2010年1月31日日曜日

CB750 Cafe (19)













  ようやく週末になって、工作に時間を費やすことができました。
 フレームとスイングアームは、ゴールドに塗装。この作品のテーマは「渋ハデ」。足回りをブラックで引き締めておきましたので、これくらいは許されるかな。

 フレームには、バネで作動するブレーキアームを先に取り付けておくようインストで指示されています。ドラムブレーキを引っ張るロッドと連結されていない状態では、アームがとんでもない角度になっています。大丈夫なのでしょうか(人ごとみたい)。
 塗料はMr.colorの塗って磨くタイプですが、このゴールドは磨いてもそれほどキラキラにはなりません。着色性がよく、むしろまったりした感じになります。ま、その分、小さな傷を後からタッチアップするのには都合が良いんですけど。
 スイングアームは、秀逸なモールドのチェーン・プラーを若干修正しクロム塗装しただけです。

 ガソリンタンク左下にあたる場所に、イグニッション・スイッチが配置されます。でも、キーがなければ動かない(笑)ので、差し込み口をいったんドリルで繰り抜いて、エポパテで埋め直し、まだ柔らかいうちに、作っておいたキーを差しておきました。なくさないように、キーホルダーも付けておきました(笑)。ジャンク箱をあれこれ探して、ケニー・ロバーツのヘルメット用から拝借した古いChampionデカールをあしらいましたが、脆くも、ちぎれてしまった。こうなったら、ひとっ走りして新しいキーホルダーをAce Cafeで買ってくる(嘘。極小デカールを作る)かもしれません。こんなどうでもいいことに、けっこう時間を費やしています。けど、楽しい。

2010年1月30日土曜日

CB750 Cafe (18)












 シングル・シートは、縫い合わせのトリミングに見立てて、細~く切り出したプラ板をぐるりと縁に貼り付け、紙ヤスリで角をとり、ツヤ消し黒を厚めに塗りました。乾燥後、ほんの少しワックスを指で擦りつけてラフなツヤを出し革っぽさを表現してみました。
 バックステップも自作です。
 フレームに取り付くブラケット、ステップバーなどをそれぞれプラ板、プラ棒から作りました。特に、ステップバーは、丁度良い径のプラ棒がなかったので、ランナーから探しました。先端に丸く切り出したプラ板を貼りつけてから、プラ板ごと穴を開け、アルミ・パイプから削り出ように見えるよう工作。後で滑り止めのギザギザをカッターでつけておきましょう。
 フットブレーキはキットのアームを短くカット、薄く整形しなおして、更に軽め穴を開けました。ペダル部分はプラ棒をラグビーボール状に成型して虫ピンで止めてあります。
 チェンジペダルはほぼキットのまま流用ですが、ステップバーと同軸にすると、ステップからペダルまでの距離が短すぎるので、シフト・リンケージのアームのみ追加して、ブラケットに別個に取り付くようにしてあります。この辺りはすべて現場合わせ(というか、行き当たりばったり)。

2010年1月27日水曜日

名車復活



 Citroen DS3です。

 今朝のTelematin(数日前の当ブログで照会した朝のテレビ番組)で、試乗インプレをやっていました。そろそろparisの街に出回るでしょう。

 はっきり言って、超カッコイイです。やったなー、シトロエンって感じです。買いです。いえ、お金はない。でも買いたい。モーターのバリエーションは5種類。最高スペックは出力152hpに達します。好みのカラー・コーディネートができるのもグッド。ボンネットのマークも変わりましたね。ああ、しばらく頭から離れないかも。ここ数年間で最もカッチョイイ車だと思います。

2010年1月25日月曜日

CB750 Cafe (17)















 週末に工作してあった分の追加掲載です。今週は仕事が立て込んでいるので、先取りして進めておきました。
 ずっと躊躇っていたシートに、勇気を出して着手しました。こうしようという明確なイメージが固まらないまま、とにかく手を動かしていれば何とかなっていくだろうと、まあ成り行き任せです。
 白バイ仕様のシートは、フカフカそうなシングルシートです。形はどこかで見たことがあるような、、、ああ、ゴリラとほぼ同じですね(笑)。残念ながら採用できません。キットには、ストックのシートベースだけが入っていましたので、これをスクラッチのベースとして使うことにしました。シートが横にパカッと開く機能は、実車では便利なんですけど、模型ではただグラグラして不安定なだけなので、フレームにきちんと固定してしまいましょう。

 シートカウルはやめました。タンデム分の長さはそのままに、後方にストッパーのふくらみをもたせたシート形状にすることにしました。頭の中には、ノートン・マンクスのイメージが強くあります。全体に少し細身になるようシートベースにガイド線を引いて幅を詰めました。その後、厚紙で型紙を作り、型紙を頼りに1.5mmプラ板で高さ1cmの箱組みを作ります。後部は同じようにプラ板から切り出した小片を、ライターであぶって丸みを付けながら接着していきます。僅かなチリ(隙間)は、現場合わせです。端っこの曲がりにくいところはクリップで止めて、完全接着を待ちます。

 座面となる天板を貼る前に、箱組の継ぎ目を中心にエポパテで裏打ちしておきます。角を削り込んでも突き抜けないように、少し厚めに裏打ちしました。
 乾いてから数時間、カッターと棒ヤスリでガシガシと削り込みました。後方のふくらみのカーブが、なかなかイメージした形になってくれず、てこずりました。でもここで妥協すると後で絶対に悔いが残るので、根気よく作業します。

 画像は、ひととおりの形を出して、つるつるまっ平らでプラスチッキーな表面にヤスリでニュアンスをつけてから、溶きパテを厚めに塗り、320番ペーパーでざっと表面を整えた状態。これからもう一度サフを吹いて様子を見てみることにします。妥協できる状態になったら、あとは塗装でどこまで質感が出てくれるか、祈るだけです。

 シートカウルのないシートにしたため、テールランプを取りつける場所がなくなってしまいました。したがって、急きょ予定を変更してリアフェンダーを付けることに。おっと、フロントフェンダー素材として切り刻まなかったことが、ここへきて功を奏しました。リアフェンダーは、全体の軽快感を損なわないよう、長さを2cmほど詰め、ボリュームのある縁を薄めて、更に後方は丸みをもたせるよう削りました。

 肝心のテールランプは、ジャンク箱から見つけたレンズ部品を流用して、丸2灯に。ライトケースは9.5mm径プラパイプで、先端にはリムに見立てた1mm幅のプラ板を巻きつけています。ホンダらしさを狙って遊び心を出してみたつもりですけど、ちょっとヤンキーっぽいだろうか(ロッカーズがそんなふうに心配するだろうか)。

2010年1月24日日曜日

CB750 Cafe (16)










 ヘッドライトです。ライトケース上部にバイザー(ひさし)を付けることにしました。
 0.5mmプラ板で円の1/3くらいの形に切り出し、曲げ癖を付けて完全接着します。ライトケースに4か所で止めるように、ナットを置いていきます。ライトとメーターのリムはそれぞれメッキが施されていました。ハンドルを握るオーナーの視界にはメッキ箇所が多い方が、それっぽいムードが高まるので、メーターのリムはキラキラのまま残すことにしました。他方、ライトのリムは、ケースとの質感の統一性を重視して、クロム塗装です。
 スピードメーターは、レーシーな白地が嬉しいデカールを貼りました。なんと、走行距離400メートル。新車です(笑)。そして、再びなんと、針を取りつけるようになっています。すげぇ、流石は1/6、二輪のプラモデルで初めて見ました。
 パイロットランプ類を注意深く接着し、メーター・ケーブルを抜けないように仕込んで、待機します。

2010年1月22日金曜日

CB750 Cafe (15)










 チェーンは、ドリブン・スプロケットが噛み合わさる部分だけが左右別々のパーツになっていて、そこ以外はドライブ・スプロケも含めて一体形成です。もちろん、ひとコマずつ繋げていくチェーンを売っている気の利いたお店はこちらにはありませんから、前作までは塗り分ける以外に策もなく、妥協してきました。
 今回は、少しだけこだわってみようと、駒と駒の間を、ピンバイスとカッターを駆使して抜いてみることにチャレンジしました。ふにゃふにゃと折れそうでコワい。うまくいくところと、そうでないところと顕著に差が出ます。案の定、途中一箇所で折れてしまいました。プラと同時に折れた心とともに、すかさず瞬着でリカバリーしました。
 それにしても、キットのチェーンって、少しの遊び(たるみ)もなくビンビンに張ってますよね。張りすぎでしょ。スプロケが何個あっても足んないよ。
 この年代にゴールドのチェーンがあったかどうか定かではありませんが、見栄えも良いのでゴールドにします。老眼がしょぼしょぼします。駒をつなぐピンの頭と、スプロケの止め金具をクロム塗装して、それらしく。うん、らしければ良い。

2010年1月21日木曜日

フランス版みのもんた








写真を見て「おっ」と思った方は、相当のフランス通。
 この方、お名前をWilliam Leymergieさんといいます。フランスの朝の顔、そう、みのもんたみたいな方です。Williamさんがメインキャスターを務める番組Telematin(直訳すれば「朝テレビ」)は、世界百数十カ国に配信されているというから、ギネスブック認定記録を持つみのもんたとも堂々と張り合えるんじゃないかな。

 この番組、朝6:30からの放送開始で、ニュース、天気予報に加えて、スポーツ、文化、ファッション、園芸、本、車、グルメなどなど相当に幅広いジャンルを短時間でぐるぐると繰り返し紹介する。各ジャンルを担当する個性豊かなパーソナリティたちが、それぞれWilliamさんとからんで番組が進行する仕組みです。(車の試乗レポートなんか見ると、たちまち欲しくなっちゃいます。)
 この方、話がすぐに脱線したり、番組スタッフと長々と会話しちゃったりと、結構やりたい放題。でも、それが視聴者にはウケてるんでしょうね。

 因みにオヂさん、日本ではズームイン派でした。

2010年1月19日火曜日

CB750 Cafe (14)










 これまでに出来上がった前輪部分と、ハンドル回りの構成部品を組み上げてみました。

 アクスルシャフトとナットは、キットのままです。シャフトが少し長く、余ってしまうこともあって、ここは模型っぽさが如実に現れてしまい易いところです。可能であれば金属パイプ又はプラ棒に置き換えたい。でも、面倒な上に、材料もない(技術もない)ので、やりません(できません)。その代わりといっては何ですが、0.5mmプラ板から切り出したワッシャーを左右のナット内側に1枚ずつ噛ませて、ワッシャー、ナット、シャフトの頭も全部同色でクロム塗装しておきました。これでいく分かは嘘っぽさが解消されることを期待します。
(ご参考までですが、こういう小さなプラ板に穴を開けるときは、切り出してからでは真ん中にあけるのが難しいので、穴を開けた後で、穴に沿って切り出すと簡単です。知ってるか。)

 先日、心ある方から、ディスク・ローターのレコードラインを工夫せよとのご指南がありました。確かに実車の画像をあれこれ見ると、ローター表面はもっとつるつるしているし、ピストンが擦れる部分は摩擦痕が当然ついています。ビビり症のオヂさんは、こわいので申し訳程度の影をつけて使用感を出すのが精いっぱいでした。やりすぎてヘマすると、逆に模型であることが一発でバレ易いところなので、この辺までしか勇気が持てません。次回作品の課題として残しておきます。

 モンキーから流用したダイアル・クランプ式のセパレート・ハンドル、個人的には昔のメカっていう感じでオヂさんは結構気に入っているのですが、如何でしょうか(これ以上折りたたむ必要ないじゃん、とか、スイッチ類のハーネスって、どうなってるの?などという厳しいご指摘は予めご容赦ください。)。

 なお、グリップはキット(ゴムパーツ)のままです。珍しいグレイに着色されていました。雰囲気を壊す色ではないので、折角ですからこのままとします(って、単なる手抜きじゃん)。

2010年1月18日月曜日

CB750 Cafe (13)
















 ハンドル回りです。
 キットのハンドル・バーは、高さといい幅といい堂々としたもので、ちょっとしたアメリカンのようです。白バイだから、ジョン&パチか。これはこれで長時間運転するには良いのだろうなぁ。なんといっても腰に優しそうです。それじゃあ、いっそこのままいくか、って、そんなわけはありません。
 ついさっきまで、スワロー・タイプにしようと計画していました。それも裏返しにセットして、低く垂れたポジションにする予定でした。ハンドルバーの径を測ってみると、4mmです。ぴったりのプラ棒も金属パイプも手持ちにはありません。キットのハンドルを加工するか、使えそうなランナーがないかと箱の中身を探ってみると、キットにトップブリッジが2つあることが判明しました。2連メーターのステーが付いているものと、付いていないもの。ははーん、白バイ用に後からパーツを追加してるからなんですね。それなら1つは失敗しても大丈夫だな。。。待てよ

 本ブログの冒頭で紹介したモンキーの箱から、使わなかったストックのハンドルを見つけました。1本ずつ独立していて、きゅっきゅっとダイアルを回してクランプを緩めると、折りたためるハンドルです。実は昔、モンキーの実車でバイド代をつぎこんであれこれカスタムを楽しんでいた頃、このダイアル・クランプ式はそのままで、低いポジションとなるセパハンがアフターマーケットにあることを思い出したのです。あれをやってみたらどうだろう。

 早速、余計なステーやバーハンドル用のクランプを切り落として、代わりにプラ板から削りだしたクランプを縦向きに立てます。ハンドルは大きく曲がっている部分をライターであぶって、真っすぐにします。あぶった箇所は熱で多少よれますが、どのみちスイッチ類で隠れてしまう位置にあるので、気にせず進めます。仮組してみると、遊び心を感じさせながらも、角度、ダイアルとも、なかなかカッチョ良い。クラシック・バイクのカスタムのやり方として、アリかもしれません。ありそうでナシかもしれません。

 ただ、この場合でも細かなディーテイルアップは避けて通れません。アクセル・ワイヤーはシングルでしたので、曲げた真鍮線を2本刺してダブルにしました。ブレーキホースやクラッチケーブルも、細い皮膜線を使うので、凸モールドを切り落として、真鍮線を刺しておきます。また、左右のレバー付け根に大きく出っ張って形状を台無しにしているバックミラーの受け部分も、削り落してスッキリさせました。あと、バイクの顔に近い部分ですので、レバーや、小さなナットの頭にくっきり出ているパーティングラインは、非常に目立ちます。ちゃんとヤスリをかけて消しておくことにします。こうしてチマチマと下ごしらえをした材料を組み付ける時が楽しいのです。

2010年1月17日日曜日

CB750 Cafe (12)







 フロント・フェンダーの続きです。
 ステーをどうするかで試行錯誤していました。フェンダー自体が幅も長さも実用的とは思えないデザイン重視のものにしてしまったので、ステーくらいは現実感を取り戻そうと、アルミを奮発することにしました。画用紙でまず型紙をつくり、0.5mm厚のアルミ板を切りだしました。見栄えするように少し複雑な形状にして、4か所でリベット止めしてあります。更に中央には軽め穴を開けアクセント付けしました。年代なりのカスタムなので、スタビライザーを兼ねるものではありません。
 当初、ボトムケースへの取り付けは、キャリパーと共締めとなる正規の受け位置まで届く長いステーにするつもりでしたが、細くすると強度が不足してへなへなとヨレてしまいそう。ううう、心もへなへなと折れそうになるところを、ぐっと耐えて、取り付け方を急きょ変更。ボトムケース上部にアルミのバンドでリベット止めすることにしました。リベットは虫ピン、裏側には小さく切ったプラ板をナット代わりにかませて、瞬着で止めています。
 フェンダーとボトムケースは半つやブラックで塗装にしました。リアサスに合わせて、足回りは前後ともブラックで引き締まったルックスを狙っています。

2010年1月15日金曜日

CB750 Cafe (11)











 
 主に前後ホイールに関係するチマチマした作業を続けています。
 フロントのブレーキ・キャリパーは、ご丁寧にキャリパー内部にピストンを埋め込むようになっています。まったく見えなくなってしまうのにねぇ、と思いつつも、こういうの好きとか言いながら、従順に指示に従います。残念なのは、ブレーキホースの取り出し口がとんでもないところ(フロントフォークに取りつくステーの端っこ)にありました。オイオイ!っと一人で突っ込みを入れて、当然ちょん切ります。代わりに、キャリパー本体の正しい位置2か所に穴を開け、左側にはバルブを、右側にはホースのつながる0.5mm真鍮線を差し込みました(逆さまに置いて写真撮ってるし)。
 スピードメーター・ケーブルの取り出し口も、同様にキットのモールドを切り落とし、代わりに真鍮線を埋め込んで、ケーブルを刺せるように準備しておきます。ケーブルはヘッドライトハウスの中に入るんだよなー、、、と、!!!ここで重大発見をしてしまいました。
 このシリーズ第1回目でキットの紹介をした際、白バイ仕様なのでメーターは独立2連ではなく、ヘッドライトハウス一体であることが判明していましたが、よくよくデカールを見ると、何とタコメーターがないのです。十分に訓練された白バイ隊員にはタコメーターは要らないんだ。やられた。タミヤ1/6にしてはシリンダーヘッドのタコ取り出し口がインスト上で無視されているのはおかしいなと思っていたら、こういう訳だったんだ。
 ということで、タコメーターだけを別個に作らなくてはならなくなりました。デカールも作らなきゃ。でもどこに付けるんだろう、ステーはどうするんだよと、悩みは広がるばかり。しばしペンディングです。
 リアに目を移すと、ブレーキロッドはスプリングが付属されていないので、とりあえず細い針金を巻きつけて待機。ロッド自体を金属線に置き換えるのが、バイクモデルでは常套手段です。ただ、キット部品がまずまずの出来なのと、自作予定のバックステップのリンケージをどうするかが決まっていない今の段階では、ロッドも長さが決まらない。更に、ロッド式からワイヤー式に変更するかもという理由から、しばしペンディングです(あちこちペンディングばかりです)。

 業者から、注文していた後輪用のo.7mmスポーク素材が届いたので、いそいそと開けてみました。ハイ、駄目。だって、金色だし、表面の質感がまったく違う。パッケージを裏返してみると、上海製とある。ふ~ん。道具箱直行です。仕方がないので、前輪と同じ0.5mm径のなけなしの在庫を使うことで妥協。無駄金を投じた悔しさから少しテンションが上がっていたのか、組み付けはサクサクと進み、出来栄えも前輪よりはるかに良い。想像していたほど力感が不足することもなく、むしろ適正だったかもしれないと妙に納得して、自己評価は80点。

2010年1月14日木曜日

はかなきは不景気かな

 日本の不景気が、素人モデラーにも直接的な影響を及ぼしていることを知り、やや愕然としているというお話をひとつ。
 巣鴨という超マニアックなロケーションで、挽き物のエアファンネルや極小ネジやレジンキットやらを販売していたかの有名な「さかつう」さん(http://www.sakatsu-h.net/)が、鉄ちゃん御用達オンリーになっている趣だと、池袋在住の仲間から報告があったのです(ちょいとした買い物に走ってもらった結果の報告でした)。
 加えて、新宿は曙橋という、これまた用がなければ行かないような場所で日本唯一のオートバイ専門模型店としてバイク・モデラーの聖地でもあった「西南堂」さん(http://www.seinando.com/が、店頭販売を間もなく終了するという衝撃ニュース(ただし、通販は続けるとのこと。なお、今なら閉店大売り出し中ですよ)。
 さびしい限りです。こうなったら、こっちでプロター(イタレリ)やレブルをせっせと探します。

2010年1月12日火曜日

CB750 Cafe (10)

















 フロント・フェンダーです。キットは、何と金属製が奢られていました。これ自体はクラシックなシェイプをよく現わしていて、さすがに問題なさそうです。でも、もったいないけど今回の作品のイメージとは合わないんだなぁ。カジュアルで軽快な感じのカスタムにしたいので、フェンダーはもっともっと華奢で、短いものを付けたい。リアはフェンダーレス又はシートカウルと一体のものをスクラッチする予定なので、キットのリア・フェンダーを犠牲にして切り刻んでフロントに流用するか。う~ん、しばらく考えて、一度だけプラ板からの形成をチャレンジしてみることにしました。失敗したら、また別の手段を考えましょう。最後の最後は妥協してキットのものに逃げるかもしれません。
 てなことで、早速プラ板を3枚切り出しました。三日月形はコンパスカッターを使っています。素材はやや厚めですが、強度の問題と形成の自由度から1.5mmのプラ板をチョイス。仕上げ段階で縁を薄くすれば見た目にも大丈夫でしょう。曲げ癖を付けながら接着して、補強と削り込みのために、エポパテで裏打ちしました。こんなとき、すぐに固まる光硬化パテが欲しい(でも売ってない)。

 。。。。乾きました(笑)。
 ので、棒ヤスリでガシガシと削り込みます。裏側も、パテで分厚くなった縁をカッターとヤスリで薄めていきます。力を込めすぎるとパキっといきそうなので、慎重に。大体の形が整ったところで、完成している前輪にあてがってみました。ふむ、幅がちと細いが、まあまあ良い。あとは、頭の中に描いているステーを上手く作れるかどうか、おなぐさみ。

 もう一つのプリンのようなものは、エンジン正面に取り付くおへそ、じゃなくてオイルフィルター・カバーです。実車もキットも上下に冷却フィンが立てられているのは、後継の750Fシリーズも同じですね。ここは、とある資料画像を模して、フィンを削り込んでソリッドな形に。で、それだけではのっぺら坊で面白みがないので、プラ板0.3mmを2枚ぐるっと巻きつけて、アクセント付け。この部分は、エキパイの背後にくるのでほとんど見えなくなってしまう場所だけど、黒の耐熱塗装を施したエキパイの隙間から、磨き出したカバーがチラっとだけ見えるという算段。

 割とチマチマした作業ばかりしているのは、理由があるからなのです。タンク&シートという大物に臨む勇気がまだ湧いてこないのです。タンクはロング化したいけど、さてどうやるか。キットは合わせ目のない一体物で、きれいなシェイプです。これにノコギリを入れてしまうのか、お前にはそんな勇気があるのか(自問)。今のところ躊躇の方が勝っていて、何か別の方法はないものとかあれこれ模索しているところです。シートはスクラッチするしかないのに、デザインの構想が決まらない。。。もっと具体的なイメージを膨らませる時間が必要なのです。

2010年1月10日日曜日

CB750 Cafe (9)
















 外は雪です。なので、長時間、模型と向き合っていられるので、嬉しい限りです。
 業者から取り寄せている後輪用スポークの材料が届くまでの間に、後輪に関係する部分をいじることにしました。

 4つのパーツからなるスイングアームは、とても良くできています。ヒケも一切ありません。特に、通常はキットのままでは使えないチェーン引きの金具も、モールドをカッターの刃で深掘りするように若干修正してあげるだけで、金属に置き換えなくてもあとは塗装でイケそうです。ただし、チェーンカバーのステーがおかしなことになっていました。前方はスイングアームに空いた穴に直接刺さるようになっているし、後ろ側はスイングアーム内側に巨大な受けがでっぱっていましたので、穴は同色のプラ材で埋め、でっぱりは切り取りました。
 チェーンカバーそのものも、とてもぶ厚くて重たそう。ジャンク箱に直行かというところで思い直して、折角なのでちょいと遊んでみることに。工作に失敗したら、付けなければいいだけですから。。。という気軽な気持ちで適当に下書きをします。線に沿って肉抜きしてみたのが、2枚目の画像。う~ん、どうだろう。実際あてがってみて、見た目にうるさいようだったら、やめておきます。

 リアのブレーキドラム・カバーは、冷却効果と軽量化と見た目のトリプル効果を狙って、ちまちまと穴あけ。もちろん目測で規則正しく穴をあけられる筈もないので、下書きをちゃんとします。大きめの穴は一発で正確な位置に開けるのが難しいから、小さい道穴を開けてからね。塗装は、大好きな塗って磨く鉄色。先に完成しているエンジンのクラッチカバーとも良くマッチしているんじゃないかと、しばし自画自賛。

 サスペンションも出来が良く、スピンドルを金属線に置き換えなくても十分リアル。パーティングラインを消して塗装しただけ。年式の新しいバイクなら、オーリンズふうにサブタンクを追加するようなことも検討するところですが、このバイクの年代を考慮して、ここは敢えてシックな黒にしてみました(でも、車体のどこかにkoniのステッカーを貼っちゃうかも)。

CB750 Cafe (8)
















 いつのまにか前輪のスポーク張りが終了しています。

 前回は片方のサイドの表側10本まででした。あの後、ホイールをひっくり返して、同じサイドの裏側10本を、その後、反対サイドの表、裏と張っていきます。最後の10本は、既に張り終えたスポークの隙間からピンセットを駆使しますので、ちょっとイラつく作業になりました。前回、ハブには接着剤はつけないと書きましたが、スミマセンやっぱり多少の不安があったので、ハブ裏側に瞬着を点付けしていきました。

 リムはクローム塗装。ハンドピースをお使いの方は、スポーク部にマスキングをどうぞ。ニップルはゴールド塗り。エアバルブがありません。リアルさや実車の忠実な再現を求める方は、付けるんでしょうね。スポークと同じ要領で、リムに穴をあけ、頭を付けた真鍮線を差し込めば一丁あがりです。オヂさんは気にしませんから、付けません。

 実は今回のスポーク張り、微妙に失敗箇所があります。左右のハブを合わせたときに、僅かに角度のズレがあったようで、スポークのとりつけ角度がほんの少しですが一部乱れています(探さないでください)。それを隠す意味もあって、出来の悪い側にブレーキディスクをもってきました。ディスクは、縁の厚みを多少うすくした後、鉄色塗装の上から、クロームのドライブラシでニュアンスを出しました。真ん中の留め金具のところは面相筆で、文字通り老眼の限界です。
 前輪の自己評価は、65点くらいでしょうか。

 

2010年1月9日土曜日

寒い寒い

 いやあ、寒いこと、寒いこと。

 寒波は北半球全域のことなんだろうけど、parisもまったく例外ではないみたい。連日、朝晩はマイナス3~5度、昼間でもせいぜい零度。これじゃあ路面も石造りの建物もぜ~んぶ冷たく凍りついたまんまです。
 今年は通勤用にインナーと襟ボアの付いた革のハーフコートを奮発したのですが、それでも外を10分も歩くともうダメ。 この3連休は、再び家の中でぬくぬくとプラモ三昧がよろしいようで。

 今日一番のニュースは、スイスでスピード違反者に2,700万円の罰金を裁判所が命じたというもの。高級車5台を持つ大金持ちで、スピード違反の常習犯だというボンボンがテスタロッサに乗って100km/hも出したっつうことらしく、世間の同情はまったく得られない事案。でもさ、車なんかほとんど走ってないスイスの田舎道ですよ、セカンドに入れた途端に100kmくらい出ちゃうって。
 テスタロッサ氏のケースでは、おそらく免許は取り消しになると思う。講習を受けるのは当たり前として、精神科医によるカウンセリングも課せられて、社会ルールの重要性について、こってり絞られることでしょう。他方、スイス交通法規上のお裁きで「へえ~」って思うのは、免停をくらったときに、停止期間を選ぶことができる点。職業上、車の運転が不可欠な人なんかは、仕事を離れる出張中やバカンスの時期に合わせて、免停の執行を受けることができるのです。合理的といえば合理的だけど、罰則という観点からはどうなんだろう。
 更に、労働者の権利保護に異常なほど手厚いフランスでは、従業員が雇用主から免許証の残り点数を訊かれても、答える義務がないという、日本人からするとまことに不思議な規則もあります。parisに旅行に来てtaxiに乗る方、運転手は点数がないかもしれませんぞ。

2010年1月7日木曜日

CB750 Cafe (7)







 スポーク張りです。
 準備したのは0.5mm真鍮パイプ、ニップル用に皮膜線の芯を抜いたチューブと、瞬着だけ。
 スポーク用の真鍮線の太さは、理想的には1/12スケールなら0.3mm、1/9なら0.4mm、1/6なら0.6mmだろうと思います。これより細ければ繊細さ重視、太ければ力感重視ということかと。虫ピン(その世界では「滋賀」ブランドが良いらしい。)を使う方も多いと思いますが、固くて危ない。虫ピンをニッパーで切る時は流血覚悟です。でなければ確実に部屋のどこかへ飛んでいきます。
 皮膜線は、百均かDIYで売っているもの。外径1mmです。因みに今回は白を使います。
(余談ですが、黒はアクセルやブレーキのワイヤーとして常に多用しています。キットに付属のゴム・チューブは太すぎてスケール感を台無しにしてしまいますから。芯材の針金はほぼ0.5mm径で、アクセルワイヤーがダブルで出ている部分などの場合、ゴムチューブを差し込む凸モールドを切りとばした代わりに、受け側に0.5mmの穴を2つあけ、針金を差し込んだところに皮膜チューブを刺せば、きれいな工作ができるでしょう。って、そんなこと知ってるって。)
 皮膜チューブを3mm程度にカットしたニップルを真鍮線に差し込むのは(老眼だけに)結構たいへんです。加えて、真鍮線をニッパーで適当な長さに切ってから入れようとすると、断面がつぶれて余計に入りにくくなりますから、オヂさんは最初に本数分のニップルを通してしまいます。勿論、良く切れるカッターでころころと根気よくカットすればいいのでしょうけど、ものぐさですから。
 スポークは同じ長さにカットしますが、ハブにひっかけるカギ状の分と、リムから少しハミ出る分を加えて長さを決めます。キットのスポークを切り落とす前に、予め寸法を測っておくと良いですね。
 治具にハブとリムを正確な角度ではめ込んで(だから図面引いとけっての)、ずれないようにテープなどで押さえておくと作業し易いでしょう。
 スポークは内側から先ずリムを通して、それからハブの穴にひっかけます。ニップルの根元に瞬着を点付けして、素早くニップルをリムの穴に少しだけ差し込みます。はみ出た瞬着は、ティッシュで素早く拭き取ります。リムの裏側(スポークが穴から飛び出しているはず)にも瞬着を流し込みます。ハブ側はきたなくなるので、ひっかけるだけで接着しません。これを対角線に4本程度やれば、それだけでも結構かっちり固定されてきます。後は同じ要領で割とすんなりいくと思います。
 瞬着が乾いたら、リム裏側に飛び出た余分なスポークを切れば、一件落着。それでもまだ心配な方は、そこへエポパテ団子で目つぶししましょう。
 今日は、少し残業じゃなくて夜更かししても、片面の表側10本のみ。ここまでで正味2時間くらいです。ふぅ、やれやれ。とにかく焦らず、のんびりした気持ちで臨むしかありません。オヂさんも、過去には何台分ものホイールにエルボードロップをくらわしてきましたし。

2010年1月6日水曜日

CB750 Cafe (6)















 前後ホイール関係のパーツは、ほとんどにメッキがかけられていますので、まとめてフランス製キッチンハイターに浸ってもらいます。このメッキ、なかなかにしぶとく、落ち切らないのです。でも気にしません。どうせヤスリかけますから。

 さあて、またもや面倒くさいスポーク張替えに取り掛かりますか。なあに、面倒なだけで、手順は頭に入っています。先にハブのパーツだけを接着して、スポークを切りとばす。ハブは表面を整えた後、スポークをひっかける穴を左右に各20個、ピンバイスで開けてから塗装して待機。

 リムは真っ二つになっていますので、たっぷりの接着剤で圧着します。じゅうぶんに乾いたら合わせ目をきれいに消して、ニップルの盛り上がりを丸く整えます。リム側の穴は、ニップル分を勘案して大きめの穴にします。穴の角度を間違えないように、オヂさんは、ものぐさなので、図面を引いたりすることはせず、リムにマジックなどで直接穴の角度を書き入れてしまいます。。。と、書くだけなら実に簡単、簡単。
 とはいえ、目勘定でセンターを出すほどの眼力はありませんので、簡易な治具は作ります。使い回しだから汚いです。プラバンにコンパスで径を書いて、プラ棒で緩み止めを。特に、今回はリムよりもハブの幅が左右約0.5mmずつ広いので、リム側にその分の下駄を履かせて高さをそろえます。で、スポークは真鍮線又は虫ピンで。。。。

 が~ん。0.6mm真鍮線の在庫がまったく足りません。急いでこちらの御用達業者のサイトをチェックしましたが、業者にも在庫切れが判明。ドイツの業者にもない。どうしましょう。キットのままいくか。そんな訳にはいかないよ~。だって太さはともかくも、スポークが交差しているところの高さが面イチなんだもん。

 待てよ、こんなこともあろうかと、以前買っておいた他の径の真鍮パイプがあったことを思い出しました。がさごそ探す。あった、0.5mm径。うぅ、やや力感に欠けるか。かろうじて前輪用ならこれでもokか。ただし後輪用にはちと細すぎでしょう。この際、後輪用は0.7mm径のパイプで妥協せざるを得ないとして、どれどれ急いで発注しなきゃ。。。って、3セット9本しかないみたい。足りるかしら。。。
 ってな訳で、スポーク張替え作業は、後輪については暫くペンディングとなってしまいました。ところでどなたか、実車のスポーク径をご存知な方がいらっしゃいましたら、教えてくださると有難いです。
 実は、くやしいので業者に発注ついでに、日本では既に生産終了となっている(という有り難い情報を心ある方からご提供いただきました。)というMr.colorメタル系塗料5種類(金、鉄、ステンレス、スーパーメタリック06と07)を注文しちゃいました。いやぁこれが実に高い。おいそれと使うのが勿体なく思えてきました。もし、どうしても欲しいという方は、こちらの業者にどうぞ。カード払いができ、たぶん日本へも送ってくれます。http://www.oupsmodel.com/

2010年1月4日月曜日

CB750 Cafe (5)
















  正月三が日のおかげで、サクサクと手が進み、エンジンがほぼ組み上がりました(今日からは、再びまったりしたペースに戻ります)。

 キットの中にこんなオシャレなディスプレイ・スタンドがあることを偶然発見し、うれしくて載せてみました。偶然発見できたからよかったものの、インスト上でこれが登場するのは完成一歩手前の段階。インスト通りの手順で工作していた人たちのエンジンが、このスタンドに載るチャンスは絶対にあり得ないタイミングなのです。タミヤさん、ひっかけなしでお願いします。

 さて、面倒くさくて悩んでいたキャブ・インシュレーターの留めバンドは、インマニのエンジン側に各1本だけ付けて妥協しました。ワイヤー類は、太さの異なるものを使い分けています。ワイヤーは後で困らないように長さに余裕をもたせてありますので、今はビローンビローンとなっています。タコは、取り出し口の穴がヘッドに空いているだけで、インストには何の指示もありませんでしたので、追加工作です。真っ赤に目立つプラグキャップとケーブル、この作品では、「渋ハデ」というコンセプトが念頭にあるので、これくらいやってもいいかなと。因みに、キットのプラグキャップはご丁寧にゴム製となっているばっかりに、ワイヤーが刺せない上、塗装ものりにくいので、プラ棒とプラ板で自作する羽目に。何でもかんでも4個ずつ作らなくちゃいけないんです。。。
 キックペダルは省略してあります。その代わり、ペダルの軸をプラ棒で作り、エンジン側に残しました。心ある方から、「押しがけ仕様ですか」とのご指摘を賜りました。そうです。チョイ悪を気取るなら、腕力と根性を鍛えてナナハンを軽々と押しがけできるようになるべきなのです(笑)。

2010年1月3日日曜日

CB750 cafe (4)















 キャブレターです。キットの造形はさすがに良い。ただし、4連リンケージ部品はいただけません。とりわけ、一体形成で何の突起か解らないチョークレバーは、キャブ本体への取り付き方も全然ダメ。なので、レバーをリンケージから切り離して、0.6mm真鍮線に置き換え、本体側にも受けを作って差し込むように加工。レバーのツマミ部は、チューブを平たくつぶしたような形状が好ましいのですが、工作不能なのでビニールチューブを被せます。キャブ本体はツヤ消しシルバー、下部は光らせておきます。ジェット類は、つまようじの先でゴールドに色付けしておきます。後でね。
 キャブレター編のハイライトは、K&Nふうパワーフィルターの装着。巨大なエアクリーナーはカッチョ悪いから最初から想定外。でもせっかくだから、キット部品から、キャブに連結される部分だけ、切り取って使わせてもらいます。
 パワーフィルターの素材は、紙を折り畳もうかなどとあれこれ考えました。結局、考えるよりも手を動かす方が早いと決めて、取りかかることにしました。キットから切り出したお鍋の蓋状の中心軸に2mmプラ棒を立て、その周囲を取り囲むように台形にカットした0.5mmプラ板を、蛇腹のフィルターに見立てて並べて接着していきます。キャブ1個につき16枚。4つで64枚。結構イヤになります。並べ終えたら蓋をして塗装すれば、パワーフィルターは完成。
 キャブは、実物の資料を見ると複雑なリンケージやパイピングがいろいろあって、忠実な再現を試みようとする心を簡単に折られます。よって、技量と相談しながら、苦労し甲斐のある部分だけにとどめることに、即決定。エンジンに連結するインマニには留め金具(インシュレーター・バンドというのか?)を付けたいのですが、どうしよう、やらないかもしれない。フロート室をパチンと止める緩み止めの金具も作ってみたかった。けど、指が追いつかず断念必至か。


2010年1月2日土曜日

CB750 Cafe (3)

















 元旦の夜からプラモ製作というのは、人生で初めてのことです。

 だって、日本のように親戚縁者が訪ねてくることもなければ、どのチャンネルでもお笑いをやってるようなテレビ中継もないから。

 エンジンの主要部分を組んでいます。
 タミヤとはいえ、キットのまま組みますとシリンダーのフィンが段違いだったり、パーツの区切れ目でフィンが厚くなったり閉じていたりしますから、1/6の精密感に甘える過ぎないよう、手を抜かずに修正していきます。
 クランクケースとシリンダーは、ややシャバシャバに薄めたフラットシルバーでざぁっと塗ってから、メタリック系の塗料でドライブラシをかけて、金属のニュアンスを出します。シリンダーヘッドはメタリック塗装。愛車をかわいがるオーナーが、せっせと磨いたような鈍い光り具合をイメージします(妄想上のオーナーは、同世代、チョイ悪を気取り、田舎町で密かに日本のace cafeを目指す喫茶店のマスターという設定でどうでしょう。)。

 エンジン右側のチャームポイントは、クラッチ部分。せっかくのカッコイイ複雑な内部造形が見えなくなってしまうのが勿体ない。そこで、レリーズからのワイヤーの出し方にひと工夫。0.5mm皮膜線の中身の針金を、外から引っ張っても抜けないように仕込みました。ワイヤー取り出し口には調整ネジをダブルで、そして、クラッチカバーには内部を「チラ見せ」するための(ホントは軽め穴)穴開けを施します。
 キックペダルは省略することにしました。その代わり、2mmプラ棒を加工したものを差し込んで、ペダルの軸としてエンジン側に残すことにしました。

 また、左右のクランクカバーはHONDAのロゴ部のみを残して凸部分を切除します。切り取ったところにはプラ板で平面の床を敷いた上に、0.5mmプラ板を2mm幅に切り出し、たっぷりの接着剤を流しながら、フィンを立てていきます。カバーの留めネジはホントは+なんですが、在庫がないので、貴重な六角を奢りました。オヂさんたちの若い頃、BEET製のフィン付きクランクカバーが大流行りしましたよね。今でもポイントの高いドレスアップだと思います。

2010年1月1日金曜日

8時間遅れのお正月

 あけましておめでとうございます。
 日本から遅れること8時間、ここparisも無事、新しい年を迎えました。報道によりますと、昨夜はシャンゼリゼ通りや120周年を迎えたエッフェル塔に50万人の人出が、また、8000人の警察官が出動し、花火だなんだと恒例の大騒ぎだったようです。オヂさんのアパートは凱旋門から地下鉄でわずか数駅の距離にあるわりには、そうした喧騒とはまったくの無縁。有料の日本語放送で紅白を見ながら、この日のために調達した日本酒(信州の「真澄」。美味)をグビグビ飲みながら、まったりと年を越しました。
 さあ、あと3日間のせっかくの休みですから、プラモですよ、プラモ。
 今年もどうぞよろしくお付き合いください。