2009年12月10日木曜日

parisの通勤事情(自転車編)




  parisの通勤事情シリーズ最終回は、自転車です。オヂさん、不得意分野です。
 フランスといえば、ツール・ド・フランスの国。オリンピック、サッカーWCに次ぐ世界3番目のスポーツ競技会なんだってね。その年のもっともカッチョいい男マイヨ・ジョンヌの栄冠を目指して、自転車野郎達が熱く、長い道のりを全力で走りぬく。各ステージの表彰式では、お立ち台できれいなオネエちゃん二人に挟まれて、両方のほっぺにチューしてもらえるのだ。それくらいは、知っています(それくらいしか知らないともいう。)。
 そんなお国なので、さぞかし市内でも、もちろん通勤でも、ロードタイプの自転車が多いのだろうなと勝手に妄想していました。しかし現実は、ぜんぜんさっぱりでした。自転車通勤の人は、少しはいます。でも、みんなママチャリにちょっと毛が生えたような「ちゃりんこ」で、およそロードタイプというほどのものではなさそう。でも、普段乗り用としてデザインはそれなりに秀逸なんだろうな。どこかオシャレではある。
 団地から駅に向かう日本のサラリーマンと違うのは、ちゃんとヘルメットをかぶって、蛍光テープの貼ってあるチョッキみたいのを着て、手信号をやることかな。でも、なんでだろう。ツール・ド・フランスでは国民全員が大騒ぎするっていうのに。答えは簡単です。盗まれちゃうんです。特に、駅前の駐輪場とか、路上に停めてある自転車は、どれも頑丈なチェーンで盗難防止をはかるのですが、作業着の男がなんだか業務用みたいな大きな裁断マシンを持ってきて、大胆かつ瞬時に盗んでいくんだそうだ。オヂさんの同僚も、この3ヶ月の間に2台やられたって。

 さて、parisの自転車といえば、もひとつ有名なのが、ヴェリブ(velib:フランス語の「vélo」(ヴェロ・自転車)と「libre」(リーブル・自由な)ということばをくっつけた造語)です。市内のあちこちにある専用の駐輪場ならどこから乗っても、どこへ乗り捨てても良いという、一見便利なシロモノ。でも、実際には駐輪場の数がまだまだ少ないこと、自転車専用道路がないので、危なっかしいこと、そして何より料金体系が複雑で解りにくいため、オヂさん的には利用を躊躇しちゃうなぁ。

parisの通勤事情(四輪編)
























 parisの通勤事情第2弾は、四輪です。はっきり言って、オヂさん専門外です。

 地下鉄もバスも、東京にはかないっこないにせよ、結構使い易い。なのに、渋滞することを解っていながら、なぜこれほどparis市民は車で通勤したがるのか。答は、ラクしたいってだけなんです。やっぱフランス人、とりわけパリジャンは、いつまでたっても貴族的なブルジョア意識が根底にあって、絹のハンカチをひらひらさせながら「あ~疲れちゃった。ジョーダンじゃないわよ。ねぇバカンスまだ?」っていうお国柄なんです。だから、ちまちま切符を買って、ホームや寒いバス停に並んで、込み合って座れもしない電車やバスに乗るなんて、可能な限りまっぴらご免なんです。
 さて、paris市内で車の運転をする新参者には、2つの大きな鬼門があります。いずれも運転技術と勇気を磨き上げなければクリアできない、難関ステージです。
 1つめの鬼門は、エトワール凱旋門のロータリー。放射線状に広がる12本の道路からいっぺんに大量の車が流れ込んでくる、いわば鳴門の大渦みたいなところ。直径はゆうに200メートルくらいありましょうか。この大渦を制するルールはただ一つ、「右側優先」です。とにかく自分の右から内側(つまり渦の中心)に向かって入ってくる車に絶対的な優先権があって、逆に言うと自分が右にいるときは、内側の車に対して無敵なのです。腹をくくって、真ん中めがけて直線的に侵入していかなければなりません。しかし新参者はときとして、この無敵マリオの状態を信じることができなくて、躊躇し、減速してしまう。そうすると周囲の車からは「挙動不審車」と認識され、その一角のルールが崩壊する。たちまち自分が渋滞の核になってしまうのです。要するに、右側優先に「根性優先」を付け足して臨む必要があるっつうことです。周りからのクラクションの嵐、エンストでもしようもんなら、焦りと緊張は最高潮に達するでしょう。汗も吹き出します。どうぞ一度はご経験あれ。
 2つめの鬼門は、縦列駐車。築50年ならほぼ新築と言われるparisの建物には、地下駐車場が絶対的に足りない。「わあ、中世の街並みがそっくり現代に残っていて、建物のひとつひとつがいちいちロマンチックよねぇ」と目を♥にするオネエちゃんには、そんなの関係ないんですけど、住んでるこっちは大いに関係ありだ。駐車難を克服するためには、路上でミリ単位の縦列駐車技術を身につける必要がある。と、言ってはみたものの、実はそう考えるのは、縦列駐車で「前後の車に決して触れてはならない」ことを最重視する日本人だけなのかもしれません。フランス人は、一見して、う~ん、こりゃちょっと入らないかもってくらいのスペースだったら、間違いなくトライします。それも、前と後ろの車のバンパーにガンガンぶつけてスペースを作っていくのです。日本だったら即喧嘩でしょ。でも、ここではそれが当たり前。バンパーに傷も凹みもない車なんて、ほとんどありません。
 だから、parisは、より駐車し易い小さな車の宝庫です。上の写真はミニモニ、いえ左からフィアット500、ルノー・トゥインゴ、そしてスマート。いずれも大人気車種。特にスマートは、縦に入らなきゃ横向きに入れて停めることができます。オヂさん四輪専門じゃないので詳しいことは知らないんですが、フィアット500なら「アバルト」、スマートなら「ブラバス」っていうホットなスペックを与えられた車種もあるようです。いずれもキビキビとした走りで、オヂさんの愛車、つまり図体だけはデカくて見栄えのする中古BMW(E39)をひょいひょいと抜いていくお尻がキュートです。アバルトならほんとに欲しいな。
 次回(parisの通勤事情シリーズが続くとすれば、次回が最終回。)は、「自転車編」です。


2009年12月9日水曜日

parisの通勤事情(バイク編)




 プラモの進捗がはかばかしくないので、parisの生活ネタをひとつ。
 華の都、愛の街などと、parisを形容する表現にはこと困らないのですが、parisはまた、渋滞の街でもあります。
 パリ市は、東京でいうところの首都高環状線に相当するペリフェリック(peripheric:そういえば、マツダのロータリー・エンジンのことを、ガレージ雨宮などでは「ペリ」と呼んでましたね。)が周囲をぐるりと回っています。これが実に混む。周辺近郊から通勤する車で毎朝毎晩ぎっしりです。更に、ペリフェリックから市の中心に向かう道路は、無作為な一方通行のせいで、これまたぎっちぎちに混む。そんなわけで、車通勤は時間が読めません。オヂさんも、わずか数キロの通勤に、50分近くかかることもあります。
 そんな中、サラリーマンやOLの多くが、ヒラヒラと車の列をすり抜けて、さっそうとバイク通勤をしているのですが、ほとんどが日本ではヤンキー系おにいちゃんの御用達、ビッグ・スクーターなのです。ま、ウォンウォン系の低重音マフラーをつけている輩はいませんが。中でも、最近パリジャンの熱い支持を得ているのが、イタリアの老舗メーカーpiaggio社の意欲作、250MP3という3輪バイクです。
 前輪が2つあるバイクというと、日本ではピザの配達か、ヤクルトおばさんというのが相場ですが、そこはイタリア製、動力性能でもバイカーを十分に満足させるというのが謳い文句です。実際のところは乗ってみたことがないので、説得力のあるレポートはできませんけど。
 parisのサラリーマン・バイカーの特徴は、車種にかかわらず、みんなハンドルから足元までをすっぽりとカヴァーする風除け(正式に何ていうのか知らないのよ。おばあちゃんの膝かけ?)で、きっちりと冷気対策をしているということ。日本ではダサい部類のオプション装備なんでしょうけど、そこはさすがに実質を重んじるヨーロッパ人、みんなで付ければこわくない、ってとこでしょうか。
 それでも、なかにはドカティやBMW、カワサキなどもいて、それなりに目を楽しませてくれています。意外なのは、走るリビングルーム、ホンダのGold Wingがやたらと多いこと。更に、高速道路に出れば、スズキ隼(アメリカふうには「ブサ」というんだってさ。)が、かっとんだりしている姿もよく目にします。

2009年12月7日月曜日

BMW R75/5 カフェ(3)


 細かな作業が続いています。
 ランプ・ハウスに、上がスピード、下がタコのコンビネーションのメーターが組み込まれているのは、6~70年代のホンダ車にもよくある形ですね。あ、そういやモンキーのメーターもこれとそっくりだ。
 デカールの自作は実に楽しい作業です。特に、週末の夜長に酒をちびりながら、あのステッカーを画像検索で探してみようとか、大きさはこんなもんかなぁなどと考えながら、妄想にふけるのです。
 オヂさんは、年齢相応にパソコンは不得意分野ですが、昔のモデラーにはデカールを作るなんて考えも及ばなかった分野だけに、このときばかりはパソコンとかインターネットの有り難さをひしひしと実感しております。
(完成前なので、デカールの詳細はもうしばらくナイショってことで。)

2009年12月6日日曜日

どこもかしこもイルミネーション
















 Parisのクリスマス・イルミネーションが点灯したと日本のニュースで流れたのは一週間くらい前でしたか。映像を、逆輸入で観ていました。そんじゃ撮らなきゃならんか、やっぱし。と思いつつも、すっごい人ごみだよという周囲の声に、尻ごみしてばかり。それでも今日ようやく、意を決して夕方から出かけてきましたよ。だって地下鉄で一本だし。
 案の定、というか想像をはるかに超える人また人。プランタン前から歩道はすでにぎゅうぎゅう。ここは池袋の駅中かよってくらい。ギャラリーラファイエットの有名なツリーはオミット。オペラからコンコルドを通って、今日の目的シャンゼリゼへ。と、この辺りから雨。これじゃあ折角の夜景も遠くはかすんじゃうし、写真も滲んじゃって、いいところなしです。ほうほうのていで帰ってきました。
 ま、シャンゼリゼの両側の歩道に、白いテントでクリスマスの飾りものや温かいワインを売る出店(マルシェ・ドゥ・ノエルといいます)がずうっと立ち並ぶ様は、それなりにクリスマスの気分を盛り上げてはくれますけど。
 クリスマスを前に彼女がいなくて追い込まれている若者諸君、parisですらこうなのだから、外にばかり目を向けてないで、家で一人静かに焼酎飲みながらじっくりとプラモ作りに励むのも、思えばそれほど悪くないんじゃあないの?

2009年12月2日水曜日

カフェ・レーサー 超cool!


 cafe racer(カフェ・レーサー)。なんてcoolでかっちょいい響きの単語なんだろう。オヂさんは、バイト代をはたいてホンダ・モンキーを買った少年の頃から、カフェ・レーサーという単語に、多大の憧れを抱いてきたんだ。そして今でもその熱は冷めていない。残念ながらいろんな理由から今はバイクに乗っていないのだけど、だから、せめてプラモデルにその想いを込めている。
 ご存知の方も少なくないと思うけど、ひとつおさらい。もとより、「それは同じ生き方をする仲間が集まる特別な場所”カフェ”に行くためのバイク、という意味だ。かつてイギリスのエースカフェ(http://www.ace-cafe-london.com/)という所に多くのバイク乗りが集まった。そのカフェを中心にライダーのファッションやカスタムのスタイルが織りなすパワーの渦がひとつの文化となり、やがてそれが世界に広がるという現象を起こした。そのエースカフェに行くためのマシンが”カフェ・レーサー”の語源だと言われている。」(出典:別冊lightning vol.34)
 俗に言うロッカーズ・スタイルって奴に近いけど、オヂさんの中では微妙に違うかも。ピカピカに磨き上げられたバイク、単気筒から空冷4発まで様々だけど、低いハンドル、ストレッチしたタンク、シングルシートというスタイルが基本だ。そして、タンクには、チェッカー模様が良く似合う。
 今日は、そんなカフェ・レーサーへの憧れに、ちょっとでも頷いてくれるご同輩諸子に、上述の本家本元に加えて、もひとつ超coolなサイトを以下にご紹介します。
 とにかくオヂさんがプラモで表現しようとしているもののほとんど全ての要素がここに詰まっています。
世のオヂさんたち、be cool!

2009年12月1日火曜日

BMW R75/5 カフェ(2)


 こつこつと進めておりやす。今日は、シングルシートの巻。
 写真左と真ん中、座面と背もたれ(って言うの?シートストッパー?)は同時進行中。2mmプラ板の箱組から、座面には短冊状のプラ板を敷き詰めてアクセントに、座面と背もたれの双方には、やや固めのアンコ(シートの中身)が詰まっている感じを出すために、エポパテで肉盛り。
 写真右のシートカウルは、既にプラ板の箱組からパテ盛り、棒ヤスリで指がつるくらいガシガシと削った後、溶きパテでいったん表面をならし、更に削りこんでから、紙ヤスリ320番で整えたもの。
 この後、座面と背もたれはエポパテの乾燥を待ってカウルと同じ工程を行い、3つのパーツをすり合わせます。で、サフを吹いて、塗装に向け勇気とモチベーションが上がるのを待ちます。
 ボディ色は(1)でフロント・フェンダーが黒だったので、既にネタバレしてます。クラシックBMWはやっぱ黒でしょ。で、よりカフェ・レーサーっぽさをアピールするため、シート地の色はベージュ系をチョイスするのがよろしいのではないかと(そうだそうだ)。厚めで丈夫そうな、座り心地の良さそうな革の質感を表現できればなぁ。。。(妄想しつつ既に一杯やってます。)