2022年3月30日水曜日

LA生活開始16(交通規則)

  日本とアメリカの交通規則の違いで、最初にびっくりするのは交差点での右折(左ハンドルだから日本だと左折ね)ではなかろうか。アメリカでは、赤信号でも特段の標識がない限り、一旦停止して左から直進してくる車がなければ右折出来てしまう。まことに合理的なんだが、特に右折専用レーンでこれを知らずに信号が変わるのを待ったり躊躇っていると、確実に後続車からクラクションを鳴らされます(ハイ、何度かやられました)。で、厄介なのは、例外があること。信号赤で右折禁止という標識がある場合は、信号に従わねばならない。でもこれが結構小さかったり、街路樹で隠れたりしていることが少なくないんだよ。

 速度規制は結構広く知られているところだろう。市街地では標識に従えば良いが最高でも40マイル、高速道路は65マイルと覚えておけば、大きな間違いはない。とは言え、高速では70マイルを超えるスピードでガンガン走っているし、日本で言う走行車線・追越車線の区別がない。右からも左からもバンバン抜かれるから結構怖いです。

 道路標識で何じゃこりゃと思ったのが、これ。PED XING。なんて読むのかさえ解らないし、まるで意味不明。しゃあないからググってみた。PEDは歩行者(Pedestrian)、XINGはクロッシング(Crossing)をXmasみたいに略した形。つまり、歩行者横断注意ってわけだ。解っちゃえばなんてことないんだが、果たして略す必要があったのだろうか。そういえば、車で交差点を曲がる際、横断歩道を渡る歩行者がいる時は、相当手前で停止して歩行者が渡り切るのを待つのが交通ルールであり、運転マナーであるようだ。歩行者が「ひょっとしたらこの車、止まらないで曲がってくるんじゃないかしら」という不安を少しも起こさせてはいけない、ということなのだろう。これは評価したいと思ったな。

2022年3月28日月曜日

LA生活開始15(何でも売ってる)

  ロサンゼルスは、実は世界で最も在留邦人が多く住んでいる地域なのです。ニューヨークでもロンドンでもパリでもなく、ロスなのです。だからと言っては身も蓋もないけれど、ここにはびっくりするほどたくさん、日本のお店があります。

 中でも、多数の日本人が居住するトーランス地区には、日本食料品や日用品を扱うスーパーがいくつもあって、その中でも最大規模を誇るのがこれ、Mitsuwaです。日本の人口10万人未満の街にあるスーパーを遥かに凌駕する規模と品揃え。北海道のお菓子メーカーであるロイドや、有名ラーメン屋などの店舗も店内にあり、店内にいるとこれがアメリカだと思い出させるのは、商品についている値札だけ。うん、まあ高いわな、そりゃ。

 てなことで、エンゲル係数さえ気にしなければ、日本にいるのとほぼほぼ変わらない食生活を送ることが当たり前にできてしまいます。エジプトに暮らしていたときの状況と比べると、1対100どころか、0対100と言っても過言でない。だって、エジプトでは100万円出しても焼酎はどこにも売ってませんでしたから。ああ、そういえば、品揃えこそ違いますけど、セブンイレブンも百均のダイソーもあちこちにあるんですよ。

2022年3月21日月曜日

LA生活開始14(IKEA通いはどこでも同じ)

  今まで行ったどこの国でも、生活の立ち上げにはIKEAに何度も通うことを避けて通れない。ここLAでもそれは同じ。幸い、アメリカのアパートは、冷蔵庫や洗濯機といった白物家電はデフォルトで付いているところが多い。とはいえ、それ以外は何もないから、ベッド、マットレス、ソファ、食卓&椅子、テレビ台といった基本的な家具はいの一番で揃えないことには生活にならない。既に3週連続でIKEAから大量の家具を買ってきては組み立てるという作業を繰り返した結果、結構キツい筋肉痛と引き換えに、ようやく人の住める状態にまで漕ぎ着けたのが、この土曜日。

 あまりに疲れたので、日曜日はアパートの裏手、つまり海の方まで散歩をした。空は雲ひとつない晴天、爽やかな風、同じように散歩を楽しむカップルや犬を引いた老人たち、椰子をはじめとする南国らしい樹木、無数のヨットが綺麗に並ぶヨットハーバー、それらひとつ一つが、西海岸に住んでいることを思い出させてくれる。やたら物騒で暗く汚い雰囲気のダウンタウンとはかけ離れた景色だ。この環境を求めて、片道1時間の通勤にも腹をくくったのだ。

 エジプトから発送した船便は、今頃どのあたりの海にいるのだろう。コロナ禍で国際貨物は大渋滞と聞くし、輸送費もアホみたいに高かったけど、服やギターや、いろいろと生活を彩るものが到着するのを、首を長くして待っている。


2022年3月15日火曜日

LA生活開始13(すったもんだの引越し済んでようやく生活スタート)

  前回の投稿から随分と時が流れたのは、それだけいろんなことがあったという訳だ。

 まず、ダウンタウンの仮住まいアパートからの引越しが延期になった。引越し先のアパートの住人の退居が遅れた上に、退居後の状態が悪く、内装修理に時間がかかるという理由で、5日間も入居を送らせて欲しいと。管理会社からその連絡が来たのが引っ越しの前日午後。なんでやねーんと叫びつつ、バタバタといろんな手配をやり直して対応できたから良かったものの、仮住まいアパートを延長出なかったらどうしてたんだろうと思うと、背筋が寒くなる。

 HPも一気に削られたけどメンタルがもっとやばかったので、その週末はビーチに繰り出し、旨いイタリアンを食ってから太平洋を眺めた。Hermosa Beach。きれいな砂浜にはビーチバレーのネットがたくさん並び、夏の人出を待っているよう。やっと、というか初めてくらいに西海岸を感じることができたかな。

 そして、なんだかんだあってようやくMarina del Reyのアパートに入居したのが3月9日のこと。それから今までの間は、腕と背筋の乳酸地獄。つまり、もう嫌ってくらい荷物を運び、IKEAで買った家具を組み立てる毎日。SUV車と電動ドリルを買ってこれほど良かったと思ったことはないもん。