2013年3月20日水曜日

ナンバープレートのうんちく

4年間のparis生活を支えてくれた愛車BMWを処分することにしました。17歳17万km。生まれ故郷ドイツのように滑らかな道路であれば、まだまだ十分に現役として走ってくれるでしょうけど、石畳や継ぎはぎだらけのフランスの道で酷使され、足回りを中心に結構ガタがきています。
 そんな訳で、イタリアへ持っていくことはせず廃車処分を考えていたオヂさんに、どうせ街中しか乗らないからどんな状態でも構わないので、是非譲ってほしいという声がかかりました。かなり恰幅の良い人物だけに、大きめのセダンを探していたとか。
 ちょうど車検が切れるところだったので、渋りました。他人に譲渡するためには車検を更新しなければ当局の許可が下りないからです。すると、売り先の相手が車検代も出してくれるというので、どんなもんかと街の車検業者に出してみたところ、なんと交換部品もなく一発OK。さすがは腐ってもBMW。そして、お代は90ユーロと格安でした。
 更に、ナンバープレートを交換しなければなりません。おもしろいことに、フランスではナンバープレートは、ガソリンスタンドやオートバックスなどの民間業者が、車両登録証を見せればその場で作ってくれます。相場は前後2枚で35~40ユーロ。上の画像は、格安をうたっている業者の広告で、リベット5本(おそらく1本は予備)、48時間以内のお届けでプロモーション価格23.90ユーロ。こりゃ安い。
 因みに、プレート右端の01という番号は、フランスの行政区域を示す番号で、パリは75番。だから、この番号を見れば、その車がどこから来たのかが解るのです。慣れない人には難しいとされる凱旋門のロータリーでまごついている車は、たいてい地方からやってきた車だったりします。
 また、日本の郵便番号のような使われ方をされる番号でもあって、例えば住所がパリ1区なら郵便番号は75001、15区なら75015となります。
 はれて廃車の憂き目を免れた我が愛車は、人の手に渡り、もう少しだけ頑張ってくれることでしょう。ま、そりゃあそれでよかった。

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