2020年2月24日月曜日

モデラーのためのワークステーションだってさ

 天皇誕生日の振替休日の今日、まあ今日に限ったことではないんだけど、相変わらず朝からネットサーフィンが楽しい。
 で、見つけたニュースがこれ。「プラモデルに集中したい人のためのワークステーション」その名もArtty Station。一応定価はあるけど、クラウドファンディングで値引率が変わってくるという形で販売されるようだ。
 デスクの上に置く棚のようなもので、最も小さい「ソロ」から、大きさや形が異なる6種類がラインナップされている。最大構成が以下の「オペラ」。幅120cm、奥行き60cmのデスクいっぱいに乗っければ、モデラー専用デスクの出来上がりという形。お値段ですが、税込予定販売価格54,780円。安くはない。
元来、男の子は、小屋、ガレージ、一人部屋、隠れ家、秘密基地といった、独りきりになれる自分だけの空間が大好きな生き物だと思う。大人になったら、いつか自宅のガレージには壁のフックにたくさんの工具が吊されていて、イカしたポスターが貼られていて、無骨な作業デスクでコーヒーを飲みながらバイクを眺める。流れる音楽はjazzかな。そんな憧れを抱く生き物なのです。
 車もバイクも乗らないという隠キャであっても、プラモやフィギュアを製作する、あるいはパソコンを分解してイジる時に、こんな専用デスクがあったら良いなぁと、間違いなく一度は夢見るであろう。私だってそうだ。だから、そんな夢を商品にして販売にこぎつけた人たちは、偉いと思う。
 しかーし、仮に懐に余るほどのお小遣いがあったとして、あるいはなけなしのヘソクリをはたいてこのワークステーションを果たして購入するだろうか。
 一般的なアマチュア・モデラーに共通する一番の悩みは、「製作スペースがないこと」だと思う。都心部で家に自分だけの書斎を持つことができる幸運な人は、極めて少ない。かろうじて小さなパソコンデスクがあるくらいじゃないだろうか。そんな環境でプラモデル製作をしようとすると、いちいち大変なんです。食卓じゃあなんだからと、リビングのテーブルに模型キット、工作マット、工具、プラ板、塗料、取説、デスクライト、老眼鏡…そういった様々な物を広げてしばし楽しんだ後は、再び全てを片付けなければならない。要するに、製作途中の状態のまんまで放置しておける場所がないのです。
 現実の生活はそんなだから、この素晴らしいワークステーションを備え付けた大きなデスク、しかもプラモ製作以外に用途のないデスクを、ドーンと据え置いても家族に邪魔な顔をされない余分なスペースが家の中にあるかというと、まあ難しいですよね。

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