2010年11月18日木曜日

買う前によく調べよう

 ルノー・セニックです(写真は参考画像)。我が家のセカンドカーです。
 2000年型9万km車検取り立ての状態で購入したのが1年ちょっと前。現在、ディーラーのガレージにて修理中。

 愛車に関するwikipedia解説を見てみた。
「2000年にフェイズ2となる。フロントフェイスなど外観の変更のほか、エンジンのDOHC化などの仕様変更。。。」
 そうそう、これこれ。スイスに住んでいた頃に新車で買ったセニックは、フェイズ1だったのね。雪山に行くからとMTにしたんだっけ。今度のはマイナーチェンジ版の中古だけど、2000ccガソリンだから、ATでも結構良い走りするのよねぇって思っていたけど、ツインカムだったんだぁ。ちょっと感動。
「。。。この1代目のオートマチックトランスミッションの多くはフェイズ1、フェイズ2にかかわらず、ATFの油圧上昇によりトルクコンバーターから駆動力が伝わらなくなり、最悪動かなくなるものもある。この現象はインポーターも確認しているが、完全な対策部品が無く、2008年1月現在リコールにはなっていない。。。」
 ぎゃーっっ、これじゃん。
 具体的な症状は、次のようなものだ。
(a)信号待ちで、1速と2速の間にギアが抜けてしまい、発進できなくなる。
(b)発進したものの、2速又は3速にギアが固着、出だし50mくらいまったく加速しない。
そして、(a)(b)いずれの場合も、後続の車から激しくクラクションを鳴らされ、一気に汗が噴き出る。
これが凱旋門のロータリー内だったりすると、かつてない恐怖を味わうこととなる。

 日本のユーザーの状況をネットで検索してみた。ルノーのオーナーには、つとに知られているトラブルであることが、すぐに解った。そして、日本のディーラーでは、トランスミッションのユニット交換=38万円也に直行とのこと。
 一昨日、pasisのディーラーに恐る恐る出してみた。状態診断のモンタージュ代として、100ユーロは自動的にかかりますとのこと。仕方あるまい。当方がつたないフランス語を駆使して症状を説明すると、「。。。全とっかえだな。。。」ディーラーのオヤジが、かすかな声でつぶやいた。でも、はっきりと聞き取れた。
 「あのぉ、くれぐれも、修理に着手しちゃう前に、修理代の見積もりを出して欲しいんすよ。幾らかかるか解ってから、修理するかしないかを決めたいんで、とにかく見積もりね。」と、しつこいくらいに念を押しておいた。30万円以上かかるようなら、廃車も考慮に入れなければなるまい。
 そして今日、約束どおり見積もりが出てきた。工賃・税込みで937ユーロ=約11万円也。絶妙というかビミョーな金額ではないか。しばし黙考してみる。だが流石に11万円では代わりの車は買えない。泣きながらokした。
 フランス車ファンの皆様、車は、買う前によくよく調べましょう。

 余談ですが、ディーラーの見積書には、「間もなく10万kmです。タイミングベルトの交換をお勧めします(700ユーロ也)。」と書いてあった。見なかったことにした。

3 件のコメント:

迷走 さんのコメント...

いやはやまさに背に腹は変えられぬ、状態ですね。
凱旋門のローターリーでの立ち往生、
そしてクラクションの嵐、
想像するだに恐ろしいものがあります。
心中お察しします。
私の106も11万kmを超えてかなりくたびれて来てますが、
労わりつつこれからも大切に乗っていく予定です。

どろゑびす特急 さんのコメント...

そんな話聞いたことがありました。リコールになってないのは問題じゃないのかな?
大枚はたいてトルコン全とっかえしてもいつ壊れるか分からないのは気分のいいものではないですね。
今度はPSAにしましょう。

みやっち さんのコメント...

>迷走さん
労わりの心、大切ですね。
突然ギアが入ってガクンとなるもんだから、「ガッ君」ていうニックネームだったセニックですが、治ったら、「セニッ君」に改名して労わります。

>どろゑびす特急さん
最近のPSAラインナップを見ると、「オイラ根っからのルノー派よぉ」って気持ちがグラグラ揺らぐんです。