2012年9月29日土曜日

SUZUKI GSX1100刀 (26)

 ハンドル周りに着手しています。
 クラッチ側はともかくも、ブレーキ側はこれが全て一体形成。あ~らら、タ★ヤさん、手抜きはいけません。しかも、雛あられのような不細工なマスターが、でんと鎮座しています。 

 切り刻んでしまいました。
 スロットルケーブルは、ダブルを奢ります。グリップとスイッチ部を切り離して、挟み込むようにします。ブレーキのマスターも、5mmプラパイプなどから新たに作りました。

 ダブルにしたスロットルケーブルは、レバーを挟んだ位置に(これは、実際のカスタム例でも目にするやり方です)、ブレーキのマスターは、本来ミラーが刺さるところからステーを立てて、そこへ取り付けるようにしてあります。
 完成した際に目に付きやすいところなので、少しこだわってみたのです。ま、キットのままよりは、いくらか見栄えがするようになったでしょうか。

2012年9月27日木曜日

SUZUKI GSX1100刀 (25)

 のんびりと進めています。
 カタナというバイクが持つ全体の雰囲気に、シルバー色のフレームが大きく影響していると思っているのですけど、実は余り好きではないのです。かといって、ありきたりな半艶のブラックに塗ってしまったのでは面白くない。そこで、メタル・ブラックという色を採用してみました。画像では光の反射で解り難いと思いますが、ガンメタルに近い色です。念のため、軽くクリアがけしています。 
 フレーム塗装が済んでしまえば、出来上がっている各部をアッセンブルしたくなるのが人情です。早速、エンジンとリア周りを組み付けてみました。
 悩んでいたキャブレターの吸気側は、結局キットのエア・クリーナーを採用。ただし、後ろにもう一つあるサブ・ケースはオミットしました。フェンダーに設けたチェーンラインの逃げは、僅かな調整だけで上手く干渉を避けることができました。リアサスの全長を僅かに長くしたことによって、ほんの気持ちだけヒップアップしていると思います。やりすぎない程度に、現代的なポスチャーに少し近づいたのではないかと思います。

2012年9月23日日曜日

SUZUKI GSX1100刀(24)

 エンジンを組み上げています。
 ピカピカなメッキのトーンを抑えるように、Mr.Colorのスーパー・ステンレス塗料で全体を塗装しました。シリンダー・フィンの隙間やナット類の境目に適度な陰影ができて、ぐっと金属っぽさが増しています。その上で、クランクケースカヴァーは少し磨いてみました。
 ヨシムラを模したポイント・カヴァーはフラット・アルミで、また、同じくタペットカヴァーはガンメタルで塗装し、それぞれエンジン本体との違いを際立たせます。
 更に、プラグキャップはNGKを意識して、つや消しレッドで塗装、プラグコードも赤い皮膜線を使用しました。良いアクセントになったと思います。
 キャブレターはストックのままですが、キットのエアクリーナーをそのまま取り付けるか、パワーフィルターを自作するか、まだ迷っています。だって、ダイシン・マフラーは音が大きいという指摘をいただいてますので、パワーフィルターなんか装着した日にゃ、どんだけ爆音仕様なのって、叱られそうなので(誰からさ?)。

2012年9月22日土曜日

単身モデラーの食卓

 プラモ作りが余りはかどらなかったときは、こんな記事でお茶を濁すことにしましょう。
 去年の暮れから続けている単身赴任生活は、何だかんだ言いながら結構板についてきています。とはいえ、仕事のある平日の食事は、どうしてもパスタなど簡単なものに走ってしまい、決して自慢できたものではありません。ですから、その分、週末になると美味いもんが食いたいなぁという欲求にかられ、少し気合を入れて、男子厨房に立つのです。
 てなことで今日は、豚肉ロースを味噌漬けにしてみました。フライパンでじっくりソテーし、カリカリになったニンニクを上にのせます。仕上げに、南仏名産カマルグ地方の美味しい塩をふりかけました。
 脇に添えたのは、ロケット菜と、モッツァレラチーズ。スーパーで一つから売っています。オリーブオイルとバルサミコ酢をほんの少しかけて。厚切りパンと、勿論ワインです。

 今日のワインは、ボルドー派のオヂさんとしては珍しく、南仏の中心都市アビニョン産のシャトーヌフ・デュ・パップの2010年をチョイスしました。グルナッシュやシラーといったローヌ河下流地方に特有のセパージュ(葡萄の種類)を軸に、最多で13種類のセパージュを混ぜ合わせる製法が許されているものです。
 ひと口目から角がない優しくまろやかな味わい。グルナッシュの土臭さも上手に抑えられていて、豚肉にもピッタリでした。パクパク、ゴクゴクと、あっという間にお皿の料理をたいらげてしまいました。そこそこ満足。
 が。。。う~ん、欲を言えば、この時期ならやっぱり、うずらやトナカイなどのジビエ(獣肉)をイチジクのソースで、何種類ものキノコを添えて、なんてのが最高だったのでしょうねぇ。
 ま、いいか。いかがでしょう。ちょっとだけフランスっぽさを感じていただけたでしょうか。

2012年9月19日水曜日

HONDA MB50Z (番外編)


 先日完成したMB5が、TAMIYA★☆のhp「パチッデジタル」に掲載されました。毎回この頁に掲載されているモデラーたちの多くがオヂさんと同世代ということに、勇気付けられていたりするのです。
http://www.tamiya.com/japan/cms/pachidigital.html

 さて、これまた毎回訴えているのですが、少なからぬ作品を掲載していただいただけでも有難く、それだけでも一介のプラモファンとして大変に名誉なことで嬉しいのですけど、採用実績に照らせば、そろそろタ★ヤさんから粗品の一つも頂戴できるのではないかと期待しております。ご連絡をお待ちしています。なんちゃって。

2012年9月17日月曜日

SUZUKI GSX1100刀 (23)

 エキパイにサフを吹いてみました。
 ま、いいかな。うん。いいんじゃないの?これで。っていう気になっています。

 これは、サイレンサー(見れば解る)。
 3種類のプラパイプを切って、丸くカットしたプラ板でつないでと、割とさくさくと出来ました。いちばん太い部分で12.7mm径。実車換算では約75mm径ですから、今どきのバイクに比べると、かなり細身です。いろいろ調べれば本当のサイズも判るのかもしれませんけど、どのみちピッタンコのプラパイプなどありませんから。でも、当時はこんな感じだったのではないかと、あくまで頭の中に残っているイメージ重視です。排気口は、あえて垂れ下がる角度をつけずに、真っ直ぐとしました。
 ということで、今回のマフラーは、知る人は皆んな知っているダイシン工業製を模しています。画像のロゴをデカールにして、最後に貼り付けます。ラグにゃんさん、ヨシムラ・サイクロンを期待されていたと思いますが、実はこれでした。スミマセン。
 鈍い光沢のオールアルミとするか、オールステンレスとするかは、エンジンを塗装してみた後のマッチングで決めることにしましょう。

2012年9月16日日曜日

SUZUKI GSX1100刀 (22)

 エキパイ工作です。
 前回の作業で作っておいた集合部を、エンジン底部に位置決めして留めます。使用したのは、ポスターなんかを壁に貼るときに使うゴムみたいなやつ(これ、何ていうんでしたっけ)。
 そして、そこをめがけて、キットのエキパイをライターで炙りながら少しずつ曲げていくのです。指先の熱さに耐え、気分だけはすっかりポップ吉村です。2番と3番のエキパイが上に来るように、1本ずつ辻褄あわせをするのですが、1度や2度曲げただけでは上手く合いません。更に、長さが足りない箇所には思い切ってノコギリを入れ、プラ板を継ぎ足します。

 一日かけて何とかそれらしい形になってきました。(と言っても、買い物に出たり、洗濯したり、ご飯を作って食べたりしてる時間を除くと、実質的にはたいした時間ではないのかも。)
 当初イメージしていたほど綺麗なカーブにはなりませんでしたけど、無理ってもんです。これ以上やると、かえって曲線がガタガタになってしまい、4本の調和がとれなくなってしまいます。もうこのくらいで妥協したくて仕方がありませんが、一応その前に、いったん表面を整えてサフを吹くことくらいはしてみるのでしょう。

2012年9月13日木曜日

SUZUKI GSX1100刀 (21)

 4in1マフラーの集合部を工作しています。
 集合部を先に作り、エンジンの底部に仮止めした状態で、4本のエキパイの長さと角度の辻褄を合わせていくという手順が、これまでの経験から最も作業がし易いと感じています。
 エバーグリーンの5.5mm径プラパイプ4本を、0.5mmプラ板の上に並べて接着します。これは、接着面が少ないことによる強度不足を補うための工夫です。

 接着したプラ板をエキパイの形状に沿って整えた上に、7.9mm径プラパイプを接着します。これが、集合部以降の太さになります。写真が鮮明でないのは、ちびちびと酒をやりながら作業しているからです。

 段差の部分にエポパテを盛り付け、エキパイからつながるように削り込み、テーパーさせていきます。ペーパーをかけて、良い感じになりました。
 因みに、画像左手に転がっているのは、別の方法で工作した失敗例。4本のプラパイプをあらかじめ斜めにカットして貼り合せようと試みたのですが、合わせ目がガタガタになってしまいました。とても採用できるシロモノではありません。失敗を重ねなければ、ノウハウは蓄積されないのです。

2012年9月9日日曜日

HONDA MB50Z (30:完成編)

 連載30回目にして、完成を迎えました。
 フロントカウルは、白いプラ素材からサフの上に塗装し、裏側を黒で塗装したからでしょうか、フューエルタンクなどと同じ塗料なのに、発色が違ってしまいました。まあ、純正のオプション品ではないので、よしとしましょう。
 全体として、50ccスポーツモデルらしいスリムなフォルムは、よく表現できていると思います。走る姿を見た人は、一瞬で、「あっ、MB5だ。懐かしいなぁ」と思ってくれるはずです。バイク屋やコンビニの駐車場に停めておけば、中年のオジさん達がそろそろと寄ってきて、「おー、なんかいろいろイジってるねぇ。チャンバーはどこの?」などと話しかけてくれるに違いありません。デカールの劣化には参ってしまいましたが、非常によくできたキットでした。青春の1頁に今なお鮮やかに残る大好きなバイクを、あの頃の思い出と共に作る喜び、楽しさをもらいました。
 いつものように、アパートの玄関先で撮影。タ★ヤさんのhpに投稿を予定しています。




HONDA MB50Z
【ベースキット:TAMIYA 1/6】製作期間9ヶ月
【主なカスタム・ポイント】
・フロント・カウル加工
・セパレートハンドル
・フロント・フェンダー加工
・シート加工
・シートカウル加工
・前後ディスクブレーキ(スクラッチ)
・バックステップ(スクラッチ)
・チャンバー(スクラッチ)
・バックステップ(スクラッチ)
・リアサスのキャスター角変更
・リア・インナーフェンダー

2012年9月8日土曜日

HONDA MB50Z (29)

 しばらく工作を中断していた(単にサボっていた)MB50が、完成間近です。
 ちょっと触れただけでポロポロと剥がれていくデカールも、クリアコートを終えてひとまず安心です。クリア塗装は、テロテロになるまで吹くことはしませんでした。高校生の頃のうろ覚えですけど、実車もそれほど高級感のある塗装ではなかったような記憶があります。ひょっとしたら、記憶自体が年月と共に色褪せているのかもしれません。 
 リアブレーキのマスターを取り付けたり、ケーブルを取り回したり、ナット類をメタル系の塗料で統一したりと、完成に向けた細かな作業です。あとは、フロントカウルとリアウィンカーがつくだけ。
 次回は完成写真にこぎつけたいと思います。

2012年9月4日火曜日

SUZUKI GSX1100刀 (20)

 今回は、エンジンを組み上げてしまう前に、排気管を何とかしようと思います。
 キット部品のエキパイを並べてみました。微妙に細いのです。実車でもそういう印象をずっと抱いていたので、キットはある意味正確に再現しているのかもしれません。ただし、断面が楕円なのです。正面から計ると5.5mm径、横から計ると6mm径ちょっと。本当は、6.5mm径(実車換算で40mm径)くらいが力強く見えて理想ですが、丁度良いプラ棒などありません。どうしましょう。

 排気管の形状自体も、実はまだ決めていません。工作的にいちばんエコ(手抜き)で簡単なのは、集合部までキット部品をそのまま使い、左右2本出しとするもの。サイレンサーだけ適当に作って、ポン付けというアイデア。でも、果たしてそれで良いのか。そんなんで、よしとしてしまうのか。どーなんだ。

 問題は、内側2本が短いエキパイの長さと、曲がり方にもあります。オヂさんは、このように直線的でカクカクしたシェイプのエキパイが嫌いなのです。これが許されるのは、KERKERだけなのです。でもKERKERといえば、カワサキ車なのです。
 やっぱり、マルチシリンダーから一列に並んで出てくる排気管は、丸く、官能的なカーブを描いてくれないとイケません。どうしましょう。どーすんだ。ライターで炙って、1本でも失敗すれば、この作品自体がお蔵入りしてしまうのでしょうか。
 。。。ひとつも作業せずにゴタク記事をupしようというこの態度こそ、手抜きなのでした。

2012年9月2日日曜日

SUZUKI GSX1100刀 (19)

 カタナ工作の再開は、リア・フェンダーから。
 キット部品のフェンダーは前後2つのパーツに分かれていますが、その前半部分のおいしいところだけを使って、インナータイプに加工していきましょう。

 余計な部分を切り取った後、チェーンラインが干渉する箇所に、逃げを設けます。フェンダーに切込みを入れ、そこへプラ板を緩やかに貼り付けました。
 また、スイングアームに取り付く部分には、接着面を確保するためにプラ板を貼り付けて、少しだけ幅を広げてあります。

 続いて、オイルクーラー。
 キット部品は、変なサイドカウルに隠れてしまうのをいいことに、ディーテイルが思い切って省略されています。 オイルパイプの取り出し口すらありません。これでは何も冷えません。
 別途工作中のフロントカウルではサイド部分が無いため、オイルクーラーが露わになります。相当に目を引く箇所でもありますので、ここは是非、何とかしたいところです。

 0.5mmプラ板で上下から挟み、サイドで2本ずつのシャフトを通して留める形のフレームを追加しました。また、底部2箇所にオイルホースの取り出し口を2種類のナットで設け、U字形の金属ホースを再現しました。1mm真鍮線を筆の柄の部分で曲げ、ゴムホースを被せています。
 オヂさんは、アールズふうの赤や青の派手な色がついたナットは、主張が過ぎるので嫌いです。また、ワイヤー入りの2本のオイルホースを、エンジンのサイドからこれ見よがしに取り回すやり方も、ミーハーチックで嫌いです。ですから、ホースの取り回しはオイルクーラー裏からシリンダーヘッドの上へと、見えないルートで通すことにします。

2012年9月1日土曜日

parisの生活

 昨夕、出張からparisに戻ってきました。数日離れていただけなのに、朝晩は既に肌寒くて、最早、秋の様相です。
 出かける前に空っぽにしておいた冷蔵庫の食糧補給のため、いつもと同じように近所のスーパーへお買い物。すっきりと晴れた空、湿気がなくホントに爽やかな朝の空気を吸って歩くのは、格別です。
 両手で数えられるくらいの商店が並ぶ通りまでは、歩いて3分くらい。手前に見える紅い壁は、NICOLAS。どこにでもある酒屋です。「何か安くて美味しい酒ない?」という非常にざっくりした質問にも、気のよさそうな店主が丁寧に教えてくれます。その奥の白い建物で赤い文字の看板が、スーパーのMONOPRIX。これまたどこにでもあるチェーン店でして、日本で言うとダイエーやヨーカドーほど大きな規模ではありません。サミットスーパーくらいと言えば、地域によっては解るでしょうか。

 ついでだから、アパートからいちばん近くのCafeもパチリ。儲かっているのか、最近改装して、オシャレな感じになりました。ポケットからカメラを取り出して構えていたら、いつも決まって同じベンチに座り日向ぼっこをしている老人が、不思議そうな顔でこちらを見ていました。
 今晩は、買ってきたハーブ入りのソーセージとチーズで、ワインです。これまたいつも通りの生活に戻ったというお話で。。。