2020年2月9日日曜日

郵政カブがなくなってしまうのか

 もう3週間くらい前のニュースを今更なのですが、本田技研工業が郵便配達用に電動バイクのBENLY e(ベンリーe)の供給を開始したそうですね。昨年中に既に200台、今年は2,000台を納入し、都内の郵便局で運用が開始されると。

長年にわたって全国の郵便局員の足となってきた真っ赤なスーパーカブ、いわゆる「郵政カブ」が消えてしまうのではないかと、既にネットではその勇姿を惜しむ声が上がっています。
 スーパーカブといえば、大きなキャリアと籠を搭載した新聞配達、オカモチ装備の蕎麦屋と並んで、ホイール径14インチの郵政カブ、これらは、日本人の日常生活を支える乗り物と言っても過言ではないでしょう。それが、電動バイクに取って代わられる。どうにも抗うことのできない時代の流れとでも言いましょうか。
 うちのカミさんの実家がある北海道では、冬の雪道でもベテラン局員が郵政カブを見事に駆使し、ドリフトさせながら配達する様を見せつけられた記憶があります。「なあに、圧雪はそれほど滑んないんだわ。怖いのは轍。」そんなセリフが聞こえてくるようでした。
 手紙を書かない時代、年賀状すらデジタル・メッセージになり、郵便局の業務や役割自体も遠からず変化していくのでしょう。カブではない郵政バイクに違和感を抱くのも、最初のうちだけなのかもしれません。でも、ピザ屋みたいですよね。

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