エンブレムやロゴマークは、とにかくひと目で覚えられるオリジナリティが際立ってないといけませんね。そんな目で周囲を見回してみると、イタリアものにはちょっと気になる共通点が。。。動物があしらわれているものが多いのですが、何だかワタシ的にツボだったりします。
これは、拙ブログで何度も紹介しているASローマのチーム・ロゴ。狼の乳を飲む双子は、ローマ市の紋章にもなっているローマ建国伝説のロムルスとレムスの兄弟。
狼つながりということで、イタリアの古いスーパーカー・メーカーとして知られるCIZETA。こちらはASローマと同じ伝説の狼を採用しているらしい。でも何故か目の形が異なる3匹。
さらに狼だとばっかり思っていたのにそうじゃなかったのは、ガソリンスタンドのAGIP。実はこれ、犬なんだそうです。6本の脚は、車の4輪+運転手の足2本を加えて6本。AGIPのガソリンを入れると、火を吐くほど速くなるんだって。私のトヨタはいつもAGIPで給油してますけど、特に速くなった実感はありません。
ちょっと面白くなってきたところで、誰でも知っている跳ね馬。なんでも、ドイツの飛行機を撃ち落としたパイロットが自身の飛行機に貼っていた紋章で、しかも撃ち落とされた方のドイツの飛行機にもよく似た紋章がついていて、それがポルシェだと。ほんまかいな。
そのフェラーリからバカにされたのがあまりに悔しかったので、耕運機メーカーだった自分の会社でスーパーカーを作ってしまった創業者フェルッチオ。田舎のおっさんらしく、フェラーリの馬に対抗して、もっと強そうな猛牛をシンボルにしたのは有名な話。
老舗のバイク・メーカーCAGIVAは、象のマークが可愛らしい。象が採用された由来は調べがつきませんでした。ただ、社名は3人の創業者Castiglioni、Giovanni、Vareseの頭文字をとったらしい。あ、そういえばBIMOTAも、Bianchi、Morri、Tamburiniの3人の名前からとっているけど、最初は空調設備会社だったとか。
再び誰でも知ってるアルファロメオ。赤の十字はミラノ市の紋章、王冠を被った蛇はミラノを治めていたヴィスコンティ家の紋章というのが通説。面白いのはこの蛇で、なんと、その口に少年を咥え、今にも呑みこまんとしています。これには諸説あるようで、有力なのは、ミラノの森に棲み市民から恐れられていた人食い竜が、まさに子どもを捕えて食べようとしていたところを、ヴィスコンティ家の創始者が退治したんだそうじゃ。5世紀の話じゃよ。めでたし、めでたし。
最後はアバルト。創業者カルロ・アバルトの誕生月の星座がサソリ座という単純な由来。まあでも、レースでは、小さくてもその猛毒で大きな獲物を仕留めるっつうイメージは確かにありますわな。
2 件のコメント:
由緒あるメーカーのエンブレムは由来が楽しいですね。
それにひきかえ東京オリンピックは‥‥。
>ラグにゃんさん
ホント、5世紀の話しとか持ち出しちゃうんですから、張り合えませんね。
東京は。。。
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