2019年6月15日土曜日

五嶋龍がエジプトにキター!

 バイオリニストの五嶋龍が、今日15日、カイロのオペラハウスで行われたカイロ・シンフォニー・オーケストラの定期公演にソリストとして出演しました。演目はベートーベンのバイオリン交響曲第61番Dメジャー。
五嶋龍をよくご存知ない方は、どうぞググってみてください。で、こんなすごい人の演奏を聴くことができるチケットのお値段は、なんと85エジプト・ポンド=ちょうど500円くらいなのです。あり得ない。
 約1時間半のコンサートの最後には、アンコールに応えてソロで聴かせてくれました。酸いも甘いも知り尽くしたシャンソン歌手のハスキーな声をも思わせる1744年製ストラディバリウス。いったいおいくら万円するのでしょう。
 アメリカ生まれでハーバード大卒というのも納得の流暢な英語で、さわやかに舞台挨拶もされていました。
 ああ、カイロにいたばっかりに、こんな良いものが500円で体験できて、すご~く得した気分です。たまには良いこともあるんだな。

2019年6月10日月曜日

ダイエットというストレス(ただし、成果あり)

 去年9月に日本で受けた人間ドックの結果、血糖値を低減させる必要性と、そのための最も簡単な方法が炭水化物ダイエットであると、医師から指導されました。一時帰国のため成田に着いた日から2週間ほど経った後のことです。即ち、帰国前までずっと我慢し続けていたラーメンだの丼物だのを、日本に帰るなり毎日イイ感じであれこれ食べてしまってからの人間ドックでしたから、そりゃエジプトで日々過ごしている状態よりも数値は上がってるでしょうと苦しい言い訳をしてみたものの、医師の前では無意味でした。
 しかし、そこからこれまで約7か月の間、人生初となる炭水化物抑制チャレンジに取り組みましたよ。
 日々の食生活は実に単調です。
 平日の朝は、オレンジジュースとヨーグルトのみ。昼は社員食堂で基本的に白米、おかず、サラダ、フルーツとバランス良く。で、夜は野菜のみ、或いは野菜&肉のスープ又は炒め物のみで、ご飯、パン、パスタは一切食べない。週末は朝昼兼用でパスタ系。夜は肉又は野菜のみ。食後のチョコレートもアイスクリームもやめた。7upは糖質ゼロに替えた。間食もまったくなし。
 体重計がないので何kg落とすことができているのか定かではありませんが、この7か月でベルトの穴2つ半、お腹が引っ込みました。お腹だけでなく、身体全体がひと回り小さくなったようで、服が軒並みブカブカです。サイズでいうと、LからMになった。身体が軽くなった分、階段を上っても息が切れなくなりました。
 ただし、そうした目に見えた成果と引き換えに、炭水化物の摂取制限がもたらす甚大な精神的ストレスを日々抱えていることも確かです。youtubeでは大食いの人達の動画をついつい見てしまいますし、晩飯時の食欲から気を逸らせるのが辛い。
 そして、来月には待望の一時帰国を控えています。10日弱の短い滞在ですが、日本に帰っても食の制限を維持できるか、まったく自信がありません。
池袋にある行きつけの台湾家庭料理店の、小龍包や肉を挟んだ包(パオ)が絶品なのです。紹興酒がぐんぐん進みます。そして、さんざ飲み食いした後の〆の博多ラーメン(もちろん替え玉あり)も、お決まりのコース。
 さて、どうしたもんでしょうか。

2019年6月3日月曜日

草木に寄せる思い

 今、カイロの街中そこらじゅうに、鳳凰樹が真っ赤な花を咲かせています。砂の薄茶色とコンクリートの灰色しかない景色に、天から赤の絵の具をまき散らしたような、それは見事なものです。
仕事で外出した車の中から鳳凰樹の並木を見つつの、エジプト人同僚との会話。
私 「いやあ、実にきれいだねぇ」
エ 「そうですね」
私 「この樹、アラビア語だと何ていう名前?」
エ 「え、知りません」
私 「そうなの? これだけ街中で毎年咲くのに?」
エ 「はい。すみません」
私 「いや、別にいいんだけど。。。でも、エジプト人の間で、『ああ、またこの赤い花が咲く季節になったんだねぇ』とかいう会話になるんじゃないの?」
エ 「なりませんね」
私 「そうなんだ。。。」

 日本人は、桜の花に特別な思いがありますよね。
 散り行く花びらには卒業や別れを重ね、あるいは満開に咲く花には入学、就職といった新しいステージの門出を重ねる。美しい花を愛でるという以上の意味や、思い入れを、誰に教わるともなく心に持っています。日本人特有の精神文化であり、誇って良いものなんだと、あらためて思います。
 そういや、もう何年も花見してないなぁ。

2019年6月1日土曜日

イード(大切な祭りなんだろう)

 多分あと2日でラマダンが明けます。多分と書いたのは、月の満ち欠けを見て長老が決めるから、直前までその日を確定することができないという、ずいぶんと牧歌的な習慣によっているからなのです。でも、エジプトでは3大ピラミッドが建てられた4000年前には、少なくとも設計者は既に天文学に精通していたと考えられるというのに、現代でもなお、科学的な計算ではなく目に見える月の満ち欠けを尊重するというのは、実に素朴というか、ある意味で合理的でない感じもします。
 さて、なぜ月の満ち欠けなのかと言うと、イスラームの暦がヒジュラ暦という、いわゆる太陰暦によっているからに他なりません。
 イスラームの世界では年に2回の大きなお祭りがあります。断食をするヒジュラ暦第9月のラマダン月に続く、シャッワール月の1日から3日までがイード・アルフィトル(断食明けの祭り)と呼ばれます。
 ムスリムたちがイードの祭りに何をするかというと、まあ断食が明けたっつうんで、要は仕事は休んで朝から好きなだけ飲み食いするわけです。ラマダンの約ひと月の間、夜中に何回も食事をするという偏った生活リズムの後に、今度は時間を問わずに思い切り食べるわけですから、余り健康的とは思えないんですけど、2千年近く続いている習慣というか、それが彼らのルールなので、変えようがない。
で、ムスリムでない私達には全然関係ないのですが、現地スタッフがみんな仕事を休んでしまうので、会社も当然休みになる。なので、連日40度近い(超える日も)中で、わざわざ無駄遣いしたくもないから、せっせとゴルフでもするかと。
 とは言え、我々日本人は、日本でも各地で様々な神様などに因んだお祭りを行いますが、大きなお祭りほど商業的になりすぎてしまって、個々のお祭りの起源や云われまでに関心を持とうとする人は、それほど多くないような気がします。そういった意味では、ムスリムにとってのイードや、キリスト教徒にとってのイースターやクリスマスは、純粋なものと言えるのかもしれません。
 因みに、イスラームのもう一つのお祭りは、ハッジと呼ばれるメッカ大巡礼(今年は8月)に合わせて行われるイード・アルアドハー(犠牲祭)がそれにあたります。犠牲祭については、またその時期にご紹介することにしましょう。

2019年5月26日日曜日

これじゃない感じ(刀、テック21)

 日米両首脳の大相撲観戦や、北海道で39度を記録とか、日本のいろんなニュースを遠い目で眺めています。
 そんなニュースに混じって、最近発表されたスズキ・カタナと、鈴鹿8耐にエントリーするテック21カラーのヤマハYZF-R1。ちょっと前に出たカワサキのZ900RSからの流れもあって、どちらも往年の名車復活ということで注目を浴びていますね。

 
で、どちらのバイクもそりゃあ素晴らしいのでしょうけど、どうしても「これじゃない」感じが拭えません。確かに30年という時間と共に進化を遂げた工業技術をもって、現代風の形にするとこうなりますということなのだろうと、頭では理解しようとするのです。
 ですが、ハンス・ムートが世界中のライダーに与えたあの衝撃や、良いニオイのするカッコ良い大人になりたい全ての青少年を虜にしたテック21というイメージ、平忠彦・ケニーロバーツというスタアが身にまとった水色のライディング・スーツ。。。
 どちらも一瞬で憧れたし、せめてプラモデルでもいいので、作ってみたいと思わせたものです。
 もっとも、自らの感受性が鈍っていることも否めません。がっちりとハートを鷲掴みされるような体験というのは、もうこの歳になってしまっては、そうそう滅多に出来ないことなのでしょうか。だとすると、ちょっと寂しくもあります。

2019年5月20日月曜日

マジで勘弁してほしいテロ

 昨日、ピラミッドの近くで、また爆発テロがありました。以前紹介したギザの3大ピラミッドすぐ近くに建設中の「大エジプト博物館」から目と鼻の先の路上で、観光バスを狙ったとみられる爆発があり、幸いにも死者は出なかったものの、バスに乗車していた南アフリカの観光客らを含む17人が負傷した模様です。
  ギザでは昨年12月にも、道路脇の爆弾が爆発し、直撃を受けた観光バスのベトナム人乗客らが死亡する事件が起きています。 
 爆発があった道路は、つい一昨日、私もゴルフに行くために通ったばかり。そうでなくても、仕事やプライベートでエジプトを訪れた人をピラミッドに案内する機会は、これからもいくらでもあるのです。いつ、自らに降りかかるかもしれない災難なのです。
 ホント、勘弁してほしい。
 混迷を極めた2012年の革命によって激減した観光客が、ようやく少しずつ回復基調に乗って来たかというときに、こうしたテロが起こります。エジプトの主力産業でもある観光に大打撃であることは間違いないし、投資家たちの関心も下がります。テロとの闘い、治安情勢の安定化が政権最優先の政策であることに変わりはありませんが、こうした事件が繰り返し発生する状況をみると、政府の対策にも限界があるような気がします。
 心の中で日々警戒は怠らないとしても、個人のレベルでは危険を回避しきれません。かといって恐怖に怯え、家に籠って暮らすというストレスフルな毎日を送る訳にもいきません。テロが人々にもたらすこうした心身の苦痛や経済的な不利益を考えるとき、この卑劣な行為がいかに罪深いものであるか、再認識させられます。

2019年5月15日水曜日

キャリーケースにちょっとそそられる

 1~3泊の出張や小旅行に不可欠なのがキャリーケース。そう、コロコロのキャスターが付いた小型のスーツケース。飛行機の機内持ち込みにぴったりのサイズに作られているものが多いので、ターンテーブルで預け荷物を待つ無駄な時間も回避できますね。
 そんなキャリーケースですが、世の中には様々な製品が溢れていて、どれを選んだら良いのか判断がなかなか難しい。せいぜいamazonのレビューを参考にするとかであろうか。どれを買っても大差ないだろうとタカをくくって、最後は値段と色で妥協するのが関の山だ。
 しかしだ。自分が手で引っ張っているキャリーケースに、こんなキャスターが装着されていたらどうだろう。なんと、ロゴが誇らしく映えるGOOD YEAR製のタイヤを履いている。実にカッコ良いではないか。静寂性と耐久性が売りだそうだが、タイヤにはトレッドパターンが掘られているのを見ると、結構グリップ力もありそうだ。グリップ力が必要かどうかはよく解らないが、駅や空港の構内で歩くペースが速くなりそうな気はします。
  しかも、立った状態で上から開くことができるみたい。中に入れた書類などを咄嗟に出し入れするときなどに、たいへん便利そう。これまでならケースを床や椅子の上に置き、人目をはばかりながら、しゃがみこんで横にご開帳していたところだが、こうやって開け閉めできれば、かなりスマートだ。
 加えて、内部にオプションのモバイルバッテリーを仕込めば、ケース上部の2つのUSBポートから端末を繋ぐこともできるというんだが、これは特に必要性を感じないかな。
  製品名は、リージェント・スクエア。今年6月の発売で、お値段は23,780円(税込)。交換用のキャスターは2個セットで2,500円。交換できるのも嬉しい。これが高いか安いかは、使う人によって価値観が異なるでしょう。でも、今まではキャリーケースに抱くことなどなかった所有する喜び、使う喜びみたいなものが感じられるのなら、それほど高くはないように思います。