2015年2月11日水曜日

1/24 トラバント601 (その6)

今日は、仕事ではないペーパーワークです。
 石畳のテクスチャを並べて紙にプリントし、ディスプレイケースの底に貼り付けようという、手抜きもいいところのジオラマを目論んでいます。
 先ずは一般的な四角い石畳。色温度を少しだけ暖色寄りに調整しました。悪くありません。

今度は扇形のパターン。冬のベルリンは雪が降り、路面は凍結しますから、少しでもタイヤがグリップするよう、ラウンドアバウトや坂道にはこうしたパターンが頻繁にみられます。元々は馬車の車輪幅を想定していると聞いたことがあります。
 こちらもなかなか雰囲気があって、迷ってしまいます。

さて次に、当時実際にベルリンで発行されていた新聞NEUES DEUTSCHLANDの画像を拾ってきて、見開き状に縮尺印刷しました。プリントした紙の裏側から水を吹きかけて、しわを寄せています。
 新聞の文字は細かすぎて見えませんけど、日付は1989年5月8日。前日に投票が行われた東ドイツ地方選挙の開票結果を報じています。社会主義統一党による不正行為に抗議する民衆のデモ活動が活発化し、これから半年後の同年11月10日、ベルリンの壁崩壊へと繋がっていくのです。

見開きを閉じた状態から無造作に(しかし重なりが見えるよう計画的に)四つ折りに畳んで、助手席にポンと置きました。ぐっとリアリティが増したような気がします。後部座席にも何か、パンなどを入れた紙袋とか、ひざ掛けの毛布などを置いてみたくなります。

2 件のコメント:

迷走 さんのコメント...

結局、スケールモデルをつくるのも、実際のモーターサイクルをカスタマイズするのも、目指すところを見据えた豊かな想像力があってこそなのですね。今回のアイデアも素晴らしい、大拍手です。

みやっち さんのコメント...

>迷走さん
有難うございます。
1989年といえば、迷走さんも私も27歳。その頃までに影響を受けた車やバイクが、私たちのベースに未だに生きているんですね。