2011年6月25日土曜日

手長猿いじり(13)

 四十肩がシクシク痛いので、ゴルフをお休みして、久し振りの模型三昧。
 フューエルタンクは、キットのノーマルタンクを加工します。きれいなティアドロップを前方1/3くらいからバッサリと切断。画像は、厚紙をあてがい、型紙を作っているところ。この後、型紙を元にプラ板を切り出し、箱組みとエポパテの裏打ちで形を作っていきます。そう、前後をひっくり返して使うことにしました。


 続いてシートカウル。

 ジャンク箱から1/12カワサキ(ZRX9だったかな)のお尻の先端だけ拝借します。キット部品のシートベースとプラ板でつなぎ合わせて、こちらもエポパテを盛りつけて形を整えます。シートベースは、フレームに埋め込んだナットにボルトで着脱可能にしておきます。

  棒ヤスリでゴリゴリ、紙ヤスリですりすり、そんな作業をしばらく繰り返しました。

 タンク後半は内側にエグり、すとんと切り落としたようなシェイプに。これで、トラスフレームを最大限アッピールできます。シートはキットのゴム製のものを、カッターやヤスリで整えてあります。

 タンク、シートカウルの造形に目処がついたところで、フレームと共にサフをざっと吹きました。そうなるともう我慢しきれず、仮組みです。

 フレームにメスを入れた大手術が奏功し、フロントのキャスター角は思い切り立ちました。ホイールベースが大幅に短縮され、かえってミニモトらしい雰囲気が出てきました。フロントフォークも長さを少し詰めてあります。

 更に、リアサスをプロアーム式のセンター1本にし、十分な高さを持たせたため、ライディングの姿勢をノーマルから大きく変更することに成功していると思います。なかなか良い(自己満足)。

2011年6月21日火曜日

乗り物(雑な構想)

 オヂさんの愛車BMWがいよいよ調子が悪い。13年落ち16万kmといえば、まだまだこれからとネジを巻き直したくもなるところですが、ここはparis。凸凹ゴツゴツの石畳の上を15万kmも走れば、流石のドイツ車も、そりゃ足回りはボロボロです。何度調整に出しても治らない。かといって、買った値段が値段だけに、大枚をはたいてまで大がかりな修理をするつもりは毛頭ない。ましてや別の車に買い換える余裕など全くない。

 ならばここらでドナドナか。板金屋のおやじが、エンジンは調子良さそうだからと、1000ユーロなら引き取ってくれるかもしれない。渡りに船と手放して、カミさんのルノーだけにすれば、駐車場代も、ガソリン代も、高い保険代も浮く。

 では、手放したあかつきに、通勤はどうする。確かに、会社まではバスで乗り換えなし、座れる確率も高く、大変に便利。道もほぼ一直線。いやいやいや、なこたぁない。公共交通機関を利用する日々の通勤から逃れることこそ、海外駐在を希望した最大の理由ではなかったか。

 それじゃあ、スクーターはどうだ。以前から欲しかったvespaが、程度を問わずに中古を探せば、車を売ったお金で買える上、おつりでヘルメットも買えるかもしれない。毎朝ビッグスクーター軍団が信号グランプリよろしくスッ飛ばしているけど、そんなのどこ吹く風だ。スピードなんて、はなから求めちゃいません。問題は、常に天候を気にしなければならない点。今朝は寒い今夜は雨が降りそうだからと着るものをいちいち気にするようでは、通勤の束縛から解放された意味がなくなってしまいそうだ。

 スピードが出なくて良いなら、いっそ自転車はどうだ。最近、職場の同僚が、GIANT?の新車を購入したと言って、約30分間にわたって自慢話を聞かされた。ロードでもない、MBでもないスタイル、何十段変速で、ディスクブレーキ(しかも異形ローター)だったりして、確かにカッコイイ。ただ、お値段がべらぼうに高そうだった。自転車を選ぶ目も知識も持たないオヂさんは、自転車屋の口車に簡単に乗せられてしまいそうなのがコワイ。しかし、間違いなく健康には良いだろう。

 健康に良いということなら、いっそこの足で走ってはどうだ。。。これだけは、膝の靭帯に爆弾を抱え、愛車以上に足回りにガタがきている身体を考えれば、賢明なチョイスとは言えないかもしれない。何もしなくても、時折シクシクと痛む有様でして。。。やっぱ車かな。

 と、まあ今夜もまた、堂々巡りなのです。

2011年6月19日日曜日

手長猿いじり(12)

 工作がなかなか進まなかったのは、フレームに迷っていたからでした。

 アメリカン・スタイルのマグナは、フロントフォークのキャスター角を思い切り寝かしているので、ここにメスを入れない限り、このバイクが持つ性格は変わりません。とはいえ、フロントの付け根を切り離してしまう度胸がなかなか固まらなくて、いじいじした一週間が終わる寸前の日曜の夜、ようやくノコギリを手にしました。角度を変えるため、上のメインパイプにプラバンを1枚かませています。完全接着までしばらく待ちましょう。

  もうひとつの悩みどころは、シートレール。上からシートカウルがかぶさることを折り込みつつ、リアホイールとの離れ具合、ブレーキランプなど様々な部品との関連を気にしなければならず、結構てんぱってましたが、何とかここまでこぎつけた感じ。早いとこフレームに塗装しちゃって、先に進みたいな~。

2011年6月12日日曜日

手長猿いじり(11)

 キャブレターは結局、気に入らなくて修正しました。
 エアクリーナーはいったん蓋を外して、中に台所から拝借した食器洗い用のスポンジを詰め込みました。色目が派手ですが、ポイントになって良いかもしれません。キャブ本体も、スロットルワイヤーを追加してディテールアップ。


 リアフェンダーです。キットの巨大なフェンダーから、美味しい部分だけを切り取って、スイングアームにとりつけるインナータイプに変更。左側のチェーンラインに干渉するところは、プラパイプを裏側から貼り付けて「逃げ」を確保しました。




 リアホイール全体をアッセンブルしました。

 ブレーキは、フロント用のキャリパーを流用して、専用のステーを作り、フローティング化。アクスルを貫通させる部分もオリジナルとは異なる形に工作しました。リアフェンダーを取り付けて、良い感じです。

 リアサスのステーがありません。切り落としてしまいました。そう、リアサスは、プロアーム方式の1本に変更したのです。この画像では解りませんが、スィングアームの根元中央部分に受けとなるマウントを設けてあります。

2011年6月8日水曜日

手長猿いじり(10)

 キャブレターです。トラス・フレームへの干渉チェックのため、先に工作しています。
 右側の物体は、エア・クリーナーです。ファンネルやパワーフィルターは飽きたので、試しに新たな試みをしています。
 9mm系プラパイプに正確な孔を開けるのは難しい。そこで、ぐるっと巻いたマスキングテープをいったん剥がして、テープに穴の位置を書き込み、再び貼り付けた上からバイスで開けました。キャブレター本体は何も加工していませんが、ランナーを使ってインシュレータを少し伸ばした他、マニホールドの角度を調整してあります。


 クリーナーの内部に丸めた黒い紙を差し込んで、蓋をしました。

 出来栄えは、、、イメージしていたほど良くありません(苦笑)。通常と逆で、前方に向かって突き出す方向に取り付くため、目立つところ。後で修正するかもしれません。

2011年6月5日日曜日

ノルマンディ小旅情(バイク見聞録)

 旅の楽しみの一つは、いろんなバイクに出会うこと(ほんまかいな)。
 先ずは、Ducati。チェッカーのタンクと赤いホイールが強烈に自己主張する正統派カフェ・レーサー。文句なしに美しい、そしてカッコイイです。


 お次は、メタリック・オレンジが鮮やかなkawa。純正色なんでしょうか。スロベニアのマフラー・メーカーAkrapovic社製のカーボン2本出しがキマりまくっています。


 港で視線を集めていたのが、ハーレーのネオ・クラシックふうカスタム。大振りのハンドル、スプリングのついた革のサドル、全身ブラックアウトして、男の乗り物という感じ。


 最後もハーレー。こちらは極太扁平タイヤをリアに履いた、いわゆるロング&ローのウォンウォン系。写真を撮っていたらオーナーが登場。快く撮らせてくれました。ちょっとしたギャラリー達の見守る中、セル一発エンジン・スタートで響いたいきなりの大音響に、近くに居たオバちゃんが目をむいてひっくり返りそうなリアクションをとっていましたっけ。

2011年6月4日土曜日

ノルマンディ小旅情

 4連休の中2日間、ノルマンディ方面へプチ旅行です。
 パリを出発して西に小1時間、giverny(ジベルニー)へ印象派の巨匠クロード・モネの生家を訪ねました。教科書で必ず一度は見たことがある睡蓮の池。開園の9時半に丁度間に合うよう到着したのですが、入り口には既に30人ほどの列が。蓮の花が咲くこの時期、この後は観光バスが続々と大量のツーリストを運んできます。人ごみでごった返す前に庭園を回ることができました。


 午後早く、セーヌ川の河口にあたるle havre(ル・アーブル)に到着。工業地帯、港、住宅を上手に配した都市計画の優秀さが評価され、街全体が世界遺産になっています。まあ、観光地としては今ひとつながら、道路の幅や駐車場、公園など、なるほどなかなかゆったりしていて、じわ~っと心地良さが感じられて、好印象を抱きました。

 夜は、ホテルでお勧めのレストランを訊いて、ノルマンディの海産物三昧。これを楽しみに来たようなもんです。カニ、エビ、ツブ貝が実に旨い。この日は生ビールと白ワインでイイ感じに出来上がってしまいましたが、観光者には地元の林檎を原料とするシードルやカルバドスがお勧めです。


 一夜明け、ノルマンディ橋を渡って車で僅か20分程度のHonfleur(オンフルール)へ。箱庭のような可愛らしい港町です。しばし散策した後、ここから僅か数キロ先、G8サミット直後のDeauville(ドゥービル)で昼食をとりました。街の中心に土曜のマルシェが出ていて、観光客と地元の人たちで賑わっていました。

 明日はフランス全土からパリへ帰ってくる人たちで、どこの幹線道路も大渋滞が予想されます。我が家は、連休の初日と最終日を避けた(本当はホテルがそこしかとれなかったんですが)のが奏功して、往路と同様、約200km弱の復路のドライブも、至極快適でした。

2011年6月2日木曜日

手長猿いじり(9)

 フレームです。
 僅か3hpくらいしかない原付のくせに、ダブルクレドールの贅沢な造りです。でも、設計上、きっとタンク下の部分が余っちゃったんでしょうね、大きな三角のプレートで塞ぐような形になっています。なんともカッチョ悪い。
 しかも、中央のマウント部分でエンジンを両側から挟み込んで接着する方法が採られています。これじゃ工作し難いので、ナットのモールドを切り落として接着してしまいました。代わりに穴を開け、後からシャフトを貫通させてエンジンを吊り下げることができるようにします。


 てなことで、吊り下げ式のカブ系エンジンですから、剛性さえ確保できれば不要となる2本のダウンチューブをばっさりと切り落とし、三角のプレートも全部そぎ落として、トラス構造のフレームに作り変えちゃいました。デザインは勿論、Ducati Monsterを強く意識しています。

 ただし、エンジンの下回りの保護と、サイドスタンドの取り付けを考慮して、ボトムのチューブは最小限を残すこととし、丸みをつけたランナーで左右を繋いでおきました。ステップを設置するためのプレートもこの時点で作っておきます。
 これでフレームの前半分ができましたが、こうなると、せっかくのフレームが隠れてしまわないようなタンク形状が望まれます。どうしましょう。


 あ、実は今日からフランスは4連休です。

 我が家は明日から1泊だけ、ノルマンディ方面に出かけることにしました。天気も良さそうだし、きれいな写真が撮れるといいな。