私のプラモデル製作において「やってはいけない」ことの一つが、電装系のハーネスに手を出すことです。実車に忠実にハーネスを作ることなど到底無理というものですから、やってはいけない=できっこないということですし、どの道、外装パーツで隠れてしまうので、苦労が報われない工作なのです。
では、どの程度、苦労が報われないかを、検証してみましょう。
カプラーが縦に並んだ基盤や、ヒューズボックスなどに、適当な色の被膜線を差し込んでみました。本当は、1個のカプラーには何本もの線がギボシで接続されるところですけど、そんなことはできません。
2本ずつ束ねて、まとめています。黒いのはゴムホース、赤い方はマスキングテープを巻きつけて塗装しています。でも、実車の様子は、これとは相当に異なります。
各パーツを所定の位置にセットしました。
スカスカだった空間が随分と賑やかになり、いろいろな配線がごちゃごちゃぎっしり詰まっている感じだけは、多少表現できているのでしょうか。でも、繰り返しますが、見えなくなってしまうのです。残念な工作なのです。だから、裏側にあるバッテリーには手を加えないことにしました(多分)。
ときに、一番手前に見える黒いホースはブリーザーパイプで、オイルキャッチタンクにつながっています。クランクケースへの差込口に関しては、キットのままだとヘンテコな穴が開いているだけだったので、少し加工を施してあります。欲を言えば、ブリーザーパイプに使える透明で網目の付いたマテリアルが欲しいと以前から思っているのですけど、なかなか見つかりません。どなたか適当な素材をご存知でしたら、教えて下さい。
4 件のコメント:
gallina
流石!みやっちさん、完成後も見えなくなるところを作り込むのは、モデラーの性といったところでしょうか?
カッチョえ~です。(*⌒▽⌒*)
>gallinaさん
コメントありがとうございます。
こうして製作過程を紹介し、コメントをいただいている時点で、報われているのですね。
いや素晴らしい、雰囲気満点です。毎回思う事ですが、よくぞここまで……と感嘆することしきりです。みやっちさんのこのプラモ製作記に触発されてCB1100R(実車)が欲しくなってしまい困っています。日本では軽く200万を超す高騰ぶりです。そこで現代版CB1100Rと言えなくもない、CB1300SB(スーパーボルドール)のカタログを貰ってはきたのですが、当然11Rの持つオーラや何かがある訳無いのです。……と長くなりましたが、今後の展開を楽しみにしています。
>迷走さん
実はこのキットを製作し始めるとき、1100Rはたぶん迷走さんに似合うだろうなと勝手に思い描いていました。往年のスーパースポーツとは言え、現代のバイクのようなスパイシーさはなく、むしろ高速ツアラーとの印象ですが、それが迷走さんのおおらかなキャラクターにぴったりだなぁと。「いろいろ乗り継いできたけど、結局これに辿り着きました」的な。
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