2021年4月14日水曜日

ラマダン中でも頑張れサラー

  中東の世界では昨日からラマダンに入った。ムスリムの人々は、陽が上がっている間は一切の飲み食いや喫煙をせず、預言者ムハンマドが辿った砂漠での苦行を追体験する。そして日の入りと共にお祈りを捧げ、ようやく水と食事にありつけるということだ。これが約1ヶ月続く。

 さて、エジプト人にとっての国民的ヒーローといえば、イングランド一部リーグ、リバプールで大活躍中のモハメド・サラーだ。ASローマから移籍後、超一流のストライカーぶりをいかんなく発揮し、今シーズンもリーグ得点王をひた走っている。そして、今夜はCLの舞台でレアル・マドリッドとの大一番を控えている。最近、もじゃもじゃのアフロを短く刈り込んで、ようやく大人っぽくなったね。でもオジさんは以前の方が好きかな。

 敬虔なムスリムであるサラーは、もちろん教えに従い断食を行っていることだろう。だが幸いなことに、ホームで行われる今日のマッチは夜だ。英国の今日の日の入り時刻は19:57。21時のキックオフまで1時間あるので、おそらく練習の直前に何がしかの水分と少量の食べ物を口にすることはできるだろう。

 頑張れサラー。そして、同じASローマから移籍して再びチームメイトになったGKのアリソンも頑張れ〜。



2021年4月12日月曜日

日本人であることの誇り(マスターズ)

  松山英樹選手に世界中から寄せられる祝福の影で、この偉大なプレイヤーのバッグを担いだ早藤キャディの行動が外国メディアから注目されている。

 18番グリーンで優勝のかかったパッティングを松山選手が沈めた後、フラッグを戻してグリーンを後にする前に、帽子を脱ぎコースに深々と一礼する早藤キャディの姿がありました。この行動に、感嘆と感動の声が次々と上がっているんです。
 礼に始まり礼に終わる日本人の精神が、武道やゴルフだけでなく他の様々なスポーツでも尊重されているのは、日本人ならみんな知っています。神聖な競技の場に対して、また、大会の運営関係者、コースを素晴らしいコンディションに維持してくれているグリーンキーパーや、応援してくれたギャラリーに対して、礼を失してはならないという思いがあるのでしょう。私たちアマチュア・ゴルファーも大いに見習いたい。
 10年前、20年前までは、対等なビジネスのシーンですら頭を下げお辞儀する日本人の挨拶は、揶揄され、なんなら嘲笑を買うことすらありました。職場の先輩からはその昔、「外国人と挨拶する時にお辞儀するな」と教わりました。
 でも、今は違います。目に見える相手にも、目に見えないものに対しても、敬意を表すことができる日本人であることに、誇りを覚えます。

俺たちのヒデキがやってくれた(マスターズ)

  松山英樹選手、日本人初のマスターズ優勝おめでとう。

 生中継なんて望むべくもないエジプトで、ユーチューバーのLIVE中継を観ながら、そして最後の18番ホールは日本の友人にLINEで日本のテレビ画面を映してもらって、かろうじて優勝の瞬間をリアルタイムで祝うことができました。

 フィニッシング・ホールのセカンドショットを打ち終えてグリーンに向かう松山を、大歓声のスタンディング・オベーションで迎えてくれた米国人パトロン(ギャラリー)たちの姿を見て、ぐっと胸に来るものがありました。彼はアメリカでも人気があるんです。

 海外で頑張る日本人が活躍し、現地の人たちから賞賛を受ける。職業は違うけど、どこか共通するものを勝手に感じていて、それが何より嬉しい。日本ならばあらゆるメディアが大騒ぎで報道するんだろうけど、こちらはこちらでそういうのが何もない代わりに、静かに、でもじんわりと喜びを味わうことができます。ただ今エジプトは深夜1時過ぎ。独りでウィスキー飲んで泣いてます。ヒデキ、おめでとう!



2021年4月6日火曜日

嬉しい人は大喜びだろう(ホンダDAX125)

  四月に入ったからといって、ウキウキするようなニュースが聞こえてくることもない。これ以上コロナ禍が続くと、本当に気が病んでしまいそうだと心配になるのは、オジさん世代ばかりではないだろう。

 そんな中、モンキー・ゴリラなどと同じカブ系のエンジンを積んだ往年の名車、少年たち御用達の原付だったホンダDAXが、125ccになってカムバックするらしい。雑誌のスクープ記事では、来年春ころに発売とある。

 ダックスという名前から連想されるとおり、モンキーに比べると少し胴長だ。つまりホイールベースがちょっと長いので、太いタイヤと相まって、直進安定性の向上に一役買っている。まあ早い話、ゆったりした姿勢で長時間でも乗っていられるというわけだ。ただ、なぜかマフラーはスクランブラーみたいなアップ・タイプが選択されているのは謎だ。

 それにしても、このところ125ccのいわゆる原付二種が元気だ。もちろん排ガス規制のためであろうが、原付二種の免許が緩和されるのではないかという期待も膨らむ。そうなれば、車の免許しか持っていない往年の少年たち=今のオッサンたちが、ここぞとばかりに125c化したモンキーやダックスを買うだろう。メーカーもそれを見越しているのではないか、何なら当局と水面下で手を握っているのではないかと、つい穿った見方までしてしまう。まあ、たいへん喜ばしいことなので、仮にそうであっても結構だ。モンキーとダックスでつるんでツーリングなんて、想像しただけでも楽しそうではないか。



2021年3月24日水曜日

濃厚接触疑い、からのPCR検査、からの…

  先週金曜日にとある食事会で同席した仲間の一人がコロナに感染し、接触から約2日後に発症したもんだから、ギリギリ48時間以内で濃厚接触疑いという窮地に立たされました。当然のことながら出勤は控えて自宅に自主隔離、接触から4日後の昨日、PCR検査を受け、翌日のつい今しがた、陰性結果が送られてきました。

 テラス席だったとはいえ、お酒も入って声も大きくなっていたので、今度ばかりは流石にヤバいかもと気を病むあまり、何だか熱っぽく感じ始めて一日に何度も体温を測ったりと、ソワソワというかザワザワした数日間を過ごしました。

 カイロでPCR検査を請け負う医療機関は結構ありますが、今回は出張検査を頼みました。約束の時間をちょっと過ぎたくらいに、ウーバーイーツみたいなバイクに乗った私服のお兄ちゃんが一人で来て、綿棒で検体を採取。あっという間に帰って行きました。こちらは、防護服を来た医師や看護婦を想像していただけに、かなり拍子抜け。料金は?と訊くと「俺に払うな」と言い、結果は?と尋ねると、「24時間以内にワッツアップで送る」と。で、ちゃんと送られてきました。これで出張費込みで約12,000円。安いもんです。

 エジプトでは一日の新規感染者が600人台でずっと横這い。まだまだ気を抜いてはいけないんですね。可愛い濃厚接触の写真でも見て、癒されましょう。



2021年3月12日金曜日

異国から思いを寄せる(東日本大震災10年)

  10年前の今日、私と家族はパリに暮らしていました。早朝からテレビに流れるNHKのニュースは、信じがたい映像を何度も何度も繰り返し映し続けていて、それをただ食い入るように見ては、祖国日本がどうにかなってしまうのではないかという不安と恐怖に震えました。

 当時、長男は中学3年、次男は小学4年生でした。それが今や25歳の社会人と、19歳の大学生。おかげさまで二人ともすこぶる元気です。翻って、震災で、或いは津波でお子さんを亡くされた親御さんがどれだけいたことでしょう。運命とはいえ、ご遺族は、この10年の間にすっかり大きく成長したはずの我が子たちを見ることが叶いません。あまりに残酷です。同じ境遇にない限り到底共感できないほどの深い、激しい悲しみに違いありません。その運命が自分に降りかかっていたとしたら、その後の人生を生きていけたか、全く自信がありません。

 地下鉄サリン、阪神淡路大震災、熊本地震、アメリカの9.11も、大きな災害や事件があったのは、いつも外国に暮らしている時でした。現場にいたどころか、遠く離れた異国にいたわけです。それでも、尊い命を奪われた方々に向ける哀悼の気持ちは、日本に住んでいる方々と少しも変わりありません。事務所では半旗が掲げられました。黙祷を捧げ、被災を免れた私たちに出来ることは何なのか、それを強く思い、考え、そして懸命に一日を生きていこうとする気持ちもまた一緒です。合掌。

2021年3月5日金曜日

英語のお勉強はYouTubeで気楽に

  テレワークの日、会社のシステムにログインできるわけでもないため、家でできる仕事は実際そう多くない。パソコンの前に一日じゅう張り付いている中、余った時間に何をするかというと、英語のお勉強という言い訳の下にいろんな動画を見るわけです。

 数あるYouTubeチャンネルの中から今日お勧めしたいのは、裁判ショーものだ。日本では馴染みのないジャンルだが、これが実に良い。

 一つ目は、Judge Judy。20年以上続いているアメリカのTV番組で、5千ドル以下の少額民事訴訟のみを扱う裁判の公判の様子をショー化したものだ。歯切れの良さは超一流。だが、こんな人を嫁にはもらいたくないかも。

 対するこちらは、英国のJudge Rinder。四十代半ばと思しきまだ若い裁判官が、同様に少額の民事訴訟を裁くショーである。廷吏(アシスタント)を務めるミシェルという名の美しい女性も、人気に一役買っている。

 米英で大人気のこの二人の裁判官に共通するのは、頭の回転の速さ、洗練された言葉の選択、正義を尊び悪を断罪する毅然とした態度、そしてユーモア溢れる人柄であろう。特に、英語のお勉強という視点から見るとき、アメリカ英語とクイーンズ英語の発音の違いが明確に分かるだけでなく、それぞれの言語において誰もがお手本とすべき語り口であることは異論を挟む余地がない。この二人のように喋ることができれば、英語はもう学ぶことはない。

 最近は、上の二人以外にも、Caught in Providenceというチャンネル名のJudge Caprioがお気に入りに加わった。イタリア系移民の家系に育ったこの判事が裁くのは、ロードアイランド州の首都プロヴィデンスにある交通違反専門の簡易裁判。主に信号無視や駐車違反で反則切符を切られ裁判所に召喚された人々から、当日のやんごとなき事情を聞き、温情深く罰金を軽減または免除してくれる、まさに人情の裁判官なのだ。

 裁判モノ、しかも英語のお勉強と聞くと、なんだか正座して観なければいけないような気になるが、決してそんなことはない。紅茶でも飲みながら、魅力的な裁判官だけでなく、登場する原告も被告もみんなキャラが立っていて、彼らが織りなす人間模様を、バラエティ番組でも見る気分で気軽に楽しめばよい。それでいて、次第に耳が英語に慣れてくる。次の日に自分の口から出てくる単語が、ほんの少しずつソフィスティケイトされていく(ような気になる)。とにかくお得なのです。