2016年10月5日水曜日

他人事とは思えません

 去る8月24日にイタリア中部を襲ったM6.2の地震では、約300名の尊い命が奪われました。中でも、約230名が亡くなり、街が瞬時にして瓦礫の山となったアマトリーチェに、昨4日、フランチェスコ法王が電撃訪問されました。
 今なお1400名の被災者が避難生活を続けるアマトリーチェの市民に向けてメガホンを手にした法王の言葉を、イタリアの新聞が報じていますので、そのまま引用します。つたない和訳もつけてみましたが、google翻訳などで英語にしてみると、実に平易で誰にでも分かりやすい単語が使われていることに驚かされます。
"Andiamo avanti, sempre c'è un futuro. Ci sono tanti cari che ci hanno lasciato, che sono caduti qui, sotto le macerie. Preghiamo la Madonna per loro, lo facciamo tutti insieme. Guardare sempre avanti. Avanti, coraggio, e aiutarsi gli uni gli altri. Si cammina meglio insieme, da soli non si va. Avanti! Grazie".
"前に進みましょう。未来は常にあります。私たちの愛する多くの人が、私たちを残してこの瓦礫の下に倒れました。私たちの皆が、彼らのために聖母に祈りましょう。前を向くのです。次に勇気をもって、互いを助け合いましょう。共に歩くのです。独りで歩いてはなりません。前に!有難う。"


 この夏、集中豪雨による河川の決壊や土砂崩れなど様々な自然災害に見舞われた日本を、日本の外から見つめる日本人の一人として、アマトリーチェの状況を他人事として受け止めることができません。もちろん、自身の揺れを体感した一人としても。
 農家と民宿を融合させた「アグリ・ツーリズモ」が盛んなイタリア中部地方。何もかもを失い、これから急速に寒い季節を迎えようとしている人々に思いを寄せ、ささやかではありますが募金もしましたし、レストランではせっせとチャリティ・メニューであるアマトリチャーナを食べています。でも、一個人の力ではこれ以上は何ともなりません。東北や熊本の震災被害のときに抱いたのと全く同じ無力感を味わっています。
 せめて、「喉元過ぎれば。。」とならないよう、自戒の念を込めてこのエントリを書いてみました。

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