2020年10月9日金曜日

老化を感じるけどやり過ごす秋

  秋晴れなどと言うが、ここエジプトではいつだって晴れなのです。うろこ雲みたいなのは出ないけど、少しだけ秋めいてきたかな。朝晩はちょっとだけ寝苦しさが薄らいできましたね。まあそれでも日中は35度を超えたりするんですけど。

 涼しくなると、よく眠れるのかと思ったら、最近はつとに早起きになってしまった。少し夜更かししたくらいでは変わらない。ま、長い時間寝ていられなくなったのかな。これは極めて単純に老化現象の現れだし、とっくに歯も目も衰えてきているという流れの中で、ああ、今度はここかという感じ。だから落ち込むわけでもなく、現実を受け止める覚悟は既にできているので、抵抗もしない。自然現象としてやり過ごす構え。気にしてしまうと暗くなるから。とは言え、流石に5時台に目が覚めてしまうと、ちょっと朝の時間帯を持て余してしまう。

 ニュースのヘッドラインをチェックをする。日本で地震などの災害が起きてやしないか、外国にいるといつも気になる。メールのチェックをする。気になるゴルフの大会の状況をチェックする。youtubeに上がっているネットのニュース番組を聞き流す。そのうち起き上がってシャワーを浴び、簡単な朝ご飯を作って食べているうちに、出かける時間になる。こんな感じのルーティンだ。

 今日も、明日も晴天。



2020年9月29日火曜日

ひたすらに耐え忍ぶ(コロナ疲れ)

  このエントリを書いている瞬間の世界の人口は、77億7,166万人を超えているそうだ。果たして、そのうちのどれだけ多くの人々が、コロナ禍で様々な制約に耐え、忍び、苦しんでいることだろうか。そして、それはいつまで続くのだろうか。あと数ヶ月なのか、半年なのか、1年以上なのか。先が見えないことが、不安やストレスをさらに増長している。

 エジプトから容易に出られず身動きが取れない缶詰生活は、日々ストレスを蓄積するというよりは、むしろ日々メンタルを削られていく感覚に近い。逃げ場のない暑さは長い夏じゅう身体にまとわりつくようで、9月も終わろうという今でもまだ、日中は38度近くにまで気温が上がる。今日も、銀行まで10分足らずの道のりを歩いただけで汗が吹き出す。

 買い置きの日本食材の在庫は、補充できないまま減っていく一方だ。暑い季節に食べたくなる冷麦や、豚と水菜の冷しゃぶなど夢のまた夢だ。スーパーへ行っても、毎度毎度代わり映えのしない貧相な品揃いにガッカリするだけ。飽きもせずもう何百回も繰り返しガッカリしているわけだ。趣味のプラモデルもできない、写真を撮りに行く先もない。社内の規定で取得が義務付けられている夏季休暇3日間は、何もせず家にいるだけなので、テレワークの日と何ら変わりがない。つまり、保養にも気分転換にもなりはしない。

 PCR検査と自主隔離が最大の足かせだ。エジプトを出国する前72時間以内に受けたPCR陰性証明がなければ国際線に乗れない。成田到着時には抗原検査、さらに2週間の自主隔離、日本から出発する前には再びPCR検査、エジプトに戻ってきてからもさらに自主隔離。こんな制約だらけの条件下で高額のチケット代と引き換えに一時帰国することのメリットが少なすぎて泣けてくる。

 今はただひたすらに耐え忍ぶしかないのだと、頭では理解しているのに、割り切れない。だって、これまでも結構頑張って耐えてきてるんだよね。でも、とんでもない数の人たちが同じように我慢しているんだし、騒げば事態が良くなることもないから。で、こういう時は、肉でも焼いて、カラ元気を出すのです。日本のマヨネーズを贅沢に使っちゃうんです。



2020年9月19日土曜日

癒しを与えてくれる存在

  ゴルフ場で、生まれながらにして癒しを与えてくれる存在に出会った。しかも、フェアウェイを悠然と闊歩していた。

 エジプトでカメレオンを見たのは初めてです。もちろん、サハラ以南のアフリカでは極く普通に見かける生き物だ。ケニアにいた頃は、朝の玄関先にときどき現れた。

 ゆっくりと、一歩ずつ、いちいち前後に揺れながら歩く。顔の真横についた両眼は別々にぐるぐると動いて、あちこちを見ている。前脚の先はまるで足袋を履いた人の足のように二股に分かれていて、木の枝を掴み易い形。きっと、芝生に擬態しているつもりなのだろう、緑色のマダラ模様になっていたけど、本当はもっと綺麗な黄緑色なんだ。

 ラウンド中だったけど、しばしカートを止め、スマホで写真を撮りながら戯れました。で、なんともホンワカとした気持ちにさせられるのです。和むんです。生きているその姿を見せてくれるだけで人を癒し、和ませる、すごい力を持った生き物なのです。



2020年9月9日水曜日

アリとの闘い

 プロボクサーの追想録みたいなタイトルだが、違います。蟻の方です。

 エジプトに暮らしていて、毎年夏になると苦しめられるのは暑さだけではないのです。家の中に侵入してくるゴキブリ、蚊、蟻といった害虫たち。去年の夏はゴキブリに大いに悩まされた。結構デカい奴で、実に気持ち悪い。大嫌いだ。たまらず大家さんに苦情を言って下水回りの害虫駆除を徹底してもらったら、それ以降ピタッと出なくなった。言われなくても定期的にやって欲しい。そして、今年はなぜか理由が全く分からないのだけれど、蚊がほとんど出ない。この夏の間に蚊取り線香を炊いたのは2回だけだ。ちなみに、エジプトの蚊はすごく小さくて、耳元でぷ〜んという羽の音が聞こえない代わりに、飛ぶのが速いから、手でパチンと退治するのはほぼ不可能と思う。少なくとも私には無理だ。

 で、毎年何をやっても出てくるのが、蟻だ。体長1ミリくらいの、これってホントに蟻なの?ってくらい極小の奴から、ちょっと足が長い赤い奴まで数種類。日本の道端でよく見かけるような黒い普通の奴と違って、今まで見たことがない蟻ばかりだ。

 壁と床の隙間、大理石の床の繋ぎ目、台所、排水溝…気がつけば至る所から出没する。スーパーで売ってるスプレー殺虫剤で一撃なので、闘い自体は他愛もない。でも、毎日何匹やっつけても、また出てくる。夜はベッドに上がってきたら噛まれそうで嫌なので、あちこちにスプレーしたいのはヤマヤマなのだが、そうするとこちらが気持ち悪くなるからあまり大量に撒けない。ときどき思い出したように姿を見せるヤモリ君にもう少し頑張ってもらいたいと勝手に期待しているけど、ひょっとしたら殺虫剤の巻き添えを食っているかもしれないと思うと、少し胸が痛い。

 9月に入って1週間が経つというのに、依然として日々の最高気温は35度を超えたまま。涼しくなるまでの間、まだ暫くはアリとの闘いが続くのです。

2020年8月28日金曜日

メッシくん、思いとどまってあげて(別にファンじゃないけど)

  FCバルセロナのメッシ退団・移籍かというニュースで連日大賑わいだ。先週は欧州CLの準決勝、決勝で持ちきりだったわけで、エジプトに来て随分と薄れてしまったサッカー熱が、またぞろ振り返してきて、ちょっと興奮気味。

 生涯ローマニスタを誓った私としては、バルサがどうなろうと実は構わない。だけど、今から約3年ほど前、ASローマの顔であり魂であったトッティが、就任したばかりのアメリカ人フロントから追い出される形で退団した遺恨が今なお消えない。あの時、どれだけのローマニスタたちが涙したことだろうか。

 それ故、今回のメッシの件も、もし自分がバルサのサポーターだったらと思うと、人ごとながらも、いてもたってもいられない気持ちになるのです。コロナどころじゃないだろう。個人的には、メッシ君には引退までバルサにとどまって欲しいと思う。シャビ、イニエスタらと共に黄金期を築いた千年に一人の才能の持ち主は、バルサのユニフォームを着てこそ輝くってもんだろう。

 さて、我らがASローマはセリエで現在5位。微妙な順位だが、勝ち点差はそれほどない。私がスタジオ・オリンピコにせっせと通ったあの頃から、選手の顔ぶれはすっかり入れ替わってしまった。サラーはもちろん、デ・ロッシもナインゴランもいない、マノラスもストロートマンもいない。でも、ジェコとペロッティが頑張っている。先日はユベントスに3-1で勝った。結局、どれだけ選手が入れ替わろうと、どんなにチームの戦績が低迷しようと、変わらぬ愛で応援し続けるのがサッカーの醍醐味と信じてる。アイドル・グループに対してオタクが言うところの「箱推し」ってやつか。

2020年8月19日水曜日

安くて美味しい(ものもある)エジプト

  日本人にとってエジプトでの食生活は、およそ満足からは程遠いものです。いわゆる中東料理はせいぜい年に数回で十分、それ以上は無理です。かと言って、和食に使える食材は、世界に誇る日本の醤油キッコーマンくらいしか店頭で見ることはありません。なんたって豚肉がない。新鮮な魚もほぼない。野菜の種類は、そうでなくても葉物がほとんどなくて、それがさらに夏場になるともう悲惨な状況。スーパーの野菜コーナーが砂漠に見えます。シャキシャキした水菜と一緒に食す豚しゃぶなんて、夢に見るほど恋しくなります。

 そんな中で、この時期にほんとに安くて美味しいものもあるんです。マンゴー。これは昨日買ってきたやつで、アップルマンゴーっていうんですかね。日本ではさぞ高いんだろうと思うけど、こちらでは1個2〜300円。実はこの値段、エジプト人にとっては高級品です。普通のマンゴーならゴミみたいな値段ですから。

 冷蔵庫で冷やして食べました。大きくて甘くて、とっても美味しいっす。これを食べてる時だけは、アフリカに住んでる者に与えられた数少ない特権みたいに感じます。手も口のまわりもヌラヌラになりますけど、それくらいの勢いで食べるのが正解のような気がします。

2020年8月12日水曜日

変化がないのでネタもない日々

  日本は猛暑に見舞われているようですね。皆様、熱中症など十分お気をつけください。こちらエジプトは35度を超える日がもうどれくらい続いているでしょう。暑いなんてのは当たり前の日常のことなので、ネタにならないんです。

 今年の3月以来、コロナ禍で出勤は半減したまま、飛行機がようやく飛び始めたと思ったら、国外に出るにも入ってくるにもPCR陰性証明が必要、そして自主隔離と、身動きがとりにくい不自由な状態には変わりがないのです。だから、歳も歳だし、ちょっと心身のリフレッシュのために日本に帰りたいのはヤマヤマなのに、今はその時ではない気がしてならない。仕方がないから、もうしばらくエジプトで淡々と時が過ぎ行くのを待つしかないか。

 出勤を除くと、家から出るのは、食料と日用品の買い物をするスーパーと、ゴルフ場、ゴルフ帰りの和食レストランのみ。あと月に一度くらいの床屋。それだけしかない行動範囲で毎日を過ごす訳です。

 家にいる時は、メールで仕事の連絡を取り合う他は、ひたすらパソコンでyoutubeを観て過ごす。ルーティンは毎朝の猫の餌やりと、蟻退治。食事は自炊できるので困らないけど、食材が限られているので、メニューも単調。感情の起伏がほとんどない真っ平らな週日をやり過ごし、鬱々となりかけた気分を週末のゴルフで少しだけリカバリー。とにかくひたすらこれの繰り返しなんです。耐えるしかないんですね、今は。