2014年12月10日水曜日

噴水の調べ

 爽やかに晴れ渡った先の日曜日、ローマから東へ約30km郊外にあるチボリの丘の上に、世界遺産のヴィラ・デステ(エステ家の別荘)を訪ねました。
 16世紀、教皇の座を争い敗れたイッポリト2世枢機卿が隠居生活を送ったというこの邸宅、イタリアで最も美しい庭園を持つと言われているそうです。大きな高低差のある斜面には様々な噴水が散りばめられており、なるほどどこを切り取っても絵になります。
 聖人としての評判はイマイチだったイッポリト2世は、しかし後にこの庭園を造ったことによって、芸術的な才能に溢れる者として再評価されることになったとか。
 
 小高い丘の上から見下ろす眼下には、壮大な眺めが開けていました。
 
  坂道を登ったり下りたりしながら、4ha以上ある広大な庭園をゆっくり散歩するだけでも、実に良い運動になります。

  これは、百噴水と呼ばれるもの。実際には、100メートル以上に渡って上下三段で計200以上の噴水が連なっていました。

超絶技法のピアノ曲「ラ・カンパネラ」で有名な作曲家フランツ・リストも、この庭園の噴水をモチーフにした作品を生み出しています。実は私、ラ・カンパネラが大好きで、リストゆかりの名所旧跡ということから密かに関心を寄せていたという訳です。

 カメラを提げて(機材はfuji X20)たっぷり歩いた後は、チボリの街で行き当たりばったりで最初に見つけたレストランに入り、お昼ご飯を食べて、明るいうちに帰宅。たまにはこういうのも良い。

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