村の西端、下界を一望する位置に、この村に生まれた聖人フランチェスコに因んで1200年代に建設されたサン・フランチェスコ聖堂が、威風堂々と村全体を見守っています。
フランシスコ会の総本山であるこの聖堂内部の壁には、ルネッサンス初期の画家ジョットなどのフラスコ画が鮮やかに描かれています。何と言っても800年前の絵がそのまま残っていることに、あらためて驚かされます。
村の中心、コムーネ広場に向かう途中の細い路地にある小さなレストランに、嗅覚が働きました。ローマを出発してから約3時間、そういえばお昼どきです。
前菜は、黄身が濃い地鶏の卵を使ったふわふわオムレツに、ウンブリア州の特産品であるトリュフがこれでもかとトッピングされた一品。美味。これで8ユーロくらい。
パスタは、ストランゴッツィという、この地方特有の手打ち麺。もちもちとしたうどんのような歯ごたえがあって、トリュフ、ブイヨン、オリーブオイルのさっぱりしていながらもちゃんとした味付けがしてあって、絶品でした。これが10ユーロくらい。
地元の白ワインをグラスで頼み、食後のコーヒーを合わせても20ユーロちょいと、トリュフ満載のメニューの充実度に照らせば決してお高くはないと思います。
村の主要な建物は、地元で切り出された薄いピンク色の石がふんだんに使われていることから、村全体が明るいトーンで統一されていて、その家並みは、どこを切り取っても絵になります。写真の心得がなくたって、被写体さえ良ければ素敵な写真がいくらでも撮れるのだと思います。
撮影機材はキャノンEOS30D(古っ)に、シグマ17-70。
お土産なら、こんなおしゃれなお肉屋さんで、地元産の生ハムやサラミはどうでしょうか。
0 件のコメント:
コメントを投稿