今回のトラバントは、白いボディに黄緑のルーフというツートンカラーに決めました。先ずはルーフをこれでもかというくらい厚塗りします。表面は既にてろんとして、なんかイヤらしい艶が出ています。
十分に乾燥してから、1000番のペーパーをあてました。塗装の際に混入した小さな埃などもこの時点で取り除くことができますが、下地に届くまで削ってしまわないよう注意しながらの作業です。
コンパウンドで軽く磨きました。自然な光沢が出て、イイ感じです。 え?初めの写真と余り違わないって? そんなことないんですよ。
ボディに乗せてみました。キュートであります。
四輪でも二輪でも、私が作るモデルのほとんどは旧車です。ですから、塗装の仕上げに、いわゆるウレタン・クリアーなどをたっぷり吹いて、映り込みが出るまで丹精込めて磨き出すというスタイルをとっていません。時代や車のキャラクターと全く合わないのです。
特に、今回のトラバントは、30年以上前のお金がない旧東独の大衆車です。チープな素材のボディに、チープな塗装が施されているに過ぎないのです。高級感など欠片もないのです。でも、それこそ手の届く価格で、庶民が普段の足として使うには、必要にして十分だったのでしょう。
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