バイク模型におけるカスタマイズの肝は、2つあると思っています。
ひとつは、パーツの精度でしょう。自作するパーツの精度が低いと、どうしても「手作り感」が出てしまいます。ただですら「模型っぽく」ならないよう、実車に見えるよう、あれこれ工夫をこらすのが模型工作の醍醐味ですし、評価されるポイントになるわけですけど、そこから更にイジった結果、日曜大工的な手作り感、なんちゃって感が出てしまったのでは、マイナスでしかありません。
もうひとつは、全体のデザイン・バランスを崩さないパーツ選択でしょうか。バイクメーカー各社の一流工業デザイナーが考え抜いてデザインしたバイクという製品は、その細部に至るまで、デザインの持つ「力」や説得力があるはずです。ですから、そこにアフターマーケットで売られているボルトオンのパーツをポン付けする結果、全体のバランスの中でチグハグになってしまうことがままあります。
バイクは、マフラーやサスペンションなどの機能部品ですら、そのすべてがエクステリアを構成しているため、パーツひとつでバイクの雰囲気や性格をがらっと一変させてしまいます。そんな悪魔的な魅力を持つカスタムパーツは、世の中に数えきれないほど溢れていて、いちいち私たちを惑わすのです。
デザイナーの開発コンセプトに敬意を表しつつ、全体のデザイン・バランスを崩さないような、或いは逆に大きく裏切ることにチャレンジしてなお成立するようなパーツを、どう選択し、作っていくのかが、模型工作における私の楽しみ方なのです。
てなことで、タンクは三度目の修正を加えています。目指すところには技術が追い付かず、実現の道のりは厳しいのです。
2014年3月2日日曜日
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4 件のコメント:
これはまた、良く判るお言葉です。
ウチはいつも完成したときのバランスを考えています。
まあカスタム化は少ないので、あまり関係ないのですが(笑)
カスタムは難しく、センスが必要なので、中々手を出せませんね。
みやっちさんはよくチャレンジされています
ね。
>ラグにゃんさん
ありがとうございます。
何なんでしょうね、ミラーだけでも良いから人との違いをもたせようとしてしまう、性分なんですね。まあ、模型はその分、時間をかけて楽しむことができるという利点もあります。
みやっちさん、こんばんはgallinaです。自分は今のGSX で二作目ですが
ファットボーイの時に、完成した時のイメージを大事に製作しましたがデザインが良くてもバイクに合わなければNG です。取って付けたようでも駄目ですね。わざわざメーカーがOK をだしそれをもっとカッコイいカスタム車にしようとするんですからセンスが問われます。百戦錬磨を経験しているみやっちさんのお言葉は説得力があります。ご健闘お祈りします。
(人の事言ってる場合じゃないけど) (笑)
>gallinaさん
理想は高く、妥協点は低くというのが私の作風だったりします。。。
gallinaさんのカタナ、期待してますよ。
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