2019年11月11日月曜日

ベルリンの壁崩壊から30年(~その頃と言えば)

 一昨日の11月9日は、ベルリンの壁崩壊から30年の記念の日なんだそうですね。
 1989年のこの日、プロパガンダによって同じドイツ民族を東西に隔てていた堅牢な壁が、国境通過の自由を求める人々の手によって壊されたと記憶している人も多いと思いますが、実はそうではないんです。翌日に閣議決定を控えた政府当局が11月9日に誤った発表をしたばかりに、その日の夜、国境検問所に押し寄せた数万という群衆の圧力に耐え切れず、ついに11月10日未明(零時2分)に全ての国境検問所のゲートを開放したのです。つるはしなどを手にした人々によって壁が壊され始めたのは、それから数時間後のことですから、壁を崩壊して自由を勝ち取ったのではなくて、自由化されたので壁を壊したというのが正解。
 さて、そのころ私は、やはりアフリカの某国に駐在していました。若かったですね。海外生活も既に2か所目になっていたので、ベルリンの壁崩壊前の5年間くらいは日本の世情をあまり詳しく知りません。今でこそネットもメールもあるし、年に2回くらいは一時帰国しているのですけど、30年前当時はまだ航空賃もたいへんお高くて、おいそれとは日本を往復することができませんでした。
 アフリカの片隅で、在留邦人が肩を寄せ合うようにして暮らしていた中で、夜な夜な誰かの家に集まればカラオケで盛り上がるというのが常でした。特に、1985、6年頃に流行ったのが、テレサ・テン。おじさんたち皆んなが『空港』や『つぐない』などの大ヒット曲をさかんに歌ってましたね。
 で、懐かしさにかられてyoutubeでテレサ・テンの動画をいくつか観て、はたと膝を打ちました。ワタクシ、30年という時間をかけて今さら気付いてしまったのです。この歌姫のお顔も声も、私の好みのド真ん中でした。ふくよかな頬にすべすべのお肌。そして透明感そのものと言って良い透きとおった声も。晩年は何やら悲運の最期だったようですが、彼女と彼女の歌は今なお、おじさんたちの憧れとして生き続けています。

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