2019年8月12日月曜日

カブ・ライダーの友人(初々しいおっさん)

 私の古くからの友人が、昨年冬、スーパーカブの60周年限定車を購入し、晴れてカブ・ライダーの仲間入りしたことは、このブログでも何度か触れてきました。50になるおっさんですが、人生初のバイクにカブを選んだ賢明なライダーです。
 その友人が投げかけてくる疑問・質問が実に初々しく、しかも少年の頃の自分自身の思い出を鮮やかに思い出させてくれるもだったりするので、やりとりだけで十分になごませてもらっています。ああ、そういや私も乗り始めはそんな感じだったなぁ。
 友人のカブが納車されたのは、年末に近い頃でした。
(問)納車しました!
(私)おめでと。で、どうよ、株主になった感想は。
(問)バイク屋から走り出す時に、ウィリーしました。死ぬかと思いました。
(私)え、クラッチないのにウィリーできるんだ。すげー。
(問)冬場の寒さがホントにこたえます。どうすればよいか。

(私)オイラの若いころは、ジャンパーの下に新聞紙を身体に巻きつけたりしたっけなぁ。ていうか、君の実家、工務店なんだからいくらでも防寒着あるでしょ。
(問)特につま先が冷たくてかなわんのですわ。
(私)ブーツは不可欠だね。でも、カブって、シーソーペダル踏むだけだから、まだマシじゃん。
(問)社外品のアフターパーツを付けるのは有り?
(私)やめとけ。貴重な限定車なんだから、どノーマルを保ってこそなんぼだ。でも、純正の風防だけは付けておくと良いでしょう。
(問)(その後)風防、ホントに助かってます。あれなかったら乗りません。
(私)よかったよかった。
(問)で、今度は夏の暑さ対策なんですけど、メットがムレてかないません。なんとかなりませんか。
(私)なんともならんし、臭い。けど、通気性が良く、インナー取り外しができるようなメットは、きっと高いよね。
(問)ハーフタイプのメットはだめ?
(私)やめとけ。転んだら死ぬぞ。ヤンキーか?
(問)ですね。あ、それと、リアの荷台に段ボールくくりつけると、寄りかかれて楽っすね。
(私)それは痛いほど解る。オイラも長距離ではチョッパーが羨ましかったっけ(遠い目)。
 
 いわゆるライダーあるあるなんですが、そういえばメカの質問がひとつも出てきません。大丈夫なのかと逆に質問してみました。
(私)プラグはネジ山をなめやすいので、気をつけた方がいいよ。
(問)あ、「なめる」って、建設業界の言葉かと思ってましたが、バイクでも使うんですね。へえ。でも、プラグなんか触りませんから。
 曰く、購入したホンダ・ウイング店の店長さんから、「素人なんだから、メカのことは全て当方に任せてください。何かあればすぐに持ってきてください。対応しますので」と。だから、チェーン引きも、オイル交換も、ネジの増し締めも、一切自分で触らないようにと、口酸っぱく言われているんだそうです。
 ついでに、「とにかく、カブ限定車という記念碑的なバイクを所有するということはですね、それだけで衆目の監視下に置かれるわけです。みんな大ジェラシーなんです。ですからそれなりの防犯対策も、マシンの維持管理にも特別な心構えがですね。。。」と、やたら熱く語る店長さんなんだとか。きっと良い人に違いありません。
 友よ、待っていてくれ。私も日本に帰ったら必ずやカブを買うから。そして、手始めに上手い蕎麦でも食いに行こうじゃないか。

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