荘厳な建物にウキウキしつつ、回廊にディスプレイされた舞台衣装などをチラ見した後、僅か25ユーロのチケットを買った客のためにでも、黒服のギャルソンがうやうやしく3階のボックス席に案内してくれます。
今日の出し物は、ベートーベンとブルックナーの弦楽五重奏。バイオリン、ビオラ、チェロが、かけ合うように、または追いかけっこをするように、奏でる音の一つ一つが心地よいアルファ波となり、荷造り作業でくたくたに疲れた脳と身体を優しく包んでくれます。
満点の星のように降り注ぐ旋律、見上げれば天井にはシャガールのフラスコ画、ここは華の都parisのオペラ座。ついウトウトと眠りに引き込まれてしまいそうになります。でも、考えてみれば、こんなに贅沢ないねむりはないよなぁ、こんな極上のいねむりって、今までにあんまりなかったかもなぁ。
クラシック・ファンから叱られても構いません。25ユーロを払ってこの極上のいねむりができるのなら、こんなに素敵な瞬間はありません。
2 件のコメント:
ご無沙汰しています。
相変わらず気持ちのいい時間を過ごせておられるようで,何よりです。
バイク模型を触れなくても、楽しみはいくらでもありますね。
オペラは聴いた事がありませんが,その内に行って見たいです。
>ラグにゃんさん
こんにちわ。ラグにゃんさんの方こそ、人生を多様に楽しんでおられるとお見受けしています。でも、オペラ座は、やっぱり本場がいいかもしれません。いつかヨーロッパでお目にかかれたらいいですね。
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