまで切り込んでのマイナスの折り返しは、相手ディフェンスにとっては恐怖です。
★川島選手・・・まさに守護神。普通のGKだったら、間違いなく2点以上とられていたでしょう。香川選手、長友選手と共に、真にワールドクラスはこの3人だけ。(もう一人、本田選手は残念ながら足の故障で今日はベンチ組。)
●乾選手・・・高い素質を感じさせるプレイでした。スピードもそこそこありますが、とにかくキビキビとよく動き、かつ、ボールのタッチが素晴らしい。ボールが足に吸い付いているように感じさせるのは、香川選手と乾選手だけ。あとはフィジカルの強さが欲しい。
●長谷部選手・・・ネット上では酷評する向きもあるようですけど、それほど悪くなかった。遠藤選手が最早ゲームメイキングに貢献できなくなってしまった分、守備型ボランチとして頑張っていたと思います。
■遠藤選手・・・オヂさんはずっとファンなのです。ひらめきのあるプレイスタイルで長く日本代表を支えてきてくれた素晴らしい選手ですが、年齢・体力的に第一線の選手としては最早限界かもしれません。
■中村選手・・・まったく見るべきところなし。前方からプレスをかけるという意識がまるでないし、ボールをキープしてためを作ることもできていない。Jリーグならともかくも、香川や本田のいるチームではレベルが違いすぎて、この選手に日本代表のゲームメイキングは無理。
■ハーフナーマイク選手・・・精彩を欠きました。体調悪かったのかな。いずれにしても、スピードのあるパスをつなぎ、動きの中で敵陣の裏をつくというパス・サッカーのスタイルには全く不向きなトップ。
●内田選手・・・終了間際にちょっとしか出ませんでしたが、それでもキラっと光るものが見えるあたりは、さすが欧州組。最初から見たかった。
●清武選手・・・まだ自分のカラーが固まっていないのか、ヤル気が少しカラ回りしている印象。

【フランス代表】
★ベンゼマ選手・・・大柄な選手の割には、しなやかなボールさばきが印象的。ゴール付近でボールを持つと得点を予感させるのは、一流の証。
★リベリ選手・・・素晴らしい突破力。複数のディフェンスにつっかかられても突破できるのは、ボディバランスが優れており、常に身体の真ん中でボールをコントロールできるているから。


 こういった親善試合では、お互いに怪我がいちばん怖いので、おのずとファールが少ない(その代わり今イチ本気っぽくない)試合になるもので、今日もイエローは長谷部がもらった1枚だけ。あのイエローは、抜けてしまったら即、決定機につながっていただろうから仕方がないとは思いますけど、できればカードは見たくなかった。


 前半のピンチを耐え抜いた末に、長友選手からのラストパスを香川選手が決めるという最高の形で勝利し、サンドニの悲劇を見事に払拭した日本。そして負けはしたものの、思っていたよりも全体のレベルが高く、強豪国の実力の高さを見せつけてくれたフランス。どちらも素晴らしい。観に行ってよかった~と思わせてくれる試合でした。
 スタジアムから駅に向かう人ごみ、丸めたトリコロール旗を手にした多くのフランス人たちが、日本人に向けて「ジャポン、すごいじゃん。」と笑顔で声をかけてくれていたのが、いちばん嬉しかった。

サッカー日本vsフランス観戦記(勝利速報)

 サッカー日本代表がやってくれました!!!
 たった今、スタジアムから興奮冷めやらぬ状態で帰ってきて、取るものもとりあえずワインを開け、独り祝勝会をしているところです。
 写真と共に詳細な観戦記は、明日あらためて。あ~、今夜は吐くまで飲みたい。(独りで)

2012年10月10日水曜日

SUZUKI GSX1100刀 (29)

 サイドカバーの位置調整をしています。
 右側は、リア・ブレーキのリザーバが干渉しますので、サイドカバーに切り欠きを施す必要が生じました。あとでキレイに表面処理します。
 シートベースから下にウィンカーのステーを伸ばしてみました。ウィンカーやステップバーなどは、ほんの僅かでも垂れ下がってしまうとカッコ良さが激減する大切な部分なので、取り付け角度をしっかり出すために、2枚のステーにバーを通す形としました。

 シングル・シートは、デザインにアクセントを加えるため、筋彫りしたラインに合わせて、1mmプラ棒を貼り付けて、トリム状に。
 因みに、オヂさんは、1mmプラ棒を多用します。貴重な虫ピンを使いたくないときに、プラ棒を通して端をライターで炙り丸くすることで代用可能だからです。更に、丸くなった先端に、バイスでちょっとだけ穴を掘れば、ヘックスボルトに見立てることもできます。
 シート前方のちょうど股ぐりの部分はペラペラに薄くては痛そうなので、エポパテをふっくらと盛り付けて、ちゃんと端までアンコが入っている感じをもたせることにしましょう。

2012年10月8日月曜日

400回目にして思うこと

 
 拙ブログも今日で400回目を迎えました。節目の回に選んだ画像は、HONDA CB160スポーツ。永遠の憧れです。

 俳優・石坂浩二さんが「ろうがんず」結成というニュースに背中を押されるようにプラモデル作りを再開したのが4年前。Parisに赴任したことをきっかけに、パソコン音痴が無謀にもアルバム代わりにブログを始めたのが3年前。以来399回にわたって、日々の暮らしの中から趣味的な側面だけを取り出して、駄文を積み上げてきました。

 プラモデルを作り、またその製作記を残そうとするそもそもの動機は、バイクに乗れない欲求不満のはけ口に他なりません。「乗る」というバイク本来の楽しみ方から遠ざかること実に20数年。再び自分だけのバイクが欲しい、自分好みのカフェレーサーにカスタムしたバイクに乗っていろいろな道を走りたい、まだ見ぬ土地を旅してみたい。そんな欲求を少しでも誤魔化して、または抑え込んでおけるなら、しばらくはプラモデルで我慢してみようと。

 何もそんなに我慢しなくても、乗りたきゃ乗ればいいじゃん、と言われればそのとおりかもしれません。若い頃、バイク乗りにとっては珍しいことではありませんが、無茶をして事故を起こし、大怪我をしました。その後、随分の時が経過し歳をとった今、スピードを求める気持ちはどこかへ消え、小排気量のおとなしいバイクしか念頭にないとしても、事故によって壊れるもの失うものの大きさ、重さは、常に頭から拭い去ることが出来ません。ですから、女房子どもを抱えて万が一の事故のリスクを負うほど勇ましくなれないというのが本音です。もちろん、車両の購入や維持にかかるコストを容易には捻出できないといった現実的な事情もあります。

 子どもたちが成人することで親の責任をある程度果たしたとき、言い換えれば自分の心配だけすればよくなったとき、残りの人生を小さなバイクがきっと豊かなものにしてくれる、そんな日が早く来ないかと心待ちにしながら、今日もまた思いを込めてプラモデル工作に向かうのです。

 年齢や住む場所や職業などの枠を超え、拙ブログの記事に少しでも興味や共感を覚えてくださる読者の方々に、あらためてお礼申しあげます。バイクや模型を通じて人と知り合うことができる喜びを、パソコン音痴の中年オヤジにも教えてくれたインターネットにも感謝です。

 作った模型がたとえ壊れてしまったとしても、それに費やした時間や思いは、ブログの中に残ります。そして、ブログで知り合った方々とのご縁も、残るのです。実に有難い限りです。

2012年10月7日日曜日

凱旋門賞観戦記

 晴天の日曜日お昼過ぎ。ブローニュの森の端にあるロンシャン競馬場へ、凱旋門賞観戦に行きました。お目当ては勿論、日本から参戦のオルフェーブル。
 地下鉄10番線Porte d'Auteilの出口から、無料のナベット・バスが往復しています。バス乗り場には、ジョッキーのユニフォームをまとった人たちが、ノベルティグッズを持ってお出迎え。

 ロンシャン競馬場入り口です。
 日本と違って、G1を何レースも並べるこの日だけは、さながらお祭りです。ここ数年来のスポンサーであるカタールのイメージカラーなのでしょうか、入場口は薄紫色の看板で華やかに染められていました。
 入場口から入ってすぐのところで、競馬ジャーナリストの合田直弘氏に遭遇。ひと言ふた言お話しした後、握手をしてもらい、ついでに写真も撮らせてもらいました。並んで映っているのは、この日いっしょに観戦した友人のK君。

 ロンシャン競馬場本館を正面から。3階建てのスタジアムです。スタジアム手前の広場には、BARだのお土産の特設ブースがいくつも出ていて、嫌でも気分が盛り上がってきます。早速に競馬新聞を買い込み、ペンとビールを持って、馬券の検討です。


 ゴール正面近くの1階スタンドに、座る場所を確保できました。周囲を見回すと、たくさんの日本人の姿と、日の丸も見て取れます。すぐ近くには、日本のTV中継なのでしょう、おぎやはぎとDAIGOの姿も。
 オヂさんの戦績は、どうだったでしょう。
 第2レース:Abbaye賞(オープン1000m)、馬連2点買い、負け。
 第3レース:Marcel Boussac賞(2歳牝馬、1600m)、馬券回避。
 第4レース:Jean-Luc Lagardere賞(2歳オープン1400m。日本で言うところの阪神2歳ステークスG1)、馬連1点買い、見事的中。
 第5レース:Prix de l'Opera(牝馬オープン2000m。日本で言うところのエリザベス女王杯G1)、3連複1点買い、負け。

 そして、いよいよ待ちに待った第6レース:凱旋門賞(2400m)。16:25の出走。
 直前のオッズは、オルフェーブルを僅かにかわして前走で仏G1を制したサオノワが一番人気。オルフェーブルは2番。キャメロット、シャレータと続きます。
 ずらっと並んだ馬券売り場は、窓口の人に買いたい馬券の種類、金額、番号などを口頭で告げて買う方式。フランス語ができないと、かなり難儀するでしょう。もう一つ、日本の競馬と決定的に違うのは、出走を知らせるファンファーレがないこと。大観衆が手拍子で一体感をかもし出すあの雰囲気がないのです。
 オヂさんは、オルフェーブル、サオノワを軸に、3連複を3点買い。
 期待の6番オルフェーブルは、大外枠の出だしから後方2番手くらいで足を貯め、下り坂から最終コーナーを過ぎたあたりで一気の加速。スミヨンの騎乗でほぼ完璧なレース展開だったと言っていいでしょう。誰もが日本馬の凱旋門賞初勝利という歴史的瞬間を確信したその刹那、先行していったんは沈んだはずなのに何故か末脚が残っていた伏兵ソレミアに、最後の最後で刺し返されてしまいました。
 これが競馬の難しさなのか。これが凱旋門賞の壁なのか。たしかに前日の雨で馬場は相当に重たかった。ロンシャンのゴール前の長い直線は、それほどまでに馬の真の底力を要求するものなのか。。。
 足早に家路に着く観客の群れにまぎれて、場外のベンチで独りうつむく、黒いハットを被った日本人紳士が目に留まりました。池江調教師(父)でした。自らが果たせなかった夢、息子の調教で再び目指した夢が破れた瞬間を、直に見ることなく、この偉大な調教師は独り場外でかみしめていたのでしょう。

2012年10月6日土曜日

SUZUKI GSX1100刀 (28)

 雨の土曜日になりました。
 秋の午後、外は雨、目の前にはプラモ。何にも不満はありません。
 てなことで、細かいパーツをしこしこと作っています。先ずは、タンク・キャップ。いつものように、プラ板を切り刻んで、エアプレーン・タイプにしました。横にある黒いのがキット部品です。
 街乗りバイクで果たしてどこまで機能が上がるのか解りませんが、ライダーの視界に常に入るパーツですから、満足度の高いカスタムと言えるでしょう。

 テールランプは、シートカウルを加工したために、キットのノーマル部品ではサイズが合わなくなりました。
 そこで、プラ板の土台にフィンを立て、中央にレンズを配置するデザインを試みました。どことなくフェラーリっぽく見えなくもない。レンズは、ウィンカーの一つをそのまま使います。赤マジックで色をつけましょう。

 フロントのウィンカーはカウルに埋め込み方式ですが、これはリアのウィンカー。先端に向かって細くなるように、ケース、レンズともに削り込んでいきます。1mmプラ板にぴったりハマるよう繰り抜き、ケースに貼り付けました。シャープで良い感じになりました。

2012年10月3日水曜日

イタレリさん有難う

 イタレリさんから、ニュースレターが毎号送られてきます。
 有難いことに、最近は英語版も用意されていますので、イタリア語がちっとも解らないオヂさんでも読むことが出来ます。

http://newsletter.italeri.com/newsletter/ITALERI_newsletter_10-2012_ENG.pdf

 でも。。。いかんせん、軍事モノばっかりなんですよね。残念ながらこのジャンルには、ほとんど関心がありません。なので、どんな新製品リリースのニュースを見ても、OH!とかマンマミーア!とか叫ぶこともないのです。(とはいえ、購読をストップする気もありません。)
 お願いですから、旧プロターのがたがたに磨り減った金型でもいいので(どのみちイジりまくって作りますから)、バイクのキットを再販していただけますよう、何卒前向きにご検討くだされば幸いです。本音を言いますと、アグスタ750やラベルダあたりの名車を1/6で新製品化とかしてくれたら、株主になってもいいくらい嬉しいのですけど。

2012年10月2日火曜日

SUZUKI GSX1100刀 (27)

 フロント・カウルにバイザー・スクリーンを立てるかどうか考えていましたが、結局やめました。カタナというバイクを象徴する部分であるだけに、スクリーンを変更しないことには、原型の強烈な面影がつきまとうからです。
 スクリーンに代えて、カウル自体の形状を変更し、メーターへとつながるラインに流れを作ることにしました。てなことで、先ずは基礎となるプラ板を貼りつけます。

 プラ板の周囲にエポパテを盛り付け、おおまかに形を出してから乾燥するのを待ち、フロント、サイドともに無理のない面構成となるように、ヤスリで慎重に整形しました。

 サフを吹き、カウル・ステーを介して車体に取り付けてみました。あ、いつの間にか車体は自立しています。

 ヘッドライトからメーターの上を通って、タンクへとつながる自然なラインが出てきました。カウル下部のグリルふうのダクト裏には、ホーンを仕込もうと考えています。また、カウル最下部は、ボトムケースに干渉しないぎりぎりの位置まで下がり、セパハンとも相まって、低く構えたフォルムとなりました。
 オリジナルよりも、いえ、ハンス・ムートのデザインよりも、気に入っています。特に、この画像の角度が良い。勿論、自画自賛以外のなにものでもありません。