2023年11月24日金曜日

役得なんてちっともない(ヒューストン訪問)

  先週水から金曜の3日間で、テキサス州はヒューストンに出張してきました。ロサンゼルスからのフライトは約3時間、ひとっ飛びというほど近くはないし、なんなら2時間の時差が地味に堪える。朝イチで家を出たのに、ホテルに着く頃には夕方が近づいていたので、その日は移動だけ、残りの実質2日間で仕事を処理しなければならない。

 空港から高速道路でダウンタウンにアプローチしていくと、ドカンと正面にミニッツ・メイド・スタジアムが迎えてくれる。そう、昨シーズン、球団を見事Wシリーズ優勝に導いた名将ダスティ・ベイカーが率いるアストロズの本拠地だ。街中にあるのね。そして、今回の出張先である事務所は高層ビルの30階、窓からスタジアムを見下ろせば、開閉式の屋根を持つ構造であることがよく分かるし、試合中はここからバックスクリーンは見えるんだとか。


 だが、そんなことは実はどうでも良い。ヒューストンと言えば、誰が何と言おうと最大かつ唯一の目玉はスペース・センターだ。アメリカ航空宇宙局(NASA)のジョンソン宇宙センター公式ビジターセンターと言った方が良いだろうか。宇宙モノの映画では、有人ロケットを操縦するアストロノーツたちが管制塔に向かって「Hello, Houston!」と通信するシーンをよく見かけるだろう。私はここに行きたいのだ。何なら月間ムーが創刊されるより以前、コズモ出版の雑誌「UFOと宇宙」を愛読していた中学生の頃から長年蓄積してきた宇宙に対する興味を体感できる場所として、ずっと行ってみたいと思いを募らせていたのだ。UFO好きにとっては、ロズウェルと並ぶ聖地と言っても良いだろう。

 でも世の中そんなに甘くはありません。出張に来ている身で、たっぷり時間をかけて憧れの宇宙センターを堪能させてもらえる時間など、ありはしないのです。ちゃんちゃん。

2023年11月13日月曜日

TOP GUNの女教官チャーリーの家

  ロサンゼルスからサンディエゴに向かって南に93マイル、Oceansideというビーチに、マーベリックが惚れた女教官チャーリーの家がある。カワサキ・ニンジャ900を駆るマーベリックが走ってきた椰子の木の街路樹が並ぶ海岸沿いの道、眼前に太平洋を臨むその家は、今は淡い水色に塗装された可愛らしい手作りパイ屋さんとして営業している。周辺地域はすっかりリゾート開発が進んでしまい、映画のワンシーンとはかけ離れた風情。37年という時間が過ぎているのだ。チャーリーの家も、ホテルの敷地のど真ん中に、何とか取り壊されることなく残されていた。

 1986年の作品だ。懐かしいね。
 これが今の姿。この家を避けるようにコの字に建てられたホテル。
 お見苦しいとは思いますが、まあ皆んなこうやって写真を撮っておるもんで。
 店内には当時のポスターやらが貼られており。
 そして、ニンジャ900。ブレーキローターの錆び、シートのやれ具合からして、すわホンモノか?と思いきや、脇に小さな看板があり、ホンモノを忠実に再現したレプリカですと。ま、そりゃそうだわな。私もプラモで作ったっけ。

2023年11月3日金曜日

大谷翔平よ、どこへ行く(今シーズン振り返り)

  昨日、テキサス・レンジャーズが1961年の球団創設以来初となるワールドシリーズ優勝を決め、長かったMLBの今シーズンに幕を閉じた。ポストシーズンに入ってからというもの、贔屓のチームが勝ち残っているファンたちのモチベーションが一戦ごとに上がっていく様子がテレビの画面からもビンビンと伝わってきて、何とも羨ましくて、寂しくて仕方がなかった。つい、「ああ、大谷クンは本来こういう場所にいなくちゃいけない選手だよなぁ」という心の声が漏れてしまうのでした。

 さて、今シーズンを振り返ると、それはそれでエンゼルス・ファンとして楽しませてもらったと素直に思う。シーズン中は毎日のように大谷君がホームランを打ったかどうかと、ゲームの行方が気になって仕方がなかったし、テレビの生中継を観戦しながらの晩酌は格別だった。

 アナハイムのエンゼル・スタジアムにもおそらく5回くらい足を運んだと思う。やっぱりスポーツは現場で観るのがいちばん良い。選手たち、サポーターたちと同じ空気を吸い、同じ温度感を味わう。興奮とため息が交互にやってくる。今日は、そんな今シーズンを象徴する写真を見返して、思い出に浸ってみたい。

 スタジアム観戦に来るサポーターの半分は背番号17、もう半分は27だ。「トラウタニ」ですね。
 勝利のガッツポーズ。結構近い席でしょ。ベンチの真上です。
 いつも仲良しサンドバルとスアレス。試しに「ホセ〜」と声をかけてみると、「えっ?俺?」てな感じで振り向いて、手を振ってくれた。そしてそのことをすぐにサンドバルに報告するスアレスが可愛かったな。
 可愛いといえばこの方、エリカ・ウェストン。日本でもお馴染みだろう。地元バリー・スポーツの専属美人レポーター。三塁ベンチ脇のプレス席にいるところに声をかけると、「ハ〜イ」と笑顔でグータッチしてくれました。

 この投稿を書いている時点で、大谷君の去就はまだ公表されていません。ドジャース移籍が有力との噂は絶えずあり、でもディズニーが大谷君ごと球団を買収するかもという期待も捨てきれず。怖くて来年の開幕戦のチケットを買うことができません。どうする、どうなる。早く決めておくれ〜。

2023年10月22日日曜日

カリフォルニア・ワインの深淵を覗く(NAPA)

  ちょっとお酒にお詳しい人なら、カリフォルニア・ワインと言えばNapa(ナパ)でしょと、すぐに連想できるくらい有名な訳ですが、正直、アメリカ生活を始めてからいちばん嬉しい誤算と言える発見が、ナパ産ワインのコスパの良さでした。フランス、ドイツ、イタリア、オーストラリアなど世界各地から持ち込まれた葡萄の品種を上手に使って、白も赤もなかなかに美味しく仕上げているものが多く、その割に20〜30ドルというお手頃のレンジで十分に楽しめるのです。もちろん、ボルドーのように何年も寝かせて熟成を楽しむというところまでは及ばないにせよ、ミネラルを多く含む山間の広大な土地と、安定して降り注ぐ陽の光、この2つがあればここまでのワインができるんだなぁと、いたく感心するのでした。

 ナパのワイン街道とでもいうのでしょうか。全部のワイナリーを回りきれないので、的を絞って訪ねるのが良いでしょう。
 今回の旅のメインに選んだのは、ここ。Silenus Winery。予約していたテイスティングの時間に訪れると、スコットさんという私と同い年くらいの社長さんが奥からニコニコして現れ、突然ペラペラと日本語を、しかもたいへん流暢な関西弁で話し始めるではないですか。もうびっくり。企業戦士として日本に7年駐在していたという日本通、脱サラしてワイナリー経営に転身、奥さんは京都の方だとか。なるほど。ハナさんという気立ての良い女性ソムリエが、懇切丁寧にテイスティングの解説をしてくれて、充実した大満足のひとときでした。こういうことがあるから旅はやめられない。
 これは何の品種かな。たわわに実って、もうすぐ収穫でしょう。自社の醸造工場を持つこのSilenusワイナリーは、周辺のいろんなワイナリーからも受注し、年間実に6万ケースもの生産量を誇るのだそうです。

 山脈と山脈の合間に広がる〇〇バレーと名のついた細長い土地に、見渡す限りの葡萄畑が続いています。この辺りはずっとこの景色。

2023年10月9日月曜日

カリフォルニア・ワインの深淵を覗く(ソノマ編)

  9月の最後の週に滑り込みで遅い夏休みをもらい、かねてから行きたかったサンフランシスコ方面に足を伸ばした。ロサンゼルスから約350マイル=560kmは、東京〜大阪とほぼ同じくらいの距離感。高速道路を渋滞なく走ることができれば5時間半ほどで移動も可能ではあるが、若者じゃないんだから往路は無理することなく途中の街で1泊し、翌日夕方にゆっくり着いた。ただ、やたらと坂道だらけで道も複雑なサンフランシスコ市内を避け、橋で海を渡ったオークランド側に宿を取ったのでした。

 今回の旅の目的はなんといっても、カリフォルニア・ワインの真骨頂である、ナパ(Napa)とソノマ(Sonoma)を訪れることだ。日頃家で飲んでいるワインは決して高いものではなく、むしろ知名度が低いという理由だけで20〜30ドル程度のお手頃の価格レンジに収まっているナパやソノマのワインたちだ。カリフォルニア・ワイン最大の産地というのは、いったいどんなところなんだろう。その深淵を覗いてみたい。

 まずはソノマ。オークランドから小一時間ほど車を走らせると、景色は山の合間に広大な葡萄畑が連なるものへと変わっていく。大小数十のワイナリーが点在するソノマのいちばん北、Russian River沿いにあるFransis Ford CoppolaWineryを目指した。そう、映画「ゴッドファーザー」や「地獄の黙示録」で世界的に有名なフランシス・コッポラ監督が経営するワイナリーだ。コッポラさん、84歳の現役実業家です。

 まあ立派な門構えの入り口を進むと、小高い丘の上に瀟洒な建物が見えてくる。受付で丁寧に案内された館内はさながら博物館だ。そして、予約してあったテイスティングは、日頃家では飲めないリザーブものばかりを5種類という嬉しい内容。どれもやっぱり抜群に美味しいし、ソムリエの説明にも隙がない。そしてそこからの流れで昼食。記念のお土産もちょこっと買ったりして、観光地としても実に満足度が高い体験でした。




2023年9月12日火曜日

ひょっとして最後のエンゼルスタジアム観戦なのか?

  昨10日、ガーディアンズとの最終戦となるデーゲーム、そして大谷選手が脇腹の炎症からスタメン復帰が期待されたエンゼル・スタジアムを訪れた。いつもの3塁ダグアウトより更にホームベース寄りの少し良い席。

 入場の列のほとんどを日本人が占めていた。はるばる日本から来ている人が相当多数いたに違いない。そして、その全員が大谷選手を一眼見ようと、思い思いのプラカードや団扇を手にし、或いはカブトを頭にかぶってその時を待ったのだが、果たして、大谷選手はベンチ入りすらしなかった。試合前に3塁側のファールグラウンドに席を並べた実況の3人。TVではすっかりお馴染みの顔である。

 私はと言うと、試合開始前のウォーミングアップの時間帯、エンゼルスのダグアウト横に設置されているプレス席に姿を表したエリカちゃんを、フェンスの真上で待ち構えた。Erica Westonさん。エンゼルスの試合を独占中継するBally Sports専属のレポーター、いわゆる番記者と言っていいだろう。試合中に小ネタを挟んできたり、試合後のヒーローインタビューに高確率で出てくるので、日本の野球ファンの間でも認知度を高めていると思う。ブロンドのお嬢さんで、角度によっては可愛らしくもあるが、実は36歳で子持ちの立派な大人の女性だ。

 フェンスから身を乗り出して「Erica〜」と声をかけながら、握り拳の右腕を下に伸ばしてみた。声に気づいて見上げたエリカちゃん、「ハ〜イ!」と明るい声と同時に、グータッチしてくれました。今日の出立ちは、ノースリーブのタイトなミニワンピ。いつも以上にムッチムチでした。


 最後を締めた守護神エステベス選手を迎えて、ヒーローインタビュー。大谷選手を見ることができなかったのは本当に残念だし、なんならもう二度とアナハイムでエンゼルスのユニフォームを着た大谷選手を見るチャンスはないのかもしれない。そんな切ない気持ちを、エリカちゃんとのグータッチの余韻がちょっとだけ和らげてくれたのでした。

2023年9月10日日曜日

アラスカは初雪だった

  アラスカ州はアンカレジに、2泊3日の出張へ行ってきた。「おー、アンカレジですか。この季節なら是非とも鮭釣りに行かれることをお勧めしますよ」LAの仕事相手先の担当者が明るい声でそんな言葉をかけてくれたけど、こちとら仕事オンリーですから。

 果たして、ロサンゼルスを出発するフライトが機械トラブルのため2時間遅れたもんだから、シアトルからの乗り継ぎも1便遅らせた。そんなこんなで自宅を出てからアンカレジの空港に着くまでに実に12時間ほどもかかってしまった。いやあ、遠いっす。そして、現地は冷たい雨。気温は10度前後。

 翌日の朝、初雪が降って、遠くの山肌が雪化粧をした。残念ながら晴れた日には見えるというマッキンリーを臨むことはできなかったのが、ちと残念。早々に仕事を片付けて、湖を眺めながらの早めの夕食。シロクマとヘラ鹿の剥製が迫力満点だ。地ビールでオヒョウのフライを食べたんだが、こちらはまずまずのお味。

 冬にはアンカレジから1時間くらい離れたフェアバンクスに、オーロラを見るツアーが人気だという。一生に一度してみたい体験の代表選手だろう。向こう1〜2年の間に行けるかな。行けたらいいな。