2010年11月30日火曜日

パロディCafe(6)

 Parisは、うっすらと雪化粧です。朝晩は零下、日中でも5度を超えません。行きも帰りもライト点灯で通勤ですが、空気が冷たいため、街のそこここを彩るクリスマスの電飾が実に綺麗です。

 さて、我がハーレーは、折角トップブリッジを作ったというのに、キットのハンドルバーがこれじゃあ可哀そうです。
 てなことで、プラ棒を炙って曲げたり、プラ板を切っては穴を開けたりと、ちまちましこしこ部品作りをしています。でも、両手のレバーやスイッチ類は、省略します。だって、ブレーキもクラッチも付いてませんから、レバーだけあってもね。

2010年11月28日日曜日

パロディcafe(5)

 あ~あ、やっちゃいました。折れたんじゃなくて、切り離しちゃったんです。
 だって、しげしげと眺めているうちに、余りにも大雑把な造りのフロント部、どうしても手を出さずにはいられない気持ちになってしまって。モデラーの悲しい性とでもいうんでしょうか。

 で、ご覧のとおり。フロントフォークの中ほどでスッパリ。ホイールを両側から挟んで接着するやり方も気に食わないので、モールドを落として2mm径の穴を開け、アクスルシャフトが貫通するようにしました。これで塗装がやり易い。
 フォークの上半分と共に、ステム、三又、トップブリッジなどを、ちまちまと作っていくことにしましょう。
 でも、いいんでしょうか。この方向性で。。。

2010年11月27日土曜日

パロディCafe(4)

 さて、車体です。これまた全部一体、縦真っ二つです。
 ど~しましょう。Bookoff(parisにもあるんです)で買ってきた資料用のハーレー専門誌をチラ見しながら、どこまでやるか、考えます。

 とりあえず、ハーレーらしからぬフューエルタンクを、フレームの形だけを残して切り取ってしまいました。ヘッドライトも、成型のし易さを考慮して、切り離しました。
 そうしておいてから、フレームやフェンダーに微修正をかけていきます。フレームやフェンダーを独立させようとすると、フル・スクラッチになってしまいますので、今回は塗り分けだけで、ざっくりといくことにします。アニメーション作家がせっかくデフォルメしたデザインですから、なるべくそれを活かすように。
 タンクは、プラ板1.5mmの三角箱組から角を落としただけ。簡素なメーターのモールドを加えました。ヘッドライトは塞がっていた前部をくり抜き、ジャンク箱からヘッドライト用の透明部品を探して丁度良い大きさに削っておきます。

2010年11月24日水曜日

パロディCafe(3)

 フィギュアの方はしばらく放っておいて、熟成(?)するのを待ちましょう。
 その間に車体です。先ずは車輪。ハブ、スポーク、タイヤが見事に一体形成で、縦半分に真っ二つ。疾走感を出すためか、楕円にデフォルメされています。前後の別もありません。さあどうしましょう。

 左右のパーツを接着してから、リムだけを残して、タイヤ部分を切り取りました。代わりに、エポパテをぐるっと巻き付けます。前後の太さを異なるものにして、カッターでパターンも付けました。ついでにスポークは細めておきました。
 何だか、手書きの立体マンガを描いているみたいです。だから、多少よれよれでも、全然気になりません。こりゃ気楽で良いや。
 乾燥を待って、塗り分けました。リムとスポークはメタルカラーで、タイヤはツヤ消し黒ですが、エポパテのテカりが残っている分、少し艶が出ていて、ちょびっとだけリアルです。
 全体として、ディテールupの程度はこれくらいが丁度いいかもしれません。ブレーキなんか、なくたって良いんです。

2010年11月21日日曜日

パロディCafe(2)

 フィギュアなんてやったことないんです。
 。。。と、よくよく思い出してみれば、1/12ケニー・ロバーツの顔をイジリ倒して失敗し、ゴミ箱にたたっ込んだことがあったかも。なかったことにしようと。。。
 さて、オリジナル・キットは耳まで口が裂けた恐ろしい顔のモンスターでした。頭にはポリス帽を被っていましたので、頭ごと切り取ってしまいました。先ずは顔の整形です。デフォルメされた大きな顔ですから、輪郭だけは、ほぼどうしようもありません。仕方がないので、「昔は結構ブイブイいわせたもんだが、流石にこの歳じゃこってり脂肪がついて、何もかも丸くなってしまったよ」っつう感じの、カフェ・レーサー好きのオッサンにしよう。
 エポパテをこねこねし、子供の頃に授業でやった紙粘土みたいです。大きな顔に乗っかる鼻や口などのパーツも全て大きめです。髭を生やして、タレ気味の眼に。。。思いのほか面白い。。。荒れた表面に溶きパテ代わりの白サフを筆で厚塗りします。。。なんか、大関・魁皇に似てきました。まあいいや、ファンだから。

 ヘルメットを被せなければ。
 カフェ・レーサー好きのオッサンには、お椀ヘルが雰囲気でしょう(簡単だからでしょ)。
 都合の良いジャンクなどあるわけないので、プラ板1.5mmにRをつけ、3枚合わせて削り込みました。エポパテでたっぷり裏打ちもします。ある程度の形が出たところで、プラ板0.3mmを下方断面から押し当てるように接着、外側に僅かに余らせた端っこをライターで炙ってめくり上げ、縁取りしました。

 オッサンに被せてみました。
 安全のために、顎ヒモもつけました。Wリングは針金です。白サフ1度塗りでは、肌荒れがおさまっていないようです。ま、歳も歳ですから、そんなにツルツルお肌じゃない方がかえって自然かも。

2010年11月20日土曜日

仕事帰りはこれ

 Vin chaud(ヴァン・ショー)、ホット・ワインです。
 シャンゼリゼ通りの両脇に、クリスマスの出店がずらっと並び始めるこの時期、サラリーマンが帰宅途中のカフェでちょっと一杯ひっかけていくのにピッタンコの飲み物。
 もともとはドイツ生まれだとか、山間のスキーロッジのもんだとか、うんちくもあるのでしょうけど、まあそんな固いことは言いっこなしです。日本で言うところの熱燗または焼酎のお湯割りみたいなもんでしょう。ワイン自体も安物で十分、というか、安いワインの方が美味しいです。
 お店によって、レシピも様々。たいていの場合、シナモンを少々、厚切りレモンが浮かんでいます。たっぷりめに砂糖を入れて飲みます。これが実に旨い。
 最近、会社から徒歩1分にあるカフェが改装、道路に面したテラスにガラス張りの囲いを施しました。密閉していないので煙草は吸えるし、ガスヒーターを備えているので、寒さ対策も万全。この店のvin chaudが近所では一番です。1杯約4.5ユーロ(500円)。オリーブなどをツマみながら、ついつい3杯くらい飲んじゃったときは、運転せずにバスで帰りましょう。

2010年11月18日木曜日

買う前によく調べよう

 ルノー・セニックです(写真は参考画像)。我が家のセカンドカーです。
 2000年型9万km車検取り立ての状態で購入したのが1年ちょっと前。現在、ディーラーのガレージにて修理中。

 愛車に関するwikipedia解説を見てみた。
「2000年にフェイズ2となる。フロントフェイスなど外観の変更のほか、エンジンのDOHC化などの仕様変更。。。」
 そうそう、これこれ。スイスに住んでいた頃に新車で買ったセニックは、フェイズ1だったのね。雪山に行くからとMTにしたんだっけ。今度のはマイナーチェンジ版の中古だけど、2000ccガソリンだから、ATでも結構良い走りするのよねぇって思っていたけど、ツインカムだったんだぁ。ちょっと感動。
「。。。この1代目のオートマチックトランスミッションの多くはフェイズ1、フェイズ2にかかわらず、ATFの油圧上昇によりトルクコンバーターから駆動力が伝わらなくなり、最悪動かなくなるものもある。この現象はインポーターも確認しているが、完全な対策部品が無く、2008年1月現在リコールにはなっていない。。。」
 ぎゃーっっ、これじゃん。
 具体的な症状は、次のようなものだ。
(a)信号待ちで、1速と2速の間にギアが抜けてしまい、発進できなくなる。
(b)発進したものの、2速又は3速にギアが固着、出だし50mくらいまったく加速しない。
そして、(a)(b)いずれの場合も、後続の車から激しくクラクションを鳴らされ、一気に汗が噴き出る。
これが凱旋門のロータリー内だったりすると、かつてない恐怖を味わうこととなる。

 日本のユーザーの状況をネットで検索してみた。ルノーのオーナーには、つとに知られているトラブルであることが、すぐに解った。そして、日本のディーラーでは、トランスミッションのユニット交換=38万円也に直行とのこと。
 一昨日、pasisのディーラーに恐る恐る出してみた。状態診断のモンタージュ代として、100ユーロは自動的にかかりますとのこと。仕方あるまい。当方がつたないフランス語を駆使して症状を説明すると、「。。。全とっかえだな。。。」ディーラーのオヤジが、かすかな声でつぶやいた。でも、はっきりと聞き取れた。
 「あのぉ、くれぐれも、修理に着手しちゃう前に、修理代の見積もりを出して欲しいんすよ。幾らかかるか解ってから、修理するかしないかを決めたいんで、とにかく見積もりね。」と、しつこいくらいに念を押しておいた。30万円以上かかるようなら、廃車も考慮に入れなければなるまい。
 そして今日、約束どおり見積もりが出てきた。工賃・税込みで937ユーロ=約11万円也。絶妙というかビミョーな金額ではないか。しばし黙考してみる。だが流石に11万円では代わりの車は買えない。泣きながらokした。
 フランス車ファンの皆様、車は、買う前によくよく調べましょう。

 余談ですが、ディーラーの見積書には、「間もなく10万kmです。タイミングベルトの交換をお勧めします(700ユーロ也)。」と書いてあった。見なかったことにした。

2010年11月13日土曜日

パロディCafe(フィギュアも)(1)

 次作品に取りかかる前に、ちょっとだけ寄り道です。
 行きつけ(on line shoppingなので、そうは言わないか)のプラモデル屋で、こんなのを見つけてしまいました。Weired-ohsというアニメのキャラクターが一人ずつキットになっているのですが、こいつだけがバイクに乗っています。他のキャラは、四輪や飛行機なのです。日本で言うと、チキチキマシンみたいなもんか。モンスターと書いてあることからも、設定は人間ではありません。TVか何かで見たことがあるような気がします。でも、詳しくは知りません。

 箱を開けてみて、思わずワーォと声が出てしまいました。
 全てのパーツが真っ二つです。そして、部品点数はここにあるだけ。見る必要のない取説が付いているくせに、デカールはありません。巨大な上半身には、耳元まで口がさけた、おどろおどろしい顔が。何故かお巡りさんみたいな帽子を被っています。
 肝心のバイクは、V型エンジンやフェンダーの形からして、明らかにハーレーのようです。輪切りの前後タイヤと大きなハンドルバー、マフラーが独立のパーツとして認められる以外は、全部一体形成ですね。ディスプレイ用の台座がありますけど、とうてい自立は出来ないモデルだということなのでしょう。
 非常に安いキットなので、残業の合間の休憩代わりに、イジリ倒してパロディを更にパロディ化してしまおうと考えています。もち論、Cafeレーサーふうにね。実はフィギュア初挑戦でもあります。
 しかし。。。やりようによっては、フルスクラッチと同等の手間がかかるかも。どこまで手をかけるのか、どこまで手を抜くのか。まさかスポーク張りなどするまいが。これって、本当に休憩になるのでしょうか。

2010年11月11日木曜日

XS Eleven Midnight Cafe(完成編)


 今日はフランスの祭日、仕事は休みでお天気も低気圧のど真ん中。部屋にこもって模型作りを一気に進め、完成です。
 タンクなどの外装は、メタル・ブラックに塗装。ガンメタルに近い色ですが、ムラになり易い色目のようで、いつものことですが、上手に塗ることができませんでした。したがって、光の当て方と撮影角度で精一杯ごまかしております(苦笑)。
 タンクのデカールは、1/12YAMAHA RD350LC(RZの輸出名ですね)から流用。サイドカバー右側にはお約束のACE CAFEステッカーをゴールド地で。シート下がスカスカにならないよう、シートベースを少しだけ下方向に延長しました。スタビを兼ねたフロントフェンダーも、バランス良く収まったかな。
 一文字ハンドルとバックステップ、前後サスの調整によるディメンションの変更で、オリジナルのアメリカン・ホースバック・ライディングの面影は消えました。少しカジュアルめの服装とシンプソンのメットで、真夜中の首都高をアーバン・クルーズするイメージが湧いてきます。
 後日、あらためて自然光で撮影しましたら、画像upします。

YAMAHA XS 11 Midnight Special Cafe Style
 【ベースキット:Tamiya 1/6】

主なカスタム・ポイント
・フロントフォークのアクスル位置修正
・前後ディスク・ローター
・フロント・フェンダー
・2連メーター
・ハンドルバー
・航空機タイプ・タンクキャップ(スクラッチ)
・レザー・シート(スクラッチ)
・リア・フェンダー、テールランプ(スクラッチ)
・オーリンズタイプ・リア・サスペンション(スクラッチ)
・オイルクーラー(スクラッチ)
・エア・クリーナーbox(スクラッチ)
・マフラー先端部加工
・バックステップ(スクラッチ)
・一部自作デカール
 製作日数約110日間。お付き合いくださり有難うございました。

’祝♪’密かに感謝と自画自賛の1周年

 本日、当ブログは密かに1周年を迎えました。
 さてどれほど続くのだろうかと疑心暗鬼のまま、日記代わりになればいいやとの思いで開設したのがちょうど1年前。
 以来、心の広い同世代の数名の方々から寄せられるコメントを支えとして、しかし時には飽きっぽい自身の尻を叩きつつ投稿を重ねること160回余。はたから見れば誠に小さくも、自分にとっては結構大きな通過点を、どうにかこうにか無事に通り過ぎることができました。
 未だこれ以上の広がりを予感させるネットワークも力量もなく、また、そのための技術的なITスキルも持ち合わせておりませんが、それでも目の前に作りたいプラモデルがある以上、写真に残したいシーンがある以上、そしてカフェ・レーサーへのあくなき憧れが続く以上、日記のネタが尽きることはないでしょう。
 しばしばする老眼をこすりつれづれと綴られる駄文にお付き合いくださる方々に、あらためて心からの感謝と敬意を表し、自身へのご褒美に代えさせていただきたく思います。

2010年11月7日日曜日

XS Eleven Midnight Cafe(21)

 マフラーです。
 試行錯誤してみたものの、やはり全体のスタイルや時代考証を踏まえた結果、4 to 2のメガホンに落ち着きました。ジョイント部はノーマル部品を使用していますので、さすがに収まりが良いです。
 キット部品の加工は排気口だけですが、パーティングライン消しなど各部品を丁寧に整えるのに、それなりの時間がかかりました。
 ウィンカーも取り付け、さあ、次回は完成編となりますか。

2010年11月2日火曜日

ノルマンディ(番外編)

 ノルマンディの港町dieppeで見かけたトライアンフ。
 右2本出しのマフラー、メッキのエアクリーナーが、鮮烈なイエローの外装と共に嫌でも目にとまります。敢えてダブルのシートとコンチハンで実用性もバッチリ。大人のカスタムですなぁと、ひとしきり感心しつつパチリ(傍らの家族は「またやってるよ」と冷ややか。)。放っといてよ。

2010年11月1日月曜日

ノルマンディの牡蠣

 トゥッサン(万聖節:全部の聖人の日だから、日本でいうところの「お盆」かな。)の3連休を利用して、ノルマンディにプチ旅行してきました。
 お目当ては、名物の生牡蠣。
 宿泊地はdieppeという港町。親切なホテルの人が、観光客目当ての海鮮レストラン街はちっとも美味しくないからと、わざわざお勧めしてくれた店で、牡蠣、つぶ貝、エビ、カニなど山盛りの海の幸を堪能しましたよ。合わせるワインは、ロワール地方の白、puilly-fume。ロワールの2008年はとても良い年だそうです。
 牡蠣は小ぶりながら獲れたて新鮮、プリプリでとても美味でした。氷の上にずらっと並んだ牡蠣にレモンを絞って、ひたすら食す。これだけでも来てよかったぁ。(と、食べるのに夢中で、写真を撮り忘れました。)
 2日目、天気予報に反して晴れ渡った海沿いを約80km西へ。etretatは、船越栄一郎さんも真っ青の断崖絶壁が有名な景勝地。でもオヂさんは高所恐怖症なので、断崖の上に登ってはみたものの、足がすくんできて途中でリタイヤ。海岸の広場では、村人が総出でニシン祭りをやっていたので、バンドの演奏(大漁節みたいなもんか)やニシンのかぶり物で扮装したパレードなどが見れたのは、ラッキーな偶然でした。
 連休の最終日は、渋滞する前に帰ってきちゃおうと、紅葉がとても綺麗なオートルート(高速)A13号線を一路parisへ。昼過ぎに無事帰宅。良い連休になりました。