昨夜23時過ぎに、枕元のスマホが鳴った。LINE通話だ。相手はもう一つの寝室にいる細君。こちらの「もしもし」に対する返事は「。。。っ」???
何事かと覗きに行ってみると、ベッドの上で唸り声を上げ悶え苦しんでいた。ここ1時間ほど、脇腹の背中側の激痛に襲われて、声も出せないという。さてどうする。こういう時ほど落ち着こう。とりあえず東海岸にいる職場の産業医に電話する。向こうは深夜3時前。出ない。もう一人、ロスにいるはずの日本人医師の携帯を鳴らす。出ない。細君は痛い痛いをしきりに繰り返すばかり。仕方がないから911(救急車)を呼ぼうかという寸前で、ボイス・メッセージを先に聞いた一方の先生からコールバックがあった。あれこれ説明すると、「腎臓結石の疑いが濃厚ですね。近所のUrgent Care若しくは病院の救急外来に行ってくださいと。命の危険が迫っているわけではないので、駐車場まで歩けるなら自分の車で行った方が早い。細君を引きずるように車に押し込み出発したものの、バッグと携帯を置き忘れていた。冷静なつもりでいても、やはり焦っていたようだ。
Urgent Careとは名ばかりで、大抵のところは夜9時には閉まってしまう。Google Mapで24時間オープンと表示されている3軒目がようやく空いていたので、飛び込む。メキシコ人だという当番医師の見立ては同じ。尿検査の結果は腎臓結石以外の所見を導くことはないという。ステロイド系の鎮痛剤、排尿を促す薬と抗生物質を混合した溶液を2袋、点滴で流し込むと、あ〜ら不思議。あれほど苦しんでいた激痛が、5分も経たないうちに、す〜っと引いていくという。既に医者や看護師と軽口を交わしている。採血して、抗生物質の処方箋をもらい、Urgent Careを後にしたのが深夜1時くらい。本当は我々が来なければ24時で閉めて帰るところだった、ラッキーだよ君たち5分早かったね、と。24時間ちゃうんかい、という反論を飲み込んで、でもホント空いてて良かったし、残業させてしまった。医療従事者にはマジで感謝の念しかない。ただ、キャッシュレス適用のちゃんとした保険に入っていないと、診察料としてどんなに少なく見積もっても数千ドルの請求書を受け取ることになるので、要注意なのです。
そして今朝、再び背中の痛みで起きたという細君に、私が起こされた。ネットで調べておいた「志室」というツボを押してみる。主に腰痛に効果のあるツボらしいが、これが腎結石痛にも実によく効くから不思議だ。ほんの1〜2分、指圧の要領で押さえただけで、痛みがほぼ解消される。いろんなことを学んだ海外生活の一幕でした。
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