2014年11月10日月曜日

1/9 Ducati Desmosedici (製作検討編)

 以前、1/6モンキーとのハイブリッド(ニコイチ)製作を見送った、イタレリ製1/9デスモセディッチです。その後、手をつけることなく棚で眠っていました。
 2007MotoGPで、カピロッシ、ストーナー両選手が駆ったこのマシン、最高出力200hp、最高速330km/hと誇らしげな文字が躍っています。これまでレーサーは殆ど手掛けない私ですが、箱絵はひと目惚れするほどのスタイルの良さで、製作意欲をかきたてられます。

 開けてビックリ。パーツはこれが全てです。1/12TAMIYAに比べても圧倒的に少ない部品点数。そして何もかもが一体形成されています。中学生に接着剤と一緒に渡したら、10分くらいで出来てしまいそうです。しかし、これがイタレリ・クオリティ。考えようによっては、ここまで割り切った設計には、逆に清々しさすら覚えます。

 カウル。3つのパーツ構成で、アッパー部分はスクリーンごと透明部品です。取説を見ると、車体が全部でき上がった後で、左右と上からハメなさいとなっています。随分と無茶をおっしゃる。

 倒立フロントフォーク。なんとインナーチューブから棒が生えていて、ここにフェンダーを取り付けなさいと。わーい、ブレーキかけるのも命がけだぁ。トップブリッジやハンドルも全て一体。折角のブレンボも、サブタンクと同化してしまっています。ここまでくると逆に気持ち良い。

 スイングアーム回り。カーボンふうのパターンが入った豪華なフェンダーがもれなく付いています。


 さて、この現実を前に、私は幾つかの難しい選択に迫られています。
 私はこのキットを、①作らない、②作る、どっちだ。
 ①の作らないを選択する場合は、タイヤやディスクローターなど、後で流用できそうなパーツだけが、ノアの方舟ならぬジャンク箱で、いつか日の目を見るまでの間、永い眠りにつくことになります。
 ②の作るを選択する場合は、更に厄介な選択を突きつけられることになります。
 オプションA:イタレリ・クオリティのまま素組みする。(作る意味があるの?)
 オプションB:見えるところだけちょこっとディテールアップしてみる。
 オプションC:長期戦を覚悟してやれるところまでやってみる。(いばらのM道)

 当然のように①を選択することを念頭に置いてますが、どこか良心の呵責に耐えがたい部分があります。モデラーの性なのでしょうか、成仏させてあげたいとも思うのです。実に悩ましい。悩み抜いた上でなら、①の選択も許されるのか。
 

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