2019年11月24日日曜日

ライオンのミイラが見つかったとさ

 エジプト考古省が、ビールの銘柄にもなっている階段ピラミッドで有名なサッカラの古代遺跡で、ライオンと思われるミイラ5体をはじめ、猫やワニなど多数の動物のミイラを最近発掘したとして、メディアに公開した模様です。 
とはいえ、階段ピラミッドが造られたとされる紀元前3,000年頃のものではなく、紀元前6~7世紀の第26王朝時代、ネコの頭をした女神バステトを祭る神殿の下から見つかったということなので、それほど古い感じはしません(いや、十分に古いんですけどね)。
もとより、猫は古代エジプトでは神々の象徴として崇拝されていたし、ヨーロッパで猫を飼う習慣が根付いたのもそのあたりが起源です。イスラム教徒が大部分を占める現代のエジプトでも、預言者ムハンマドの教えに基づいて、猫は大事にするべき生き物とされていますので、中東ではどこへ行っても街中に猫がたくさんいます。
 だから猫のミイラが古代遺跡に埋葬されていてもまったく不思議ではないし、ワニのミイラだってルクソールなど他の地方では既にたくさん見つかっているので珍しくはないのです。が、ライオンが見つかったのは今回が初めてなんだとか。90センチくらいの大きさであることから、生後約8か月の雄の赤ちゃんライオンである可能性が高いと推定されているとのこと。
 サバンナに生息するはずのライオンが、ほぼ砂漠しかない古代エジプトには野生で生きていたのか、それとも珍重される動物として権力者が南方から買い付けて来たのか、はたまた外国からの献上品なのか、今後そのあたりも検証されるかもしれないと思うと、ちょっとワクワクします。そういえば、スフィンクスの胴体もライオンですね。

2019年11月20日水曜日

アストン・マーティンのバイクだってよ

 アストン・マーティンがバイクを出したってよ~。
 ミラノの二輪モーターショウEICMAで発表されたというこの記事を観て、ワーオと叫んでしまいそうになりました。そして、ひょっとしたら、相当がんばったら手の届くお値段だったりする?と期待した私がバカでした。
 世界限定100台、10万ユーロ(1,200万円)を超えるプライス・タグが付けられるようです。はいはい、やっぱりね。中東の石油成金のボンクラ息子たちの手に渡るのね。な~んだ。
それにしても、エイリアンにも似たフォルムに、ドゥカティみたいな1,000ccVツインを積んで、ターボまでくっつけちゃったこのバイク、いったいどんな音を出して、どんな走りをするのでしょうか。さっそく、007の最新作に使われそうな予感がします。

2019年11月11日月曜日

ベルリンの壁崩壊から30年(~その頃と言えば)

 一昨日の11月9日は、ベルリンの壁崩壊から30年の記念の日なんだそうですね。
 1989年のこの日、プロパガンダによって同じドイツ民族を東西に隔てていた堅牢な壁が、国境通過の自由を求める人々の手によって壊されたと記憶している人も多いと思いますが、実はそうではないんです。翌日に閣議決定を控えた政府当局が11月9日に誤った発表をしたばかりに、その日の夜、国境検問所に押し寄せた数万という群衆の圧力に耐え切れず、ついに11月10日未明(零時2分)に全ての国境検問所のゲートを開放したのです。つるはしなどを手にした人々によって壁が壊され始めたのは、それから数時間後のことですから、壁を崩壊して自由を勝ち取ったのではなくて、自由化されたので壁を壊したというのが正解。
 さて、そのころ私は、やはりアフリカの某国に駐在していました。若かったですね。海外生活も既に2か所目になっていたので、ベルリンの壁崩壊前の5年間くらいは日本の世情をあまり詳しく知りません。今でこそネットもメールもあるし、年に2回くらいは一時帰国しているのですけど、30年前当時はまだ航空賃もたいへんお高くて、おいそれとは日本を往復することができませんでした。
 アフリカの片隅で、在留邦人が肩を寄せ合うようにして暮らしていた中で、夜な夜な誰かの家に集まればカラオケで盛り上がるというのが常でした。特に、1985、6年頃に流行ったのが、テレサ・テン。おじさんたち皆んなが『空港』や『つぐない』などの大ヒット曲をさかんに歌ってましたね。
 で、懐かしさにかられてyoutubeでテレサ・テンの動画をいくつか観て、はたと膝を打ちました。ワタクシ、30年という時間をかけて今さら気付いてしまったのです。この歌姫のお顔も声も、私の好みのド真ん中でした。ふくよかな頬にすべすべのお肌。そして透明感そのものと言って良い透きとおった声も。晩年は何やら悲運の最期だったようですが、彼女と彼女の歌は今なお、おじさんたちの憧れとして生き続けています。

2019年11月5日火曜日

\(^o^)/クオーター・マルチ

 先の東京モーターショウで、カワサキさんがやってくれちゃいましたね。ニンジャZX-25R。250cc水冷!DOHC4気筒!!
 その昔、中型免許で乗れる初のDOHC4気筒を誇ったZ400FXが大人気を博したときに、その弟分としてほぼ同時で発売されたのが、Z250FTというツィンでした。スリムで角ばったフォルムは確実にZの血筋を主張するものでしたし、それなりにカッコ良かったんですけど、OHCツィンというパワー・ユニットには、どうしても「これじゃない」感が残りました。1979年のことです。
 それが、40年の時を経た今、素晴らしい技術の進歩と共に見事なリベンジを果たしたのです。オジさんは、久しぶりにこのニューモデルに興奮しておるんです。
ほかの3大メーカーさんに追随してもらわなくても全然構いません。むしろ、孤高の存在である方が好ましいぐらい。だって、いまどきは、ぱっと一目でカワサキ(またはニンジャ)と解る強いアイデンティティを持つバイクは、他のメーカーではなかなかないですから。
 話はちょっと変わりますが、youtube動画で新型カタナの実車レビューを観て、感心しました。最新のバイクは、ABSなんてのは当たり前で、アクセルonしなくてもハンクラッチだけで発進できちゃう(エンストしない)ローRPMアシストだの、逆にウィリー防止にもなるトラクション・コントロールだのという機能が満載なんですね。
 まあでも、私は古い人間なので、そういうのは要らないかな。最新のiPhone買ったって、限られたアプリしか使ってないくらいだし。