七夕の昨日で齢五十一になりました。
五十歳を過ぎてから特に、自らの立ち位置というか、立ち振る舞いが、年齢とつり合ったものになってきているのか、少し(実はかなり)気になり始めています。
会社における役割と責任は果たせているか、いただいている金員に見合う働きをしているのか、人間関係をむやみに壊すような言動はないか、部下や現地スタッフから信頼されているか、木を見て森を見ぬ視野の狭さを人に押し付けてはいまいか、あくなき探求心を忘れてはいまいか。。。
身体的なコンディションは、もう少し切実です。幸いにして半世紀もの間、健康にあぐらをかいてきていますが、もういつガタが来てもおかしくないはずです。50年オーバーホールせずに稼働する機械製品はまずないでしょう。定期検診の数値が悪くない今のうちに、日常のメンテナンスを真剣に考えなければならないのでしょう。たまにゴルフをするくらいでは、日ごろの運動不足や不摂生は到底解消しきれるものではありません。
ビジュアルはどうだろうか。実際の年齢より若く見えると言われているものの、いつまでもふんぞり返ってはいられません。お腹のポッコリはもう随分以前からです。髪にも髭にも白いものの割合がどんどんと増え、ほうれい線も深くなりました。老眼鏡なしにはパソコンの画面すら見ることができません。せめてイタリアにいる間に、気の利いたスーツや革のジャケットなどを購入し、パッと見だけでも繕うことを怠らないようにしたいものです。ただ、だからといって、若者が好んで着るようなデザインコンシャスな服は、逆に安っぽく(インチキくさく)見えてしまうのだろうなぁ。
他方で、歳をとったからと言って、ただまとまることだけを考えてばかりではいけません。少年の心をどこかで持ち続けている人や、一見なんの得にもならないことに必死にチャレンジしている人こそ、魅力的なのだろうと思います。人生を楽しむということでしょうか。
つらつらこんなふうに思いを巡らせているうちに、「紳士道」という途方もないテーマにぶつかってしまったような気がしてきました。そんなの無理です。ある日突然、紳士になんか、なれっこありません。歩きながら、考えることにします。
4 件のコメント:
冷静にそうした思考を巡らせ、自らを振り返る視点を持っている時点で、すでに紳士道の入門は十分果たされている様に思えます。等と歳下の私が偉そうに言える事ではないのですが、同世代のオヤジ(1つしたです)として、非常に考えさせられる内容でした。
>迷走さん
あれ?てっきり同い年だと思ってましたが、早生まれなんでしたっけ。こういう話は新橋で焼酎でも飲みながらグダグダとやるのが良いんですけどね。
いつもながら深い記事で。
歳を重ねていき、紳士になるのはとても難しいと最近思います。
まだまだ煩悩に支配されているんですね。
模型を作っても妥協ばかりで,中々納得いく物が作れません。
上手く歳を取りたいです〜。
>ラグにゃんさん
まさにそこなんです。上手に歳をとりたいのです。模型も上手になりたいのです。
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