2016年9月8日木曜日

日本国練習艦隊がキターッ!!

 去る9月1~5日、我が国海上自衛隊の練習艦隊が、ローマの北にあるチビタベッキア港に寄港しました。400年前に伊達藩の支倉常長を乗せた慶長遣欧使節団が到着した港です。
 一般公開された4日、見に行きましたよ。そして、かねてから念願だった海軍伝統のカレーを食べるという幸運に恵まれました。プラモデラーを自称する私ですが船舶(軍艦)関係はこれまで所掌外、それでもドキドキわくわくの体験でした。

 平成28年度の遠洋練習航海は、今年5月20日に横須賀を出港後、13か国16寄港地を歴訪し、11月4日に横須賀に帰港する169日間の長丁場。イタリアの後も、ジブチ、ケニア、スリランカ、フィリピンを回る計画です。
 艦隊司令官である海将補の下、巡洋艦「かしま」、同「せとゆき」及び護衛艦「あさぎり」の3隻からなる艦隊には、幹部候補生200名を含む750名の海上自衛官が乗り組んでいます。

 主艦「かしま」の雄姿。排水量4050トン、全長134m、川崎重工製ガスタービン2基+三菱重工製ディーゼル2基のエンジンが最大27000馬力、速力25ノットを絞り出します。兵装は62口径76mm速射砲1門、三連魚雷発射管2基、チャフ発射機2基。。。。と書いてみたものの、よく解りません。なんせ21年前に建造された船ですから、それなりに古いですし、装備も最新ではありません。すぐ横につけているのが3500トンの護衛艦「あさぎり」。こちらには魚雷を抱いたヘリ(SH-60J)が積まれています。
  型式(TV3508)と名称が記されたタラップから乗船。もうドキドキ。
戦艦の名前は、気象、山岳、地方、河川などに由来します。「かしま」は、茨城県の水郷地帯の一部である鹿島の地名から命名されたとのこと。艦内には命名書が掲げられていました。この横には、「鹿島神社」が祀られています。
まずは、スライドを使った説明を受けました。それにしても艦内が寒い。部屋ごとに空調温度を変えることができないためです。下は、その際に配られたパンフレットとバッジなどの記念グッズ。欲しい人にはたまらんブツなのか。解りません。
  「かしま」のディテール。これは三連装魚雷発射管(だと思う)。
  76mm速射砲。奥に見えるのが3050トン巡洋艦「せとゆき」。
  甲板から船首に向かって。このあたりの細部は、戦艦モデラーにはおおいに参考になるのではないかと。
  操縦室。面舵(おもかじ)とは卯(東)の方向でウが徐々に転じてオモ、 取舵(とりかじ)とは酉(西)の方向からきていることを教えてもらいました。へ~。設備は極めてアナログですけど、練習生にはかえってその方がいいのかも。

こんなコーション・プレートが貼ってありました。「サメに注意せよ」泣かせます。
 熱い陽射しが照りつける中、後部甲板では、隊員管楽団のミニ・コンサートと和太鼓の演奏をしてくれました。美しすぎる女性隊員にしばし見とれます。でも、喧嘩したらボコられます。
  これは、護衛艦あさぎり。プラモで忠実に再現するのはとても大変そう。
さて、食堂に移動して、お待ちかねの昼食。船ごとにレシピが違うという海軍伝統のカレーライス。シンプルながらも実に旨い。その他にも揚げ物やサラダ、デザートなど盛りだくさん。血気盛んな隊員たちの食欲に合わせて、味は濃いめ、ボリュームたっぷりです。
 僅か2時間の見学でしたけど、大満足でした。ちと残念だったのは、私に知識がないばっかりに、どういった部分を写真に撮れば資料的な価値があるのか最後まで
解らなかったことかな。
 それにしても日本国海軍の皆様、邦国のため、お疲れ様です。また、丁寧なご対応、まことに有難うございました。


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