ヴェネツィア滞在2日目。あやしい中年おやじ二人は、
ヴェネツィア本島から水上バスで島巡りと洒落こみました。
無理して朝早く起き、まずはヴェネツィア・ガラスの生産で有名なムラーノ島へ。二日酔いの頭にも心地良い海風のにおいをかぎながら、所要30分くらい。でも、着いたのが朝9時くらいと早かったため、島の中の人通りはごく僅か。ガラス店はおろか博物館も公共トイレすらも開いてません。開いてるのは八百屋だけ。歩いているのはおばあちゃんだけ。なによりこの島には、活気というものを感じませんでしたね。

それもそのはずで、昔ながらの手加工にこだわるガラス職人たちがひとつひとつ丹精込めて作った製品(だから、本物は同じ形でも一個一個ガラスの厚さや重さが違うのです)は、近年では低価格で安定供給される大量生産の機械加工製品に取って代わられつつあるというのです。わざわざムラーノ島まで足を運ばなくても、今やヴェネツィア・ガラスはどこでも買うことが出来るというわけです。
でも、おじさんが買ったのは、こんなの。
そうと解ればここには用はないわけで、再び水上バスに乗り、今日の目的地であるブラーノ島に向かいました。
色とりどりに壁を塗られたカラフルで小さな家並みと、レース製品で最近つとに知られるようになってきたブラーノ島。カラフルな家は、漁から船で帰ってきた亭主が自分の家を見つけ易くするため。また、レースは漁網の技術が発展したものだとか。
まあとにかくどこを切り取っても絵になる町並みと細い運河に浮かぶ小舟、こりゃ洋の東西を問わずメルヘンチックな旅がお好みの女子たちは間違いなく絶賛するでしょう。ガラスとレースのお土産とくればお買い物もバッチリ。ま、おじさん二人は、目がハートになってる女子たちの姿を見ながら気持ち良く島を散策。
サン・マルティーノ教会前の広場から、リストランテが軒を連ねる島の目抜き通りに進みます。
嗅覚を最大限働かせて選んだ店で食べたのが、ムール貝のトマトソース煮と、手長エビとポルチーニ茸の手打ちパスタ。ムール貝はレモンを搾ってやると程よい酸味がとても爽やかで、器に残ったソースをパンに浸して最後まで堪能。パスタは、海(エビ)と山(茸)の味覚の融合ですよとお店のお勧めも納得の一品。どちらもモルト・ブォーノ(超絶旨い)かった。
ところで、イタリア在住の日本人の間でヴェネツイアというとよく聞く話として、「夏は水位が上がるため街が臭い」というのと、「ホテルがバカ高い」というのがあります。今回訪れた8月下旬という時期が、そう言われる時期に該当するのかどうか確信はありません。でも、少なくとも街中で水が「くさい」と感じることは一度もありませんでした。また、ホテルはサンタ・ルチア駅から歩いて1分という抜群のロケーションにとりましたが、シングル1泊110ユーロ弱で朝食付き。格式などなにも感じないホテルですけど、コスパは全く悪くありません。高いのはサン・マルコ広場周辺のホテルで、家族連れの3ベッドとかになると、そりゃ1泊3~400ユーロもざらです。
ヴェネツィアからローマに戻る帰路は、再び鉄道。実は切符を点検しにきた車掌さんに聞いて解ったのですが、今度はFrecciargentoという往路とは別の種類の車両に乗れて、ちょっと得した気分でした。
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