2014年10月28日火曜日

HONDA CB1100RB2(その21)

オイルクーラーとエキパイ4本を組み付けました。ここを乗り越えないと完成に近づかないので、ヒィヒィ言いながらの一発勝負。瞬着でガッチリ固めてしまいましたので、もう元には戻れません。
 この画像ではよく判らないかもしれませんけど、エンジンは、シリンダーフィンを中心に、ガンメタルで全体にドライブラシをかけてあります。真っさらの新車という設定はあり得ませんから、何度も何度も分解整備を重ねた歴史が、各所に生じた擦れに見て取れる、そんなニュアンスを出したいのです。

2014年10月25日土曜日

HONDA CB1100RB2(その20)

がたがたになってしまったタンクのデカールは、貧弱なテクで一生懸命に修正を試みたのです。はじめはデカールの切れ端をところどころに貼り付けて、でもそれだと段差ができてしまいました。ならばと一部を剥がして塗料でタッチアップ、しかしデカールと塗料の色目が合わず、かえって目立つ結果に。そうこうイジっているうちに、もう見たくもないくらい酷い状態に、どツボです。
 こうなっては仕方がないので、一度ぜ~んぶ剥がしてすっきり。ホワイトから塗り直して生まれ変わりました。 ペーパーも当てて、なんとも清々しい姿です。でも、デカールはもうありません。

  塗装は下手くそだし、赤って調色がとても面倒だし。どうしよっかなぁ。。。っと、おお、そうだ。かくなる上は、とっておきの必殺技。カッティングシートの登場です。今度は失敗しないようにカーブのキツい部分を避け、極力シンプルなデザインにモディファイしました。この上から、やや小さめのウィングマークを貼り付けましょう。

並べてみました。
 ん? 色目が違うって? 気のせいです。光の当たり具合でそう見えるだけです(キッパリ)。だって、前後のカウルはデカールですし。。。ていうか、誤差の範囲内です(ちょっと弱気)。明日晴れたら、さっさとクリアコートしてしまいましょう。
 あ、明日から冬時間だ。

2014年10月23日木曜日

HONDA CB1100RB2(その19)

残念なお知らせがあります。
 わたくし、塗装が下手っぴだということは、このブログで繰り返し発表してきたところですが、実はデカール貼りも超下手っぴだったことが、この度判明しました。
 そもそもこんなに大きなデカールを三次局面に貼りつけるというのに、切れ込みが1箇所だけというのは、もうイジメに近い設定です。しかも、マークソフターなどというお役立ちグッズも持ち合わせておりません。ひたすら綿棒をころころ転がし続けましたが、結果はご覧のとおり惨憺たるものです。
 後で、同じデカールの余った切れ端で修正を試みることにしますけど、それでも駄目なら塗料でタッチアップするしかありません。

それでも、曲面の穏やかなシートカウルは何とか成功。ああ、美しい。

そして、肝心のフロントカウル。折角カウルの造形自体をモディファイしたのに、デカールがキットのままでは、やっぱりインテグラからの流れなんだなというイメージを払拭できません。そこで、デカールと同じ形に切り抜いたトレーシング・ペーパーに、求める線を引いてガイドにします。RCやRDに少し近づけたデザインにしたいのです。
 でも、今はこれを切り出して貼りつける勇気が出ないので、今日のところはこのくらいで勘弁してやるさ。

2014年10月20日月曜日

HONDA CB1100RB2(その18)

しつこくマフラーの工作です。
 これは、4in1の集合部。作り方は、過去の作品と同様です。今回は、各社の実車製品を参考にしつつ、見える側だけにスプリングを施しました。極小バネはキットに同梱のものです。フックはエキパイに2つの孔を開け、丸めた0.5mmの針金を通して瞬着どめ。 抜けないように、裏側で曲げてあります。

集合部から後ろをセットしてみた図。横から見ると、ほぼ一直線のメガホンで、太さと先端の形状を除けば、ノーマルに近いルックス。

そして上から見ると、マフラーエンドが車体と平行に沿うよう、ぐいっと内側に曲げてあります。このカーブが欲しかったのです。
 4本のエキパイは、うち2本を引き続き調整中(涙)。この山を越えれば、最後の難関、外装パーツに進めます。

2014年10月19日日曜日

パリ症候群


 パリ症候群という言葉を聞いたことがあるでしょうか。映画のワンシーンそのままの街並みに、芸術やグルメやファッションが花咲く華の都Paris。大いなる夢と憧れを抱き、期待に胸を膨らませてパリに移り住んでみたものの、家賃が払えるアパルトマンは中東やアフリカ系の移民ばかりが住む汚い貧民街、にわか勉強のフランス語はさっぱり通じず、行く先々でいい加減かつ不親切なフランス人の意地悪に遭い、地下鉄や観光地ではスリや置き引きが横行する。ロマンチックな理想は早々にして脆くも崩れ落ち、半ば鬱状態に陥りあえなく帰国。
 90年代に日本人精神科医がこうした症状をパリ症候群と名付けたはるか以前から、イメージと現実のギャップに打ちのめされた経験を持つ日本人はきっとたくさんいたのでしょう。勿論、良いところだけを駆け足で観て帰る短期の観光旅行では、こうした心境に陥ることはほとんどないでしょうから、やはり住み暮らしてみるのとでは全く状況が異なるということなのでしょう。
 さて、今私が暮らすローマはどうかというと、実は比較してしまうとパリの方が何十倍も暮らし易いというのが偽らざる実感です。東京やニューヨークやパリが大都会とすれば、ローマは大田舎です。ローマは、地理的にも歴史的にもヨーロッパ大陸というよりは、むしろ地中海・北アフリカに分類する方がマッチしており、人々はかたくなで排他的です。時間やルールや秩序を守る意識が極端に薄く、公共インフラやサービス業も最悪です。犬のしつけなんか全然ダメで、道路は糞だらけです。マンマの作ったパスタさえ食べていれば他には何も要らなくて、フレンチ・レストランなんか一軒もありません。仕事を休むことばかり考えています。コネがないと何事もうまくいきません。
 そうは言っても、アフリカを含め通算20年以上にわたる海外生活を続けておりますと、こんな私でも相当な鈍感力を既に身につけているわけでして、不便で不愉快な土地でも、結構へっちゃらなのです。そりゃ、悪いところを具体的に列挙しなさいと言われれば、延々と書き連ねることが出来ます。ひと口に海外生活と言っても、やってみないと解らない苦労は数えきれないくらいあるというのが現実です。ただ、そうした経験を踏まえて、もとよりローマに高い期待値をもって来ていませんし、だから現実にがっかりすることもないのです。
 翻って、私にとってのパリ症候群は、パリに行きたくてしょうがない症候群だったりするのです。これからの季節は、ジビエ(うずらや鹿などの狩猟肉)とかノルマンディの海の幸がことさらに美味しいのです。ワインはやっぱり誰が何と言おうとフランスワインが最上なのです。シテ島からオルセーやルーブルを横目にセーヌ河のほとりを散歩して、シャンゼリゼ沿いのカフェでお茶したいのです。カルチェラタンやマレ地区のお洒落なパッサージュを散策したいのです。ほらね、パリに憧れるでしょ。それが危ない。

2014年10月17日金曜日

HONDA CB1100RB2(その17)

マフラーのサイズや角度を確認するためには、全体のフォルムの中でバランスを見る必要があります。そのために、ちょっと気が早いのですが、前後輪を仮組みして立たせてみました。
 ああ、カッコ良い。この状態で、既に一杯やっております。

エンジン左側、ドライブ・スプロケットが覆われているカバーには、穴を開けてみました。光の差し込み具合によっては、スプロケットがちらっと見えます。おじさんは、何でもちらっと見える方が好きなのです。

2014年10月14日火曜日

HONDA CB1100RB2(その16)

マフラーです。
 今回マフラーに時間がかかっているのは、CB750FベースのRCBレプリカ・カフェを限定販売して世のバイク好きをあっと言わせたWHITE HOUSEさんにワンオフ製作をお願いしたからなのです。なんちゃって。
 上のマフラーは、ジャンク箱から見つけてきたどこぞのノーマル・マフラー。と、思ってよく見たら、1100Rのものと全く同一でした。てことは、ずっと前に作ったCB750Fのものか。ありがたやジャンク箱。でも、これでは求めるイメージに、太さが足りません。

今回の作品では、構想段階から、どこぞの有名メーカーの今ふうなサイレンサーをポン付けするつもりはありませんでした。メガホン状に広がっているマフラーエンドを、更に2cmほど延長します。そして、コンパスカッターで円形に切り出したプラ材をくるっと丸めて。。。

  マフラー先端がすぼまった形状にしました。排気口にはプラパイプを仕込んでいます。つなぎ目や角度を変えた曲がり角にエポパテを盛りつけて、全体にふっくらした緩やかな形を出していこうという狙いです。

 エンジンに近い側の長さを少し詰め、集合部からつながるパイプと接続。ステーも付けました。こう書くと簡単そうに聞こえるかもしれませんけど、各パイプの長さ、角度、ステーの位置や角度、すべてについて何度も微妙な調整を重ね、ようやくここまでこぎ着けています。
 
 
 

 ステップ・プレートのいちばん後ろ、タンデムステップが取り付く穴にステーを持ってくるようにして、マフラーの位置をセットしました。
 ちょっとレトロな雰囲気の、太く、逞しいマフラーが、なんとも良い感じです。

2014年10月10日金曜日

ちょっとした映画の話

プラモと全然関係のない話題で更新するということは、工作がそれ程はかどってないということです。
 「英国王のスピーチ」原題は、The King's Speech。2010年の作品とはつゆ知らず、最近になって出張の飛行機の中で観ました。なんてことはない映画と言ったらそれまでなのですけど、役者がいちいち演技が上手い。そして、国王といえども非常に人間味に溢れていて、というか人間としての弱さをこれでもかと見せつけてくるので、いつの間にか王様を応援している自分がいたりするのです。
 小説読了後の気分を味わえるこの映画、まだでしたら普通にお勧めです。
 

2014年10月7日火曜日

HONDA CB1100RB2(その15)

 マフラーの工作に取りかかりました。あ、もちろん、ノーマルのまま作るつもりは、ハナからありません。
 先ずはエキパイ。キットのエキパイではどれも長さが足りないので、いったん切断してから、必要な個所をストレッチします。強度確保のために、芯になる棒で繋いでおき、ぴったりの長さに切ったプラパイプで隙間を埋めるようにしていきます。
 因みに、エキパイの直径は約5.5mm。実車換算で33mm径ですから、本当はもうちょっとだけ太いパイプがあるとベストなのです。でも、そんなものありません。 
 
クランクケースのやや右下に集合部を位置決めしておきます。これには、ポスターなどを壁に貼るゴム(何という名前か知らない)を使っています。各シリンダーから集合部へ向けてエキパイの長さと角度を調整していくのです。そう、現場合わせというやつです。

 世にエキパイの形状は様々ありますけど、右2本と左2本がそれぞれ上下に揃ってまとまるようにしました。工作のし易さと並びの美しさの双方を、一定のレベルで満たす一つの形ではないかと思います。
 
横から見た図。シリンダーから突き出したエキパイの高さが揃ってないといけません。にしても、集合部から後ろの太いパイプをどうしようか、イメージはあるのにマテリアルがない。悩みは既に何歩か先を行っています。

2014年10月5日日曜日

HONDA CB1100RB2(その14)

1100Rには、大型のオイルクーラーが標準装備されています。流石はプロダクション・レーサーをうたったモデルだけあります。
 しかし、オイルホースの取り出し口が何ともダサい。ここは、完成後にバッチリ見える部分だけに、なんとかしなくてはなりません。てなことで、キットのモールドは切り落としました。

プラ板とプラパイプを切り刻んだり削ったりして、こんなふうにしてみました。左右の角度をを少しずらしてセットし、パイプがクロスする格好です。ちょっとオーバーサイズかもしれませんけど、模型映えするので良いかもしれません。ただし、アールズふうにナット類をブルーやレッドに塗るのはやめておきます。あくまで、さりげなくね。

2014年10月2日木曜日

HONDA CB1100RB2(その13)

リア・フェンダーは、輸出仕様だからか、この時代だからか、流石にちょっと長すぎです。 フェンダーレスにするほど若く(?)はありませんので、短く詰めることにしました。おおよその位置にマジックでガイド線を引き、ノコギリで切り落としましょう。形を整えたら、縁にはリブをつけておきます。

 テールランプとウィンカーのユニットと共にフレームにセットし、シートカウルを仮組みしてみました。リフレクターはオミットになりますけど、うん、フェンダーはこのくらいの長さが丁度良い感じではないかと思います。
 あ、そういえば、リアサスはほぼキット部品のままで、カラーリングで少しだけ遊んでみました。赤一色よりはいいかな。