テルミニ駅構内で、先ずはレンタカーを借りました。
Herz、Avisなどの大手は、のきなみ「空車なし」と門前払い。地元の小さなレンタカー会社のカウンターで何とか見つかったのが、フィアット・プントevo(画像の今どきピースサインしている小動物は、初登場の我が息子たち)。5MTのガソリン車ですが、evoって名前の割には決して速くない。いたって普通に走れるコンパクト・ファミリーカーでして、それ以上でもそれ以下でもありません。無制限の保険付きで24時間あたり約90ユーロ。値段と性能のバランスに不満はありません。
持参した日本のガイドブックには、市内は一通が多く、ローマっ子の運転も荒いので、旅行者のレンタカー利用は避けましょうと書いてありました。どんなもんかと思いましたが、まあたいしたことはありません。縦列駐車が出来ないオートマ限定の方は論外ですけど。
因みに、ローマ市内だけでなく、郊外でも、イタリアだからといって街のあちこちにフェラーリやランボルギーニがバンバン走っているなんてことは全くありません。1台も見かけません。ハイスペックのアルファやランチアすらもいません。アウトストラーダ(高速道路)の王者は、ここでもベンツとBMWです。
ローマから約200km南下。ナポリの港に車を停め、フェリーで揺られること約1時間。カプリ島に来ました。フェリーのチケットは、大事をとって予めテルミニ駅構内の旅行代理店で予約しておきましたが、それ以外は行き当たりばったりです。勢いで何とかしようという計画。
カプリ島はイタリアでも有数のリゾート島として知られ、海岸沿いはエメラルド・グリーン。オープンカーの改造タクシーで大音響のカンツォーネを聴きながら着いた先が「青の洞窟」。陽気な船頭が6人乗りくらいの小さなボートを巧みに操って、神秘の色に満ちた洞窟にいざないます。生きている間に一見の価値ありです。
食事は、土地柄からムール貝やイカをふんだんに使ったスパゲッティ・ペスカトーラ。これまた旨い。
帰りのフェリーまでの小一時間、魚がうじゃうじゃいる綺麗な海で泳ぎました。
翌日、今度はローマから約3時間半ほど北上、斜塔を見てきました。ベタな画像ですが、そのまんまです。ピサは、これがなければ観光客などまず来ないだろう田舎町です。実際、土産物屋とレストラン以外は何もありません。
この有名な塔、想像していたよりも大きく、綺麗で、また想像していたよりも傾いています。いつ崩壊してもおかしくない。最近ではこれ以上傾かないように登れなくなったと噂されていましたけど、どっこい普通に登れます。オヂさんは高所は苦手なので、はなから登る気はありません。
帰りがけにフィレンツェで高速を降り、駅裏のレストランで遅い昼飯。トスカーナ地方名物のTボーン・ステーキが有名だとガイドブックの受け売り通りに注文すると、1kg単位でしか出さないと。上等じゃん、こちとら肉食系よ。4人で食ってやる。。。と、果敢に挑戦。これが実に旨い。塩と胡椒だけの味付けながら、肉本来の味が良く、ペロっとたいらげてしまいました。
帰路、渋滞やトラブルも皆無で、郊外へのドライブを順調に終了。あ、高速は有料ですが、料金所ではクレジットカードを差し込むだけ。至って簡単です。道中、agipのガソリン・スタンドでfiatに給油。何だかとってもイタリア~ンと独り悦に入ってるオヂさんを、家族は冷めた目で見ていましたとさ。