モロッコ最終日の晩は、メディナと呼ばれる旧市街地区に繰り出しました。各主要都市にあるというメディナ、実はこれをとても楽しみにしていたのです。
そろそろお店が開く午後5時過ぎ(遅っ)、メディナ入口でタクシーを降り、一歩足を踏み入れた途端、小さな商店がどこまでも立ち並ぶ路地に引き込まれていきます。
メインの通りには、天井がわりの布などが張られているので、雨の心配はありません。また、信じられないくらい治安が良いので、周囲への警戒心に気を取られることもなく、一軒ずつゆっくり見て回ることができます。
革製品、アルガン・オイル、寄木細工、タジン鍋、絨毯、化石、土産物などの様々な店が、ぎゅうぎゅうと身を寄せるように軒を連ねる姿は、さながらアメ横のようです。
これは、バブーシュと呼ばれるモロッコ伝統の革製のスリッパ。内履き、外履きだけでなく、いろんなバリエーションと色柄があり、見ているだけでも楽しくなります。
いちばんトラディショナルな黄色のものを購入しました。500円くらいだったか。
縦横に迷路状に広がる狭い路地の途中、お菓子屋さんに寄り道。小麦粉を練って揚げ、砂糖をまぶしただけのお菓子を買ってみました。何という名前のお菓子だったか、忘れてしまいました。
お味はというと、これが何とも素朴で美味しい。子供の頃に母親が似たようなものを作ってくれたかもしれない、そんな懐かしさすら感じます。ひと袋に20個くらい入っていて、10円ほど。
モスクでお祈りが始まると、多くの店が一斉にパタパタと閉めてしまいます。店主たちも皆、お祈りに行ってしまうからです。そして、お祈りの時間が終わればまた、元の賑やかな通りに戻ります。
さて、レストランが開くまでまだ少し時間があります。今度は何を買おうか、うまく値切れるだろうか。。。