2016年7月17日日曜日

都知事候補者様たちへ

 トルコで軍の一部がクーデターを起こしました。政府により迅速に鎮圧され、クーデターは失敗に終わりましたが、尊い市民の犠牲を伴うところになりました。
ご存知のとおりISの台頭と共に、欧州だけでなく世界各地でテロが発生しています。パリでの複数同時テロ、ブリュッセルの空港テロ、最近では南仏ニースのバスによるテロ行為、トルコを含む中東地域まで含めると、数えきれないくらいの事案が積み上がります。そして、ついにバングラデシュでのレストラン襲撃では、邦人に被害が出てしまいました。日本人だという命乞いも一顧だにされませんでした。
 海外駐在を長く続けている経験から申し上げれば、この種のテロから身を守る術というものは実はありません。正直、怖いです。今年はほぼ月イチくらいのペースで出張に行っていますので、頻繁に空港を使います。トルコにも出張の計画があるけど、しばらく行きたくない。街はいまバーゲンセールの時期なのに、「わざわざ外国人や観光客がたくさん集まる場所に行かないこと」が唯一といって良い自衛手段なので、どうしても足がすくみます。
 そうなると、やはり先ずはその国のインテリジェンスと治安機関に頑張ってもらう以外に決定打はないのです。で、イタリアの当局はどうかというと、空港、駅、観光名所、繁華街といった主要なところには、それなりに警察や武装した保安要員を配置しています。街中でサブマシンガンを見かけると、はじめはぎょっとしますけど、すぐ後に安心感が追いかけて来ます。
 さて、観光業を活性化し外国人観光客の飛躍的増加を目指している我が日本。そして4年後にはオリンピックの舞台となる東京の、新しい知事が選ばれようとしています。身近なところでテロが頻発している欧州の視点から見ると、候補者の誰ひとり治安やテロ対策の強化を掲げていないことが、ある意味信じられません。知名度頼りのポピュリズム選挙で都民の安全が果たして守れるのか、メディアももう少し真剣にやってもらいたいと思ってしまうのです。

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