2020年11月11日水曜日

コロナとサッカーと寿司

  しばらくブログの更新をサボっていました。隔日のテレワークが続いているので、おうち時間は有り余るほどあるというのに。そう、単純にネタ切れなのです。だって、週末のゴルフ以外はどこへも行けない、何もできない平坦な生活ですから、そうそう物珍しいことは起こらないのです。

 とは言え、今日はスイス人のお宅にお呼ばれてしました。庭園と呼ぶにふさわしい広大な庭付きの一軒家。二十人ほどの同業者が招かれていて、ガーデンパーティだというので、てっきり立食のビュッフェかと思ったら、ひとテーブル4人ずつの着席ディナーで、メニュー(お品書き)まで置かれていてびっくり。で、アジア人は当方の他にシンガポール人だけ。

 こういう時に仕事や政治の話はご法度なのです。だから、みんなそれぞれの任期の話か、コロナの話ばっかり。たまたまなのか、言語を考えてそういうテーブルプランにしてくれたのか、私はドイツ人とオーストラリア人のオッサンに挟まれ、英語でサッカーの話で盛り上がった。ドルトムントのサポーターだというので香川選手のことに触れると、「うん。今や昔のことだね」と流されてしまい、ちょっと寂しかったな。

 印象的だったのは、国籍によらず、組織の大小によらず、みんなストレスを蓄積しているってこと。コロナ禍になってすぐに本国に一時帰国しちゃった一部の者と、頑張ってずっとエジプトに居残り帰国してしまった人の分まで働いている者の間に、じわじわと不公平感が広がってきていて、組織の健全さを蝕んでいるというのです。ましてやそのストレスを解消する手段がない。誰しもがメンタルケアを必要としています。

 でも、まあみんな大人ですから努めて明るく振る舞っているし、「こういう時だからこそ、人に優しく接しようね」ということで意見が一致しました。嬉しかったのは、欧米人の多くが、人生に一度でいいから日本に行ってみたいと言ってくれることかな。なんちゃってじゃない本当の寿司を食べてみたいんだってさ。