2020年3月29日日曜日

俺たちのCB-FZが帰ってくる?

 外出自粛だとか、季節外れの大雪だとか、日本も何かと大変そうですね。まあ、こちらもなんですけど。こんな時だからこそ、ブログくらいは何か楽しい話題にしたいなぁと思っていたら、見つけたのがこれ。
 ホンダさんがネット上でバーチャル・モーターショーってのをやってるんだそうですね。で、出品車両の一つがこれですよ。
ジャーン!どこからどう見ても、スペンサー・レプリカの再来です。
 コンセプト・モデルだそうですが、排気量は1,000cc。丸目1灯にバーハンドル。心臓は水冷4発か、メガホンタイプの集合管。倒立フロント・フォークに、リアは片持ちのプロアーム。タンデム・ステップが付いてないのにロングシートで、フェンダーレス。極め付けのスペンサー・カラー。
 こりゃカッチョ良いですねぇ。久しぶりにバイクらしいバイクというか、40年前のスタイルが現代にも十分に通じるデザインの優秀さに、改めて驚かされます。
 市販されるかどうかはともかくとして、家に篭りがちな今だからこそ、タミヤさんが1/6スケールのプラモを出してくれることを大いに期待しましょう。

2020年3月24日火曜日

今度はホントに外出禁止令

 昨日のフェイク・ニュースがまるで予告編だったみたいに、今日、ホントに夜間外出禁止令が発せられました。首相が記者会見してTV中継したのですから、今度は間違いないです。
 明日から2週間、夜7時から朝6時までの間、外出禁止。これに加えて夕方5時から翌朝6時までのあらゆる商店の営業禁止、週末は金土とも終日閉店。パン屋さんと薬局だけが例外です。さらに学校は追加15日間の休校延長。さらにさらに、スポーツ施設の閉鎖って、これが痛い。カイロ生活で唯一の楽しみとも言えるゴルフができません(泣)。違反した者は、4千ポンド=約2万5千円から最高で収監まで。
 ついでに、航空便の運航停止が15日間延長されました。ますますもって缶詰状態ですが、ヘタに飛んでも着いた先で2週間隔離されても嫌なので、じっとしてましょう。
 そして、ほとんど全てのお役所が閉鎖されるのですが、死亡届と出生届だけは受理しますとのこと。ごもっとも。
 もうかれこれ30年近く海外生活を重ねてきましたが、夜間外出禁止令に遭遇した記憶がはっきり残っていないので、きっとこれが初めてかもしれません。

2020年3月23日月曜日

ちょっと戦々恐々としてきたエジプト

 今日の午後、エジプトのネット上で「エジプト政府はコロナ感染拡大を目的として非常事態宣言を発し、今夜から30日間、夜8時から朝6時までの間の国民の外出を禁止する。違反者は法的に罰せられる(内務省)」というフェイク・ニュースが流れました。
 内務省がすぐに公式に否定しましたが、まあ実際にほぼ同様の夜間外出禁止令が出るのも時間の問題と囁かれています。
ルクソールのクルーズ船を皮切りに、エジプト国内のコロナ感染者は300名を超え、依然として増加傾向にあリます。50人以集まるイベント開催の自粛を契機に、先の19日には全ての空港を閉鎖し航空機の運航を停止、学校は休校、政府機関の職員を半減。続いてレストラン、カフェやスポーツクラブの夜間営業を停止。博物館および遺跡を閉鎖。モスクにおける金曜礼拝の自粛。この時点で既に、国外への脱出はおろか、社会経済機能は著しく低下、通常の生活すら不自由なものになっています。私の職場でも、職員の数を半減する措置が講じられました。
 そしていよいよ、夜間外出禁止令(=Curfew。門限という意味も)という流れです。エジプトだけでなく、中東諸国に広がりつつある動きなんですけど、いったいこの先どうなってしまうのか、いつまで続くのか、誰にも予測できないだけに、不安が募ります。

2020年3月17日火曜日

ついに缶詰

咋16日、エジプトの首相がいきなり、19日から3月いっぱい、全ての空港を閉鎖し、航空便の運航を停止すると発表しました。もちろんコロナ感染拡大防止のための措置です。観光立国であるエジプト、短期的には痛みを伴うことを覚悟して、大流行する前の段階でなんとしても止めておきたいという狙いなのでしょう。
 気の毒なのは、この期間中に帰国を予定していた人たち。出張中の人も、旅行中の人もたくさんいるでしょう。任期を終えて、あるいは学校を卒業して帰国する人も。みんな帰れなくなってしまいました。
 そして、私のようにエジプトに暮らし当面帰国の予定はないながらも、割と頻繁に国外に出張したり、一時帰国したりする人たちも含め、み〜んなまさに缶詰状態。
 アスワンとルクソールを行き来するクルーズ船で感染者が大量に出たもんだから、主要な観光スポットには怖くて行けない。そうなると、ショッピングセンターやレストランも腰が引ける。身動きが取れないんです。
 外務省の渡航情報は、レベル2になりました。エジプトへの不要不急の渡航は避けてくださいということです。このご時世で、誰がエジプトなんか行くもんかと思われるかもしれませんが、結構いるんです。来る人たち。しかも、割とお高いツアーなので、ご高齢の旅行者が多い。
 さてこの週末は、日本に帰る予定の4人を囲んでの送別ゴルフ・コンペなんですけど、どうなるんだろう。

2020年3月12日木曜日

踏んだり蹴ったり(雨だったりコロナだったり)

 WHOのトップがようやく、コロナのパンデミックを認めました。今頃かよと、世界中から突っ込まれていることでしょう。
 で、エジプトでは今日が急遽、休日になりました。でも、コロナのせいじゃないんです。昨日の午後、エジプトの首相が、「明日は大雨だから、役所も会社も学校も、お前らぜ〜んぶ休みな」と宣言したんです。
 確かに、iPhoneの天気予報でも今日は大雨、続く週末もずっと雨。ここはどこだエジプトじゃないのか状態ですが、そういう天気なんでしょうがない。実際、朝から時おり激しく降っているし、雷もゴロゴロと鳴り続けている。
 雨くらいで休日になっちゃうって、どんだけだよと思われるだろう。砂漠なんだから、いっくら雨が降ったところで全部砂が吸い込んでくれるでしょ、と思うのだが、そうじゃないんです。中途半端に舗装された街中は排水溝なんかほとんどないし、あっても砂とゴミで詰まっているから、すぐ水浸しになってしまう。街のあちこちで道路が冠水して交通はマヒ、職場のスタッフは事務所に来られないし、お抱えの運転手も家に来られない。その上、停電とネットの回線不良がすぐ起こるんです。

いくら会社が休みになったと言っても、雨でゴルフはできないし、できたとしてもそこへ行く足もないし、ショッピングセンターなんかはコロナが怖いしで、思いがけない三連休は、家から一歩も出ないことにしました。じゃあ家に引きこもってネット廃人になるか、昼から酒飲んで二流映画三昧するかと思えば、停電になったりネットが繋がらなかったりするので、それじゃあ一体どうすりゃいいのさこのあたし。
 お願いだから、電気よ、回線よ、頑張って欲しい。

2020年3月10日火曜日

ゴミの村から東北に寄せる想い

 いまだ世界中の各地で、東日本大震災の追悼イベントが行われていることをご存知でしょうか。ここカイロでも毎年、日本人会が主催する追悼合唱コンサートが行われていて、今日がその予定の日でした。ところが今年はつい数日前に、コロナ感染の拡大防止のため、大勢の人が集まるイベントは当面中止すべしとのエジプト政府のお達しがあり、コンサート開催を見合わせることになってしまいました。
 このコンサートに出演する予定だったグループの一つが、カイロ市内のマンシェット・ナセルという地区にあるリサイクル・スクールの子供たち。このマンシェット・ナセルという地区は、ゴミ収集を生業としている人々が暮らす、いわゆるスラム街です。
エジプトでは家庭から出るゴミの分別はまったく行われていません。市の清掃局なんてものもありません。生ゴミも不燃ゴミも全て同じビニール袋に放り込んで家の前に出しておくと、ゴミ収集人がいつの間にか回収していきます。そして、カイロ中から集められる膨大なゴミを、マンシェット・ナセルに暮らす人々が手作業で仕分けし、ペットボトルなどのプラスチックを再生資源として売り、生計を立てている訳です。
 この地区の子供たちが通うリサイクル・スクールは、UNESCOと民間企業からの支援を得て設立されたものです。ある日たまたまそこを通りがかった日本の海外青年協力隊員が、誰に頼まれるでもなく子供たちとの交流を持つようになったのがきっかけで、地区からほとんど外に出たことのない子供たちに歌を教え、合唱コンサートに参加するまでに絆を深めたのだといいます。
 たいへん残念なことに、子供たちが今年コンサートのステージに立つことはありませんでしたが、代わりにカイロの日本大使館でその歌を披露してくれたそうです。その様子は動画に収録され、日本大使から「何らかの形で必ず東北の人に届けます」と、直接子供たちに伝えられたということです。
 震災から9年、地震どころか、あらゆる病原菌がはびこるゴミにまみれて日々の暮らしさえままならない子供たちが、想像もつかない遠く離れた東北の人々に想いを寄せて、歌を唄ってくれました。本当にありがとう。

2020年3月6日金曜日

男子厨房に立つ

 昨夜は転勤する同僚後輩とその後任らを我が家に招いて、料理を振る舞ってみた。男子厨房に立ち、おもてなしなのです。
 グラスに入れたサラダは、サラダ菜とコールスロー。小さなフライパンにたっぷりのオリーブオイル、ニンニク、唐辛子、マッシュルームを入れてぐつぐつ煮たアヒージョ。フランスパンをちぎって、味の滲み出たオイルをつけていただきます。すっきりしたイタリアの白ワインで。
続いては、タレに漬け込んだ牛肉のスライスを炒め、山盛りのロケット菜に乗せて、マヨネーズ。肉とロケット菜を一緒にいただきます。ワインはモンタルチーノの赤。
最後に、キャベツとじゃがいものアンチョビ・パスタ。パスタは太い筒状のリガトーニ。ジャガイモはサイコロ状に切って、パスタと一緒に茹でます。捨てたらもったいないアヒージョの残りのオイルを使いました。
3品のいずれも大好評。美味しいと言ってもらえるのがとても嬉しい初老のおじさん、頑張った甲斐がありました。で、この後はウィスキーをガンガン飲んでしまったので、今日のゴルフは散々だったというところまでで1セット。