2016年4月9日土曜日

ここは地の果てアルジェリア~♪

 表題の歌のタイトル「カスバの女」をご存知の方は、りっぱなオジさんでしょう。宇多田ヒカルのお母さん藤圭子も唄っていましたね。
 昨日まで出張していたアルジェリアで、どうにか作った午後の合間に旧市街まで足を延ばし、世界遺産でもあるカスバを訪ねてきました。
 小高い丘の斜面に広がる16世紀オスマン帝国時代の密集住宅地です。丘のてっぺんにある警察署でエスコートをお願いすると、若い精悍な警察官が私服に着替えて出て来てくれました。こちらからも連れて行ったボディガードと前後を挟まれる形です。身を寄せ合うように建ち並ぶ古い建物の間、狭く入り組んだ路地を丘の上から海に向かって降りて行くのです。
 途中の茶店で、ミントティを彼らに振る舞うつもりが、逆に奢ってもらっちゃいました。下の写真は茶店からの展望。アルジェの港を見下ろします。

 丘の上に近い方は、こんな家並みが続きます。なるほどいろんな事情を抱えた女性が、遠くパリから足を引きずり或いは舟に乗って、はるばる辿り着いた地の果てを思わせます。
 思いのほか人が少ないなぁとつぶやいていた矢先に、子供たちがわらわらと現れました。カスバの中にある古いモスクが学校になっているのだとか。きゃっきゃとはしゃぐ子供たちは、世界中どこでも可愛いものです。 

 人の数より多いのではないかと思わせるのが、ヌコたち。モロッコもチュニジアも同じですが、地中海に面した北アフリカのマグレブ諸国では、猫は神様に愛される生き物。どんなに貧しい人々も、自分たちの食いぶちからパンを与えたりと、猫を大事に扱います。誰も追いかけたりしないので、猫たちもこちらが近寄っても逃げません。

 さて、カスバを後にして、お楽しみの食事です。クスクスの前に、前菜の盛り合わせと、インド料理のナンを膨らませたようなパンをつまみに、地元のTANGOビールを。なかなか美味しいです。。。と、この国ではホントはお酒はNGなのですが、中には合法的にお酒を出せるレストランもあるのです。ありがたや。

 街にはこんな店がたくさんあります。これは、ナツメヤシの実「デーツ」を乾燥させたもの。そこらじゅうに生えているナツメヤシの樹に、たわわに実っているくらいですから、非常に安価でお手軽なデザート又はおやつとして食べるのだそうです。。。けど、名物と言われる割にはそれほど美味しくない。

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