2012年6月25日月曜日

SUZUKI GSX1100刀 (1)

 次なるお題は、SUZUKIの刀です。
 解説の必要すらないのかもしれません。1980年、ドイツ人ハンス・ムートの手がけた前衛的なスタイルは、全世界にセンセーションを巻き起こしました。また、国内向けに販売された750刀に標準装備されていたアップハンドルを、1100用の低いセパハンに付け替えた多くのライダーたちが、警察のセパハン狩りに遭い次々に整備不良で切符を切られたことも、記憶から鮮やかに蘇ります。

 スーパーバイクのレース・シーンではクロスビー選手が、漫画バリバリ伝説では主人公のライバルがそれぞれ刀を駆って、それぞれの分野でファンのハートをがっちりと掴みました。ヨシムラ・チューンによる1135は、憧れの頂点とも言えるモデルでした。

 さて、オヂさんは、誤解を恐れずに(でもホントは怖い)言ってしまいますと、30年前当時から、実はこのデザインが好きになれませんでした。勿論、オヂさん一人が好きだ嫌いだと言ったところで、世界中に衝撃を与えた刀に対する評価が揺らぐことなど、毛の先ほどもありません。それに、フェンダーからシートカウルに至る全体のフォルムは、間違いなく独創的で秀逸なデザイン作品として完成されていると思っています。
 でも、構成要素の一つ一つを切り離して見ていくと、繊細さに欠けるフェンダー、シャクレた顎のようなカウル、サイドカバーの辻褄、もったりして軽快さのない長いダブルシートなど、どれも好みのデザインから少しずつ外れているのです。
 繰り返しますが、全体としては大変結構なのです。ですが、細部ではいちいち気に入らない。

 今回の作品では、特定のモチーフを想定することなく、先に述べたような気に入らない点を僅かずつ好みの方向に修正してみたら、全体としてどのような変化が生じるのか(好きになれるのか)を、自らの手で検証してみようという試みです。巨匠ハンス・ムート氏の胸をお借りするつもりで、こんな不遜なチャレンジが出来るのも、また模型ならではの楽しみ方ではあるまいかと考えているのです。

 早速、キットの箱を開けてビックリ。何とまあ部品点数の多いこと。どこから手をつけましょう。。。

6 件のコメント:

ラグにゃん さんのコメント...

みやっちさん初めまして。
ラグにゃんと申します。

最近こちらのブログを知り、溯って見せてもらいました。
カフェレーサーに掛ける愛情の深さが感じ取れ、とても楽しむ事が出来ました。

ラグにゃんも最近は1/6のバイクにハマっていて、昨年から6台を作りました。
よろしければ見ていただければと思います。

http://blogs.yahoo.co.jp/rc_development

今は基本的にキットを素組していますが、同じ機種を作る時には何らかの改造をしたいと思っています。

これからも参考にさせていただきますので宜しくお願いします。

どろゑびす特急 さんのコメント...

おおついにカタナですか。みやっちさんがこのデザインをどう料理するのか非常に楽しみです。
自分も1100のデザインバランスよりは後年発売された400&250の方が均整とれてると思います。

迷走 さんのコメント...

最初に実物見た時にアップハンだったせいか、
私もカタナ、そんなに好きではありません。
むしろ周囲が騒ぐほど天邪鬼的に冷めて行きました。

むしろカタナでは無いとまで言われてしまう、
日本発デザイン?のリトラクタブルライトを装備した
通称Ⅲ型カタナの方が好きです。

みやっち さんのコメント...

>ラグにゃんさん
ようこそお越し下さいました。また、コメント有難う
ございます。早速、ラグにゃんさんのブログも覗いて
きました。猫好き、旨いもん好き、そしてバイク好き
と、多くの共通項があって、嬉しくなりました。
差し支えなければ、拙ブログからのリンクをご許可い
ただけませんか。今後とも頻繁におじゃましますので。

>どろゑびす特急さん
ついに、です。禁断のカタナです。行き詰ったら、ご
助言をくださいね。あ、スイスポ、カッチョ良いです。

>迷走さん
勇気を振り絞って「好きじゃない」と言ってみました
が、迷走さんが同じ印象をお持ちだと知り、俄然ヤル
気が出てきました。だってイカみたいなんだもん。

ラグにゃん さんのコメント...

リンクの件ですが、こちらこそお願いします。
1/6の市販車が好きな方は少なそうで(笑)

カタナもモンキーの前に作りましたので、素組の見本として見てやって下さい(笑)

みやっち さんのコメント...

>ラグにゃんさん
有難うございます。早速リンク張らせていただきました。
モンキーのチェックのシート作り、なるほどなぁと、大いに
参考になりました。拙ブログは、リンクフリーと言うのも
恥ずかしいくらいのものですので、ご遠慮無用です。